鹿中 学校生活

ESDへの導入 世界と自分の関係

 
 
 5月7日(火)の朝会で,世界と自分を考えるお話を校長先生が行いました。この内容は,気仙沼市が取り組んでいるESD(持続発展教育)や宮城県の志教育の趣旨を踏まえたものです。昨年度も総合的な学習や教科学習の進展する前に全校生徒に対してお話しして理解を促し,意欲を高めるよう行っていたものです。
 お話では,まず,宮澤賢治の『農民芸術概論綱要』の中から「世界が全体幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という言葉を紹介しました。このことに疑問をもち,世界が全体幸福になるということはどんな状態になるのかを考えると,国連が提唱する「SDGs」が一つの答えになるはずだというお話です。次に,エチオピアの13歳の少女の日常生活を動画で視聴し,世界には課題がいっぱいあること,その課題に対してみんなが行動していく必要があることを生徒は理解しました。そして,自分たちが今できることを精一杯にやっていこう,そのことで最終的に「みんなが幸せになれる 民主的で 家族のような社会(学校・地域)」を目指そうと話されました。
 少し難しい内容でしたが,2回目の今年は,生徒の理解も進んでおり,みんな真剣な眼差しでお話を聞いていたのが印象的でした。先生たちもこのことに興味をもってお話を聞いていたようです。本校の教育活動のベースにこの考え方をしっかりと根付かせて,未来へのアプローチができる教育をしていきたいものです。