鹿中 学校生活

今日の鹿折中

迎春 未来を夢見る人間になろう!


 なぜ学ぶのか。…それは,幸せになるためです。そう答えたいと思います。自分はもちろん,自分以外のみんなと一緒に幸せになるために学ぶのです。…そう考えると,学ぶことの意義がよく分かでしょう。みんなが幸せになるためには,世界や身近な地域の課題を解決していかなければなりません。どんな課題があるのでしょうか。どう解決したらいいのでしょうか。その答えを見つけるために,学び,実践するのです。
 鹿折中学校は「未来を夢見る人間」の育成を目指しています。今年もその目標に向かって頑張ります。生徒諸君が,将来にわたって自分とみんなの幸せを求め,人々と協力して実践し,明るい未来の担い手となって逞しく生きることを願います。
 ふるさとや世界をより良くするのは,私たちです。本物の学びを実現しましょう。
 

教室から海が見える! 幸多き新年に


 先日気付いたのですが,校庭南側の土手にある桜がすっかりと落葉し,教室から海が見えるようになっていました。残念ですが,校舎1階から海は見えないので,このことに気付くのが遅くなりました。生徒の教室がある2階や3階からは,上の写真のように海が見えています。気仙沼の人々には,海が見えることは「吉祥の兆」と感じられるのではないでしょうか。ひどい災害には遭いましたが,海は「素晴らしいもの」という感覚がすり込まれているのでしょう。そう言えば,校歌の1番は「東にひらく良港の 鼎浦の朝ぼらけ」で始まります。そして,終わりは「光輝く中学校」です。今後もそんな中学校になることを目指しましょう。
 いよいよ今年もおしまいです。これまでの学校へのご理解とご協力に心より感謝いたします。来年の「幸」はこの海の方角からやってくると信じて年の瀬を迎えることとします。皆様,幸多き1年になりますよう,よい新年をお迎えください。(このホームページの「鹿中リポート」は暫くお休みし,1月4日より再開します)

2学期の通信票を手渡す 評価を生かす

 
 12月21日(金)の終業式の後には学級活動がありました。生徒は担任の先生から一人ずつ通信票を手渡され,2学期の頑張りを評価してもらいました。また,冬休みや3学期の過ごし方への助言,これからの活躍への期待などが伝えられたようです。自分自身でも頑張ったことを自覚し,自信をもつとともに,反省や後悔を踏まえて向上や改善への意欲をもってほしいものです。
 下の写真は,先にご紹介した1年生の「ありがとうBOX」を活用した,生徒同士の相互評価の様子です。友達の行動の中にある「良さ」への気付きをみんなに促し,感謝や賞賛の表現を積極的にさせています。帰りの会でBOXを空けて,投稿文章を紹介し,みんなで認めて拍手することで,肯定的な仲間意識も育てているようです。生徒は先生や親から褒められるより,友達から認められることのほうが嬉しいのです。友達からのプラスの評価は偉大な力となります。私たちも,たくさん褒めるところを見つけてやりたいものです。褒める種を撒き,育ててやりましょう。その上で,子どもの間違いや未熟さを指摘し考えさせることで,今後の飛躍を導くことができるのではないでしょうか。お子様の良さを把握し,まずは積極的に褒めていただくことをお願いいたします。
 

年末大掃除 生徒が大活躍しました ご苦労様

 
 
 先週は「鹿中きれいの日」に始まり,年末の「大掃除期間」としていつもより長めの清掃時間をとり,生徒たちは校内の美化に取り組みました。以前にご紹介したように「鹿中きれいの日」は今年度から生徒会が始めた清掃企画です。これまで数回実施していましたが,今回はちょうど年末清掃の時期と重なりました。生徒は一生懸命に取り組んでくれました。物を動かしたりして普段はしない場所を清掃したり,ワックス掛けのためにクレンザーで汚れを落としたり,窓ガラスを清掃したり,廃棄するゴミを出したり,大活躍でした。各自が責任をもち,工夫をしながらの活動でした。もちろんサボったり,お話に夢中になったりして活動をしない生徒は一人もいませんでした。誇らしくなる生徒たちです。お陰で学校がすっきりとしました。ご苦労様でした。

 
 

親子の姿 鹿の訪問

 12月21日(金)2学期終業式を終えた後,生徒が先生から通信票を受け取っている頃,校庭の南側の土手に鹿が現れました。(写真左下)鹿も通信票をもらいに来たのでしょうか。どうやらカモシカのようです。

 すると,なんどもう一頭が……。体格が小さいので,きっと子鹿ではないでしょうか。親鹿はしばらくその場をゆっくりと進み,子鹿が追いつくのを待っていたように見えました。
 子鹿はついに親に追いつき,二頭は少しの間その場にいましたが,そろって西側の林に消えていきました。この様子は何かを表しているのでしょうか。
 鹿折中学校は本当に「鹿おり」中学校なのです。久しぶりの訪問でしたが,よく鹿を校庭で見かけます。今回はカモシカでしたが,ニホンジカの親子も以前には訪問してきました。親鹿は子別れをするのでしょうか? 鹿たちは冬眠をするのでしょうか…?

最近の学習は違うのです

 
 最近の学習は以前のものとだいぶ違ってきました。保護者の皆さんが中高生だったころの授業を覚えていらっしゃるでしょうか。先生が黒板を背にして,一人で一生懸命に語り,板書をし,ポイントはこうだと教える…こんな感じではなかったでしょうか。時には駄洒落を交えて笑いをとる,そんな授業風景でした。最近の教室での学習では,写真のような光景をよく見かけるようになりました。課題を踏まえて,それぞれが自分の考えをもち,その解決方法を級友に紹介して共に話合い,それぞれの良さに気づきながら,よりよい答えを求めていく…そんな学習が進められることが多くなりました。これは「知識の獲得」以上に「思考力や表現力」の育成を目指すときに行う学習です。以前は学習と言えば「知る」ことが中心でしたが,今はそれだけでなく「知ったことをどう活用して問題解決を図り,どう生きるか」を学ばせる学習になっているのです。この学習活動の質を上げることが教師の力量形成の重要な課題です。自分の考えをもって自分で問題を解決し,創造していく力を今求めているのです。
 

言葉の力 やばい!

  
 それにしても「うまいな!」と毎回見入ってしまう教室のホワイトボードです。朝の時間に,ちょっとの時間をみつけて,ある先生が書いています。「今日の慣用句」です。子どもたちの「言葉の力」に疑問を持ったことはないでしょうか?「やばい」ですね。なんでもかんでも「やばい」「やばい」と言っている若者や,定型的で変な言葉づかいをしている人を見ることがあります。もしかしたら,若者だけでなく,大人にもいるかもしれません。本校の生徒にはそんな生徒はいないのですが,言葉を知らないために自分のことを的確に表現できない,相手のことを細やかに理解できないことがあります。もちろん学習面でも…。普段から言葉に関心をもち,身に付けていくことが大事ですね。そんな意図もあってか,こんな「言葉を増やす取組」が行われているのです。言葉は「認識の塊」であり「思考の道具」です。多くのよい言葉に触れさせたいものです。ご家庭でのお子様の言葉はどうですか。

クリスマス給食 家庭でも一緒に

 
 12月20日(木)の給食はクリスマス給食(行事食・写真左)でした。デザートにはケーキがついており,これがとても美味しいものでした。ブッシュドノエル風の小さなショートケーキです。(写真右)ケーキ以外のメニューは,クリスピーチキン,コーンサラダ,ミネストローネ,クロワッサン,牛乳でした。写真だけでは申し訳ないのですが,その美味しさや華やかさが分かっていただけたらと思います。年中行事を食でも体験する教育の一環です。本校の給食は中央給食センターで調理されたものです。皆さんのおかげで,教室ではいつもより賑やかな給食風景となったようです。
 下の写真は,いつもの給食の準備風景です。学校では自分たちで生活をすることを学びます。ですから,お客さんではいられません。食事の前や後には必ず「仕事」があるのです。地味なことですが,こんなことにも先生がついて助言をしながら取り組ませています。そこからのコミュニケーションも貴重です。中学生ですから,だいぶ上手にできるのですが……。ところで,普段からそのようにしている生徒も多いと思いますが,ご家庭での食事の場面でも,子どもたちが仕事をするように仕向けていただけたらと思います。洗濯物やお風呂などの仕事もどうでしょうか。子どもを生活の中に参加させていきましょう。
 

冬休み 安全で充実した 「ありがとう」のある生活を

 
 今日から実質的な冬休みに入りました。年末年始を経て,1月8日(火)から3学期が始まります。17日間の冬休みです。1年を終え,1年をスタートさせるこの節目を大切にして,更なる自分の成長へと活用してほしいと思います。管内の申し合せで,長期休業中は,特別な事情がない限り部活動も行わないことになっていますから,生徒は家庭で過ごす時間が多くとれます。この期間は親子の対話や触れ合いのチャンスです。ご家庭でのご指導をよろしくお願いたします。
 心配なのは,いつも話題にしているスマホ等の情報機器からのトラブルです。左の写真は宮城県警が作成した注意喚起資料です。既にご承知と思いますが,もう一度ご確認ください。ところで,右側は職員室にある「日めくりカレンダー」の写真です。一般の方が,以前,先生が自分に寄せてくれた言葉を紹介しています。時折,はっとさせられる,また,考えさせられる言葉が出てくるのです。1日は「”ありがとう”は幸せの始まり」という言葉でした。生徒たちは家庭では「ありがとう」という言葉を使っているでしょうか。不満だけ言う人は幸せになれませんね。この言葉が言える生徒は「大人」です。よき大人に育てていくためのご家庭の関わりを,冬休みはもちろん,3学期以降にもお願いします。

2学期終了 学級目標は達成されたか?

 
 
 今日は2学期の最後の日,午後には終業式を行います。1学期の終わりに,今年度の学校生活の成果は2学期に出せばいいと伝えていましたが,いよいよその2学期も今日で終了です。学校全体としては,大きな成果があり,課題も感じた2学期でしたが,さて生徒はどう感じているでしょうか。
 各教室の正面には,生徒が掲げた学級目標があります。それぞれの表現ですので,様々なものがありますが,これは学級の集団生活の拠り所となっています。中学生ですから,そろぞれの個性も育ち,考え方や感じ方が異なっているのは当然です。時には,生徒同士の対立や反目も生まれます。そんなとき,自分たちは何を集団として目指すのかを具体化して,共に歩む土台をしっかりと作ることは大事なことなのです。この2学期,生徒が各学級ごとに掲げた自分たちの理想の姿に近づいたことをそれぞれに確認して,2学期を終えてほしいと思っています。生徒諸君,君たちの2学期の活躍は素晴らしかったです。課題は3学期に再チャレンジです。

清掃の反省会 なぜか楽しそう でも…

 
 6時間目の授業を終えて,帰りの会(短学活)になる前に,毎日「清掃活動」があります。本校では生徒だけでなく,先生たちも生徒と共に清掃して,学校環境を整えています。そして,この時間は生徒との貴重なコミュニケーションの時間でもあるのです。一緒に活動しながら交流し,互いを理解し,授業とは違ったかたちで自然な言葉掛けをする場となっています。生徒数が減少しているので,生徒一人当たりの仕事量は多くなっているようですが,生徒はいつも一生懸命に清掃をしています。左の写真は清掃の反省会の風景です。なぜかいつも楽しそうに反省会をしています。思わず混じっていきたいと感じる光景です。
 ところで右の写真は,左の写真の背景にある「手洗い場」の写真です。お気づきでしょうか。流しの下のバケツが丸見えになっていることを。昔はここに引き戸がありました。でも,当時の生徒は,この引き戸を蹴っては穴を空け,壊してしまったのです。生徒が荒れていた時代のことです。壊れた引き戸を直してもまた壊すので,遂には今のようになりました。今は校舎全体がそうなっています。「第3の荒れ」と言われた時代のお話です。今の生徒とは全然違いますが,小さなきっかけでも学校は激変してしまうことを肝に銘じておかなければなりません。2度とあの時代に逆戻りしないよう,健全育成には常に力を注いでいかなくてはなりません。そのためにも,日頃からの子どもたちとの多様な関わりが大切なのです。

朝の登校風景 学校はどんなところ?

 
 朝7時20分ごろに早い生徒は登校してきます。教室に暖房を入れるのは7時40分からなので,間があります。少しの間,寒い思いをしているかもしれません。それにしても,朝の登校風景と,夕方の下校風景はかなり異なります。夕方は生徒が一団となって,会話をしながら,あちこち行き来しながら,笑い声が響き,楽しげに下校していくのです。一方,朝はほとんどが一人で登校します。最近は寒さのためか前屈みになって,足早に校舎に入ってくるように見えます。
 学校は楽しいところか? その問いに「YES」と答える生徒はどれだけいるでしょうか。楽しいけれど,学校は厳しいところでもあります。なぜなら人を伸ばそうとする場ですから,ベストを尽くすことを求め,間違ったら改善することも求めます。将来,責任をもって仕事をし,社会の一員としての役割を果たし,家庭を支え,子どもを育てる力をもった人になるためには必要なことです。学校より家にいるほうが,子どもにとって楽なのは当たり前です。また,家庭とはそういう場所でなくてはなりません。一方,学校は厳しいところ…模擬「社会」だからです。学校には共に育つ「友達」がいるから生徒は頑張れるのです。だからこそ,子どもの友達を含めて,我が子たちを育てていくことは大事です。手を差しのべることも時には必要ですが,心の中に「頑張れ!」という言葉を秘めて,子どもに考えさせながら関わり,見守っていくことが,私たち大人の役割なのではと思います。そんなことを思わせる,朝の登校風景です。

生徒昇降口 掲示物 委員会活動の工夫

 
 
 生徒昇降口の掲示板です。(左上)写真の左側には防災委員会の11月防災標語が見えます。そして何やら6ピースの掲示物。これは保健委員会作成物。「鹿中食育月間」の掲示物で,気仙沼の食材を使ったレシピを紹介するものです。よくできています。1週間ほど前に昇降口に登場しました。「第11回プチシェフコンテストin気仙沼」の入賞作品から,保健委員が6作品をお薦めしています。いずれも美味しそうなものばかり。1-1は「磯野家長男ハンバーグ」(つまりカツオハンバーグ?),2-1は「かつおのタタキ風ギョウーザ」,3-1は」「KESENNUMAロコモコ」,由利子先生は「地元産鮮魚ちらし寿司~柚子風味上品仕立て~」,香先生は「ピンクタルタルのメカジキフライ」といったラインナップです。どんな料理なのか食べてみたいですね。掲示物の下にはお持ち帰り用のレシピが付けられていて,気の利いた工夫があります。(左下の写真)食育月間の取組の一つです。お子様と一緒にご家族で調理してみてはどうでしょう。
 この掲示板には各委員会の月間の反省や今月の活動計画が示されています。(右下)どの委員会も工夫のある取組がなされてます。いいですね。

給食試食会・授業参観 ご協力ありがとうございました

 
 12月12日(水)に実施した給食試食会(PTA行事)の写真です。大勢の保護者の皆様にご参加いただきました。学校給食はどのようにお感じになられたでしょうか。市内の多くの中学校では平成23年度から完全給食が実施されました。それまでは,牛乳のみの給食でした。生徒はお弁当を持参し,父母が作ったお弁当を毎日食べて中学生活を送り,成長していたのです。これは,良い面もあり,大変だった面もあったかもしれません。今,給食は単なる食事ではなく,食育の教材となっています。今回の試食会を機に,ご家庭での食育をお願いいたします。
 下の写真は,授業参観の様子です。大勢の方に授業の様子を見ていただいて生徒もちょっと緊張しましたが,やはり嬉しかったようです。たいへんありがとうござました。
 

綱引き大会 まじめに取り組み 心から楽しむ生徒

 
 
 
 12月14日(金)の6時間目は恒例の「綱引き大会」を行いました。これは毎年,体育委員会が企画運営して行う生徒活動です。学級対抗の総当たり戦です。特に事前練習をするわけでもなく,ぶっつけ本番の大会なのですが,大変に盛り上がる素晴らしい行事になりました。予選は1年1組,2年1組,3年1組の3つの学級が,なんと2勝1敗で並んでしまいました。決勝は昨年優勝の2年生に1年生と3年生が勝ち,1年生対3年生の勝負では3年生が僅差で勝利して,3年1組の優勝でした。みんなが一生懸命に取り組み,男女間で応援したり,学年を超えて激励したり,勝敗に泣き笑いして,心から一時を楽しむことができました。鹿折中生のもっている「まじめに取り組んで心から楽しむ伝統」が遺憾なく発揮されていました。素晴らしい子どもたちです。
 
 

県人権作文コンクール 優秀賞おめでとう 

 
 既に河北新報でご紹介いただいていましたが,本校3年生の生駒大地くんが,県人権作文コンクールで優秀賞をいただきました。おめでとうございます。12月13日(木)には,仙台法務局気仙沼支局の佐藤支局長さんを始め,お二人の人権擁護委員が来校され,直接,生駒くんに賞状や盾を手渡していただきました。大変ありがとうございました。
 生駒くんの作文は,小学生のときに不登校になってしまったときに,家族,友達,先生に支えられて暗闇から抜け出した。人は支えられて生きるものと分かった。この経験を無駄にしたくない。自分も誰かを支える存在となりたい。世界には差別や対立がある。世界に目を向けて行動し,人々が共存する世界を目指したい。自分からできることをやろうと思う。そして,人から人へと好循環を作っていきたい。…という内容です。不登校の経験に始まり,世界や人々のつながりにまで及ぶ,青年らしい大きな希望が描かれています。中身のある文章です。以下に全文を紹介いたします。
 作文原稿 人権作文30(生駒大地).pdf
  

教育相談 御協力ありがとうございました

 
 11月29日(木)から12月6日(木)までの期間,本校では教育相談を実施しました。(写真左)保護者の皆様,御協力をいただき,ありがとうございました。
 教育相談では,学習や生活を中心に現状を確かめ,これからの道しるべや希望を明確にすることができたでしょうか。学校では来年3月までの目標となるような話し合いをしたい,これからの学校や家庭での生徒の頑張りが引き出せるような意味のある機会にしたいと考えていました。どうだったでしょうか。生徒を成長させる最大の環境は,学校と家庭です。主人公は生徒本人です。3者が対話をして同じ目標に向かって今後も協力し合いたいと思います。どうかよろしくお願いします。
 右の写真は,校内に掲示している3年生生徒の国語の学習内容です。古典の中の言葉から,大事にしたい言葉を紹介するものです。この孔子の言葉を選んだ理由を彼はこう書いていました。「この言葉は,一貫して変わらずに進むという意味があります。数ヶ月後にある受験に向けて,この言葉の意味にあるように変わらずに進んでいきたいと考えてこの言葉を選びました」と。教育相談で3者が相談したことが,3者の努力で実現されることを期待します。

みんなで取り組んだ学校行事 残ったものは友達

 教室の後の壁にこんなふうに学校行事でいただいた賞状などが飾ってあります。この賞状の周りの白いものは何だろうとよく見てみると,なんとテルテル坊主でした。そう言えば,今年の運動会は雨に泣かされたと思い出しました。ところで,このテルテル坊主は,行事に取り組む学級の生徒一人一人のようにも見えてきます。優勝を目指して取り組んで,君たちが最後に手にしたものは団結と友情だったはずです。これまでの行事の度に,そして毎日の生活のごとに,少しずつ君たちの団結と友情を深めてきたのでしょうね。2学期の成果は,賞状ではなく,1位だったか2位だったかでもなく,互いの胸に深く刻まれた絆ですね。この絆を更に強いものにして,受験という試練も突破してほしいと思います。よく頑張った2学期でした。
  

委員会活動が学校生活を充実させています

 
 
 鹿折中学校の生徒はどの生徒も各種委員会に所属し,日頃から委員会活動を頑張っています。毎日の活動ですから,大変ですが,この活動が鹿折中学校の学校生活を充実させる原動力です。責任をもって取り組むだけでなく,よく工夫して楽しく頑張っているのがとてもいいです。写真は右上が学級委員会の話合い,左上は保健委員会の話合いの様子です。
 下の写真2枚は放送委員会の活動の様子です。先日の昼の放送では,食育週間の企画番組を放送していました。放送原稿も自分たちでつくっています。ある日はこんな内容を全校に伝えていました。
 「皆さんは,日頃から家事などの手伝いをしていますか? 中学生ができる手伝いには,自分で給食の箸を洗う,休日などの時間のある日はご飯をつくったり,買い物に行くなどがあります。…(略)…中学生は自宅にいる時間が少なく,どうしても家族とのつながりが薄れてしまいます。しかし,手伝いによって家族との会話が増え,自分も家族の一員だという意識も強くなります。…(略)…積極的に家庭の仕事に参加しましょう。」
 …生徒のこんな活動で前向きな学校生活が行われているのです。

オワリとハジマリ


 これは何か,お分かりでしょうか。…校舎中庭の枯葉の写真です。12月も中盤となり,いよいよ本格的な冬の到来です。以前にご紹介した紅葉の中庭には落ち葉がこのように降り積もり,まるで茶色の絨毯のようになっています。これは物事のオワリであり,ハジマリの姿です。2学期,そして今年,それぞれが頑張ったことは既に結果が出ています。充実したオワリもあればそうでないときもありました。しかし,オワリはハジマリ。これが足下の第一歩となって,来年に花を咲かせ,実をつけることもあるでしょう。自然の移ろいは私達に何かを示しているのでしょうか。この枯葉から,まだ見ぬ未来に思わず期待を寄せてしまうのです。

会場を圧倒 アンサンブルコンテスト金賞 おめでとう

 
 
 昨日12月9日(日)に「はまなすホール」で開催されたアンサンブルコンテスト地区大会で,本校の吹奏楽部が金賞を受賞しました。おめでとうございます。打楽器3重奏「ケルベロス・ドラムス」を演奏しての受賞です。来月には県大会に出場します。
 会場での撮影や録音が禁じられているのでご紹介できないのですが,上は校内での様子です。顧問の佐藤先生の指導を受けて,3人は一生懸命に練習してきました。先週金曜日の昼休みには校内でのお披露目会を開催し,校内の生徒や先生に演奏を紹介しました。大勢の生徒が演奏を聞き,大きな拍手をもらいました。おかげで本番のコンテストでも集中力のある,とても素晴らしい演奏ができました。ケルベロスとは,ギリシャ神話に出てくる頭を3つ持つ犬の怪物です。3人が入り乱れながら激しい曲を演奏している姿は,これが「ケルベロス」かと思わせるものでした。会場の聴衆を圧倒する演奏でした。この難しい曲をここまでよく自分たちのものにしてきたと感心します。県大会でもいい演奏ができることを願います。応援していただいた皆さん,ありがとうございました。

学校警察連絡協議会でのお話(子どもへの上手な聞き方)

 過日,地区の学校警察連絡協議会の研修会が開催されました。この協議会は「学警連」と言われ,子どもの健全育成を目指す,小中高,警察,関係者等で組織する会合です。冬休みを控えて互いに情報交換し,打合せをするものでした。
 その際の研修会で参考になるお話をお聞きしましたのでご紹介します。講師は仙台少年鑑別所の内山博之先生でした。ご紹介するのは「子どもへの上手な聞き方」に関する部分です。当日のプレゼン資料から3つご紹介します。
 
 ①(左)「たいしたことではないけれど…」は言葉どおりでないかもしれない。
 子どもに話を聞くとき,本人が「たいしたことではないけれど…」と言って話し出す内容は実は重要だったりする。子ども自身が重要なことだとは分かっていないことがある。また,大切なことほど話しにくい内容なので,こんなふうに子どもは言うことがある。
②(右)うまくいったときや,成功したときの秘訣を確認すること。
 
うまくいったとき,自分の中の「どんな力が使われたか」を子どもから聞き出し,自覚させることで,今後もそうできるようにさせるのが大切。子どもになぜ失敗したかを問うことはあまり有効でない。
③(左下)自分の中での変化(よさ)を自覚させたり,未来の進歩をイメージさせること。
 子どもに聞くことをとおして,他人との比較ではなく,過去の自分と今の自分の変化(よさ),今の自分と未来の自分の進歩のイメージ化(目標)を考えさせることが大切である。

ユニセフから感謝状をいただきました

 
 先日,学校にユニセフから感謝状が届ききました。生徒会が行った募金に対しての感謝状です。文面にはこのように書かれています。「このたびは,ユニセフ募金へのご協力ありがとうございます。鹿折中学校のみなさんが,世界の子どもたちが直面する問題について考え,ユニセフに協力してくださったことを心強く思います。みなさんからの募金は,世界150以上の国と地域でユニセフの様々な活動に大切に使わせていただきます。ユニセフは,貧困,紛争などの厳しい状況下で懸命に生きる子どもたちを支え,すべての子どもの権利が守られる世界を目指して活動を続けています。これからも同じ地球に生きる仲間として力を合わせ,よりよい世界を築いていきましょう。」…と。
 「SDGs」の基本理念を表す言葉に「誰も置き去りにしない」(no one will be left behind)という言葉があります。私たちの理想を目指しましょう。生徒会のみなさん,ありがとう。

教室の掲示物から

 
 教室の掲示物から2つご紹介します。左はカレンダー。なぜか2つ並んでいるところをみると,日付というよりは日めくりの言葉に意味があるようです。様々な金言にふれて人格を豊かにさせたいという思いではないでしょうか。さて,「泣く子は育つ」…「子どもが大声で泣くのは生命力が旺盛ということだから,よく泣く子は丈夫に育つということ」という解説が書かれています。「泣く」という一見「負の側面」の中に,「育つ」という「正の側面」を見つけるようなものの見方が参考になりますね。そんな発想や考え方を中学生にもまねてほしいです。また,「心のエースをねらえ!」もいい言葉です。「エース」は心の中にもあるのだというものです。生徒たちに,自分の心の持ち方ということを気付かせたいものです。
 次に右側です。これは初めて知りました。「ひみこの食育標語」というものらしいです。「みんなが嫌がる食べ方」を示しています。自分では気づきにくいものです。「き肘」「べ散らかす」「の食べ物が見える」「ちゃくちゃ食べる」「ずそうに食べる」「るずる汁をすする」「喰い」の七つを示し,最初の音をつなげて「つたなくまずい」とまとめています。なるほどです。ご家庭でも話題にしてみてはどうでしょう。

福祉を高める会 小島先生のお話をお聞きしました

 
 12月2日(日)には「福祉を高める会」がありました。本校PTA畠山会長さんが,今年度は「気仙沼市手をつなぐ育成会連合会」の会長さんを務めていらっしゃいます。本校PTAや鹿折小学校PTAの皆様にもご協力をいただいて,研修会を開催することができました。皆様のご協力に感謝を申し上げます。
 当日は,講師として,全国手をつなぐ育成連合会副会長(栃木県会長)の小島幸子さんをお迎えして「これからの育成会活動について」と題したお話をお聞きしました。小島さんが障がい児の母として経験されたこと,そのことから考えたことなどを,ストレートに,とても温かく,そしてパワフルにお話ししてくださいました。このお話は更に大勢の皆様にもお聞きいただきたいと感じる内容でした。どの子も人として尊重されて,よりよく学び,育ち,充実して生きる社会になれるよう,私たちは努力しなければと感じるものでした。鹿折地区においても工夫した活動をしていきたいものです。以下に当日のプレゼンから抜粋して内容をご紹介します。
 

校舎内で見つけたもの ③ ほっとするもの

 
 教室には「何だろうこれは?」と思う物がよくあります。左の写真は教室にあったホワイトボードの写真です。サンタクロースが描かれているので,いよいよ年末になったなと感じさせられます。生徒もクリスマスを楽しみにしているのでしょうか。それにしても,左上の生き物は「チンアナゴ」では。サンタクロースとの取り合わせが不思議ですが,なぜかほんわかと調和しているようにも感じられます。
 右の写真の「ありがとう1ー1BOX」は教室黒板左側の棚の上にあるもの。どうやら級友の様子をみていて,生徒同士が感謝したいことや良かったことを紙に書いて入れる物のようです。頑張っていることや感謝したいことを言葉に出すことで友達の良さをよく知り,感謝を伝えることに活用しているものです。感謝の言葉を受けた生徒は自己肯定感が高まることを狙っています。互いのよさを認めあって教室に温かい雰囲気が生み出されています。ご家庭でもこの発想は大事ではないでしょうか。

青少年健全育成文集「燈火」 入選おめでとう

 
 毎年実施されている青少年健全育成文集「燈火」の入選作品が発表されました。本校3年生の佐藤蓮くん,2年生の畠山詞さんの作品が入選しました。おめでとうございます。11月17日(土)の気仙沼市家庭教育大会の席上では,佐藤蓮くんが代表生徒として教育長さんから直接賞状をいただきました。そして,作品を朗読発表しました。
 「僕は走ることが嫌いだ。走った結果には勝敗がつくことが多いからだ。……」という出だし。自分の体験から生まれた文章でした。1学期の陸上大会のできごと,中総体県大会,2学期の駅伝大会のときのことなど,蓮くんの姿を思い出させてくれる内容です。この経験を胸に今後も力強く歩んでほしいと思います。
 以下に作品を紹介します。 →作文原稿 燈火30(佐藤蓮) .pdf

自己肯定感が低い! 夢や希望がもてない?

Q1 自分にはよいところがあると思いますか。(上から3年・2年・1年・全校生徒)
Q2 将来の夢や希望をもっていますか。(上から3年・2年・1年・全校生徒)

 自己肯定感とは,「自分のあり方を積極的に評価できる感情」「自分の価値や存在意義を肯定できる感情」を意味する言葉です。自分自身の能力や可能性,また存在そのものに対する判断や評価の感情です。この感情が高ければ,物事に意欲的に取り組むことが期待され,幸福感にも大きな影響を与えます。似た意味の言葉には,「自己イメージ」「自己効力感」「自尊感情」「自己有能感」「自尊心」があります。誤解を恐れないで簡単に言えば「自信」です。
 鹿中生は自己肯定感が低い。自信がない。夢や希望がもてないでいる。…これを示唆するデータがあります。1学期に行ったアンケート調査です。Q1「自分にはよいところがあると思いますか。」という質問に,明確にそう思うと答えた生徒は全校の3割弱。また,Q2「将来の夢や希望をもっていますか。」という質問に,明確にそうだと答えた生徒は全校の5割でした。極端に言えば,自分にはよいところがあるとは思えない,そのためか,将来への夢や希望がもてない。…こんな鹿折中の生徒像が浮かんできます。アンケート結果の自己肯定感は,市内の他校と比べても低い傾向にあると思われます。
 先日の職員の話合いでは,①生徒会や学級での生徒活動を充実させる→②生徒が褒めてもらう場面が増える→③生徒の自己肯定感が高まる→④学校生活や将来への意欲が高まり,幸福感が増す。→⑤学力が上がり,いじめや不登校などの問題が少なくなる。…こんな作戦を話合いました。鹿折中生を「未来に希望や夢をもって意欲的に歩む人間」に育てていきたいのです。

期末テストが終わりました 1・2年生

  
 今週の11月26日(月)・27(火)は1・2年生の期末テストでした。きっと,その前の3連休はテスト勉強を頑張っていたものと思われます。さて,テストの結果はどうだったでしょうか。頑張った分だけの成果が出ているとよいのですが……。1年生の教室を覗くと,黒板には先生からの注意事項や激励の言葉がありました。中学校に入学した後に,もう何回かテストを受験したので,受験態度もだいぶ板についてきたように思います。そういえば先々週は,始業前の学習室で担任の先生と数学を勉強していた人たちもいましたね。大丈夫,やればやるほど勉強が分かるようになるはず。そうなるまで意地を張って勉強し続けることです。やはり日頃のステップ・ノートでの家庭学習が大事だとも気付いたでしょう。この経験をいかして,これからもしっかりと,楽しく勉強しましょう。1・2年生の今後に期待します。

マインツ大学(ドイツ)齋藤武彦教授の科学講話をお聞きしました

 
 
 11月28日(水)の6校時に科学講話を実施しました。2・3年生を対象として,マインツ大学(ドイツ)の齋藤武彦教授にご来校いただき,宇宙を中心とした科学のお話をしていただきました。また,先生のこれまでの人生のお話や,気仙沼の子どもたちへの希望などのお話もしていただきました。ユーモアと知性に溢れる,先生の熱いお話に生徒はみんな引き込まれてしまいました。楽しく,刺激的な時間を過ごしたようです。コーディネーターを務めていただいた木村絵里奈先生(理科担当)にも感謝したいと思います。
 講話の中でこんなお話がありました。…「地球人は宇宙に住んでいるから,みんな宇宙人。そして,みんなクオーク(最小の粒子)でできている。違いはない。それなのに,文化や宗教の違う国の人々同士が争っている。戦争をしたり,迫害を受けたりしている。本当は地球上のどこにも国境は見えない。あると思っているだけだ。君たちは世界をもっと知ることが大事だ。いろんな人たちを知り,いろんな考え方を知ることが大切だ。世界に出てはばたこう。」…こんな内容です。科学の世界のお話から,哲学にまで発展したお話,そのお話を聞く生徒の横顔は真剣で素敵でした。

「心の授業」(ストレス対処講座)を行いました 

 
 先週の11月19日(月)と20日(火)にはスクールカウンセラーの國政友子先生による「心の授業」を各学級ごとに行いました。これは毎年実施しているものです。
 始めに先生からは以下の説明がありました。ストレスへの対処法には,①親や先生に相談する,聞いてもらう,②友だちに話をする,聞いてもらう,③自分へのおまじないの言葉を使う,④リラクゼーションをする(深呼吸やストレッチ),⑤歌う,好きな曲を聴く,スポーツをする,思いっきり泣く…などがあること。また,やってはいけないことは「人を傷つける」「自分を傷つける」「物を壊す」ことです…とも説明されました。その後,畳に寝転んで「漸進性弛緩法」(体を緩めることで心が元気になるリラックス法)を実際に試しました。
 人生にはストレスはつきものです。その発散のために,誰かの悪口を言ったり,誰かを攻撃したりしてはいけませんね。ストレスを自らコントロールすることが大切です。自分流のストレス対処法をぜひ身につけてほしいと思います。

ペア・スピーチに取り組んでいます 朝の学級活動

 
 
 案外,生徒同士の人間関係ができていないのではないか…担任の先生のそんな反省から,ある学級では朝の活動でペア・スピーチに取り組み始めました。そのついでに,話すスキル・聞くスキルを身に付けさせたいという先生の企みでした。そして,他の学級でも同じような取組が行われています。(ルール)①30秒で最近の出来事を話そう。②スピーチの中で必ず接続詞を使おう。(ポイント)①会話の一文を短く話そう。②論理的に話そう。(今週の接続詞)「そして」…こんな内容の張紙が教室に見られます。楽しく話し,楽しく聞いて,互いの人間関係を育むだけでなく,言葉の力をつけようとしているのです。これは,特に指示を受けて始まった取組ではありません。担任の先生の思いとアイディアが生かされています。生徒は楽しそうです。いい結果が表れることを期待します。

地域でも活躍しています 浪板虎舞 

  
 生徒たちは地域でも活動し活躍しています。一例をご紹介します。上の写真は宮城県指定無形民族文化財に登録されている「浪板虎舞」の様子です。これは,先日,鹿折小学校で「海洋教育こどもサミット」が開かれた折に,アトラクションとして虎舞を披露したときの写真です。浪板虎舞は航海の安全を祈願するものです。この日は,本校3年生と2年生がこの公演の実施に協力しました。素晴らしい笛の音を奏でて会場を盛り上げました。学校だけでなく,生徒たちは地域でも貴重な人材として活動しています。また,地域の大人と一緒に活動することで,様々な勉強をさせてもらい,地域の一員としての自覚をはぐくんでいます。地域の皆様,どうか今後も生徒たちを温かくご指導ください。よろしくお願いいたします。

校舎内で見つけたもの ② 保健委員会ポスター

 

 
 校舎内には色々な掲示物があります。今回は保健委員会の生徒たちが描いたポスターを紹介します。換気と風邪予防,歯磨きの励行,インフルエンザの罹患防止などを呼びかけるポスターが見られます。優しいタッチで描かれた,さりげないポスターですが,校舎内を歩く度に自然と目に入ってくるものです。いいですね。
 いよいよ冬到来です。インフルエンザの流行が心配な時季になりました。どの生徒も「うがい」や「手洗い」をしっかりして,罹患しないようにしたいものです。3年生は受験を控えた大事な時期です。1・2年生も健康維持に留意して学校生活を充実させましょう。先週月曜日のある教室では,10以上の生徒がマスクをしていました。少し気がかりです。心と体の健康を大事にしましょう。
 (お願い)発熱したときは,登校を見合わせ,医療機関での受診をお願いします。インフルエンザは伝染病です。咳エチケットなどを意識しましょう。インフルエンザに罹ったら,一般には発症から5日,解熱後2日までは,登校できないことになっています。医師からの指示を得て登校させてください。

スマホ使用 学習に影響

 1週間近く前には,保護者の皆様にお子様の通信機器へのご指導と管理について,学校とPTAの連名で文書をお届けし,お願いをしたところです。その後,11月20日(火)の河北新報には「スマホ利用と学習への影響」についての記事が出ていましたのでご紹介します。
 記事の内容は以前から指摘されていたことですが,ご家庭ではどのようにお感じになられていたでしょうか。「スマホ利用が1時間以上になると学習効果を打ち消す(学習が身に付かない)」というのは今や定説です。スマホに限らず,通信機器利用は一日1時間までにするというルールをご家庭で検討されてはどうかと思います。本校生徒の実態をみると,通信機器の利用で一番多いのは「一日1~2時間利用している」と答える生徒です。ですから,多くの生徒が危険なゾーンに入っていると学校では感じています。家庭で子どもが機械と過ごすのではなく,家族と直接声を交わし,互いの顔を見るコミュニケーションができたらなと思うのですが。

平和に関する作文コンクール 3年三浦楓さん 優秀賞おめどとう

 
 11月17日(土)には市役所で気仙沼市平和学習報告会が行われました。最初に「平和に関する作文コンクール」の表彰がありました。本校3年生の三浦楓さんが見事優秀賞を受賞し,市長さんから直接賞状をいただきました。おめでとうございます。学習発表の部では,他の受賞者とともに,三浦さんも受賞作文「平和への一歩」を朗読しました。そして,一人一人が平和の種をまいていくことの重要性を述べました。たいへん堂々と立派に発表することができたと思います。難しく,大きな課題ですが,平和な世界の実現を求めて,中学生でも考えたり,できることを実践したりしていきましょう。
 作文の内容を紹介します。→ 作文原稿 平和作文30(三浦楓).pdf
 

3年1組「給食基本法」って何?

 

 3年1組の教室に「給食基本法」というものが掲示されていることに気付きました。(写真)
(1条)3ー1の給食の象徴は超給食長(ある生徒の氏名)である。
(2条)給食を残しそうな人は食べそうな人にゆずる
(3条)4時間目が終わったら速やかに並ぶ
(4条)「いただきます」は心をこめて言う
(5条)残り3分で食べ終わっていない人は無言で食べる
(6条)給食長の命令に従う
(7条)給食を食べることは生徒の権利であり義務である
 給食をおいしく食べよう!
 …こんなことが書いてあるのです。担任の先生に聞くと,給食の残食が多いので少しでも減らそうと,生徒が発案してこんな基本法をつくり,楽しく取り組んでいるとのこと。なかなか面白い発想です。学級通信によると,11月14日は「完食DAY」と名付けて取り組み,3年1組スタート以来,初の完食だったそうです。無理をして食べることはないのですが,残食の問題に気付き,自分たちで楽しく課題に取り組むことはとてもいいことです。また,一人一人の違いにも着目し,気遣いをしながら配膳をしたり,食事をするのもいいですね。
 SDGsと関連づけることはないのですが,この活動にこんな関連があるかもしれません。世界にはちゃんと食べることができない人々がいます。「食品ロス」の問題もあります。
  

ボトルキャップ たくさん集まりました ご協力に感謝


 先週金曜日,11月16日,朝の光景です。校舎1階を大きな袋をもって歩いてきたのは1年生の福祉委員のメンバーです。以前にお伝えしましたが,2学期も地道に取り組んできたボトルキャップの収集。その結果がこんなふうになりました。しばらくは,校舎のとあるところで保管をしていたようですが,この日はいよいよ搬出。どうやら先生の自家用車に積み込んだ様子です。さて,どのくらいのワクチンに替わるのでしょうか。生徒の活動ではありますが,ご家族の皆様にもご協力をいただいた結果です。これを生徒の活動の達成感や自信に結びつけたいと思います。今後ともご協力をお願いします。
 (追記)その後,調べてもらったところ,個数は18,420個,ワクチンにして新たに約11分になったということでした。

防災学習の日 火災に備えて


 この図は何を表しているか,お分かりでしょうか。…11月13日(火)の「防災学習の日」に1年生の教室に書いてあった図です。担当の先生が書きました。これは,火災の際に階段の角の部分には空気が残されていることを説明しています。
 今回の「防災学習の日」では,火災想定の避難訓練(16日・金)を控えて,火災の際の避難はどうあればよいかを学習しました。下のワークシートはその際に記入した2年生のものです。大事なことがしっかりと書かれていることに関心しました。

 ①とにかく早く逃げる。②口を覆う。③低い姿勢で逃げる。④絶対戻らない。⑤下へ逃げる。…と書かれています。
 また,ワークシートに記入したことをもとに,学級で仲間と話し合う姿勢も立派でした。日頃のこんな真剣な学習が,災害のときに本当に役立つ力になるのだと思いました。今後も大事にしていきたい学習内容です。
 

鹿中きれいの日実施 ごくろうさまでした

 
 11月16日(金)には生徒会の新企画「鹿中きれいの日」が実施されました。この企画は「四四(鹿)十六」にちなみ,毎月16日を特別清掃の日と定めて,普段は行わない部分をきれいにし,気持ちよい学校生活にしようと実施しているものです。1学期にも行いましたが,なかなか思うように日程がとれないことが多かったのですが,今月は16日に実施することができました。今回は「部活動単位」での清掃活動でした。野球部・ソフト部は校庭側溝・フェンス周辺を,男女バスケ部・男子卓球部は,体育館フロア・ギャラリー・ステージ・倉庫などを,女子卓球部・吹奏楽部は登校坂を,サッカー部は昇降口・校舎前を,ソフトテニス部は部室棟前を担当してくれました。たいへんお疲れ様でした。冬場を前に校舎が一段ときれいになったようです。

半年ぶりの身体計測 変化があります

 

 11月12日(月)には男子生徒,14日(水)には女子生徒が,半年ぶりに身体計測を行いました。中学生の時期には,数ヶ月の間に体格や顔つきが大きく変化し,急に大人びて見えることがあるものです。さて,本校生徒はどうでしょうか。一生健康で過ごせるような,丈夫な体をつくってほしいものです。視力検査の様子を見ていると,こんな大きな文字も見えていないのかと驚くことがあります。また,眼鏡を使用しているのに見えていないこともあります。視力が低下して眼鏡が合わなくなっている例も少なくないようです。お子様の発育や健康状況について,親子間で話し合い,確かめてみてはどうでしょう。中には考え事をしてよく眠れていない生徒とか,夜更かしで睡眠不足となっている生徒もいます。すっきりとした目覚めで,一日を前向きに過ごさせたいものです。

市内図工美術展に出品しました

  
 
 

  11月9日(金)から11日(日)までの3日間,リアス・アーク美術館で市内小中学校図工美術展が開催されました。この美術展は日常の教科学習の中で創作された作品を展示し,その学習成果を広く皆さんに紹介するものです。本校からは5人の生徒の作品が紹介されました。絵画の部には,3年菅原直樹くん(上の左),3年小松美穂さん(下の右),2年及川真矢さん(下の左),1年村上優衣さん(上の中),デザインの部には,1年吉田瑛仁くん(上の右)です。授業の中で,それぞれが工夫し,意欲的に取り組んだ作品です。素晴らしい作品ができましたね。おめでとう。

中学校見学会開催 新入生に期待しています

 
 
 11月13日(火)には中学校見学会を開催しました。鹿折小学校6年生38人と校長先生,担任の先生,養護の先生に本校においでいただき,来年度入学することになる本校の学校生活の様子を見学していただきました。挨拶の後,英語と数学の授業を体験してもらいました。次に,部活動の様子を見学してもらい,いくつかの説明をしました。はたして中学校の印象はどうだったでしょうか? この見学会をとおして,中学生になる準備をしてもらうことはもちろんですが,残りの小学校での学習や生活の充実をぜひ図ってほしいと思っています。小学校生活の充実の上に,中学校生活の充実があります。しっかりと小学校でのまとめをし,希望をもって中学校に入学してほしいと思います。保護者の皆様には,例年3学期にご説明する機会がありますが,お尋ねになりたいことがありましたら,いつでもご連絡をお願いいたします。なお,当日の資料を下に掲載いたします。ご参考にされてください。
 〇校長資料   中学校見学会 校長資料30(鹿折中).pdf 
 〇生徒心得   H30 生徒心得(改定版).pdf
 

作曲コンクール 5人がチャレンジ

 
 11月12日(月)には本吉地区の作曲コンクールが行われました。本校からこのコンクールにチャレンジした生徒は5人です。5・6時間目の音楽室には,キーボードを使いながら,真剣に譜面と向きあう5人の姿がありました。音楽であれ,言葉であれ,絵画等であれ,自分のイメージを作品としてまとめ上げていく作業は楽しいものです。そして,自分の作品が完成したときには大きな喜びとなります。入選するかどうかに関わらず,そんな創造的な時間は貴重です。きっと良い作品ができたことでしょう。5人のチャレンジを讃えます。

校舎内で見つけたもの ①

  
 校舎内にはよく見ると色々なものがあります。生徒や先生を自然と和ませてくれるもの,励ましてくれるもの,考えさせるものなど……。今回は「和ませてくれるもの」をご紹介します。左は,正面玄関の公衆電話機の脇にあるサボテンです。最近,登場しました。真ん中は,生徒昇降口の正面にかなり前からいるもの。名前は「デンバクン」です。放送委員会の生徒が作成し,リクエストなどを受け付けるキャラクターボックスとして活躍しています。右は,ある教室のホワイトボードに書いてある似顔絵。なかなか上手く描けているようです。こんな先生が確かにいますね。

通信機器所有の実態 …ご家庭でもご指導ください

 上の表は生徒が,スマートフォン,携帯電話,タブレット,通信機能付きゲーム機,個人PCなどをどのくらい所持しているかを表しています。この結果から次のように言うことができると思います。
※1 全校生徒の4割はスマホを所持している,携帯と合わせると5割となる
※2 1年生のスマホ所持率は1割程度だが,2・3年生は4~5割である
※3 タブレット3割,ゲーム機8割,PC1割弱であり,通信機能はほとんどの生徒が持っている
※4 LINE等のSNSの利用実態は不明だが,ほとんどの生徒はそれが利用可能な状況にある

 学校では生徒がLINE等でどのようなやりとりをしているのかを把握することが難しい状態です。(基本的に家庭で行っている,プライバシーの問題)ですから,ぜひ保護者にお子様の実態を見ていただきたいと思います。しかし,保護者は我が子のことであっても指導しにくいというのが現実だとお聞きします。(そんなときは買い与えないでください)本校でもLINE等のやりとりで,生徒同士が誹謗中傷されたり,誤解されたり,人間関係が悪化したりする事例が見られ,大変心配な状況です。また,画像の送付や個人情報の流出なども心配です。学校では「携帯・スマホ安全教室」などを実施して指導していますが,保護者の御協力をぜひいただきたい内容です。いじめなどに発展する可能性のある機器ですので,よろしくお願いいたします。賢く,正しい使い方,健康的な使い方をさせましょう。

現代の課題  いじめ・SNS・自死


 とても残念な事件です。誰も幸せにはなれません。先週金曜日,11月9日の朝の職員打合せで,この新聞記事を職員全員で確認しました。この記事を他人事としてとらえずに,想像力を巡らせてイメージ豊かに読み取りたい。そして,私たちの学校で同様なことが起きないために,必要な手立てを実際に打たねばならないと確認しました。
 この不幸なできごとを踏まえ,いじめ,SNS,自死等について,学校と家庭が,それぞれ取り組まなければならないことを,着実に実行していきたいものです。また,生徒会の力を引き出していきたいものです。

生活意識調査


 学校では,全校生徒に対して,毎月,生活意識調査を行っています。個々の生徒が学校生活を,今,どのように感じているか,困りごとはないかなどを把握し,一人一人の理解と改善に努めるものです。
 上は11月7日(水)に実施したアンケート用紙の一部です。いつも,学校生活が楽しいと答える生徒は圧倒的に多いのですが,その理由の1番は「友達」との関わりが楽しいというものです。2番目は「勉強」が分かる,「部活」が楽しい。3番目は「先生」がやさしい,楽しいとなります。結果を待つまでもなく,生徒にとって「友達」の存在は学校生活の明暗を決める大きなポイントだと分かります。そして「勉強」が分かることも,中学校では実に大きなポイントです。逆に考えれば,友達付き合いや,勉強がうまくいかないと,中学校生活は大変な苦痛になるということです。ですから,「いじめ」や「学習不振」などは無視できない,重大な問題です。この問題に学校と家庭で協力して取り組みたいものです。今月は教育相談が予定されていますが,有意義な話し合いをしたいと思います。どうかご協力をお願いします。

学校の紅葉

 朝晩の寒さが一段と強く感じられるようになりました。あの暑い夏のことが,この頃は懐かしく思われます。2学期の教育活動に追われて取り組んでいるうちに,もう後半に入っていることに気付きます。どんな成果が2学期にあがっているのか,これから確かめることになります。11月は教育相談を実施したり,期末テストを実施したりする月です。また,3年生は教育相談で進路希望の決定をします。どの学年の生徒も,勉強面や生活面での自分の進歩を感じれるようになりたいものです。
 校舎中庭の様子をご紹介します。だいぶ色づいてきましたね。3階から見下ろすと,美しい赤が目に飛び込んできます。
 

指導主事訪問での研究授業 生徒も先生も頑張りました

 先週の水曜日,10月31日には指導主事訪問がありました。これは本校の授業の様子を見ていただいたり,関連書類を見ていただいたりして,外部の先生方からご指導をいただく機会です。今年度は,各学年から一つずつ,計3つの授業を見ていただきました。(下記参照)指導にあたっては本校の先生たちがチームを組んで指導方法を検討しました。生徒は,普段の素直さや頑張りをもとに,積極的な学習ができたようです。おいでいただいた先生方からは,生徒の元気さや前向きさ,学習場面での協力の様子などをお褒めいただきました。本校では「分かる,できる喜びを実感させる学習指導の試み」を研究テーマにして,よりよい授業実践を目指して取り組んでいます。この実践が,今後,より多くの成果を上げて,更に笑顔の多い中学校になれたらと思います。
 ・1年1組 英語 「Unit7 ブラジルから来たサッカーコーチ」   及川貴行 先生
 ・2年1組 道徳 「反省と向上」              柏木 啓 先生
 ・3年1組 音楽 「日本の歌の美しさを味わおう『花の街』」 佐藤 巧 先生