鹿中 学校生活

今日の鹿折中

1月も各委員会で作戦会議

 
 いつもご紹介していますが,1月下旬には,各委員会ごとに集まって,生徒たちの話合いがありました。今月も生徒と先生の作戦会議が行われていたようです。どんな活動が出てくるのか楽しみです。
 ボランティア委員会は,学年ごとのホワイトボードを使って反省をしたことを全体で発表していました。広報委員会は2つのグループに分かれて作戦会議のように見えます。一つのグループはどうやら「特集新聞づくり」です。何やらアンケートもとるらしい。もう一つのグループは「ポスターづくり」。ここで分かったのは,先日の制作者不明のポスターは,実は広報委員会の生徒が作っていたものだということ。ラクビー日本代表やエジソンの言葉を引用していたのは,先生ではなく生徒なのでした。今回は担当の先生と新しいポスターづくりの相談でした。どんなものができるのか楽しみです。
 
 防災委員会は,例の防災標語を決めた後,それぞれが校舎内の安全点検をしていました。下の写真の,壁に向かって何かを書いている生徒は,安全点検の結果を用紙に書き込んでいるのです。また,右下は生徒会室でやっていた総務の生徒の様子です。再度,中央委員会を開催するようですね。今回は「いじめのない学校」「行きたくなる学校」にするにはどうしたらいいいか,取組案をみんなで相談しようとしています。少し大きなプロジェクトになりそうです。一方では,震災に関わって本校に支援をしていただいたことに対して感謝の気持ちを表そうと話合ったとも聞いています。どの委員会もよい活動になるといいですね。
 

全国学校給食週間 1月24日~

 
 1月24日(金)からは全国給食週間が始まっていました。以前には,給食当番の身支度や運搬の様子をご紹介していました。今回は教室の給食準備の様子をご紹介しましょう。
 この日の給食は左上のようなメニューでした。宮城の郷土食を取り入れています。教室に行ってみると,生徒たちが座席をグループににつくり,配膳台の前から列をつくって配食をしている様子です。昔も今もこの風景は一緒ですね。午前中の4時間の授業を終えて,何かほっとした雰囲気が教室にも漂っているようです。
 しかし,担任の先生は気を抜いてはいません。アルコール消毒液の入ったボトルを手に持ってにっこり。生徒の手にこれを次々と配って消毒を促していました。また,生徒たちは自分の手だけでなく,みんなの机の上もアルコールで拭いてきれいにしています。このあたりは昔とは随分違っているかもしれません。インフルエンザなどの感染を防止する作戦です。
 
 準備が整うと,日直の生徒か,係の生徒か,代表の生徒が前に出て「いただきます」の号令です。いよいよ,お腹がすいたことろで,美味しく頂くことができます。グループごとに先生も混じって会話をしながらの給食です。この時間帯には放送委員会の生徒たちが「昼の放送」を行います。学校生活の中ででほっとした瞬間をつくる給食の一コマでした。みんなで食事をするということには,とても意味がありそうです。
 

立志式準備 2年生

 
 立春が近づいて来ました。学校の正面玄関には新作のバルーンアートが暫く前から登場しています。そして,季節の移り変わりを伝え,生徒を励まし,お客様を迎えています。この「赤鬼青鬼は」今回も用務員さんの作品です。
 そして,例の円卓があった教室に行ってみると,何かを制作中の様子。模造紙に毛筆で「次第」と書かれ,これから他の文字が並んでいくようです。作業の途中でしょう。隣の用紙の文字を見て理解しました。2年生の生徒たちが「立志式」の準備をしているのです。それにしても,毛筆でしっかりとした文字を書き,本気で準備をしていることが分かります。たくさんの色紙もありました。みな漢字一字が大書されています。これを使って自分の「志」を発表するのでしょう。そう言えば,先日の放課後の教室では,自分の原稿を一生懸命に仕上げている生徒がいました。中学3年生の最後の1年を迎える前に,これまでの学習を生かして自分自身の志をしっかりと持つ。それを皆さんの前で発表して,充実した学校生活をし,人生のスタートラインに踏み込む…そんなことを目指す学年行事(学習)です。
 
 1月31日(金)の5時間目,歌声が聞こえるほうへ言ってみると,そんな2年生が合唱をしていました。これは立志式当日に披露する合唱の練習のようでした。恐らく総練習的な内容だったのではないでしょうか,司会の生徒もしっかりと活動し,生徒のみんなは少し緊張感のある顔つきをしていました。当日に向けて準備が着々と進められています。
 立志式は2月5日(水)の授業参観の際に実施します。保護者の皆様,どうかご期待いただき,大勢ご来場くださいますようお願いいたします。
 

足跡の主 学校訪問

 
 以前に鹿の足跡をご紹介していました。先日の日中に,遂に本人が職員室に挨拶をしにきました。予想外だったのは「ニホンジカ」でなく「カモシカ」だったこと。本校に現れるのはどちらもありなのですが,どちらかと言えばニホンジカが多いように思います。先日ご紹介した足跡,あれは2頭の足跡でした。恐らくニホンジカだと思っていたのです。この日は,4時間目がそろそろ終わって給食になるあたり。職員室の前に立ち止まって,中を覗いている彼(彼女?)がいました。結構大きな個体でしたから,発見した先生はびっくりです。大勢の先生がその姿を確認しました。そして,本人はゆっくり職員室前を進み,花壇のほうに向かいました。今日も,花壇の上を歩いて何かを食べるのかと思いましたが,そうはしませんでした。今回は用務員さんのつくった赤いスズランテープの柵が風で音を立てていていました。中に入れないので彼はスルーして移動。
 そして,なぜか同窓会の石碑「青雲の志」の前でしばらく彼は思索。まるで考えがまとまったかのように,今度はゆっくり石碑を左に回って登校坂へ。しかも,歩道を歩いてゆっくり堂々とと下っていきました。もし,歩道を下から上ってくる人がいたら,さぞびっくりしたでしょうね。用務員さんが工夫した「鹿よけ柵」はひとまず効果があったようです。
 

賞状を頂きました 応募作文

 
 先日,本校生徒が作文コンクールで入賞し,賞状を頂くことができました。
 一つは人権作文コンテストで3年生の及川さんが奨励賞を頂戴しました。人権作文は社会科の学習の一環として夏休みの応募課題としています。一口に人権といっても様々な人権の課題があります。それらについて,テーマを絞って自分の考えをまとめて書いた作文です。及川さんには,仙台法務局気仙沼支所長様や人権養護委員連絡協議会長様に学校へおいでいただき,校長室で賞状や記念品が手渡されました。おめでとうございます。なお,この作文コンテストへの永年の協力に学校に対しても感謝状をいただきました。ありがとうございました。
 もう,一つは「社会を明るくする運動」作文コンテストで1年生の三浦さんが特別賞を頂きました。1月10日(金)の表彰式は仙台市のホテルで行われました。会場では,皆さんの前で賞状をいただき,作文の朗読発表も行われました。犯罪の発生と社会の在り方,地域の支えの大切さと感謝,中学生としての自立に向けた努力などについて,中学生らしい意見がまとめられた作文でした。当日は,少し緊張した面持ちでしたが,しっかりとした朗読ができました。入賞おめでとうございます。
 

ついに鹿よけ柵の設置 効果はどうか

 
 三陸道の工事などが鹿折地区で進捗し,山が荒廃してきているからでしょうか,本校には鹿が度々出現しています。ホームページでも何度かご紹介してきました。ニホンジカが多いのですが,とても可愛らしく,生徒に危害を加えることもなく,共存できていると思うのです。しかし,花壇を荒らす行為だけはいただけません。11月には植栽したばかりのビオラが全部食べられてしまいました。先日は少しだけ残っていた小さなビオラまでしっかりと食べてしまいました。そして,しっかりと足跡も残していったのです。
 
 足跡は花壇だけでなく,どうやらテニスコートにも立ち入ったらしく,テニスコートには多くの足跡が残っています。その足跡を見ると,2頭で学校にやって来たように見えます。これでは今後植栽をしてもまた食べられてしまうのではないか……そういった心配が尽きません。どうしたらいいのでしょうか?
 この事態に,三浦用務員さんが遂に動きました。ある日のこと,下の写真のように赤いスズランテープが花壇の周囲に張り巡らされました。一説には,鹿は赤い色を嫌うということを聞いたそうです。そして風に吹かれるとテープがサラサラと音を立てます。この音も鹿に対して効き目があるのではないか,そう考えて遂に鹿よけ柵ができました。さて,このアイディアはどんな結末となるでしょうか。上手く機能して鹿よけになればいいのですが,期待をしましょう。
 

給食センターの皆さんへ 感謝!

 1月24日~30日は「全国学校給食週間」です。
 本校ではそれに合わせて,いつもおいしい給食を作ってくださっている気仙沼中央給食センターの皆さんに感謝の気持ちを伝えることにしました。
 保健委員会の生徒が中心となり,全校生徒のメッセージをとりまとめています。右下には,給食の好きなメニューをランキングしています。全学年でカレーがランクイン!次点は鶏肉のレモン煮のようです。
 こちらは気仙沼中央給食センターへお届けします!
  
  

鹿3運動ポスター 保健委員会

 
 校舎内に「鹿3運動」(小中連携生活習慣向上運動)を呼びかける新しいポスターが登場しました。内容はもちろん,①「あいさつ」②「早寝早起き」③「メディア1時間」なのですが,生徒会の保健委員会の皆さんが積極的にこれを呼びかけてくれるようになりました。この運動は次第に広く知られるようになってきましたが,その実践化はまだまだといった印象です。生徒自身の生活習慣に対する「セルフ・コントロール能力」がどうしても必要です。今回の保健委員会の取組で,また一歩前進できることを期待します。
 ところで,香川県議会では,ゲームやインターネットの依存症対策に関する条例制定を全国に先駆けて検討しているそうです。その素案では,高校生以下を対象にゲーム利用の時間を1日あたり平日は60分休日は90分に制限するなど,具体的な制限が盛り込まれることになっているそうです。また素案では,夜間の利用は高校生は夜10時以降制限し、小学生や幼児を含む中学生以下は夜9時以降制限することが盛り込まれるということでした。行政からの使用制限が現実化するほど,この問題が深刻化していることが分かります。これは全国的な懸案事項です。大人の皆さんの認識と行動も必要だと思います。写真には「宮城の宝 いただきます」の食育ポスターも写っていますが,子どもたちは大事な「宝」です。メディア利用の弊害を踏まえ,適切な環境で子どもたちを伸ばしていきましょう。
   

1年生調理実習 豚汁(肉料理)

 
 1年生の家庭科では,先日,調理実習の2回目が行われました。今回は肉料理がテーマ,「豚汁」です。教室に入ると,ごま油のよい匂いが調理室に立ちこめていました。生徒は材料を準備して,調理の手順を確認して,鍋に火を入れます。少し恐る恐るですが,段々に思い切って作業するようになっていったようです。
 
 段々調子よくなったのか,どうやら適当な部分がでてきたのかもしれません。あるタイミングで先生は全生徒の手を止めさせて,自分に注目させました。「手順どおりやりなさい」「確認する作業をしなさい」ということが先生のお話の趣旨でした。どうやら少し不注意な様子があったからのようでした。先生は前日からこの実習のために準備をしています。折角の実習を成功させるために,的確に注意をしていました。生徒が主体的に取り組むことに,先生の専門性のある指導が加わることが重要です。今回の先生の注意は,生徒のよい勉強になったようです。
 
 調理が終わると試食です。楽しく試食をしている様子が見られました。職員室の先生にも来てもらって一緒に会食となりました。同じ材料で,同じ手順で調理しているはずなのに班ごとに味が異なるのはどうしてなのでしょう。全ての班の試食をしている先生もしていたようです。ごちそうさまでした。試食後には,早速片付けに入っていました。手際の良い実習でした。
 

雪景色 暖冬と言われますが

 
 1月も最終週になりました。写真は1月21日(火)の朝の雪景色です。雪景色とはいっても今年は暖冬のため,未だにしっかりと降り積もった雪景色とはなっていませんが,朝一の校庭はこんなふうになる日が何日かありました。幸いインフルエンザなどの流行も起きず,穏やかな学校生活ができている様子です。暖冬と言えど,朝夕は寒さが厳しく,その中でも生徒たちはしっかりと学校生活をしてきたようです。学校から南側を見ると,今は桜が落葉しているので魚市場方面の海が見えます。春はこちらの方角からやってくるのでしょうか。手前に造船所のクレーンがそびえているのが分かります。鹿折らしい風景ですね。
 
 下の写真は1月20日(月)の登校坂の写真です。少し湿った路面で冷え込みが強かったので,通勤で学校に上がっていくときは少し不安な状況でした。1時間目が始まった頃に,登校坂の下で車が側溝に入っているよと情報がありました。教頭先生を中心とした3名の職員が現場を見に行くとこのようになっていたというのです。情報では登校坂を下っていった車が路面が滑ったため,カーブのところで制御できなくなって真っ直ぐに突っ込み,側溝に入ってしまったらしいのです。生徒が通るのは反対側の歩道ですから今回は大丈夫なわけですが,本校の登校坂は北側にあって日差しが入りにくいので要注意です。生徒たちには早速情報提供し,安全な登下校を指導しました。保護者の皆様の自家用車での送迎などもありますから,学校周辺はもちろん,冬道の安全については十分にお気を付けいただきたいと思います。
 

今月も 「鹿中きれいの日」実施

 
 今月16日(木)も,生徒会は「鹿中きれいの日」を実施しました。これは,鹿(しし)なので,4×4で16。…そこで毎月16日を目安に,生徒会が主導して全校生徒による清掃活動を実施する企画です。生徒総会で提案され,昨年度から始まった生徒会企画です。先月は,委員会連携を図った「鹿中きれいの日」の実施を生徒会は試みていました。
 今月は先月のように中央委員会を開かずに実施したのですが,普段の清掃活動では行わない場所を,部活動ごとに丁寧に清掃したり整理整頓してくれました。
 その一つは普段は物置になっている教室の整理整頓と清掃です。昔のユニフォームなどをきちんと畳んだり,部活動で使った用具を整頓したりしてくれました。
 
 上の写真では廊下に机や椅子が並んでいますが,これは机や椅子の倉庫になっている小部屋をきれいにするために,一時的に廊下に物品を出したものです。実はこの部屋は,昔は「相談室」として使われていたものですが,現在は倉庫になっています。今回整理整頓したことで,もう一度「相談室」として使いたいといった意見も出てきたようです。
 
 また,今回は新しく教室に設置されたエアコンのフィルター掃除をしてくれました。本当は2週間に1回ぐらい清掃することが推奨されているのですが,なかなかできません。今回,きれいにしたことで暖房効率も上がるものと思います。写真は保健室のエアコンの清掃の様子です。「家電芸人」といった人たちがいるようですが,本校の「家電のプロ」が積極的にやってくれて大助かりです。収納しきれなかった図書室の本も新しいキャビネットにきちんと収めてくれました。お陰様で校舎内の環境が美しなったようです。生徒の皆さん,お疲れ様でした。
 

学校のサザンカとツバキ 春はまだか?

 
 上の赤い花はサザンカ(山茶花)です。サザンカは中庭にあり,12月にはもう花を付けていました。そして,1月の下旬となった今でもこれから咲こうとしている蕾がたくさん見られます。寒さに負けず,しっかりと花を咲かせているところは見習いたいものです。そして,派手さはないのですが,きれいな「赤」だなと感じます。(ピンク色のサザンカもあるようですが,本校のサザンカは赤です)
 サザンカとよく似た花はツバキ(椿)です。ツバキとサザンカの区別がちょっと紛らわしいのですが,用務員の三浦さんは散り方が違うと話していました。確かにそうですね。学校のツバキは校舎の前にあります。何色かのツバキを楽しむことができます。今,ツバキはどうなのかなと思って見てみると,たくさんの蕾がこちらにも見られました。しかし,花は一つもありません。よく似ていますが,サザンカは冬の花で,ツバキは春の花だと思うのですが,どうでしょうか。まだツバキが咲くまでには時間がかかりそうです。しかし,膨らんだ蕾を見ると,春は少しずつ近づいているんだなと思わされるのです。期待的な観測でしょうか。
 

授業研究会 2年男子保健体育

 
 1月14日(火)には英語,15日(水)には保健体育で授業研究を実施しました。保健体育の様子をご紹介します。2年生男子の学習は「バスケットボール」です。今日の学習課題は「チームごとに攻めや守りを考え,作戦を立てて試合をしよう」でした。
 5時間目の体育館は冷え切っています。まず,準備運動です。授業が始まって約12分ほど,丁寧な準備運動が行われました。寒い時期には怪我の防止の観点から丁寧なウォーミングアップが必要です。十分な活動が行われていました。また,利き手でない手でのドリブルなどが,上手にできているのには驚きました。積み上げてきたものがあると感じられる内容でした。その後の先生の今日の学習課題についての説明も的確で短く,しかもキーワードが適切に盛り込まれていました。
 
 生徒たちは,グループに分かれて作戦会議をしています。グループは4つです。バスケ部の生徒がリーダーとなっているようですが,積極的にグループをまとめ,メンバーとともに戦略を立てていました。作戦盤もうまく使って可視化しているようでした。
 
 試合が始まると,それぞれのグループが作戦に基づき,一生懸命にプレーし,よく走り,声をかけ合ってて対戦しています。見事シュートが決まると,素直に喜び,ガッツポーズも飛び出していました。楽しそうです。
 
 時間はそう長くないのですが,てきぱきと試合が進められ,対戦のない生徒たちは観戦してよく声をかけていました。同級生の一生懸命なプレーを讃えるとともに,そこから互いに刺激を受けているようでした。
 
 試合を終えると,今度は振り返り。それぞれの作戦にもとづいて評価をしていました。うまくいかなかったところや,よくできたところが短い時間で確認されていました。また,使ったビブスなどを素早くきちんと畳んで整理している姿も,学習の積み上げが感じられるものでした。生徒に聞くと,いつの間にか見よう見まねで畳むようになりましたと教えてくれました。
 学習の終わりには各リーダーから振り返りの内容が紹介されました。来年度のバスケの学習ではこのようにしたいと抱負を述べています。学習がしかり積み上げられ,年を重ねるごとに進化していることが素晴らしいと思いました。
 

防災壁新聞完成 校内で展示されています

 
 2学期末に生徒たちが一生懸命に取り組んでいた防災壁新聞がついに完成しました。そして,3学期になって校舎1階の玄関や職員室前に各学級の壁新聞が掲示されています。先日,先生たち全員によって審査が行われ,最優秀賞などの賞が決まりました。これが1年間の防災学習のまとめとなるものです。新聞記事を読みながら,ここで取り上げたことを確かめ,もっと取り上げるべきことがなかったのかなどと振り返ってみてほしいと思います。みんなで書いた壁新聞でしたが,一人一人の中に防災への考えと態度を確立することが大切ですね。最優秀賞をとった3年生の新聞から一部をご紹介します。
 「…体験交流ホールで震災時の映像を見た。建物が大きく揺れたり,屋根が崩れたりするほどの大きな地震。その後に町をおそう大きな黒い波。とどめを刺すように起こった火災。これら全てはここ鹿折で起こった。映像の中には見覚えのある町が被害にあっているシーンもあり怖くなった。特に,シャークミュージアム付近の交差点で車のすぐ後ろに津波が迫ってきた場面は見ていてゾッとした。…」
 今年度,本校では3年生が震災遺構「伝承館」を見学をしました。(9月) 中学生が震災を直接知らない世代になったことを踏まえ,指導の在り方を工夫し,変えていかなければならないと考えています。
 

金曜日の朝の活動 ボランティア委員会

 
 
 まだ朝日が昇り切らない,霜で白くなった校庭を数人の生徒のグループがゆっくりと歩いているのです。よく見るとボランティア委員会の生徒たちです。いつもの活動です。ゴミ袋や火ばさみをもって,みんなで校庭を見回り,清掃活動をしています。恐らく登校坂にも他のグループがいっているのでしょう。担当の先生の姿が見えないことから,そちらのグループについているのだろうと思いました。金曜日の朝の光景です。毎週金曜日の朝,7時30分からボランティア委員会は活動しています。担当の先生も一緒です。
 下の写真のように,朝日を横から受けたりする日もあり,そして,小雨が降って濡れている日などもあります。そんな日でも,いつもより早く登校して地道な活動をしている生徒や先生がいることをご紹介します。このあと,例のボトルキャップの計量や回収の仕事を彼らは行っているのです。
 

何だろう これ?

   
 校舎内を歩いていると,時折,これは何だろうと思うものに出会うことがあるのです。3学期に出会った,そんなものをご紹介しましょう。
 まず,毛筆で書いた「限界突破」。これは2年生の教室に貼ってありました。担任の先生の名前が書いてあるので,聞いてみると,自分が書いたものではないということ。では誰がこれを書いたのでしょうか。上手に書かれた四文字です。この言葉は2年生の学級目標です。
 その隣の3枚の掲示物も最近校舎内に登場したものですが,同じく制作者不明。一つは「チャレンジする勇気」というタイトルがついています。エジソンの「失敗?これはうまくいかないということを確認した成功だよ!」という言葉が添えられ,ラクビー日本代表の写真も…。その隣は,漫画「スラムダンク」から安西先生の言葉を紹介していました。「あきらめたらそこで試合終了だよ」という言葉です。次のものには「目標を達成するには全力で取り組むこと以外に方法はない」と書いてあります。誰の言葉でしょうね? …やはりこれは,3学期,生徒に向けたメッセージのようです。
 下の写真は教室脇の学習室にあった「円卓」(?)のようなものです。机の上にホワイトボードやペンなどがセットされています。これから何かが始まるのか,逆にもう既に終わったのか。もう一つ,他の学習室にも円卓風の机が用意されていました。なんだろう,これは? …でも何か期待できそう,この直感は当たっているでしょうか。
 

席書大会に向けて 書き初め

 
 先週,1月14日(火)の放課後,以前にご紹介した校内書き初め展の入賞者たちが集まって,市内書き初め展の席書大会に向けて練習に励んでいました。左上の手本や用紙が懐かしく思われる方もいらっしゃるかもしれません。手本の文面は年度によって変わることがあるのですが,体裁や規程用紙は昔のままです。そして,書かれた毛筆作品も昔と同じように床に並べられて,教室の一角で乾くのを待っています。これらは変わっていませんね。昔からこんな風景でしたね。
 
 そして,それに取り組む生徒たちの練習風景も昔と同じかもしれません。以前にご紹介したように,今回の放課後の練習でも生徒たちは一生懸命に取り組んでいました。練習の終わりに尋ねてみると,ある生徒は「字を書くのが好きです」と答えてくれました。とても集中をして取り組んでいる様子からも,そのことは伺い知ることができました。いいですね。
 
 また,個人で真剣に取り組むだけでなく,今回は先輩後輩が肩を並べて練習をしています。時折,先輩が去年の経験を基にして後輩にアドバイスをしたり,後輩が先輩に文字を示してアドバイスを求めたりしていました。また,休憩の時には楽しく会話をしたり,ふざけあっって笑ったりしているのもいいですね。
 下の写真のように,最近はタブレットを使って先生が書いている動画を見て自分の参考にしている様子も見られます。これは運筆の具体的なメージをつかむにはいい方法かもしれません。練習の終わりには,自分の書いた作品を先生に見せてアドバイスをもらっている生徒もいました。席書大会で納得のいく作品ができることが楽しみになる練習風景でした。
 

勉強が分かるようになること 

 
 1月8日(水)の3学期始業式の後には,3時間目から学力診断テストが全学年で実施されました。教科学習がどの程度身に付いたか,全国や県内の中でどの程度の位置にあるのかを診断するためのテストです。中学校の学習は,小学校の学習の上に更に詳しく深く学ぶことになっているのは当然です。その中身は学習指導要領に示された目標や内容を実現するものです。そして,高校受験のための学力ともなるのが現実です。生徒たちの自己実現と学力は密接な関係をもっているのは当然です。この日のテスト受験の様子を見ていると,生徒たちが「学習の壁」と必死に向き合っていることが伝わってくるものでした。
 
 勉強が分かるようになれば,どんなにか学校生活が楽しくなることでしょう。そして,自分に自信がもてるようになることでしょう。また,未来に対しても希望がもてるようになるでしょう。逆に,分からなくなって,自分は学習についていくことができないと感じたら……希望を失い,不安と劣等感に苛まれるのではないでしょうか。ですから,やっぱり毎日の1時間1時間の学習内容をしっかりと身に付けることはとても大事なことです。そして,生徒たちは皆同じではないので,その人に合った勉強をし,その人に合った助言やサポートが必要になるのは当然です。生徒一人一人の希望を育むための学習や指導ができなければと思います。どの生徒も心の中に「勉強が分かるようになりたい」という切なる願いをもっていることを教師は忘れてはいけません。そんなことを思わされる,この日の受験風景でした。
 

毎月の「防災標語」ありがとう 防災委員会

   
 月ごとに各種委員会の話合いが行われて,その月の活動が推進されていることはご存じだと思います。今回は,防災委員会の防災標語をご紹介します。様子を見ていると,毎月の話合いの中で防災標語が決められているようです。そして,月が変わると校舎内の掲示板に,毎回黄色い紙を使って,その月の標語が新たに貼り出されます。ここ最近の10月からの4か月分の標語をご紹介しましょう。
 10月 …「身の回り台風に備え再確認」
 11月 …「取り組もうもしものために防災訓練」
 12月 …「寒くなり空気乾燥火事注意」
 1月 …「雪が降り路面凍結気をつけよう」
 それにしても,生徒たちは実にタイムリーな標語を考えるものだなと感心してしまいます。毎月貼り出される標語から,時々の防災をいつも考えさせられるのです。本校の防災教育は「日常生活の中にある防災学習」であることが特徴です。毎月11日の防災学習の日だけでなく,生徒の活動(防災委員会)でも地道な防災教育が行われているのです。

校舎の老朽化 使い方の工夫や取組

 
 本校の校舎は昭和58年から使用しています。もう40年近く,この校舎を使用しています。生徒たちは丁寧に使い,清掃もきちんとしてきましたが,さすがに校舎の老朽化は否めません。水道の配管も腐食してきているのか,水漏れを起こす箇所もありますし,ドアが渋くなって開閉しにくくなったりしている部分もありました。また,放送設備やストーブが老朽化して不自由をしたりしています。修繕や改善の要望をしていますが,予算の問題もあり,すぐにという訳にはいかないのだそうです。
 そんな中,生徒たちも工夫をしてこの老朽化した校舎を使ってきました。トイレの便器のレバーが壊れないように,レバーは手で押すことにしています。それを実行するために,保健委員がレバーにリボンを付けて約束を示しています。足で踏むことでレバーが壊れるのです。先日は修繕に結構な費用がかかってしまいました。古い製品なので部品交換できなくなっているということでした。トイレ内には下のようなポスターを貼って大事に使うことを呼びかけています。
 
 また,先日は各教室の廊下側にあるガラス窓が転落しないように,T字金具を使って簡易ストッパーを取付けてもらいました。老朽化で建て付けが悪くなり,引き戸のレールからガラス窓が外れてしまうことがあるのです。これが下にいる生徒たちに落下しては大変なことになります。そこで支援員さんが,少々のことでは落下してこないように工夫して作業をしてくれました。寒い中でのたいへんな作業でしたが,お陰さまで教室の安全性が向上したように思います。これ以外にも施設や備品も含めて近代化をしていきたいのですが……。
 

学級目標 その実現を3学期に

 
 昨年春に新たな1年が始まるのに際して,各学級では「学級目標」を定めました。この目標を決めるのには,様々な手順を経たり,時間をかけたりして,ジックリと考えてようやくたどり着いた目標です。各教室に行くと,教室の正面の黒板の上にそれぞれの学級目標がそびえています。毎日目に入っているので,新鮮みがなくなっているかもしれませんが,ぜひもう一度確かめてみましょう。あの時,どんな考えからこんな目標を決め,どう感じていたのかを。
 
 あれから1学期,2学期と学校生活を歩み,今は3学期に入りました。今年度は残り2か月ぐらいになったのです。生徒の皆さんがそれぞれの学級で掲げた目標は実現しましたか? もう一度確認して取り組まなければならないことはありませんか? ぜひ学級ごとにこのことを考えて3学期の歩みを充実させてほしいと思います。君たちの教室の真正面に掲げて目指したものです。格好だけになってはいけません。既に多くの手応えを感じてきたのでしょうが,今一度,確かめてみるべきです。そして,更なる充実を期待します。各学級の目標達成が生徒会の目標達成につながるものと考えています。
 3年生の教室をみると,自分たちの年間の歩みが年表の中に示されています。よい工夫ですね。桜の木の下で写真を撮ったあの頃からは,随分時間が経ちました。着実に歩みましたが,卒業をどう迎えるか,自分たちでよく考えて実践してほしいと思います。
  

書き初めの展示 一生懸命に書きました

 
 新年恒例の書き初め作品(毛筆・硬筆)が校内展示されました。以前にも学習の様子をお知らせし,その取組の素晴らしさをご紹介していましたが,今回は冬休み中の学習課題として出されていた作品を新学期に提出し,それを校内展示しています。毛筆は1年生が「月光」2年生が「自然」,3年生は「青雲」です。小学校までは楷書の作品でしたが,中学校では「行書」の作品となります。しかも学年が上がるにつれて行書の度合いも進んでいきます。今年はどんな作品ができたのでしょうか。先週9日(木)から校内展示されています。
 
 展示が始まった朝には,生徒たちもどの作品が賞に選ばれたのかを興味深く確かめながら,同級生の作品に見入っていました。金紙や銀紙が貼られている作品が今回入賞した作品となるわけですが,まずは自分が紙に向き合って集中し,よい時間を時間を過ごしたことに満足してほしいと思います。文字を書くときの対象に向き合う姿勢は,何事にも通用する心の在り方だと思います。課題にしっかりと向き合ったその取組を評価したいものですね。いい作品がたくさんありました。同じ手本に向き合っても,やはり個性というものはしっかりと表れるものです。保護者の皆様には,授業参観等でご来校の折にご覧頂きたいと思います。
 

担任の記録メモ 教育相談を思い出して(メディア利用の問題)

 
 以前にもご紹介しましたが,11月から12月にかけて,本校では全学年で教育相談を実施しました。保護者の皆様にはお忙しい中ご来校いただき,大変ありがとうございました。教育相談で話題となったことは,その後,どうなっているのかなと最近は思うことがあります。どうでしょうか? 生徒の皆さんにも,あの時の相談内容を思い出してほしいなと思います。
 ところで,教育相談時の担任先生たちの記録メモをみると,とても心配な内容がありました。生徒A~Dのような内容が,どの学級にも共通するのです。やはり「メディア利用」の問題です。多くの生徒が,SNS,ゲーム,動画の利用が「のめり込み」の状態になっていることが分かります。1学期末も2学期末も,調査結果では,全校生徒の3割がメディア利用をセルフ・コントロールできない状態になっています。今回紹介した生徒A~Cは,実は全員同じ学級の生徒なのです。ですから,全校となると更にということになります。この状態は今はどうなっているのでしょうか。気になるところです。冬休みの期間はどうだったのでしょう。
 始業式の式辞の中で,校長先生は再度こうお話ししていました。…頑張ろうと思って「頑張り通せる人間」と,頑張ろうと思っても「途中で頑張れなくなる人間」がいます。その両者の違いは「意志の強さ」だけでなく,その人の「生活習慣」だと思います。特に,あいさつ,睡眠,メディアの自律(コントロール)がポイントだと思います。頑張り通せる人間になるための条件は,よい生活習慣を持つことです。…最近,お子様は怒りっぽかったり,面倒くさがって無気力だったり,無口だったりしていませんか。笑顔はありますか? …その原因はなんでしょうか。 
 

登校坂の桜の剪定作業 ありがとうございます

 
 昨年12月25日(水)に登校坂の桜の剪定作業をしていただきました。穏やかな日に恵まれましたが,登校坂の片側を封鎖して高所作業車を入れて頂き,作業を丁寧にしていただきました。今回の作業は道路をまたぐ電線と接近している部分の桜の枝を切り取る作業でした。落葉して最近は少し安心していましたが,夏場の台風シーズンには桜の枝が強風で揺すられて,電線や電話線などを切ってしまわないかと心配して上を見上げていたのです。今回は事情をお話してご理解をいただき,作業をしていただくことができました。寒い中,丁寧に作業をしていただいた業者の皆様,手配をしていただいた東北電力様,たいへんありがとうございました。
 登校坂の桜並木は春には大変美しい花を咲かせるのですが,大型車両が枝に掛かってしまったり,薄暗くなって生徒の登下校が心配といった声も聞かれます。今後も適切に対処していきたいと思います。
 

防災壁新聞づくり 必死の追い込み

 
 上の写真の生徒は,朝の登校後に,隣の学習室でコートを着たまま何かを見つめています。見つめているのは原稿です。原稿の手直しをしているのです。なぜなら,防災壁新聞を作るからです。それも締め切りがあり,2学期末が期限となっているのです。生徒たちは必死の追い込み作業となりました。壁新聞は用紙への線引き,編集と割付け,原稿作成と推敲,見出しのレタリング,原稿の鉛筆書き,清書,鉛筆消し作業……といった具合にたくさんの工程があります。今どき壁新聞も……と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし,情報量が制限され,手間もかかりますが,完成後には校内だけでなく結構手軽に何度も情報発信できる手段です。昨年は,校内展示の後,防災フォーラムで展示し,鹿折公民館でも紹介していただきました。今年はどうでしょうか。
 
 本校の防災学習の特色は,日常生活の中に防災学習があることです。防災学習がイベントではなく,毎月毎月,年間をとおして様々な防災を考え,学んでいることが良い点だと思われます。今回の新聞作成は,その年間の学習から何を学び,何に注目し,更にどう発展させたのかということを表現するためのものです。3年生は文化祭の時に作成しましたが,1・2年生はこの時期となりました。それにしても,写真のように1枚の紙に多くの生徒が集まって作業をする風景はなかなか見られませんね。大人になってこんなふうに額を寄せ合うことがあるでしょうか。新聞を作りながら,仲間意識も育てているかもしれません。内容は,ご来校の際のお楽しみにしていただきたいと思います。
 

12月鹿中きれいの日 委員会連携で実施

  
 11月の中央委員会で生徒たちは委員会同士の連携を図った「鹿中きれいの日」の実施を模索し,話合いをしていました。その実施は12月16日(月)でした。放課後の活動でしたが,今回も生徒たちは一生懸命に清掃活動をしてくれました。12月は学期末ということもあって,この日以外に学期末清掃を特別に行っているのです。お陰で学校は新年を迎える準備ができました。一人一人が自分の責任を果たして取り組んでくれました。先生たちも,生徒と一緒に頑張りました。寒さの中での活動ですが,むしろ気合いの入った清掃ができたようです。
 
 今回の鹿中きれいの日はどのように委員会同士の連携があったのでしょうか。この特別清掃を実施するに当たって,生徒会総務は空き教室の把握や用具作成をしました。学級委員会は学級での清掃活動への呼びかけをしました。放送委員会ではもちろん放送での協力呼びかけ。保健委員会は用具準備。ボランティア委員会は用具点検。防災委員会は総務と一緒に空き教室点検。広報委員会はポスターでの呼びかけ。図書委員会は用具準備でした。一つの行事の実施に際して,委員会それぞれの専門分野から一斉にアプローチするやり方でした。
 
 そして,当日の清掃活動も委員会ごとの活動です。総務は体育館ステージ上や天井のすす払い。学級委員会は下駄箱や小会議室。放送委員会は放送室,北集会室,カンセラー室。保健委員会は料理室,配膳室。ボランティア委員会は登校坂などの落ち葉掃き。防災委員会は希望の部屋,会議室。広報委員会は旧柔道場,PC教室準備室。図書委員会は,図書室と図書の整理を担当しました。普段の清掃では取り組まない場所をよくピックアップして,上手に分担をしてきれいに清掃してくれました。
 
 写真をご覧になればお分かりのとおりですが,自分たちで工夫して取り組んだ活動をしっかりとやり遂げてくれました。仕事をしている姿が美しく,かっこいいのです。最初はどのように「連携」するのだろうと思っていたのですが,その実際をしっかりと見せてくれました。いいですね,鹿中生徒会。終了後,生徒たちはには今回の話合いや活動に満足感があったようです。そして,このような連携の仕方は先生たちの仕事にも当てはまるのではないかと,12月の職員会議で話題となりました。先生たちも参考にしたい取組となりましたよ。
 

1年生調理実習 魚料理

 
 12月のことですが,1年生は家庭科で調理実習をしていました。今回は「魚料理」なのだそうです。家庭科室を覗いてみると,真剣で活気のある実習ぶりでした。鯖の味噌煮が今回のメインの料理です。鯖は豊漁ということで,地元漁港への水揚げが活発に行われています。旬の食材です。今日はその鯖を使って調理をしています。
 
 味噌煮のための砂糖やみりんを人数分計量しているところを見ましたが,結構たくさんの砂糖を使っているのを見て驚きました。あの甘さにはこれくらいの砂糖が使われていたのですね。調理をしてみないと分からないことです。1年生のみんなは先生や支援員さんの指示を聞きながら,真剣に取り組んでいました。少しの緊張感がただよう場面もありました。包丁の使い方の様子をみると,初めてに近い生徒もいたかもしれませんね。小学校でも調理実習は行っているのですが,やはり日常の家庭生活の中でどの程度実践しているかでしょうか。ぜひ,今回の実習を機に家庭での調理を進んで行い,家族の一員として生活参加をしてほしいものです。
 
 調理を終えて,ほっとしたのでしょうか,試食の時間は笑顔のある会話が楽しく行われていました。担任の先生も登場してお手伝いをしてくれたり,試食をしてくれたりした調理実習でした。この頃だいぶ大人びてきた1年生です。1年生のみんなの素直さがよく感じられた調理実習でした。
 

3学期が始まりました! 自分の答えで一歩踏み出す

 
 1月8日(水),生憎の雨模様でしたが,3学期始業式を行いました。今年はカレンダーの関係もあって,冬休みに部活動をする日が少し少なかったかもしれません。その分だけ,家庭で家族の一員として過ごす時間が長くなり,2学期を自分なりに振り返って3学期の過ごし方を考えることができたのではないでしょうか。体調不良での欠席者はいましたが,心配されていたインフルエンザの流行はこの日は大丈夫だったように思います。
 始業式では,まず校長先生から式辞がありました。校長先生からは,来年度への希望や可能性が感じられるようになるために,どの人にも「一歩踏み出す」ことを期待しますと話されました。そして,自分の良さをもっと発揮することや,自分のダメさに腹を立てて行動してみることが提案されました。
 
 式辞の後には,学年代表生徒の抱負発表です。今回は,1年生は藤田さん,2年生は菅原さん,3年生は村上君が代表となりました。
 その一部を紹介すると,1年生の藤田さんは「日々の生活で,面倒なことから逃げずに,自分を成長させるために様々なことに取り組んでいこうと思います」と述べました。
 そして,2年生の菅原さんは「2月に立式を控えていますが,一人の人間として志を立てるため,自分の将来や生き方を真剣に考え,2年生全員で協力してよい式にしたい」と述べました。
 最後に,3年生の村上君は「3年生の登校日は41日。みんなが笑顔で卒業することができるように,周囲に気を配りながら過ごしたい,3年生の皆さん一日一日を悔いなく大切に過ごしていきましょう」と仲間に呼びかけました。
 始業式は全員で校歌を斉唱して終了です。3学期も生徒の真っ直ぐな眼差しが輝くスタートとなりました。自分の答えをもって一歩踏み出すことで,自分自身の成長が感じられるようになるよう,生徒の皆さん,頑張っていきましょう。
 

3年生の授業(保健体育) さすがです! 

 
 写真は12月の3年生の保健体育の様子です。女子は柔道でした。以前にも1年男子の柔道をご紹介しましたが,もちろん女子も同様に柔道を学んでいます。ある日は立ち技のテストをしていました。また,ある日は試合(リーグ戦)をしていました。恥ずかしがったり,嫌がったりする生徒は一人もなく,みんな精いっぱい取り組んでいるのです。時折,足をつってしまう生徒が出たりしますが,その介抱もみんなで自然に行うなど,3年間の中学校での学習がよく積み上がったとても素晴らしい態度なのです。
 
 相手に勝つために,互いに手を抜かず必死に組み合う姿,とても立派でした。全員参加のリーグ戦はとても盛り上がっていました。授業参観で保護者の皆さんにも見て頂きました。一生懸命はかっこいいものだと思わされました。
 
 一方男子は柔道の授業を終えて,今度は体育館でバスケットボールの授業をしています。冷えきった体育館の中で,この日はゲームをしていました。おそらくチームごとの作戦があったりするのでしょう。時間に無駄のない授業でした。次々とプレーが展開しています。見ている生徒から歓声が上がり,応援する声,アドバイスする声が聞こえてきます。授業時間の終了近くになると,生徒は自然と片付けの位置に移動しながら試合の様子を見ています。そして終了時間になると,さっそく後片付けが始まります。全員が全体の動きを意識しながら,次々と先を読んだ行動をしているのです。指示を受けずとも時間が有効に生かされている,素早い行動でした。しっかりと走り,一生懸命に身体と頭を使った保健体育の授業でした。さすが3年生と思って授業を見ました。
 

学校東側に大きなクレーン 三陸道建設工事

 
 昨年末から学校の東側丘陵地域に大きなクレーンが見えるようになりました。山の上に顔を出す怪獣映画のように,大きなクレーンがそびえているのです。全部で5つ。これはもちろん三陸道の工事に伴うものです。三陸道は2020年度,つまり来年度に全線が開通する予定になっています。現在開通している気仙沼中央ICから今年度内には仮称:気仙沼港ICが開通する予定です。そこから気仙沼湾横断橋を経て仮称:大島IC,そこから仮称:気仙沼北IC,そして仮称:唐桑南ICへと北伸します。学校から見えるクレーンは気仙沼北ICと唐桑南ICをつなぐ部分の工事のようです。日に日に三陸道の姿が見えるようになりました。近い将来三陸道を北進すると気仙沼湾を渡って唐桑トンネルに入る手前には,本校が道路脇の学校として左下に見下ろせるようになるのだろうと思います。新しい時代が始まりますね。新しい時代の鹿折中学校をお見せしなければなりません。
 

2020年のスタート 家庭・学校・地域で鹿折の子を

 
 写真はあるお祝いの会の様子を撮影したものです。この日のお祝いのために「浪板虎舞保存会」の皆様に大勢おいでいただいて,会場内で虎舞を披露していただきました。もの凄い盛り上がりで,圧巻のパフォーマンスでした。浪板虎舞は宮城県無形民俗文化財に指定されている郷土芸能です。「虎は千里を往って千里を帰る」と言われることから,航海の安全と大漁を祈願するために発展継承され,奉納されてきたものです。鹿折地区の有名な郷土芸能として各地で様々な機会に披露されています。
 実はこの日の演奏・演舞の中に本校生徒たちが参加しているのです。そして,その保護者の皆さんも…。生徒は自信をもって一生懸命に演奏し,踊っていました。郷土の文化に誇りをもって,折々に学校外でこんな文化活動をしているのです。もちろん,この活動の中で子どもたちは地域をよく知り,家庭や学校では得られない物事を学びます。そして,充実した人格を形成し,将来の伝統継承者となっているのです。
 子どもの教育は,親が家庭で愛情を持って子育てをすることが基本です。それに加え,学校や地域社会が家庭ではできない部分をサポートして育てることでよりよく子どもは育つものです。3者の役割の自覚と連携が大事ですね。2020年,新年になりました。この1年も,家庭と学校と地域社会の連携で,鹿折っ子を豊かに育てていきましょう。今年もよろしくお願いいたします。

年末年始 ホームページ更新をお休みします


 1年間,ホームページをご覧頂きありがとうございました。年末年始のため,暫く更新をお休みいたします。更新は新年1月6日(月)より再開いたします。どうかよいお歳をお迎えください。

書き初め 集中した練習ができています

 
 学期末の教室を覗いてみると,国語科の時間には書き初めの学習を行っていました。毛筆と硬筆があるのですが,この日は毛筆です。1年生も2年生もとても真剣に学習をしています。
 毛筆の学習では全員が床に用具を広げて書こうとすると,教室一つでは行うことができないので,隣の学習室も利用して,2教室で同時展開をするのです。支援員さんやT2の先生が付くこともあるのですが,先生一人で2教室を指導する場面もあります。
 
 しかし,生徒は真剣に学習しています。先生の指導や助言を聞きながら,自分で黙々と筆を走らせ,考え,また次の作品に挑んでいます。いつの間にか後に来て覗いている人がいることに気付いてびっくりしています。それだけの集中力で手本を見つめ,紙に向かい,一筆一筆に集中しているのです。小学校からこれまで積み上げてきたものがあるとは言え,この学習態度はとても立派です。集中力のある,美しい努力の姿です。
 
 作品を書いては,暫くそれを眺めている姿が大人びており,中学生らしい成長を遂げていることが感じられ,頼もしく思います。この調子でこれからも頑張るんだよと思わず言いたくなる学習態度なのです。いいですね,鹿折中学校。…2学期の終了です。
 

2学期の行事を締めくくる 校内綱引き大会

 
 12月9日(月)に校内綱引き大会が行われました。恒例の生徒会行事です。生徒会応援委員会と総務の生徒が中心となってこの大会が実施されています。特別な練習などは全くなく,すぐに本番の大会に入る行事なのですが,毎年とても盛り上がる伝統行事です。勝敗は必ずしも3年生が勝つのではなく,過去には1年生が優勝した年もあるようです。
 
 この日は暖かい天候に恵まれました。5時間目を終えて帰りの会を行い,6時間目に当たる時間帯での実施でした。午後の日差しが柔らかく差し込む体育館には,各学年の生徒が必死に競技する姿があり,それを応援する生徒の歓声が響き渡りました。
 
 今年の優勝は2年生でした。2年生のエースであるHくんが体調不良で欠席となり,これは大ピンチとなったのです。しかし,なんとALTのジェイコブ先生が助っ人になってくれました。先生のお陰もあってか,接戦を制して今年は2年生が優勝となりました。2位は3年生でした。
 
 試合は学年総当たりですが,1試合には3つの対戦があります。まず,男子だけの対戦,次に女子だけの対戦,最後に男女混合戦です。3年生は男女混合戦では2年生を圧倒したのです。しかし,他の対戦で敗れたため2位に甘んじてしまいましたが,最後の綱引き大会を仲間と共に十分楽しんだようでした。
 大会を終えて3年生が円陣を組んでいました。その上には午後の日差しを受けた生徒会テーマ「Be a Dreamer」が光っていました。この1年を象徴している風景です。生徒たちがほっとながら楽しい一時を過ごした校内綱引き大会でした。生徒会の皆さん,ご苦労様でした。
 

スマホ・ゲームの利用 セルフ・コントロールしましょう

     
 心配される出来事が報道されています。大阪での女子児童連れ去り事件,兵庫での女子中学生誘拐事件など,スマホ利用が介在して児童生徒が犯罪被害にあう事件です。犯罪被害だけでなく,SNSを利用した誹謗中傷による生徒間トラブル,個人情報流出,ポルノ製造など,このような心配事にはきりがありません。
 また,ゲームや動画サイト等への「のめり込み」によって生活習慣が乱れ,心身の不調や意欲減退となることなども心配されます。メディア利用は今の小・中学生の深刻な問題となっています。ご家庭のお子様はどうでしょうか。「メディア利用は1時間」を目安に学校では指導しています。
 
 このような状況の中,冬休みに入りました。長期休業であり,時間の余裕もできることから,一層この問題が深刻化することが心配です。夏休み前の生徒アンケートでは,休み中に楽しみにしていることのランキングに「ゲームを思いっきりやる」というのがどの学年にもありました。噂に聞くと「オール」という言葉があるそうで,これはオールナイトで一晩中ゲームをすることなのだそうです。
 このような心配から,小中学校と小中PTA連名で保護者の皆さんに適切な利用を指導して頂くようお願いの文書を出しました。日常から親子の対話やコミュニケーションを大事にしていただき,けじめのあるメディア利用をするよう,保護者の皆様のご協力をお願いします。文書には指導における保護者の留意点や申し合わせ事項が記載されています。ぜひどのご家庭でもご協力をお願いします。
 実際の文書・資料はこちらをご覧になってください。
 保護者あて文書R1.12.17 スマホやゲーム機等の利用.pdf
  

結果を出して2学期終了 自分自身の再発見を!

 
 昨日,12月23日(月)は2学期終業式が行われました。体育館には日差しが入り,暖かく感じられる中での終業式となりました。式に先立って,まず賞状等の伝達がありました。人権作文コンテスト入賞の3年及川さん,アンサンブルコンテスト銀賞・銅賞の吹奏楽部,向洋杯卓球大会第3位入賞の男子卓球部の皆さんへの賞状が紹介され,手渡されました。それぞれのチャレンジや努力が賞として結実したことを讃えたいと思います。
 
 さて式辞では,校長先生から,2学期に結果を出そうと話していたことが,どのように2学期で実践されたのかを紹介していただきました。また,3年生の少年の主張や弁論の中にあった言葉を取り上げて,自分自身を再発見し,大事にすることの大切さなどについてお話がありました。そして,最後に受験を控えた3年生への激励が述べられました。生徒たちは真剣にお話を聞き,校長先生の真意を受け止めていたようです。2学期の成果を感じて自信とし,3学期への飛躍につなげてほしいと思います。
 
 式辞の後には,各学年の代表生徒が2学期を振り返り,それぞれの成果と課題を発表しました。1年生は藤村さん,2年生は大和田君,3年生は斎藤さんが代表でした。2学期の出来事や自分のチャレンジ,その中で感じたこと,今後への抱負などがしっかりと述べられていました。皆の前で体験や出来事をお話ししながら,自分自身の考えを確かめていたように思われました。また,聞いていた生徒たちも自分に照らし合わせて考えていたようです。たいへん立派な発表でした。
 式の後は学級の時間です。生徒は担任の先生から通信票を受け取りながら,2学期の努力や進歩を褒めて頂き,アドバイスをもらっていました。約2週間の冬季休業となりますが,この期間に今までの歩みを自信に変え,次への意欲に高めてほしいものです。2学期の生徒諸君の頑張りを讃えます。3学期も邁進したいものです。2学期の保護者の皆様のご協力に改めて感謝申し上げます。
 

学校のクリスマス

 
 公立学校では特定の宗教を扱うことができませんが,クリスマスは国民的な行事になっているので大目に見て頂くこととします。生徒昇降口の片隅には,三浦用務員さんが,その季節の花々をさりげなく活けてくれているのですが,12月になって左上のようなサザンカを使ったクリスマス風の装飾が飾られています。多くの生徒が毎日これを見て,季節を感じ,飾ってくれた人の思いを感じていると思います。また,玄関のほうには風船を使った緑色のリースも登場しました。リースの中央部には,ショーケースの中の生徒会マークが見えるように工夫してくれました。ナイスアイディアです。
 さらに,ある教室に行くと,下のようなふわふわのリースがたくさん作られていました。学習活動の中でこのようなリースづくりが行われていたのです。先生に教えられながら,生徒たちは丁寧に作品を仕上げていました。とてもカラフルで可愛らしい作品ができました。大勢の皆さんに見ていただけるといいですね。
 
 数日後,いつもと何か違うなとよくよく見ていると,例のボトルキャップの回収場所の掲示板に何か大きな「星」(?)が登場していました。しかも,左右に2個。折り紙で作った大作です。誰の作品かなと思いましたが,すぐには分かりませんでしたが,学習サポーターさんの作品でした。生徒の活動に華を添えてくれました。また,例の玄関には雪だるまが2体登場です。こちらはもちろん三浦用務員さんの作品,職員室の出入口にも少し小さな同じバルーン作品を作ってくれました。あるとき,生徒に褒められたと言っていました。嬉しそうでした。三浦さんも,褒めてくれた生徒も,大変ありがとうございました。
 

技術の授業 ワープロソフトの学習と人生の学習

 
 ある日のこと,2年生はPC教室で「技術」の勉強をしていました。しかし,生徒たちが大勢でPCに向かっている様子には何か違和感を感じたのでした。普段は先生の話を聞いて,友達と協力して学ぶ姿を多く見ているので,今日のように一人一人がPCに向かってキーボードを打っているのはちょっと違和感を感じたのです。いいのでしょうか?…何かみんな大人のように仕事をしているような印象です。
 ところで,今回の学習はワープロソフトの使い方のようです。ワードで日本語を入力して原稿を作り,写真を挿入して,印刷できるようになるための学習です。文字の入力方法や全体のレイアウト,写真の位置や大きさなど,様々なことを一つずつクリアしているようです。先生は印刷をして確かめることを勧めていました。確かに印刷してみると,画面では気づかなかったことが分かることがよくあります。
 現代的な学習のようにも見えるのですが,入力をしていた原稿は,相田みつをさんの「受身」という言葉(詩)でした。技術科の先生のお気に入りのようです。確かにどの子にも紹介したくなる文章でした。人の生き方や成長というものを教えてくれる名文です。技術を学びながら,人生も学ぶということになっています。下に文章をご紹介します。
 受身 相田みつを.pdf
 

今年度も図書を寄贈していただきました ありがとうございます

 
 12月5日(木)には,写真のように図書を計20冊頂戴しましたので,ご紹介します。大変ありがとうございました。寄贈してくださった方は,創価学会様です。実は昨年度も同様に頂戴しました。当日は,仙台市の創価学会東北事務総局広報部から部長の吉峰様,広報委員の中川様が来校され,写真のような図書をいただきました。紀伊國屋書店様にセレクトしていただいた,中学生に呼んでもらいたい図書なのだそうです。本は新しい物がいいと思っていますが,思わず手に取ってみたくなるぴかぴかの図書ばかりです。冬休みを利用してこれらの読書をするのもいいですね。
 読書を共として,作者や筆者と対話をして,様々な世界に思いをはせ,自分を考える喜びや意義深さをどの生徒にも知ってほしいものです。小さいときは読み聞かせなどで読書の世界に触れるものです。これからは,友達や先生や親や司書・書店員の方からヒントをいただくのもいいですね。自分のテーマをもって読んでいく読書生活がそれぞれにできるようになるといいです。ぜひ,自分が読んだ本のことを周囲の人に話題としてみましょう。様々な刺激がお互いに得られるでしょう。
 

魚食推進ポスター 美味しい食材・美味しい料理

 
 カキとまいたけのスープカレー,タラのボイル蒸しは12月に紹介されました。過去に紹介されたものは,マグロの手巻き寿司,からし風味の漬けマグロ,アナゴの白焼き,タコのカナッペ,マグロのミラノ風カツレツ,ヒラメの胡麻漬け丼,マイワシのピカタ,揚げかまぼこのみぞれ鍋,焼きサバめし,カキチリなどです。…なんと美味しそうな料理ですね。
  
 これらの料理の写真はポスターを撮影したものです。校内にはたくさんのポスターが貼られているのですが,毎月,宮城県水産振興部から魚食を推進するためのポスターが届きます。そのポスターを校内で眺めるついでに写真をとっておくと,こんなに溜まっていました。その時々の旬の水産食材を紹介し,その調理例を示しています。実に美味しそうです。
 「海と生きる」をスローガンに掲げ,魚食推進都市宣言をしている気仙沼市の子どもたちですから,旬の美味しい水産物を知っていることは大事ですし,ぜひ大人が教えてあげたいものだと思います。その時々の海の恵みの本当に美味しいところを知っていて,上手に食べて,生活を楽しむことができるように,気仙沼の子にはぜひなってほしいものです。例えば,サンマの美味しさを知っていて,いつもきれいに食べる子どもは誇らしいですね。また,自分で魚を三枚に下ろしたり,カキやホタテを殻から剥いたりする子どもも頼もしいですね。食べる喜びを知って,そんなふうな態度や能力を持つところまでいきたいものです。
  

冬の朝 凛とした朝です

 
 写真は12月6日(金)の朝の風景です。先日は2年生が国語の学習で『枕草子』を勉強していましたが,清少納言は「冬はつとめて」(冬は早朝がいい)と言っていました。学校の朝は生徒会の生徒たちが旗揚げすることから始まります。この日の朝は,氷点下の寒さの中,校庭も白くなり,朝日が輝いて,長い影ができるような,凛とした朝でした。生徒会総務の諸君は,学校の一日の始まりに国旗と市旗と校旗を掲げ,夕方には旗を降ろして下校しています。何かこの行為がぴったりとする冬の朝の風景です。
 中庭を見ると,いつもご紹介する風景がうっすらと雪景色になっています。キンモクセイは青々としていますが,白い雪とのコントラストが絶妙です。
 数名の早く登校した生徒たちが校門のほうに駆け出していきました。朝の挨拶運動の当番になっているのですね。一方,金曜日の朝の主役であるボランティア委員会の生徒たちは帰ってきました。外での活動を終えて校舎内に引き上げてきたのです。これからボトルキャップの仕事をするのでしょう。毎週のお決まりです。今日一日がこのような生徒たちの朝の営みから始まります。どの生徒にも,どの先生にも,今日はいい一日となってほしいものだと,冬の朝日を見なが思うのです。
 

教育相談・授業参観 ご協力ありがとうございました

 
 11月下旬から12月にかけて教育相談を全学年で実施しました。3年生は進路希望の最終決定を目的として,1・2年生は学校生活や家庭生活の課題や今後の方向などを話合うことを目的として実施したものです。このような機会は本当はもっと頻繁に持たなくてはならないと思うのですが,夏休み前半に実施してから今回は2度めとなりました。電話でもお話ができるのですが,やはり顔を合わせて3者で話合うことはとても大事なことです。どうか今回話題となったことをお互いに心に留めながら,3者が一生懸命に努力できるようご協力をお願いします。お忙しい中,ご来校いただき,ありがとうございました。
 さて,下の写真は12月13日(金)の授業参観の風景です。こちらにも大勢の保護者の皆さんにおいでいただきました。大変ありがとうございました。参観授業前には,1学年PTAの皆さんが給食試食会を実施しました。中学校での給食はいかがだったでしょうか。今回は冬休みを控えての懇談会です。どのご家庭でも,生徒が安全で有意義な冬休みとなるようご協力をお願いいたします。
 

特別支援学級共同実習所 販売会がありました

 
 気仙沼市では気仙沼中学校内に特別支援学級共同実習所を設置して,通年で作業学習を行っています。各校から生徒が集まって指導を受けるとともに,他校の生徒や先生とも交流をしながら調和のとれた人間形成を目指して行っているものです。本校からは今年度は2名の生徒がお世話になって学んでいます。作業学習では,手芸班,陶芸班,木工班,PC班に分かれて学習しています。毎年この時期に実習で製作した作品を展示するとともに,販売をする会が開かれます。今年は12月4日(水)に販売会がありました。
 
 市役所のワンテン庁舎内で行われた販売会には大勢の皆さんが来てくださいました。保護者の皆様にもおいでいただいた中で,生徒たちは堂々と接客し,販売をしている様子が印象的でした。〇〇はいかがですかと声を掛けたり,〇〇がお勧めですと伝えたり,とても上手に振る舞っていました。また,会場入口に整列して並び,来場者に挨拶をしたり,お礼を言ったりとした様子も見られました。これまで学習して取り組んできたことに自信をもっている様子が感じられました。
 下の写真は,実習所で代々制作されている「秀ノ山人形」です。そして右下には鍋敷きが見えますが,最近の気仙沼のアイドルのシルエットが見えています。上手につくりましたね。
 ご指導いただいた先生方,ご協力いただいた保護者の皆様,たいへんありがとうございました。
 

道路工事が行われています ご注意を


 地図がよく見えないかもしれませんが,学校下の国道45線につながる部分で道路工事が行われています。工事名は「東八幡前道路改良工事(その3)」で,工期は11月6日から来年3月19日までの間です。波板橋から学校下を通って国道45号線に接続する道路の,国道45線に接続する部分の工事となります。地図の赤い部分が今回の工事区間です。残念ながら,その他の部分はその後の仕事になるそうです。いずれにしても工事の関係で車両の通行が多くなります。生徒の皆さんの登下校の際はどうでしょうか?また,保護者の皆さんの送迎の際はどうでしょうか?工事が行われていることを意識して,十分に気をつけて通行してほしいと思います。一部区間は通行止めにして工事を行ったり,夜間にも工事を行うことがあるそうです。これからは雪道となる時期ですので,一層注意をしてほしいと思います。何かお気づきの点などがありましたら,どうか学校までお知らせください。

ボトルキャップ回収へのご協力 ありがとうございます。

 
 2週間でこのくらい集まりました。金曜日の朝はボランティア委員会の活動があるのですが,11月29日(金)にはボトルキャップの収集確認が行われ,一つの袋に入れるとこのくらいになりました。先週は期末テストだったので回収しませんでしたから,約2週間でこのくらいになったのではと思います。生徒たちは,始業前の朝,寒い中,外でのボランティア活動を終えた後に,この作業をしていました。明るく元気に手早く取り組んでいることがいいですね。下の回収状況の数字を見ると,今回は計3.1キログラムでした。2学期の合計は79.3キログラムとなりました。凄い量です。でもこれは,生徒だけでの頑張りではないようです。お家の方が学校にいらっしゃる際にたくさんのボトルキャップをお持ち頂くことがあります。職場で集めていらっしゃるという方もいたようです。生徒たちの活動を応援して頂き,大変ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
 

柔道の授業をやってます

 
 中学校の保健体育で格技の授業を行うようになって暫く経ちますが,本校では柔道の授業を実施しています。(他には剣道・相撲などもありますが,学校選択になっています)ある日,支援員さんが3年生の柔道着の着方が美しい,さすがに積み上げてきたものの多さが分かると話していました。
 では,1年生はどうなのだろうと思って授業の様子をみていると,1年生もなかなです。初めての柔道の授業に真剣に臨み,一生懸命でした。寒い時期ですがら,入念な準備運動を柔道らしく行っています。写真の「手押し車」もその一つのようです。T2(授業補助)に入っている先生も参加していました。(途中でこけましたが…)
 
 その後は,前回りと後ろ回り。次に,先生は後受け身の仕方を説明しています。生徒は真剣にそのポイントを理解しようとしていました。そして,今度は自分たちで……。こんなふうに授業が進んでいました。頭を打つことに注意しながら,先生は指導をし,生徒は学習をしていることが分かります。怪我にならないように,そのポイントを先生が押さえ,何度も説明をしていました。今の生徒たちは身体と身体を接触させて競技したり,遊んだりする経験はほとんどありません。昔の子どもたちとはだいぶ違います。そういった点でも,柔道は他者の身体に触れる貴重な学習だと思います。女子生徒も柔道の学習をします。基礎から一つずつ学んでいきましょうね。
 

アンサンブルコンテスト地区大会 いよいよ明日です

 
 アンサンブルコンテストが明日14日(土)に本吉町「はまなすホール」で開催されます。このコンテストは,吹奏楽部の生徒が,文化祭での演奏を終えてから,初めて1・2年生だけで臨むコンテストです。今月に入ってからは,部活動を延長して練習に取り組んできました。放課後,他の部活動の生徒が下校した後,楽器の音色が聞こえてくるので,その様子をのぞいてみると,部員たちが一生懸命に練習をしているところでした。
 一階の技術室では,金管四重奏のチームが練習をしていました。自分たちで課題を確認し,その課題を解決をする練習でした。演奏しながら聴いて判断し,考えて話し合い,目標をもってやってみて,また判断する練習が部員たちだけでなされています。さすがです。でも,先生からもしっかりと指令が出されているようで,先生のつくったアドバイスのプリントにはたくさんの赤線が引かれています。楽譜にもすべきことや気をつけたい部分が多く書き込まれています。2年生をリーダーとしたよい練習でした。
 
 3階音楽室に行くと,1年生チームの打楽器五重奏の練習が行われていました。顧問の先生が演奏を聴きながら,部分部分を合せていくような練習です。こちらは先生と生徒の共同作業でした。楽譜を見ながら,メンバーの演奏が調和するように頑張っているところでした。始めてチャレンジする1年生だけの演奏,仕上がりが楽しみになりました。
 明日はいよいよ本番となりました。練習したことがしっかりと表現できることを願います。聴いてくださる皆さんに,曲の良さや美しさ,面白さをお届けできるように頑張ってください。
 

中学校見学会② 来年の新入生来校

 
 中学校見学会の後半は「部活動見学」です。あまり長くはなかったのですが,6年生の皆さんは各部活動を思い思いに見学して歩きました。本当は体験をすればもっといいのですが,中途半端に行うと怪我をすることも考えられるので今回は見学でした。(入学後には体験入部をするので,それまで待っていてください)音楽室のホワイトボードには在校生たちの歓迎の言葉がさりげなく書いてありました。新入生の入学を楽しみしていることが分かりますね。
 
 よい天気に恵まれたので,外の部活動の活動の様子も見学してもらうことができました。外の部活動は,テニス部(女),ソフト部(女),サッカー部(男女)の3つです。体育館では,バスケ部(男・女),卓球部(男・女)で,音楽室では吹奏楽部(男女)の活動を見学しました。さて,部活動をどんなふうに感じたでしょうか。
 
 見学を終え,控室に戻ってから,部活動担当の髙橋先生からお話がありました。学校の部活動への考え方や,個々の部活動ごとの状況などについては,来年1月の入学説明会の折に資料を使ってお話する予定です。入部希望調査は入学後ですから,どうかじっくりと考えてください。下には,校長先生のお話資料も掲載します。もう一度,確認してほしいものです。

 

中学校見学会① 来年の新入生来校

 
 11月27日(水)には,鹿折小学校6年生の皆さんを中学校にお迎えして「中学校見学会」を実施しました。少し緊張した面持ちで開会行事を行いましたが,代表児童のあいさつがあり,全員がとても立派な態度で会に臨んでいました。とても落ち着いた雰囲気のある6年生の皆さんだなあと感じました。開会行事では校長先生が中学校は「自立を学ぶ学校」ですと説明し,今日から早速実践してほしいことなどをお話ししました。
 
 見学会の前半の内容は授業体験です。最初は音楽の授業を行いました。指導したのは中学校の佐藤先生です。内容は「中学校の校歌を歌えるようになろう」というものでした。先生が「プーさん」に似ていると自己紹介したかと思うと,早速,15分間の歌唱指導です。何とあっという間に中学校の校歌1番が歌えるようになっていました。しかも,大きな声で立派に歌っています。先生の指導では「顔がスピーカーなんだよ」と説明があり,その音を出すイメージはこれといって,ウルトラマンの光線の写真が紹介されました。このようになるイメージで6年生は元気に歌っていたのです。
 
 次の体験授業は理科です。担当は戸羽先生でした。題材は「光の性質と生活」といったものでしょう。先生のマジックなどを見せられ,機器や自作教材を使った工夫ある事象紹介をしてもらって,生活の中にある光について6年生は考えることができました。中学校の先生の専門性のある授業に触れることができました。きっと自然の不思議さを感じ,理科学習に興味をもったものと思います。中学校での学習が楽しみになりましたね。中学校に期待してください。
 

生徒の健全さを育む環境を 家庭と学校と

 
 昨日ご紹介した生徒たちの前向きな活動とは反対に,過去の本校では生徒の心ない行動が多発した時代がありました。もう20年以上も前のことになるでしょうか。
 校舎に入って東西の階段を上っていくと,左上のような流し場が見えてきます。この流し場,少し変なのです。右上の写真をご覧になるとよく分かるのですが,流し場の下にバケツが2つ置いてありますね。そして,その配管が見えています。昔は,こんなふうに下が丸見えにはなっていなかったのです。実はここには引き戸がありました。使うときに開けて,中の物を取り出して使っていたのです。
 では,なぜ今は引き戸がないのか? それは当時の一部の生徒たちが壊してしまったからです。生徒は面白くないことがあると,物に八つ当たりし,物を蹴ることがあります……それです。この場所だけでなく,教室の入口の扉,トイレの扉など,校舎に対する心ない行為は当時は後を絶ちませんでした。修理してもまたすぐに壊すので,遂に引き戸を 撤去してしまったのです。いわゆる「学校の荒れ」です。こんなふうに生徒が崩れてしまうと回復するのは難しくなります。個々の生徒の背景には何かの理由があり,先生や親にもそうさせてしまう何かがあったり…様々な要因が絡み合います。生徒同士のトラブルや相乗効果も手伝うと,学校が荒むことになるのです。授業が成り立たなくなってしまいます。
 今の鹿折中学校だって,生徒の「健全さを育む」ことはとても大事です。現在の生徒たちはご紹介しているように,素直で誠実な学校生活をしています。もう二度とあの時代に戻してはいけません。これからも生徒の活動を大事にしながら,先生の立場からも,親の立場からも,積極的に子どもたちに働き掛け,正しいことが通る教育環境を作らなければなりません。保護者の皆さん,教師と共に私たち大人に課せられた責任をしっかりと果たしましょう。ぜひ協力をしてください。