鹿中 学校生活

今日の鹿折中

小中合同総合防災訓練④ 被災体験を聞く会

 
 避難所設営訓練を終了した3年生は11時ごろからは「被災体験を聞く会」に参加していました。これは今回初の試みです。東日本大震災発災当時,今の中学3年生は小学校入学前でした。ですから,震災の記憶はあるものの,子どものことですから,曖昧で断片的な理解をしているようでした。これまでは被災地の子どもたちの心のケアを重視していたので,あまりストレートな事実を扱わなかったのですが,本校では「震災を学ぶことがこれからは大事だ」と考えて今年度は取り組んできました。
 
 そこで,今回の防災訓練に合わせて「被災体験を聞く会」を3年生だけに実施したのです。語り部となって被災体験をお話ししてくださる方は3年生の保護者と先生です。今回は3名の方に語り部になってもらいました。畠山PTA会長さん,米倉さん,小山先生の3名です。あの時,自分はどうしたのか,どう感じたのか,今どう思うかなど,当時のことを詳しくお話ししていただきながら,大事なメッセージを発信していただきました。身近な方々が身近な場所で語る「あの時」を生徒は真剣に聞きました。もっと多くの鹿折の人々からこのようなお話をお聞きしたいと感じた会の様子です。お忙しい中ご協力をいただいた皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。「保護者語り部」…これからも行っていきたい新企画でした。
 

小中合同総合防災訓練③ 各種体験活動

 
 避難所設営訓練が体育館で行われているころ,調理室では炊き出しを行い,150食分の非常食調理が行われていました。保護者の皆さんのお手伝いもいただき,今度はかなりの量を調理していました。事前練習のときよりも真剣な様子が印象的でした。
 
 校庭では駐車場の誘導練習をしていた生徒たちがいます。コーンを設置し誘導棒を使って車両を校庭に入れています。実際には何台もなかったのですが,これが実践だったら大変難しい作業になるでしょう。また,昇降口ではアルファー米を調理する準備が手際よく行われていました。
 
 校庭では火起こしと湯沸かしが行われていました。小学校の野外活動で野外炊飯をしてきているので火の起こし方は理解しているのですが,やはり実践が少ないことが結果に出ることは否めません。それでは火がつかないだろうと思うやり方だったり,火をつけるために一生懸命に団扇で煽いだりと悪戦苦闘していました。下の生徒たちはサバめし班の生徒たちですが,煙にまみれた作業をしていました。試食をさせてもらいましたが,失敗もなくとても順調にできたようです。
 
 昼頃,それぞれの体験学習を終え,体育館に集まってきた生徒たちは,学年ごとに集まって炊き出しの試食をしました。普段の給食とは異なった会食となりましたが,お代わりをしてたくさん食べていたようです。アルファー米は3種類です。写真の「わかめご飯」のほかに「きのこご飯」「ひじきご飯」の3種でした。とても美味しくいただくことができました。技術の進歩を感じた瞬間です。
 今回の訓練のための費用は,みやぎ生協さんの助成金を活用しました。感謝申し上げます。
 

小中合同総合防災訓練② 避難所設営訓練

 
 学校では避難者が続々と本校に集まってきたことを想定して,避難所設営訓練が行われました。訓練の中心となったのは3年生と総務の生徒たちです。保護者のボランティアの方々や1・2年生の生徒たちには避難者役をしてもらって協力してもらいました。
 
 訓練では受付をつくって避難者を受け入れ人員を管理すること,避難者に対して情報を周知すること,救護の必要な人には適切な対応をすること,避難者の居場所をつくること,備蓄倉庫から必要な物品を出して準備をすることなどを勉強しました。避難所の本部では様々な事態に対して適切な判断をすることが求められました。実際にはとても困った様子になることなく過ごすことができたようですが,果たして訓練の成果はどうだったでしょうか。もっと真に迫る体験学習とするため,避難所本部への強い要求や事態の変化等で,生徒たちを揺さぶる方法もあったかもしれません。
 
 訓練では運営役の生徒も,避難者役の生徒もよく頑張りました。先生たちはできるだけ口出しをせず,生徒に考えさせる,生徒に行動させることを原則としていましたが,その場その場でよく判断をし,互いに協力をしていたことが分かりました。先日行った図上訓練をもとにしっかりと実践していたと思います。上手くいかなかった点を今後の実践や学びにつなげてほしいと思います。
 

小中合同総合防災訓練① 1次避難

 
 11月2日(土)の小中総合防災訓練では,午前9時に地震が発生し,津波の危険があることを想定して1次避難を行いました。これは生徒たちの住居のある自治会ごとに1次避難をするものです。当日は小中学生はもちろん,保護者の方にもご参加いただき,たいへんありがとうございました。災害の想定によっては,今回の避難所ではなく,もっと適切な場所があると思うのですが,鹿折地区全域で小学校から中学校までの訓練をするとなると,今回のように自治会ごとの通常の避難先を選択せざるを得ません。特に,大雨による土砂災害の危険となった場合は今回の1次避難先でどうでしょうか。工夫をしなければならないところです。
 ところで,ここでは①避難者名簿をつくって地域の人々と顔なじみの関係をつくることや,②避難してみて気付いたことを話し合い,今後の災害に備える知識を持つことが学習のねらいでした。生徒はよくできていたでしょうか。
 

防災訓練 前日の風景

 
 写真は11月1日(金)です。大きな行事には,大きな準備が必要。これまでも事前学習をしてきましたが,いよいよ明日は総合防災訓練という日です。昼休みには各地区のリーダーさんが会議室に集合していました。1次避難の際にどのように行動するか,最終確認です。プリントを見せてもらいながらそれぞれの役割を確かめていたようです。
 
 右上は前日の6校時目の写真。生徒会総務は避難所運営訓練の打ち合わせのようです。役割分担などを話し合っていました。本番はどうなるのでしょう。
 下の写真はサバめし班です。教室では牛乳パックを細く切ってサバめしの燃料を作っていました。また,空き缶に穴を開けて簡易コンロを作成していました。どうやらやら缶切りという道具を生徒は使ったことがない様子です。当たり前ですが。
 
 さて,調理室ではなにやら計算中。電卓,マジック,紙が準備されています。明日は炊き出しをするわけですが,人数は約150人分をつくるのです。ですから,材料がどのくらい必要か,鍋ごとに計算が必要なのですね。こんなことは普段の調理にはあまり見られないことではないでしょうか。多く作るのにも技が必要です。
 また,生徒昇降口では火おこし班の打ち合わせと準備です。アルファー米を頂くにしてもお湯を沸かすことが必要です。150人分です。火傷の心配もありますね。先生の事前指導がしっかりとなされ,生徒の準備と心構えができていたようです。いよいよ当日です。
 

鹿中きれいの日 除草作業ごくろうさま!

 
 先月の「鹿中きれいの日」は,学校からの要望を受けて生徒会の皆が取り組んでくれたものでした。内容は校庭の除草作業です。11月上旬に市内中学生を対象としたサッカー教室が本校校庭で予定されているため,校庭をきれいにして皆さんをお迎えしたいと考え,生徒会に協力をお願いをしたのです。10月は文化祭もありましたので,四四の16日にはきれいの日を実施できませんでした。そこで今回は10月30日(水)の実施日となりましたが,生徒会では計画をしっかりと立ててくれて,当日は一生懸命に除草作業に取り組んでくれました。上の写真は生徒がつくった計画書です。
 
 校庭の除草作業は日頃から一生懸命に行っているのですが,草の成長する勢いは物凄く,サッカーゴールや野球グランドの内野の辺りはまだ草が抜かれないままになっていたのでした。昨年,復旧していただいた校庭の土は,湿気をよく保ち,とても柔らかくて,生徒の運動にはいいのですが,その分,草が成長しやすいという特性があるのかもしれません。用務員の三浦さんや阿部先生が草刈り機で刈ったり,部活動でも除草したり,運動会前にはPTAの皆さんにも作業をしていただきましたが,なかなか手強いのです。
 
 今回は,1年生がテニスコート付近を,2・3年生たちが野球グランドの周辺を集中的に除草してくれました。生徒たちは,楽しく皆で会話をしながらも,本当に一生懸命取り組んでくれました。先生たちも頑張りました。しかし,敵は想像以上でした。残念ながら予定時刻となってしまい,今回は全部の草を取り切れないまま終了となってしまいました。でも,遥かにきれいになった校庭が広がりました。あともう少しです。
 
 11月2日(土)の午後に親子奉仕作業が行われることになり,PTAの皆さんにもご協力をいただくことになっているので,その際にも頑張ることにして鹿中きれいの日は終了でした。生徒の皆さん,協力ありがとうございました。
 

複十字シール運動 募金活動をしています

 
 朝晩めっきり冷え込むようになりました。しかし,学校の朝は生徒の活動が元気よく行われる時間帯でもあります。毎日旗揚げをしているのは生徒会総務の生徒たちです。そして,校門付近では挨拶運動が定期的に展開されています。
 今回はそれに加えて「募金活動」です。生徒や先生たちにご協力をいただいているようです。この日はソフト部の挨拶運動に合わせて総務の生徒も加わって募金を呼び掛けていました。明るく募金活動をしているのがとてもいい感じです。
 ところで今回の募金は「複十字シール運動」です。結核を中心とした肺疾患を撲滅して,明るい社会をつくりだすことが目的の運動です。ところで,この運動では右下のシールが配布されますが,机の中にこのシールが眠ってしまうことが多いようです。どんどんいろいろなところに貼って活用したいものです。そのことで運動への認知も広げることになるのですから。…募金活動ご苦労様。
 

2年国語「説得力のある提案をしよう」 プレゼン

 
 10月30日(水)の3校時,2年生は国語の学習をしていました。単元名は「説得力のある提案をしよう ~プレゼンテーション~」(全7時間扱い)で,主たる学習目標は「聞き手の立場や考えを想定して説得力のある話を組み立てよう」です。この日の学習は,これまで①プレゼンについて知る,②企画を立てる,③④資料を工夫する,⑤中間報告会をする,⑥改善する…と学んだ後の,⑦発表を聞き合い,評価する学習でした。
 
 先生の説明の後,少し練習や確認をして班ごとの発表です。少し緊張しながらも,計画的に効果的なプレゼンをしていました。それぞれの班の工夫があって,役割分担をしっかりしながら,興味深い発表でした。キャッチコピーもなかなかのものです。
 
 言語活動は相手意識,目的意識を明確に持つことがとても大切です。今回は誰に対して,何の目的のために「気仙沼おすすめツアー」するのかということをしかり押さえることで,提案の工夫の仕方が出てきます。授業では3種類の相手が設定されていました。①「とよさぶろうさん」(気仙沼市,79歳),②「ゆりかさん」(気仙沼市,小学3年生),③「なおみさん」(仙台市,中年)です。異なる相手に対して内容や表現を工夫しながらプレゼンをしていました。
 
 発表の工夫は,「やってみた後に振り返り」をするとともに,「他の人のよさをしっかり聞き取ること」で,実感をもって理解することができます。生徒たちは,自分たちの発表にベストを尽くした後,他の班のプレゼンをじっくりと聞きながら評価をしてメモをしていました。それぞれの班のよさや工夫を理解することができていたようです。授業を見に来ていた学級担任や学年主任の先生からもお褒めの言葉がありました。頑張りましたね。
 今回の学習内容をぜひ普段の生活に生かしてほしいものです。プレゼンとはいかないまでも,人に説明したり提案したりする場面は日常の中にいっぱいあるのですから。普段の生活の中でも工夫をしてやってみましょう。
 

学校の紅葉

 
 今年の紅葉はどうなのでしょうか?色付いてきたかなと思っていたころ,台風19号で風雨にさらされて,登校坂の桜の木はかなり葉を落としてしまったようです。
 写真は10月下旬の様子です。これからもまだまだ色付いてくると思うのですが,天気の良い日にはこのように学校の紅葉の様子が見えています。日没もだいぶ早まってきましたし,落葉を見るにつけても少し寂しい気分になりますが,季節の趣をしっかりと感じながら生徒たちも学校生活に取り組んでほしいものです。成果を上げなくてはならない2学期ですが,これまでの生徒たちの活躍は素晴らしいものでした。深まる紅葉のように更に充実の時期を迎えてほしいものです。
 

委員会活動 実は先生も尽力

 
 本校の生徒会活動の良さの一つに,生徒全員が所属している委員会活動の充実ぶりがあることは度々ご紹介してきました。10月25日(金)には,10月の活動を振り返り,11月の活動計画を立てる話し合いが全ての委員会で行われました。
 写真の様子をご覧にただくとお分かりのように,生徒たちが中心となって話合い活動をしているのです。しかし,その中に先生たちも混じっています。先生たちは委員会活動では表に出ることはないのですが,実は委員会ごとに生徒の相談役となったり,活動の火付け役となったり,励ましや注意を与えたり,活動の調整・交渉役となったりして,先生たちも委員会活動に積極的に参加し,努力しているのです。
 
 そんな努力もあって,本校の委員会活動が積極的に運営され,生徒の良さを表現し,学校全体の原動力を生み出しています。学級でもない,部活動でもない,第3のステージが委員会活動です。しかも,異学年集団での活動。この活動が学校文化や伝統を作っていくのです。生徒会活動のいい学校は創造力と活気のある学校です。そして,生徒の居場所のしっかりとある学校です。その陰の力になって,先生たちがなって貢献していることを,生徒の皆さん,知っていてくださいね。これからも先生と一緒になって委員会活動を盛り上げて頑張ろう!
 

ソフト部 新人県大会で健闘!

 
 10月26日(土),新人県大会ソフトボール競技にの本校ソフトボール部の3人が出場し,活躍をしました。会場は仙台海岸公園野球場です。前日の大雨のため,開始時間が1時間遅れましたが,暖かな日差しの中,ソフト部の生徒たちは持てる力を出し切るいいプレーをすることができました。豊里中との合同チームでの出場です。
 
 一回戦の対戦相手はは,大河原地区代表の船岡中・船迫中合同チームです。本校の小野寺さんがピッチャーを務め,佐久間さんがキャッチャーを務め,村上さんはライトを守りました。3人とも懸命なプレーをしていました。登米地区大会から1か月ですが,チームが格段に成長していることが分かりました。豊里中の生徒の皆さんと一つになって元気よくいいプレーをしていたと思います。熱心にご指導いただいた豊里中の佐々木先生に感謝をいたします。
 
 実は,前日の下校時に3名の生徒たちは職員室で抱負を述べ,挨拶をしていました。その中で,3人は「しっかり声を出して」とか,「笑顔で終われるように」とかの言葉が出していました。この日の試合は正しくそのようになったと思います。小野寺さんの投げる球が,佐久間さんのミットに収まるときの小気味のいい音がそれを象徴しているようでした。
 
 3人とも,しっかりと守り,いいところで打ち,実力を出し切ったと思います。そして何より,豊里中の生徒のみんなと一体になってチームプレーができていたように思います。試合は幸運にも20対5で勝利を収めることができました。(2回戦は富沢中に惜敗)
 今回,合同チームでの出場機会を与えていただいた関係者の皆様に感謝を申し上げます。また,大変よくしていただいた豊里中の生徒の皆さん,保護者の皆さん,先生方に心から御礼をいたします。ありがとうございました。
 

県新人大会壮行 昼の放送で

 
 10月24日(木)の昼の放送(給食時間帯)では,県新人大会に出場することになったサッカー部とソフトボール部の壮行会が行われました。本来なら全校集会で実施するものですが,様々な事情からこのように放送で行うことが本校ではあるのです。
 この企画は体育委員会,技術協力は放送委員会の生徒で行われました。最初に校長先生から激励の言葉があり,「一つでも更に上を目指して頑張ってほしい」と話されました。そして,サッカー部とソフト部の部長さんが決意表明をしました。どちらの部もよく考えた内容のお話をしてくれました。様子をみると,しっかり原稿を用意し,どのように読んだらいいかも考えて,この放送に臨んだようです。そのため,中身のある言葉で聞きやすい放送となりました。最後に,生徒会長の佐藤君が激励をしてくれました。県大会に出場する部が我々の誇りであること,フェアに戦ってきてほしいことなどを述べた後,「生徒全員が心から応援しています。ぼくたちは,いつも一つです」と締めくくっていました。素晴らしい激励でした。体育委員会の進行で順調に進められた企画でしたが,放送委員はいつものように冷静に役割を果たしてくれました。ありがとう。
 

避難所運営講習 総合防災訓練に向けて

 
 10月25(金),調理室で「炊き出し講習」が行われていたころ,2階の被服室では3年生と生徒会総務の生徒たちが「避難所運営講習」を受講していました。この学習は毎年,気仙沼市役所危機管理課の職員の方に講師となっていただき,3年生が中心となって学習しているものです。簡単に言えばこれは避難所の初期運営の図上訓練(シュミレーション)です。スライドで「HUG」となっているのは「避難所 運営 ゲーム」の頭文字をとったものでした。
 
 災害によって鹿折中学校が避難所になったという想定で,この図上訓練(ゲーム)は行われました。このとき,どのように避難所を設営し,初期運営をしたらよいかを考えて的確に判断するものです。災害の状況は,①電気・ガスは使用不可,②水道は校舎の外部のみ使用可(飲料不可),③浄化槽は不明,④電話は時々通じる,⑤メールは遅れて届く,⑥校庭に100人程度の避難者がいる(車両も),⑦雨が強くなってきているので体育館に避難者を入れることになる…といった状況です。さて,どうしたらいいのでしょうか?
 
 たくさんのカードに示された事態を代表生徒が次々と読み上げて理解をし,それに応じた対処を素早く行わなければなりません。生徒たちは少しパニックを起こしながらも一生懸命に事態に対処しようと頑張っていました。指導をしていただいた危機管理課の方々が時間の目安を常に示して生徒に行動を促していたので,とても緊迫感と集中力のある取組を生徒はしていました。大人にも役立つ,とてもいいゲームだと思います。
 
 この日の3年生の生徒の様子をみていると,3年間の防災学習の成果を感じることができました。少しずつ防災を学習し,積み上げてきたからこその真剣な学習ぶりだったと思います。生徒がグループごとに丸くなって知恵を出し合い,行動を分担し合ってよく取り組んでいた姿はとても立派でした。この経験を今度の総合防災訓練で生かし,実践をしてほしいと思います。実は,今日がその総合防災訓練の実施日です。
 

炊き出し講習 総合防災訓練に向けて

 
 11月2日(土)の鹿折小中学校合同の総合防災訓練のために,事前学習が始まっています。10月25日(金)の5・6校時には全校生徒が各体験学習のグループごとに事前学習や事前準備を行いました。写真は10月27日(日)付け三陸新報で紹介された炊き出し講習(防災食)の様子です。
 
 当日の炊き出しを担当する1・2年生の女子生徒が非常時の調理について学びました。この学習は鹿折公民館さんと気仙沼中央給食センターさんのご協力をいただいて行ったものです。この日のメニューは「ツナカレー」「コンソメスープ」「蒸しパン」の3種類です。
 
 断水を想定してまな板や食器を汚さないようにクッキングシートやラップを使って調理したり配膳したりすることや,同じ材料を使っても仕上がる料理が異なるようにすることなど,様々な工夫を教えていただきました。ビニール袋にホットケーキミックスと水を入れてよく揉んで混ぜ合わせ,鍋で両側を茹でることで蒸しパンができることも意外な調理方法でした。
 中央給食センターの澁谷先生からは「ローリングストック」(日頃から野菜や缶詰を一定量買い置きして使った分だけ買い足していく方法)を教えていただき,日頃からの災害時への備えの重要性を学びました。調理したものを実際に試食してみると,とても美味しく仕上がっていました。総合防災訓練で実践します。学習へのご協力や丁寧なご指導に感謝を申し上げます。
 

バルーン・アート 玄関でお出迎え

 
 あまり大きくないのですが,生徒昇降口の隣に本校の玄関があります。玄関中央にはこれまで生徒が各種大会でいただいたトロフィーやカップ,盾,写真などが小ケースに入れられて飾られています。そして季節のお花も…。
 その玄関にしばらく前から可愛らしい「きのこ」が出現していたのです。これは用務員の三浦さんの作品。そして,これはバルーン・アートなのです。(風船で作られている作品)三浦さんにお聞きすると,風船を膨らませて形をつくり,マジックで顔を書いて,シールなどを貼って作ったのだそうです。最初はどこかで販売しているものかと思ったのですが,実はお手製の作品なのでした。
 そして,文化祭には新作が登場。下の写真がそれです。ハロウィンバージョンの作品が登場しました。思わず玄関に入ると目を奪われ,楽しませてくれるオブジェです。黒板に書いてある「ようこそ鹿折中学校へ」の言葉のとおり,皆さんを温かくお迎えしています。学校が何か楽しくなるようですね。
 

最後の市内音楽祭 吹奏楽部演奏

 
 少し前のことですが,10月17日(木)には市内小中学校音楽祭が開催されました。以前にお知らせしたように,この音楽祭は今年度で終了となります。今回が最後の音楽祭です。そのためか,各校の演奏はとても素晴らしく,音楽の魅力がいっぱいでした。正しく有終の美です。
 本校は,午後の部に吹奏楽部が出演しました。午後の部は,大谷小・中学校のリードで,会場の皆さまと一緒に歌う「もみじ」の合唱から始まります。
 本校吹奏楽部は午後の3番目の演奏。曲目は「優しいあの子」と「ドラえもん」の2曲でした。音響の整ったホールでの演奏でしたので,いつも以上によく音が響き,わずか10人での演奏とは思えない迫力がありました。今回も素晴らしい演奏をしてくれたと思います。先日は文化祭での演奏も素晴らしいものでしたが,今年度は「いきいき学園文化祭」や「土地区画整備事業竣工式」などにも積極的に出演し,地域に貢献しくれました。協力ありがとう。
 今度は12月のアンサンブルコンテストですね。吹奏楽部のみんなが,これまでの経験の踏まえて更なる成長を果たしていくことを心から期待します。頑張りましょう。
 

台風19号と通学路

 
 台風19号の通過に際しては,日本各地で大きな被害が出てしまいました。被害にあわれた皆様には,心よりお見舞いを申し上げます。
 さて,気仙沼市も非常に危険な状態になったことは皆さんもご存じだと思います。報道でお分かりのように,東中才地区の鹿折川では濁流が護岸を削ってしまい,道路破壊されて片側交互通行になりました。上の写真は本校職員が翌々日に撮影した写真です。川が増水し,非常に強い流れが護岸を削ってしまったようです。鹿折川が氾濫しなくてよかったと思います。
 また,下の写真は学校付近の浪板地区の道路の様子です。ここは1学期にも冠水をした場所でしたが,今回も同様の状態となりました。歩いての登下校は難しい状態です。これ以外にも,学校の近くでは万行沢川が増水してしまい,近隣の商店等は大きな被害を受けたようです。そして,浪板橋から学校側は車の通行ができなくなり,本校の近くは増水の恐れのある場所であることが再度確認される結果となりました。
 ですから,生徒の登下校の際には,このことを踏まえた指導を学校でもご家庭でも行う必要があると思います。また,川の増水・氾濫や土砂崩れなどの危険をよく教えておき,危険を予知した適切な行動がとれるようにさせなければならないと思います。ご家庭でもこのような災害の場合の対処について,ぜひお子様との話題としていただき,日頃からの備えをお願いしたいと思います。
 

文化祭を実施⑤ 当日祭と学級の様子

 
 文化祭の閉会式を終了した後には,後片付けがあります。その片付けが終了すると午後3時からは「当日祭」と言われる生徒会行事があります。昔は後夜祭と言っていたものでしょう。今年度も「逆ミスコン」が行われ,素敵な男女が登場しました。優勝者は1年:小野寺さんと,3年:吉田くんです。吉田君は駅伝のときとは大違いで,どこからこの声が出るのかと思うような素敵な女性でした。
 右側の写真は〇✕ゲームです。勝ち残り者全員が間違って最初からやり直しとなり,大歓声でした。昨年に続き2年:伊藤くんが優勝かと思われましたが,なんと最後には2年:及川君が優勝者となりました。おめでとうござます。
 
 最後はスタンツです。今年は4団体が出場し,ダンスや歌を披露しました。いつ練習をしていたのでしょうか,素晴らしい踊りや歌声でした。楽しませ,盛り上げてくれてありがとう。
 
 閉会に当たって,生徒会長:佐藤君が全校生徒に向かって呼びかけました。ラグビー日本代表が「One Team」を合言葉に一つになって戦い,感動を与えてくれたように,私たち鹿折中もOne Teamになろうというものでした。今回の文化祭でそのことを十分に感じていた生徒たちは佐藤君の言葉をしっかりと受け止めていたようです。
 
 当日祭の終了後は学級ごとの時間です。写真のとおり,生徒の背中が何かを物語っています。学級ごとに美しい円形となっています。生徒は互いに顔を見合いながら,拍手をしていました。先生とともに各学級のこれまでの歩みを確かめて,その価値を見つめていたようです。この文化祭の意味を深めていくのはこれからの学校生活です。そして個人としても再スタートですね。期待します。
 先生たちも生徒と一緒に歩んできました。先生たちにとってもよい文化祭になったと思います。これからの鹿折中学校に期待です。ご来場いただき,拍手をしていただいた皆様,文化祭のためにご支援いただいた保護者(PTA)の皆さま大変ありがとうございました。
 

文化祭を実施④ 合唱コンクール・全校合唱

 
 文化祭ステージ発表の最後には合唱コンクールがありました。各学級ごとに合唱を披露し,その素晴らしさを競うものです。実は,夏休みの前に歌う曲を決め,指揮者や伴奏者を決めて準備をしてきたのです。なぜなら,指揮者が曲を理解し,伴奏者が曲を弾けるようにしないと,2学期に入って練習ができないからです。そんなスタートラインから,様々な過程を経て文化祭当日の合唱がありました。
 
 かつては「学級がまとまらなくて…」といったようなことが嘆かれたりすることもあったのですが,本校の生徒たちはそんなこともなく,どの学級もしっかりと目標をもって練習に取り組み,着実に上達してきたと思います。1年生も,2年生も,3年生もよい練習をしてきました。しかし,それにしても直前の進歩というものは目を見張るものがあります。2~3日前の合唱と文化祭当日の合唱は比べものにならないほど違いました。どの学級も最もよい合唱を当時は披露することができたと思います。賞としては3年生と2年生が共に金賞を受賞しました。どちらも良さがあり,甲乙つけがたいといった感想が聞かれました。
 
 さて,全校合唱です。以前にご紹介しましたが,左下の運動着を着て歌っている写真は前日の最終練習の様子です。この日は互いの声を聴き合いながら,調和のある美しい表現ができるようになることを目指して練習していました。生徒は向かい合って歌い,最終調整をしていました。いよいよ,明日です。そして,下の右の写真は当日の様子です。3年生:石川さんの指揮のもと,全校生徒がこれまでの集大成となる合唱を披露することができました。表現には2年目の成長がありましたね。このような時間を共に過ごせたことも「大切なもの」でした。会場の皆さんからはアンコールの拍手をたくさんいただきました。大変ありがとうございました。
 

文化祭を実施③ 総合的な学習の時間の発表

 
 ステージ発表での重要な発表の一つには,各学年の「総合的な学習の時間」の学習発表がありました。本校の総合的な学習は「ふるさと鹿折を見つめる ~みんなが幸せになれる社会を創る学習~」というテーマの下で実施しています。
 そして,そのために各学年の生徒には「問い」を与えています。その「問い」への「答え」を求めて,各自が学ぶように働きかけているのです。
 1年生は「社会にはどんな課題があるのだろうか?」という問いです。1年生はこれに基づいて,これまで地域防災を学び,福祉体験をして問いに対する答えを考えてきました。文化祭では高齢社会での高齢者への接し方などについて発表しました。ドラえもんをうまく使って分かりやすく劇化していました。
 
 2年生は「人々はどのように生きているのだろうか?」という問いです。1年で学んだ社会の課題に対して,人々はどのように向き合い,仕事をし,生きているのかを考えます。キャリアセミナーや職場体験,普通救命講習などの学習から,生徒は学習内容を劇化して発表していました。なかなかの役者ぞろいでした。
 
 3年生は「どうすれば人々は幸せになれるのか?」という課題です。1・2年生で学んだ課題や生き方をもとに地域社会の課題を踏まえて活動を提案し,実践することで幸せになれる方策や生き方を見極めるものです。3年生は地域づくり講話を経て,震災遺構「伝承館」の見学,災害公営住宅の皆さんとの交流会を通して学んだことを発表しました。地域コミュニティーの重要性を理解した3年生の取組でした。「挨拶を交わす」「つながりをつくる」「笑顔の輪を広げる」ことで幸せをつくることができるという答えを3年生は出しました。
 
 各学年の問いによって学んだことがつながっていき,自分の答えを求めて学び,活動し,生きることができるようになってほしいと思っています。「SDGs」についてももっと理解を深めてみましょう。もっといろいろなことが分かり,学ぶ意義や生きる意味が分かると思うのです。そして,そんな学習から「未来を夢見る人間」になってほしいと思うのです。今回発表した学習内容をぜひ自分のものにして更に発展させてほしいものです。どの学年の発表内容にも見るべきもの多くありました。よくできましたね。各学年にご指導いただいた大勢の指導者の皆さま,ご協力ありがとうございました。
 

文化祭を実施② ステージ発表

 
 10月20日(日)に令和元年度文化祭を実施しました。実行委員長である3年生の村上君が開会の挨拶を堂々と行い,いよいよ文化祭がスタートしました。最初のプログラムは吹奏楽部の演奏です。吹奏楽部は「優しいあの子」を始め,今回は新曲「ザ・チキン」を加えて演奏してくれました。とてもかっこいいジャズナンバーでした。これまでの演奏の積み上げが分かる演奏でした。3年生の部長:菅原君はこの演奏で引退となりました。これまでよく頑張ってくれました。ご苦労様でした。
 
 吹奏楽部の演奏の後には,少年の主張や弁論,英語暗唱などの発表がありました。3年生の新野君の主張は「これからの僕たちへ」と題した主張です。そして,同じく3年生の畠山さんの弁論は「信じる」と題した弁論でした。どちらも鹿折中学校の生徒の皆にぜひ聞いてほしい,参考にしてほしいと思っていた内容でした。今回,文化祭で再度発表することができ,生徒の皆にもこのことを考えてもらうことができて本当に良かったと思います。
 少年の主張 本吉地区大会原稿 新野楓成 「これからの僕たちへ」 .pdf
 本吉地方中学生弁論大会原稿 畠山詞 「信じる」.pdf
 
 英語暗唱では3年生の及川さん,秋山さんが,それぞれの練習の成果を披露してくれました。(下の写真)これからの皆の英語学習への励みとなるような立派な発表でした。今回のステージ発表では3年生が大活躍でした。3年生諸君に感謝をします。
 

文化祭を実施① 展示発表

 
 先週は文化祭実施のため,生徒も先生も準備に一生懸命でした。左の写真は3年生の作業の様子です。ある日のこと,総合的な学習をまとめる壁新聞を作るために3年生は必死に作業をしていました。文章を読んでみると,内容がよく整理され,中身のある文章になっていたようでした。そして,11月19日(土)は前日準備です。脚立を使って表示を取り付けたり,黒板を装飾したり,案内を取り付けたりと,生徒は一生懸命に作業をしていました。お陰でこの日は予定よりも早めに作業を終えることができました。
 
 教室には,これまでの学習の様子をまとめたものや,夏休みの課題として生徒が取り組んだもの,また,自分の興味関心に応じて進んで取り組んだ作品など,たくさんの展示をすることができました。普段の学習の様子が伝わるものでした。
 
 やはり,作品の一つ一つには生徒の個性が光っていたようです。そして,他の生徒の作品を互いに鑑賞することで,よい刺激を互いに受け,自分の参考にもしていたようです。頑張ったことがこのようにかたちとして表れるのはとてもいいことですね。
 
 本校の展示発表には「鹿中文化賞」という賞が設けられています。これは展示発表にもっと注目し,頑張っている生徒の作品を大いに褒めようとして設けられているものです。選考した鹿折中職員の名前を付けた賞を贈り,よい作品を表彰しています。例えば,ある先生の名前を使って「田中花子賞」という感じです。(その先生が選びます)文化祭の閉会式では鹿中文化賞を受賞した生徒に賞状が手渡されました。他校にはあまりないない取り組みです。これはとてもいいアイディアだと思うのです。
 

10月授業研究会② 英語


 
 10月7日(月)の3年生の4時間目は英語です。この日の学習テーマは「さまざまな後置修飾」です。担当の先生とALTの先生の2人で指導していました。「後置修飾」…これまでも色々な後置修飾を学習してきましたが,今回の学習のねらいは,①接触節を使って「~が~する」のような表現を口頭や筆記でできるようにすること,②これまで学習したいくつかある後置修飾の中から適切な後置修飾を選択して,さまざまな表現ができるようになこと…この2つです。写真のように先生の説明を聞く,生徒の真剣な表情がいいですね。人が前向きになっている姿です。そして,自分でやってみる,自分で答えにたどりつくことは前回お話ししたとおり大事です。分からないところ,自信がないところもあったようですが,生徒は頑張っていました。
 
 この日の英語の授業で特徴的だったのは,写真のようなペア学習でした。自分で解決することが基本であり,納得や理解にたどり着く根本ではあるのですが,他の学習者と一緒に学習することで,自分では気付かなかったことに気付けたり,改めにその意味を再認識したりすることは誰にでもあることです。3年生の生徒たちが級友と一緒になって考えていました。互いの力を活用したり,補ったりしている学習の様子はとてもいいなと思ったのです。これは1つの学習スキルです。「共に学ぶ」…今回のようなペア学習もそうですが,グループでも,全体でも「共に学ぶ」こと。学校でだからできる学習の素晴らしさです。1・2年生もそのように育ってほしいものです。
 

10月授業研究会① 数学

 
 10月からは校舎内に学習指導の目標を掲示することにしました。せっかく目標を設定しても生徒も先生も意識化しなければ無意味です。そこで職員会議で今月から目標を校舎内に掲示しようということになったのです。10月の目標は「先生や友達の考えを聞いて自分の考えを深めよう」「ノートやプリントのメモスペースを積極的に活用しよう」の2つです。どちらも大事な事柄だと思います。
 
 少し前のことになりましたが,10月7日(月)には授業研究会を実施しました。この日の2時間目の3年生の学習は数学です。単元名「相似な図形」の1時間目で,単元の導入に当たる時間です。図形が相似であることの意味やその性質を理解する」ことが今回の指導のねらいです。先生の描いたプランに従って,3年生の生徒は一生懸命に学習していました。先生は,写真を拡大することを例にして生徒に考えさせ,相似の性質を,辺の比を取り上げたり,黄色い紙を図形の上で動かして角が同じなことを指導していました。生徒にも自分一人でじっくり考え,書き込める時間がしっかりとありました。自分で考えてはじめて,先生の指導や友達との意見交換をすることに意味があるのではないでしょうか。学習の出発点は「自分自身」ですね。教えてもらうことが一番最初にきてはいけません。
 

10月 防災学習の日 地域の一員として

 
 10月の防災標語(防災委員会)は「身の回り 台風に備え 再確認」でした。実にタイムリーだなと思って標語を見ていたのです。先日の台風19号の際には,本校体育館が避難所となり,50名以上の皆さんが避難をされました。家族と一緒に避難をしてきた中学生が自主的に活動をしていたということもお聞きしています。とても嬉しく思いました。
 さて,今月11日の防災学習の日のテーマは「地域の一員としてできること」でした。副読本を活用して,「地域とともに活動する意義を考えてみよう」「地域の一員として災害時の役割を自覚しよう」ということが内容となっていました。生徒はいつもと同様に一生懸命に学習していました。
 しかし,ワークシートに記入する様子をみて変だなと思ったことがあります。ワークシートに記入する生徒の鉛筆が動かないのです。その問いは「地域とともに活動する意義は?」「地域の一員としてできることは?」という問いでした。これは1・2年生に共通していたように思います。…生徒たちは地域の中での自分の活動イメージがまだ具体的に持てていないのではないか。生徒たちは地域と自分とのつながりをまだ自覚できていないのではないか。…このように思わされました。今後の鹿折中学校の課題の一つだなと思わされた生徒の様子でした。
 

全校合唱 「大切なもの」 2年目

 
 今日はいよいよ文化祭当日です。写真は1週間前の写真です。全校合唱をはじめて合せている風景です。まず立ち位置の調整をしていたようでした。ビアノを中央にして,ステージにも立って,各自の場所が決まった様子です。歌っている生徒の前には,それを聞いている生徒がいます。おそらく,合唱のリーダーたちでしょう。全校での練習の様子をつかんでアドバイスなどをしているようです。先生の指導はもちろんですが,やはり,生徒が主体にならないといいものは作れません。そのために,生徒たちの相互の関わりを大事にしていこうとしています。
 曲の仕上げはこれからです。この曲は昨年も全校で歌ったものですが,新しい1年生を加えて更に深化した曲作りを目指しています。2・3年生が一年を経てどれだけ成長できたかが鍵となるでしょう。昨年のレベルを上回るいい曲にしてほしいですね。指導している先生は君たちにとって「大切なもの」とは一体何だろうと問いかけていました。一人一人が合唱を通して各自の大切なものを考え,それを表現する合唱にすることが大事なのですね。大切なものって…なんだろう? 今日の発表ではそれがしっかり表現できているでしょうか?
 

文化祭準備 総合的な学習の発表

 
 先週金曜日の5時間目の様子です。各学年の生徒たちは文化祭の準備や練習に取りかかっていました。左上は3年生。実は,震災遺構「伝承館」の佐藤館長さんにお願いをして学校までおいでいただき,学習のまとめのためのインタビューをしていました。先日の「伝承館」訪問を受け,更に知りたいことなどを30分以上にわたってお聞きし,考えを整理していたようでした。このインタビューが新聞づくりにつながるようです。館長さん,お忙しい中,たいへんありがとうございました。
 また,1年生は1つの教室に集まってみんなで相談中です。学習発表を劇形式でやるための配役を決めていたようです。そしてグループごとに集まっての作戦会議。小学校での経験を元に,中学校で自分たちが中心となって工夫をして作り上げる経験をしています。さて,どんな発表になるでしょうか。担当の先生はこの発表のための借用書を作っていました。来週になったらお借りしてくると言っていました。本番ではそれを使うようですね。先生と生徒が一体になっています。
 
 2年生は早くも脚本に従って劇の練習中でした。生徒たちが意見を出し合いながら劇を創っていく作業です。1年生で経験したことが生かされているようです。昨年も楽しい発表をしてくれた2年生,今年も期待できますね。2年生は役者ぞろいですからね。さて,右下の写真。なぞの生徒たちが,廊下で寝そべっています。何をしているのかと聞くとベットを作るのだというのです。つまり大道具担当の生徒たちでした。役者以外にも様々な役割をもって協力して一つの発表を作り上げています。そう言えば美術室には段ボールに何かを書き込んだりしている生徒がいっぱいしました。当日が楽しみですね。
 

文化祭ポスター 文化祭においでください!

  
 本校の今年の文化祭は10月20日(日)実施です。(鹿折小学校学芸会は10月19日)文化祭がいよいよ近づいてきました。今,学校では文化祭に向けた準備がピークを迎えています。
 写真は,生徒が作成した文化祭ポスターです。このポスターは,校内はもちろん,鹿折公民館や鹿折小学校など地域にも掲示させていただきます。2年生の生徒たちが創った作品です。関係の皆様,どうぞよろしくお願いいたします。
 当日は,ステージ発表,校舎内での展示発表があり,PTAの休憩所なども設置される予定です。ステージではこれまでの学習発表が中心となって行われますが,全校生徒で行う合唱も披露いたします。小学生もいらっしゃるご家庭では学芸会に続いての文化祭となりますが,中学生の情熱を傾けた取組を是非ご覧いただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。

学校に虹がかかる!

  
 10月8日(火)の夕方,ほとんどの生徒が下校をしたころ,東の空に大きな虹が架かりました。生徒の昇降口あたりから見ると,学校の屋上と向こうの山並みの間に大きなアーチを描いて虹が架かっていたのです。生徒たちも先生も,この虹に気付いて歓声を上げていました。(上げていない人もいるのですが)しかも,この虹は2重に架かっているのです。(写真ではよく見えませんが…)虹を見ると何かいいことがあるのではと思ってしまうのはどうしてでしょうか?何かの幸せに包まれたかのような,また,近々そんな幸せが訪れるかのような吉兆として感じられたのです。あの時の虹をご覧になったでしょうか?
 実は反対側の西の空を見ると,こちら側には夕焼けが美しく見えました。虹の出現は,ごの夕焼けの光が原因なのだと分かりました。西日が虹を架けてくれていたのでした。誰かの力や思いやりで何かが営まれているのと同じような関係だなと感じたのです。

地区中学生弁論大会 3年畠山さん優良賞

 
 10月8日(火),気仙沼中学校体育館で第57回本吉地方中学校弁論大会が開催されました。本吉地方13校の中学校から代表生徒が出場し,日常の中から考えた大事なこと,提案したいことを発表する大会です。
 本校からは3年生の畠山さんが出場しました。演題は「信じる」。弁論の終盤にはこんな言葉が出てきます。…「自分が自分を信じなくて,誰が私たちを信じてくれるでしょうか?」…得意なものがない自分。自信がもてない自分。しかし,ある言葉(「あなたは,あなたであればいい!」)がきっかけで,そんな自分から抜け出し,前向きな自分になることができた。自分は自分を信じる。私は私なのだ。…と述べたものです。自分を見つめ,自分らしく歩もうと決意する論旨は大変説得力のある素晴しいものでした。大会では優良賞をいただきました。何よりも畠山さん自身にとって意義ある弁論だったと思います。
 文化祭でもう一度発表してもらうことになっています。(3年:新野くん少年の主張と一緒に)多くの生徒に聞いてもらい,参考にしてほしいと思います。どうかご期待ください。

生徒会任命式 新しい生徒会スタート

 
 10月7日(月)の朝には生徒会任命式を行いました。そして,旧生徒会長から新生徒会長に校名旗が引き継がれました。
 始めに,校長先生から新生徒会長になった2年生:佐藤くんに任命書が手渡されました。その後,各委員会の任命書が2年生の代表生徒に手渡されました。みんな少し緊張した面持ちでしたが,とても立派な態度で返事をし,証書を受け取っていました。その後,下の写真のように,3年生の吉田会長から,新たに会長になった佐藤君に校名旗(校旗をシンプルにしたもの)が手渡され,新旧の交替が行われたのです。これまで学校を引っ張ってくれた3年生諸君,たいへんありがとうございました。
 
 新会長のあいさつでは,佐藤くんが「自分が生徒会の渦の中心になって,その渦を回していく。みんなはその渦に巻き込まれてほしい。そして,みんなの力でこの渦をもっと大きく強いものにしていこう」と呼びかけられました。とても気持ちのこもった新会長:佐藤くんらしい表現でした。生徒のみんなの心に届いたようです。校長先生からも「君たち一人一人が未来であり,希望である」と話され,今回の任命式を終えました。鹿折中生徒会(鹿峰会)の今後の発展が楽しみです。私たちの生徒会を誇りにしたいものです。頑張りましょう。
 

卒業アルバムの撮影 3年生

 
 写真は10月1日(火)に撮影したものです。天気のよい昼休みのこと,何か外で人の気配がすると思って覗いてみると,3年生のソフト部員と顧問の先生が石碑「青雲の志」の前でちょこんと腰をかけているのです。まだ,写真屋さんが他の部活動の写真をとっているので,撮影は始まりません。しばらくは待ちぼうけ状態だったと思います。いよいよ,もうじき5時間目が始まろうとするときに,写真屋さんと学年主任の先生が登場。そしてこのような感じで撮影が行なわれました。ソフト部の3年生諸君は,残念でしたが,部員不足のため今年の中総体には出場できませんでした。しかし,去年の秋の新人県大会では合同チームの主力となって県大会3位入賞の原動力となって大活躍しました。困難なこともありましたが,中学校の部活動で一生懸命に励んだことを誇りにして卒業してほしいものです。君たちの試合を見ていた人たちは君たちの輝きを覚えています。ソフト部以外の他の部活動でも,様々なストーリーがあったことでしょう。それを大事にしてほしいです。君たちのこれからに期待です。

3年生 最後の文化祭

 
 昨年に続き,学年対抗で実施した運動会は,結果的には3年生が圧倒的な強さで勝利を収めました。さすが3年生だと思われる競技ぶりでした。そして,行事に対する責任ある取組はとても立派でした。3年生の教室に行くと,そのときの賞状がずらりと並んでいます。
 右の写真は今月初めの音楽の授業の様子をこっそり撮影したものです。文化祭に向けた学級合唱の練習をしていたのです。昨年の2年生の時にも美しい歌声を披露していた学年でしたから,今年の合唱も楽しみです。やはり,他の学年よりも落ち着いた雰囲気で練習しているのは,これまでの経験がなせるものでしょうか。3年生にとっては今回の文化祭が最後の大きな学校行事となることでしょう。下級生を引っ張って,ぜひ学校としての成功に導いてほしいと思います。先日は文化祭実行委員長の3年生:村上くんが,放送を使って,全校生徒に向かって文化祭への協力を訴えていました。3年生の思いが1・2年生にも通じるものと思います。頑張れ,3年生!

ついに「エアコン」が設置されました

 
 左側の写真にはエアコンの室内機が写っているのですが,お分かりになるでしょうか。写真の左上の部分です。7月に現場確認があり,夏休みから工事が行われていたエアコンの取り付け作業が遂に完了しました。生徒の使う教室の窓側中央の天井に室内機が1台ずつ取付けられました。思ったより薄型で,天井の色と同じような色ですからあまり存在感が感じられないものです。
 一方,右側の写真の室外機はベランダに取付けられたものですが,こちらは意外に大きく,これは存在感があります。まだ,運転はしていないのですが,冷暖房能力や機械音などはどうでしょうか。学習の妨げにならずに,快適な空調を実現してくれるといいのですが。期待しましょう。今年の冬の暖房はエアコンで実施することになっています。職員室や特別教室などではエアコンがないのでストーブも併用です。
 猛烈な暑さの中,作業をして頂いた工事関係者の皆様,たいへんありがとうございました。また,休日出勤で工事をサポートしてくれた教職員にも感謝します。下の写真は取扱の説明を受けている様子です。
 

中間テスト 頑張りました!

 
 1日だけ予定日を変更して,10月2日(水)には中間テストがありました。ソフト部や吹奏楽部の大会等への参加を考慮して,1日(火)の実施予定を2日(水)に少しだけずらして実施したものです。ソフト部や吹奏楽部の皆さんは試験勉強はできたでしょうか?
 試験時間の教室を見回ってみると,どの教室でも真剣に問題に向き合っている様子が見られました。普段の学習の成果が試されるテストです。さて,今回はどうだったでしょうか。努力に応じた自信がつくことを願っています。また,勉強の面白さが少しずつ分かっていくことできればいいですね。
 
 テストがあることは可愛そうなのか? …どうでしょうか。テストがなくても人は頑張れるのか? …さてどうでしょう。テストには功罪があるかもしれませんが,ぜひ前向きに捉えてほしいですし,この機会を生かしてほしいものです。学ぶことは,自分の可能性を拓くことですし,学びの道を歩むことは自分の人間性を鍛える道でもあります。テストに取り組む生徒の背中は真剣そのものでした。前向きに! これからも前向きに頑張りましょう。
 

生徒会選挙 立会演説会・投票

 
 9月30日(月)の6校時には生徒会選挙立会演説会・投票が行われました。9月の中盤から選挙期間となって,これまで学級訪問や放送による演説,ポスターでの呼びかけなどを継続してきた最後のステップです。
 当日は,立候補者や責任者が少し緊張をした面持ちで支持を呼びかけていました。責任ある態度で,堂々とした演説ぶりだったと思います。どの候補者が当選をしても鹿折中生徒会「鹿峰会」(ろくほうかい)は活性化するなと感じた内容でした。
 
 演説会の後には投票が行われました。選挙管理委員の皆さんの説明や活動によって厳正な投票をすることができていました。3年生の斎藤委員長さんをはじめ,選挙管理委員の皆さんの誠実な活動に感謝します。選挙結果は即日に発表されましたが,これを機に生徒の皆さんの団結を一層図り,一丸となって生徒による学校づくりに取り組んでほしいと思います。
 

鹿折地区土地区画整備事業 竣工式

 
 9月28日(土)には鹿折地区土地区画整備事業「竣工式」が,新しくできた「東みなと町公園」で行われました。これは,被災した鹿折地区中心街の嵩上げと区画整備,関連施設の復旧等を宣言し,お祝いする式典です。大勢のご来賓の皆様がいらっしゃるところで,本校吹奏楽部がファンファーレを演奏し,お祝いの曲目を演奏いたしました。テープカットにはホヤぼーやも参加していたようです。中間テスト前のため,本来は部活動を実施しない期間でしたが,吹奏楽部は鹿折地区の記念行事ということで特例で参加をしたものです。部員の皆さんや顧問の先生の好意に感謝したいと思います。
 
 会場となったのは「東みなと町公園」です。この公園を計画するに当たっては,当時の中学生から意見を聴いて頂き,中学生は提案をしたそうです。その中学生たちは,現在の高校3年生になっているということでした。新しい鹿折地区で人々や子どもたちが集う公園となったことを喜び合いたいと思います。近くには新しい橋が架けられています。この橋が開通すれば,学校まで大型バスが入ってこれるようになると聞いています。もうじきです。来年の修学旅行は学校集合・出発とすることができるようになるかもしれません。鹿折地区の皆さん,おめでとうございました。
 

保健講話「メディアにひそむ危険を知ろう」 田澤雄作先生

 
 本校の生徒のゲームやスマホ等の利用の仕方を調査してみると,全校生徒の3割に依存リスクがあることが分かりました。また,全校生徒の1割はその依存傾向が強く,リスクが高い状態にあることが分かっています。(健康課題④で以前にお知らせしました)そのような現状から,今年の保健講話はメディアとの付き合い方を考える内容を取り上げたのです。
 
 校長先生からは,頑張ろうと思っても頑張り切れない人がいる一方で,しっかりと頑張り続けることができる人がいる,その差は一体何だろうと話されました。校長先生は,これはその人の「生活習慣」が適切なもになっているかどうかの差ではないかという予想が述べられました。その生活習慣の一つが「ゲームやネット」などのメディア利用の習慣です。
 
 講師の田澤雄作先生からはたくさんの実例を挙げてお話をいただきました。先生はゲームはドーパミンのシャワーであり,脳がそれに染められ,マインドコントロール状態になること。そのため,スマホは立派な寄生物であることなど,分かりやすく話されました。また,ゲームやスマホに費やす時間の増大によって,年齢は大人なのに精神が子どものままの人間が出現していることが述べられました。
 
 メディアを適切にコントロールして,人と人との直接的なかかわりを大事にすることが如何に大切か,その根源が家族との会話にあり,食卓は家族の重要な場面であることがお話をされたのです。テレビに気を取られながら,または,スマホを見ながらの食事風景があるのも事実です。ですから,しっかりと受け止めて,気を付けたい内容でした。生徒からは田澤先生にいくつかの質問がされましたが,とても真剣な表情で質問をしていました。生徒の皆さんが自分のメディア利用の問題点に気付き始めたことが伺われる表情でした。
 ぜひ親子でご家庭でのメディア利用の実態を話し合い,健康で頑張れる生活習慣を大事にする生活の仕方を実現してほしいと思います。ゲーム機やスマホに大事な子供たちの精神を奪われないよう,大人は気を付けていきたいものです。
 

車いす体験・高齢者体験 1年生

 
 1年生の総合は「社会にはどのような課題があるのか」を探究します。その学習の一つとして,1学期には防災を学びました。また,高齢者施設を訪問して,少子高齢社会について学びました。2学期にはそのことを更に深めるために,今回は車いす体験と高齢者体験を行いました。今回もリバーサイド春圃様のご協力をいただいての学習です。ご協力,たいへんありがとうございました。
 
 当日はたくさんの車いすと高齢者体験キットをお持ちいただきました。車いすに人を乗せるときの注意事項や車いすでの移動方法などを丁寧にご指導いただきました。段差の乗り越え方,坂の下り方や上り方,止まっているときなど,どの人も知っておきたい内容です。
 
 次に高齢者体験です。目がよく見えない,体を真っすぐに伸ばせない,耳がよく聞こえない,体が重いなどの体験をするために,装具をまず付けました。なぜか生徒はとても楽し気なのですが,実際の高齢者の方々は毎日の生活がこのような状態で行われていることが分かったようでした。交代をしながら,互いにお年寄りの生活感覚を体で理解をしていました。このことを知って,1年生の諸君は今後更に豊かに成長することができるのではないかと思います。楽しく経験させていただいた今回の学習から今後の生き方を考えてほしいと思いました。
 

鹿折南住宅の皆さんとの交流会③ 3年生

  
 今回の交流会の実施には,実は国語科の勉強も関係しているのです。生徒は国語科の学習として,交流会の開催をお知らせし,交流会においでいただくことをお願いするチラシの作成を勉強しました。何が,いつ,どこで,どんな内容で行われるのかを上手に表現するにはどうしたらいいかを学びました。そして,実際にそれを印刷してチラシとして南住宅の皆さんに配布させていただきました。
 また,当日の開始前には,南住宅の皆さんの世帯を個別訪問させていただき,交流会においでいただくようお願いをしてきました。これも国語科の勉強の一つと考えているのです。どのようにお話をすれば,相手に分かりやすく伝わり,興味を持っていただき,失礼なく好印象でお話しできるのか,実はこれも国語科の勉強です。実際の活動を活用しながら,教科の学習を進めていくことはとても意義ある方法だと思っています。何より学習の必然性があり,学習成果の実感が得られるからです。学ぶことの意義がよく伝わるのです。

鹿折南住宅の皆さんとの交流会② 3年生

 
 交流会には30名を超える皆さんにおいでいただきました。また,生徒の活動を見守っていただいた皆さんのご協力もいただきました。大変ありがとうございました。
 特別な何かはなかったのですが,気軽に接することのできる内容がかえってよかったかもしれません。将棋やオセロなどでは中学生を上手に褒めていただいて大変感謝です。
 
 生徒たちは交流会の締めに,合唱を披露しました。「大切なもの」「上を向いて歩こう」「鹿折中学校校歌」でした。南住宅のみなさんにも一緒に歌っていただきました。中学生は今回の交流会から,地域の中での自分たちの役割を実感することができたと思います。そして,今後の地域づくりへの意欲をもち,日常的な地域のコミュニケーションの重要性にも気付くことができたようです。最後は列をつくって皆さんをお見送りをして交流会を終えました。この交流会の実施にご尽力いただいた皆様に厚く御礼を申し上げます。大変ありがとうございました。
 

鹿折南住宅の皆さんとの交流会① 3年生

 
 3年生の総合学習「地域づくり学習」の第3弾は「鹿折南住宅の皆さんとの交流会」です。9月27日(金)には福祉センターやすらぎを会場に交流会を実施しました。被災後の地域コミュニティー創出のために中学生ができることはなんだろうと考えた結果,今回の活動を実施するものです。今年の3年生も工夫のある交流会を企画し,実施てくれました。
 
 当日は晴天に恵まれました。開会の行事では活動内容の紹介も行い,それぞれのブースに分かれた交流が始まりました。ゲームを一緒に行うグループ,グランドゴルフおするグループ,おやつ作りをするグループなどに分かれて交流をしました。活動をしながら楽しく会話し,親しくなることができたでしょうか。中学生は少し緊張気味だったかもしれません。おいでいただいた方々のほうが,うまく場をつくっていただき,上手に中学生をうまく支えていただいていたかもしれません。たいへんありがとうございます。でも,中学生も一生懸命でしたので,その思いは皆さんに伝わっているのかなと思いました。鹿折南住宅の皆さんのご協力,ご配慮ありがとうございました。
 

前期委員会活動 終了

 
 生徒会活動の基本は,学級活動と委員会活動です。9月26日(木)は前期の委員会活動の総括の日でした。半年間の活動を振り返り,頑張れたこと,なかなかうまくいかなかったこと,これからの活動のことなどを話し合っていました。充実した活動ができたと思える委員会もあれば,もっとやろうと思えば色々なことができたのではないかと少し後悔をする委員会もあったと思います。それぞれの委員会が全校に対してよい影響を与える活動ができたらと思っているようでした。これからも工夫のある活動を楽しくやっていきたいものです。
 ある委員会では,それぞれの学年の持ち味が出されていたこと,失敗もあったけれど前向きな工夫ができていたこと,今後も積極的に取り組んでほしいことなど,3年生の委員長から1・2年生の皆に話されていました。その話し方は本当に思いをもって取り組んできたことが伝わるものでした。委員のみんなからは感動の拍手が送られていました。委員長が頑張ったことを讃え,思いをもって話してくれたことに対する拍手だったと思います。とてもよい場面を見ました。後期の委員会活動,どの委員会も更に飛躍ができることを期待します。
 

ソフト部 登米地区大会準優勝 おめでとう

 
 ソフトボール部は豊里中学校との合同チームが認められて、登米地区中体連新人大会に出場することができました。昨年に続き,臨時的な救済措置としてご配慮をいただきました。ソフト部の3人は,今年の気仙沼・本吉地区中総体には出場できなかったので,今年度初めての公式戦です。
 
 大会は9月28日₍土₎・29日(日)の2日間,登米市豊里運動公園グラウンドで行われました。豊里中の皆さんとは夏休みから合同練習をしていましたが,十分な練習ができたわけではありません。また,日常も生徒3人と顧問の先生との練習です。しかし,貴重な大会参加のチャンスです。3人はできうる限りの準備をして今回の大会に臨みました。
 
 大会は4チームの総当たりリーグ戦形式で行われました。初戦は津山中学校に勝利しました。翌日の2試合目には,佐沼中・南方中合同チームに圧倒されてしまい,敗戦を喫しました。そして,最後の第3戦は中田中学校との試合です。接戦を制して勝利。2勝1敗で準優勝となりました。県新人大会へも出場することが決定しました。
 
 監督を務めていただいた豊里中の佐々木先生や,本校顧問の佐藤先生,戸羽先生がこの合同チームを丁寧に指導し,励ましくれたことが生徒たちの力になったと思います。先生たちも生徒とともに一生懸命でした。また,保護者の皆さんには合同練習の際には遠くから送迎をしていただき,豊里中の保護者の皆さんとともに,大会では熱い声援で応援してくれました。ご協力ありがとうございました。今回の地区大会をよい学びにして県大会では更に実力を開花させてほしいと思います。県大会も豊里中・鹿折中の力を合わせて頑張りましょう。
 

男子保健体育 ソフトボールの授業

 
 昔の子どもたちは広場に集まって野球をして遊んでいました。…こんな風景はだいぶ昔のことになってしまったかもしれません。当時の子どもたちにとっては,野球はスポーツではなく,遊びだったような気がします。ですから,ほとんどの男子生徒はキャッチボールやバッティングができたように思います。しかし今は,広場に集まって野球する子どもたちは見えなくなりました。
 でも,最近の男子の保健体育の授業にはそんな雰囲気が漂っているのです。休み時間になると,生徒が校庭に出て準備運動のランニングが始まります。授業が始まると,キャッチボールが始まり,そして,ゲームをします。2つのチームに分かれて対戦です。大きな声が校庭から聞こえてきます。プレーに一喜一憂する声。指示を出したり,励ましたり,歓声があがったりと,とても楽しそうで,思わず校庭のほうを見てしまいます。先日は相手の打った打球が身体を直撃してしまった生徒に「大丈夫かーっ!」と仲間から心配する声がかかっていました。いいですね,生徒が大きな声を出しながら,楽しげに活動しているのは。野球が遊びだった頃の子どもたちの様子が校庭に見られるのです。
 

給食当番 マスク忘れ多し?

 
 先日の職員会議で話題になったのです。…最近,給食当番のマスク忘れが多い。翌日も同じく忘れてくる。きちんとした身なりで当番をする意識が弱くなっているのではないか。また,給食ではお箸を忘れる生徒も多いように思われる。…こんな意見でした。そう言えば,しばらく当番の様子を見ていなかったなと思い,給食の始まりの時間に様子を見てみたのです。本校では当番の生徒は自分のエプロンを着用し,三角巾を身に付けます。そして,マスクです。学校によっては白衣を購入して3年間使用するところもあるのですが,本校では家庭にあるエプロンでいいと思っています。この日の生徒たちは全員がマスクを着用していました。あれ,職員会議の話題とは少し違っているようです。皆,忘れ物をすることなく,きちんとした身なりで,きびきびと行動をしていました。
 
 当番は,まず,配膳室の前で手指の消毒をします。そして,食管や牛乳を教室まで分担して運ぶのです。教室では,協力をして配膳をし,食事のあとは片付けをして,食管等を配膳室に返却します。この作業をあまり時間をかけずに,てきぱきとやらなければなりません。1年生もようやく中学校のスピードになれてきたようです。それにしても,いつもしっかりと自分の役割を果たそうとする生徒の姿は立派です。マスク忘れや,お箸忘れがあったかもしれませんが,もう一度自覚を高める機会になったようでした。この日の給食メニューは右下の写真のような内容でした。美味しく頂くことができました。ごちそうさまでした。
 

サルビアと萩の花 どっちがきれい? 9月18日

 
 先日ご紹介した職員室前の花壇のサルビア。マリーゴールドと共に夏の終わりを表現しています。むしろ真夏より今のほうがきれいに咲いているかもしれません。しかし,右側の写真は初めてご紹介する萩の花です。こちらは秋を表現する,古来から宮城を代表してきた花です。萩の花は何か寂しげと思っていたですが,よく見ると結構豪華に見える花なのですね。秋の花は寂しげといった固定観念にとらわれていたかもしれません。サルビアと萩,この二つが同時に校地内で咲き誇っています。
 萩は中庭にもありますが,校庭東側駐車場のフェンス際にある株が結構大きいのです。改めてみると,こんなに大きかったのかと驚くほどです。生徒が校庭で活動している様子を見守っている萩です。生徒にも見てほしいものです。
 

合唱練習が始まりました ご期待ください

 
 写真は9月18日(水)の撮影です。何か体育館のほうから歌声が聞こえてくるなと思いながら,体育館をのぞいてみると,1年生が体育館で合唱をしていたのです。どうやら音楽の授業を体育館で行っているようでした。合唱曲「時の旅人」を練習していました。あれ,この時期はまだ音楽室での練習ではと思ったのですが,本番で歌うところで最初から音を響かせてみることも確かに大事だなとも感じました。そう言えば,去年は最後の週になって全校合唱を体育館で練習していたなと思い出しました。雨音のする体育館でした。
 まだまだ合唱としては未完成な状態ですが,この体育館でよい音を響かせられるように曲を仕上げなければならないことがよく分かったと思います。先生や指揮者の助言を受けながら着実に上手になっていく様子がよく分かりました。先生は研究授業でやっていたように,生徒の歌声を録音して生徒に聞かせて指導を試みているようです。自分たちの進歩や課題が分かることはやる気につながります。また,生徒たちは右側の写真のように,自分たちの歌い方を互いに評価して改善策を出し合いながら曲づくりをしていました。1年生ながら,なかなかだなと思いました。今後に期待しましょう。
 各学級の合唱曲を下にご紹介します。
 1年1組 「Unlimited」 1年2組「時の旅人」 2年1組「永遠のキャンパス」
 3年1組 「Cosumos」 全校合唱「大切なもの」(2年目)

サッカー部 新人大会優勝 おめでとう

 
 部員数が11名に満たないサッカー部は,今回の新人大会へは気仙沼中学校と合同チームで出場となりました。この合同チーム制度はあくまでも臨時的な制度です。ですから,何回も継続することができない制度です。しかし,前の中総体では単独チームで出場していた本校のサッカー部は,新人戦では単独チームを作ることができないため,今回は中体連から承諾を得て,合同チームを作ることができました。とても幸運でした。
 生徒には今回の配慮に感謝をして大会に参加しようと呼びかけていました。本校生徒たちは夏休みから気仙沼中サッカー部と練習を行い,今回の大会に備えてきました。それぞれのチームの良さを出し合って一つのチームへと歩んできたのです。大会では予選リーグを2勝して,決勝トーナメントに1位で勝ち上がり,準決勝に勝利し,決勝では大谷中に0-1で競り勝って見事優勝となりました。今回の優勝は,これまでの努力に対しての大きなご褒美となりました。ぜひ地区大会での課題をしっかりと見つめて,個人としても,チームとしても成長し,県大会に向けて更に精進してほしいと思います。頑張れサッカー部。
 予選リーグ 対条南中 0-7   対新月中・松岩中合同 1ー4
 準決勝   対津谷中 1ー2   決勝    対大谷中 0ー1

 

震災遺構「伝承館」の見学 3年生

 
 少し前のことですが,9月13日(金)には3年生が震災遺構「伝承館」を見学してきました。この学習は3年生の総合的な学習「地域づくり学習」の第2弾に当たるものです。(第1弾は以前にご紹介した「地域づくり」講話でした)
 
 今の3年生は震災の時はまだ小学校入学前でした。ですから,震災や津波というものがどういうものかを明確には記憶していないのです。今までは震災の現実が与えるストレスを懸念するため,津波映像などをリアルに視聴するような学習は避けてきたというのが実態でした。しかし,時間の経過によって被災地の子どもたちでさえ災害の現実を知らない状態になっていることが話題となっていました。そこで本校では,今年オープンした「伝承館」の見学を先生たちが計画しました。被災地の子どもたちこそ知っておくべき現実だからです。もちろん,事前にアンケートをとり,映像資料などへの配慮希望をお聞きしてのことです。
 
 今回の見学は伝承館の館長さんに大変ご協力をいただきました。館長さんに自ら語り部を務めていただき,生徒たちに熱く丁寧にご説明をしていただきました。地元の生徒たちに震災の真実を知ってもらいたいというお気持ちが伝わってくるものでした。伝承館オープン後見学をした市内の中学校は本校が一番最初です。(地元階上中はオープン前に見学したそうですが)館長さんを始め,伝承館のスタッフの皆さんに御礼を申し上げます。
 
 展示内容には本校の先輩である松本君(当時小学生)の水を運ぶ姿も展示されていました。俳優の高倉健さんが感銘を受けて大事にしていたという有名な写真です。この写真を生徒たちはどのように見たのでしょう。見学の最後には,付箋紙に自分の感じたことを素直な言葉で記して伝承館内に掲示してきました。
 生徒の素直で真剣な学習ぶりにはお褒めのお言葉をいただいたそうです。帰校した生徒たちは「伝承館」を見学してきてよかったと話していました。先生たちの思いは通じたようです。そして,9月27日(金)に予定している第3弾の学習「交流会」(鹿折南住宅の皆さんとの交流)の学習に生かしてほしいと思います。