鹿中 学校生活

今日の鹿折中

学習の基盤をつくる ①

 
  各教科の勉強の他に,やはり学習を支える「基盤」づくりは大切なことです。しっかりとした生活態度,物事への前向きさ,人への信頼感,素直さなどの生活態度がそもそも「基盤」なのですが,学習に近い部分での「基盤」づくりも重要だと思います。
 上の写真は本校の朝の読書活動の様子です。この時間は誰一人お話をしていません。静寂な時間の中で,自分の興味のある図書を集中して読んでいます。先生たちも生徒と同じように過ごすのです。これによって読書習慣を育む,集中力を高めて一日のスタートを切らせるなどの効果が考えられています。読書する子は,学力が高い。…そんなことも定説になっています。
 また,学級では短学活などで「スピーチ活動」を行っています。これも,考える,表現する,人間関係を作るなどの効果を期待した取組なのです。下の写真は2年生の様子です。「3秒スピード」は,教室でよくある「3秒スピー」からの悪ふざけですが,生徒はテーマの下に,毎日短時間で,笑顔で級友と楽しく話し合っているようでした。この活動からの成果を期待したいものです。
  

公立高校合格発表 新しいスタートライン

 
 3月14日(金)は宮城・岩手公立高校の後期入試・一般入試の合格発表がありました。本校3年生は全員合格となり,職員室には歓声が上がりました。受験は個人戦ですが,やはり学年生徒の規律や雰囲気はとても大事だと思いました。しっかりした生活態度や物事に対する意欲は,個々の入試への取組や本番での地力にも影響を与えるものだなと,改めて感じさせられました。3年生の総合力が効いていると思います。3年生諸君,合格おめでとう。
 さて,翌日15日(金)には元担任の先生たちから合格証が手渡されました。待ち望んでいた合格証を手にして,3年生のみんなは幸せそうでした。自然と拍手が湧いたり,笑顔になったりしていたようでした。これで,やっとスタートラインに着くことができました。今後の高校生活では,これまでとは違う環境の中で,新たな仲間たちと一緒に新たなチャレンジをしていくことになります。栄光も挫折も味わうことでしょう。自分にとって意味深い3年間にしていくことを期待します。頑張れ,卒業生。
  

絆募金 尼崎市立園田東中学校から届きました

 
 3月11日(月)に兵庫県尼崎市立園田東中学校からお二人の先生にご来校いただきました。当日はあいにく振替休業日であり,「みやぎ鎮魂の日」でもあったので,鹿折中生の学校生活の様子を見ていただくことはできませんでした。しかし,本校生徒の学校生活の様子などをお伝えして,生徒が頑張っていることをご説明しました。
 今回,お二人の先生は,園田東中学校の生徒会で3.11被災地を応援するためにおこなった「絆募金」の収益金をわざわざ届けにきてくださったのでした。学校の最寄り駅である,阪急神戸線の園田駅で,生徒会の皆さんが,被災地を励ますために募金活動をしたのだそうです。募金の御礼にチューリップの球根も差し上げたそうです。お陰で市民の皆様から温かいお志をたくさん頂戴したということでした。また,義援金とともに生徒会の皆さんからは色紙も頂戴しました。色紙では「今回の絆募金で私たちは被災地と一つになれたと思います。これからも共に頑張っていきましょう」と伝えていただきました。
 遠路おいでいただき,このようなお励ましをいただき,厚く御礼を申し上げます。園田東中学校の皆様,大変ありがとうございました。(園田東中学校の皆様からは以前にも義援金を頂戴しています。また,交流などもさせていただき,お励ましいただいてきました。)

美しいフォーム! 特別清掃

 
 
 少し不謹慎な表現なのですが,正しく「美しいフォーム」の清掃光景です。特別清掃の日は時間が普段より延長されるので,清掃時にかける音楽が異なります。今日はいつもと違うなと思って清掃の様子を見てみると,本気で頑張っている清掃活動をあちこちで見ることができました。みんなが一心に取り組む清掃活動,とても素晴らしい光景だったのです。やる気はフォーム(形)に出るものですね。手を伸ばして拭き掃除をしていたり,後ろ姿が何かを語っていたりと素晴らしい生徒たちでした。この日は古くなった清掃用具も廃棄することになっていました。また,清掃後には用具の清掃も丁寧に行っていました。一生懸命に働いて校舎を美しくしてくれてありがとう。
 

鹿メモ? それって何?

 
 本校には「鹿メモ」というメモ帳があります。いったいこれは何かなと思われるでしょう。実はこれは,生徒が各自で明日の授業予定などをメモする小さなノートのことなのです。「鹿メモ」…不思議なネーミングですね。「初代鹿メモ」は上の写真です。A6サイズの小さなノートに,「鹿メモ」「鹿マーク」「絆」と書かれたシールが貼られています。これは震災時に千葉県の勝田台中,兵庫県の園田東中,園田中,武庫中からいただいた義援金を使って,全校生徒にノートを配布したのがきっかけだったそうです。今の2年生が入学したときまではこれを使っていました。現在は在庫がなくなったので,各自が自分で小さなノートを用意して使っています。(下の写真)基本的に明日の授業予定をメモするものですが,自由に色々なことを書き込んでスケジュール管理しているのです。自分で予定を管理するためにメモすることは重要な能力です。中学生にはこれを工夫をさせることが大切だと思います。なかには付箋紙を使って教科を並びを変えて使っている生徒もいます。「いちいち書かなくても,並び替えるだけなので,このほうが便利です」と,その生徒は話していました。どう使うか楽しみです。
 

ボトルキャップ集め ご協力に感謝します

 
 
 3月8日(金)の朝,今年度の締めくくりとなるボトルキャップ集めの集計作業がありました。どうやって重さを量っているのだろうと以前から疑問に思っていましたが,生徒に聞くと保健室の体重計で簡単に量れるということで,あっさりと納得してしました。しかし,集計結果を見ると,前回まではダントツで2年生が多かったのですが,何と今回の計量では1年生が一気に2年生を上回る結果となりました。競争ではないのですが,組織票(?)というか,ご家庭でのご協力があってのことだと思います。なぜなら,生徒が下校していったなと思って見ていると,その生徒がまた校舎に戻ってくることがあるのです。しかも,ボトルキャップがたくさん入った袋をもって。きっとご家庭の皆さんに生徒がお声がけをして,ご協力をお願いしているのだと思います。もしかしたら,生徒以上に保護者の皆様が熱心にキャップを集めてくださっているのかもしれませんね。生徒の活動にお力添えをいただき,大変ありがとうございます。お陰様で,微力ですが,社会に役立つ活動ができました。生徒たちも頑張っています。今後ともよろしくお願いします。
 

感謝の気持ちをオリジナル合唱曲で

 
 卒業に際して感謝の気持ちを合唱曲で伝えよう。その曲は,自分たちが歌詞を作り,音楽担当の佐藤先生に曲をつけてもらい,卒業式で歌おう。そんな企画が3学期になって聞こえてきました。オリジナルの合唱曲なんて,そう簡単に作れるものではありません。歌詞だって,曲だって。作れたとしても,人に感動を与えられるレベルの曲になるのかどうか? そして,だいたい,いつその曲を歌えるようにする練習をするのか? 最初はこんな難しいことが実現できるのかどうか疑問でした。
 しかし,国語科の学習の一環で生徒が歌詞を考え,担当の先生の協力でなんとか完成させました。そして,音楽担当の先生が歌詞を見ながら曲のイメージをふくらませて,短期間に曲を創ってしまいました。その後,生徒は練習を一生懸命に行い,この曲が卒業式に間に合いました。
 最初は下級生にこの曲を感謝の言葉とともに披露しました。(卒業式前日,上の左の写真)そして,卒業式当日は,保護者の皆様に対して披露しました。(上の右の写真)どうやらこれで生徒の思いは完結できたようです。曲名は「ひかり」です。校歌の一節に「光り輝く中学校」とあるのがヒントになっているのだそうです。その他にも歌詞に込められた思いがあるということでした。いつまでも歌ってほしい合唱曲になりました。  録音をお聞きください→ ひかり(32kbps).mp3 

卒業式前日 後輩たちが大活躍

 
 
 卒業式のように大きな学校行事では,その準備も暫く前から始まっています。生徒は3年生を送る会を開催した後も,部活動ごとの色紙を作るなど準備をしてきました。先生たちも同様でした。そして,前日には写真のような会場作りがありました。
 体育館の清掃はもちろん,花を飾り,紅白幕を取り付け,来賓席に白布をかけて用意し,マイクや物品等の用意をします。
 そして,パイプ椅子もたくさん並べます。下の写真の生徒はパイプ椅子で遊んでいるのではありません。椅子と椅子の間の板目を一生懸命に数えて,間隔を揃えているのです。メジャーを使って図りながら行っている2年生の生徒たちもいました。ピアノの移動も重いのでなかなか大変で,しかも危険なものなのです。1・2年生のこんな準備作業があって式場ができあがるのです。紅白幕は表裏が逆だったことに気付き,最初からやり直してくれました。丁寧でした。1・2年生諸君,一生懸命に作業をしてくれて,ありがとう。お陰で立派に会場ができましたよ。一番下の写真は3年生の教室の黒板です。これも後輩たちの仕業です。よく仕上がりました。
(ちなみに会場片付けは,式当日,3年生が学級活動をしている間に,先生と後輩たちが一気に片付けているのです。これも凄いことです。みんなよく働きました。)
 
 

お陰様で第72回卒業式 53名が巣立ちました

 
 上の写真左は,卒業式前日の様子です。卒業アルバムが手渡されて,夢中になって見入っています。これまでの3年間が一気によみがえったようです。そして,寄書き欄に互いにメッセージを書き込んで交換をしていました。
 当日は3年生がとても晴れ晴れとした表情で登校しました。式は午前10時から始まり,前生徒会長の生駒くんが答辞を堂々と述べました。(下に原稿があります)1・2年生の合唱「旅立ちの日に」が歌われる中,3年生は立派に式場を後にしたのです。1・2年生の合唱「旅立ちの日に」はとても素晴らしい演奏でした。式後,会場からも拍手を頂戴しました。後輩から先輩への気持ちが伝わりました。
 上の右の写真は,卒業式後の学年集会で卒業生がオリジナル合唱曲「ひかり」を披露している様子です。保護者の皆様にこれまでの感謝の気持ちをお届けすることができました。保護者の皆様,いかがだったでしょうか?
 
 さて次は,各教室で最後の学級活動です。いよいよ級友ともお別れとなります。一人一人が前に出て,級友へのメッセージを述べました。自然に笑いや涙が溢れる場面となりました。担任の先生たちにとっても貴重な時間でした。
 学級活動を終えると3年生は昇降口から外に出ます。(下の右の写真)外では暖かい日差しの下,1・2年生が3年生の登場を待っていました。しばしの間,先生や保護者,後輩たちと写真を撮ったり,握手をしたりして別れを惜しみました。
 
 
 卒業式には,多くのご来賓の皆様にお忙しい中おいでいただき,誠にありがとうございました。また,狭山市から「気仙沼とともに歩む会」の方々に遠路おいでいただき,卒業を祝っていただきました。心より御礼申し上げます。保護者の皆様,お子様のご卒業,おめでとうございました。
※ 答辞原稿 生駒大地 横書き.pdf

あの「3.11」から8年が経ちます ③

 校舎の普通教室棟と特別教室棟をつなぐ部分,3階の図書室の後方入口で目立たない場所に,この詩が掲示されています。仙台市立木町通小学校の児童だった岩見さんの詩です。どんな経緯があってここにこれが掲示されているのか,よく分からないのです。しかし,当時の子どもたちの気持ちをよく表し,また,中学生にも読ませたいと思う内容の詩です。確かに「まえとはちがうが 必ずいいものが 帰ってくるだろう」と言ってあげたい気がします。
 これは市内のあるお菓子屋さんの店内に掲げられていた詩です。市内のホテルにも同じものがあったように思うのですが,お菓子屋さんから許可をいただいて写真を撮らせていただきました。こんな言葉が読めます。
 故郷 地震
 心から古里をほこりに思ってきたのに 3.11の大地震がふるさとを破壊してしまった 被災した人々はじっと堪えている 然し津波が去ったその後は 何事もなかったかのように 静かな大海に戻っている 震災は我々に何を伝えたかったのだろう
 海を愛してきた人間の言葉ですね。私たちは「震災は我々に何を伝えたかったのだろう」と自問し,その答えを出して生きなければなりません。「あの日」から丸8年です。

あの「3.11」から8年が経ちます ②

 
 本校の防災学習室には東日本大震災の記憶を風化させないために,当時の様子を紹介した物品が展示されています。以前に少しご紹介しまたが,改めてご紹介させていただきます。
 例えば,上の写真,当時全国の皆様から頂戴した絵手紙です。カラフルな絵と共に,温かい励ましのお言葉を皆さんから頂戴しました。写真ではすべてを紹介できないくらいたくさんのお励ましがありました。下の左の「鯛」の絵手紙,共徳丸や校庭の仮設住宅のことを取り上げながら,心身の健康を案じていただきました。その他,防災学習室には,本校においでいただいた方々から頂いたお励ましの色紙も掲示されています。
 さらに,下の右側の写真です。これは兵庫県尼崎市立園田東中学校の生徒さんの写真です。園田東中学校の生徒さんたちは,生徒会で募金活動をして本校に義援金としてお送りいただいたそうです。その御礼に本校生徒会が旗を送ったものを広げて写真を撮っていただきました。この旗に当時の本校生徒たちがお礼の言葉を記したものです。実は今年も園田東中学校の先生が来校されるというご連絡をいただいています。遠くからおいでいただき,大変ありがとうございます。お気を付けておいでください。
 

3月9日・卒業式  カウントダウンカレンダー

 
 
 今日,3月9日(土)は本校第72回卒業式です。3年生53名が卒業すると,これまでの卒業生は10,407名になります。卒業する3年生は校舎内にこんな足跡を残していました。上の写真は教室前の掲示板に貼られた,「卒業カウントダウンカレンダー」です。1月31日から始まって,一人一枚ずつカウントダウンするカレンダー。同級生へのメッセージや,現在の心境,お楽しみの内容など,様々な話題が書き込まれています。残り少なくなった日々を友達と一緒に大事にして過ごしてきたことがよく分かるカレンダーです。これを書き,共に見ながら約1ヶ月を過ごしてきたのですね。
 また,下の掲示物は部活の後輩たちへのメッセージです。暫く部活からは遠ざかっているのですが,後輩たちに向けて励ましや感謝の言葉が寄せられています。後輩たちの励みになるでしょう。受験勉強の中,卒業を大事な節目として考えて取り組んできたことが分かります。
 さらに,昨日は卒業式練習の後に,3年生が創作した合唱曲を披露してくれました。国語学習の一環ですが,作詞は生徒が行い,作曲は音楽担当の佐藤巧先生が行いました。曲名は「ひかり」です。素晴しい合唱曲に仕上げ,息の揃った演奏を後輩たちに披露してくれました。君たちの感謝の気持ち,しっかり届きましたよ。君たちの卒業,おめでとう!
 

明日は卒業式 よい式にしましょう

 
 明日,3月9日(土)は卒業式です。先週は「3年生を送る会」が生徒会によって実施されましたが,いよいよ卒業式の雰囲気が校内に出てきました。昇降口には1・2年生が卒業する3年生に向けてメッセージボードを作成して掲示しています。(上の写真)私たちの学校をリードして,新時代を切り拓こうと取り組んだ3年生。とても仲が良くまとまっていた3年生。一生懸命に取り組むかっこよさを教えてくれた3年生でした。1・2年生にとって3年生がいなくなることはとても不安なことですが,いよいよお別れの時です。立派に巣立ってほしいものです。
 式の練習は数日前から行っていますが,どの学年も真剣です。(下の写真)練習したとおりできるといいですね。開始は午前10時からです。
 

あの「3.11」から8年が経ちます ①

 2011年(平成23年)の3月11日から,もうじき丸8年が経とうとしています。暫く前から,もうそろそろ「あの日」がくるなと思いながら暮らしている方々も多いのではないでしょうか。
 
 当時の本校では,不幸にして3年生の生徒1名が行方不明(後に死亡届)となり,保護者2名がお亡くなりになりました。また,災害による家屋の倒壊・流出は84戸(約40%)で,一部損壊は39戸(約20%)でした。ご承知のとおり,津波と火災により甚大な被害を被った鹿折地区です。当時は全く信じられない光景が広がっていました。(写真左)あの「共徳丸」が打ち上げられていた場所が鹿折地区です。(下の写真)あれから8年,大人も子どもも言葉に表せない苦しみを乗り越えてここまでやってきました。そして頑張ってきました。今なお通学路が不十分のため,スクールバスで通学する生徒は4名います。鹿折地区を上空から見るとかさ上げが終わり,新しい建物がようやく建ち始め,地域には明るさや活気が戻ってきているように感じられます。新しい町が誕生しつつあります。(上の写真右)
 全国の多くの皆様からお励ましをいただきました。お陰様で今日の私たちがあることを,改めて感謝したいと思います。
 

寒かった日々で努力したこと 今日は公立高校入試

 
 本校では毎月1回朝会の時間帯に「生徒集会」を実施しています。各委員会の活動の様子を全校生徒に報告し,今後の予定を話したり,呼びかけをしたりといった内容です。上の写真は1月末の生徒集会の様子です。体育館はとても寒いので,思わず早口になってしまうこともありましたが,寒さの中でも各委員会が活動をしっかり行おうとしていることがよく分かりました。
 
 最近は気温が10℃を超えることもあり,ひと頃の寒さが和らいで,春の訪れが感じられるようになりました。しかし,春を迎える前に,あの厳しい寒さの中で各自が責任を持って活動し,頑張ってきたことを思い出しておきたいものです。そして,忘れずにいたいと思います。上の写真はボランティア委員会の活動。前にもご紹介しましたが,金曜日の朝7時30分は彼らの活動場面なのです。雪の舞う中,早朝から校地内や登校坂の美化作業をしたり,ボトルキャップの仕事をしたりと,頑張ってきました。この委員会だけでなく,どの委員会もよく励んできたことを覚えておきましょう。
 
 また,授業や受験勉強も頑張ってきましたね。上の写真は3年生の入試の事前指導の様子です。インフルエンザも流行している中で,本番の緊張感が伝わってくる場面でした。そして今日は,宮城・岩手ともに公立高校の入学試験(後期・一般)が行われています。寒さの中で,3年生が不安と戦いながら,受験勉強に励んできたことが報われることを心から願います。この冬に頑張ったこと,皆さん,忘れないでおきましょうね。

3年生ダンス発表会 よくできました

 
 ある先生に「2時間目はどうかな?」と質問をすると「2時間目は体育を見に行くのだめです」と話されました。「では,4時間目にしよう」と提案すると「はい,わかりました」と言う返事。良かったと思った瞬間,(うん,2時間目に体育を見に行く? 理科の先生なのに?)という疑問。これは,2時間目の体育館で何かがあるな,もしかしてアレ?と察したのです。
 その時間に少し遅れて体育館に行ってみると,保健体育の先生と3学年の先生が勢揃いで「ダンスの発表会」を行っていました。文化祭でダンスの披露があったので,上手な生徒がたくさんいることは分かっていたのですが,今日は保健体育でグループごとに取り組んできたダンスの発表なのです。卒業が間近になったこの時期に,この発表会。3年生のよい雰囲気が体育館に溢れていました。「頑張れー!」と声がかかっていました。華麗な動きもあれば,笑いをとる動きもあって,楽しい時間をだったようです。一生懸命に取り組むということは人々に感動を与えるものですね。
 

学校評価⑤ 鹿折中学校の来年度

 今回は学校評価シーリーズの最終回です。最終回はこれまでの3者の評価結果を踏まえて,来年度の鹿折中学校はどうするのかという点を述べています。
 保護者の皆様,地域の皆様,どうか下の目標や方針等をご理解いただき,教育実践にご協力をお願いいたします。校歌の一節に「ひかり輝く中学校」とあります。生徒たちが光り輝き,未来に対して夢と希望をもって歩む人間となることを共に目指しましょう。

東北被災地 語り部フォーラム2019 本校防災壁新聞

 
 先週日曜日,2月24日に第2回東北被災地「語り部フォーラム」2019が開催されました。以前にご紹介していたフォーラムでしたが,本校の生徒が作成した壁新聞8点を会場に掲示していただき,フォーラムの参加者にご覧いただくことができました。
 フォーラムでは,全体会パネルディスカッションに続き,分科会が開催され,本校の壁新聞はその分科会会場の両側に紹介されていました。テーマは「災害を知る世代から知らない世代につなぐ」という分科会でした。近隣の高校生や小・中学生が実践を紹介し,意見を述べる分科会です。本校の3年生がこれまで学んだ防災学習,そして実践をした地域作りのための交流会,その文化祭発表などを会場の皆さんにご紹介することができたと思います。このような場で,学習成果を発表できて幸いです。
 「語り部」とは,どう生きるかを自ら問い,自ら学ぶことへのきっかけとなるものだというお話を聞きました。本校の新聞もそのような役割を果たしているのではないかと思います。
 

志は立っているか 自分のものになっているか

 
 2年生は2月5日に立志式を行いました。このことは以前にお知らせしています。校舎にはその際に生徒が使った色紙が掲示されています。各自がよく考えてたどり着いた漢字です。もう一度確認しておきたいものです。
 さて,2年生の皆さんはあれから1か月,あなたの「志」は今も胸の中で息づき,熱くなっていますか。言葉は大事ですが,言葉だけではむなしいものです。常に志と共にあり,何度も何度も振り返って考えを深め,同時に頑固なまでに実践することが必要です。「みんな初めての人生を生きている」のですから,すべてが順調にいく訳ではなく,壁に当たることもあるでしょう。でも,そこが大事なポイントです。いつも志と共にある人でありたいものです。あの時の言葉,忘れてはいけません。

気仙沼地区学校警察連絡協議会 ネット犯罪急増 

 2月18日(月)には,第3回気仙沼地区学校警察連絡協議会の研修会・生徒指導部会が開催されました。今回は気仙沼警察署から講師を招き,管内の犯罪や非行についてお話をいただきました。お話の中で以下のことが伝えられました。
 ①管内の非行少年の検挙・補導総数は56人で前年より5人減少している
 ②しかし,刑法犯・特別法犯での検挙少年は前年より8人増加している
 ③ちなみに,不良行為で補導された少年は前年より10人減少している
 管内では,補導は減っているが,犯罪は増えているということでした。非行が重大化,潜伏化しているということなのでしょうか。 
 また,警察庁が作成した「ネット犯罪」防止パンフが紹介されました。以下の内容が含まれている資料です。平成29年にSNS等を利用して犯罪にあった子どもは,1,842人にのぼるそうです。


 ※ 警察庁ホームページ 刊行物サイト

生徒会行事「3年生を送る会」 とてもよい会でした

 
 2月25日(月)は1・2年期末テストの最終日でしたが,テストが終わった6時間目には,生徒会行事「3年生を送る会」が実施されました。実はテストの中ではありましたが,先週金曜日の放課後にもリハーサルを行って生徒会の役員たちは頑張っていたのです。この日は気温も高く,ほんのりとした体育館の中で全校生徒が3年生に餞し,3年生も感謝の気持ちを伝えることができました。とてもよい行事だったと思います。
 
 やはりあの折鶴はここで使うものだったようです。卒業する一人一人に向けて折鶴が手渡されました。また,部活動ごとに楽しいメッセージ動画が披露され,会場には笑いが溢れました。3年間の学校生活の様子を表すスライドショーも楽しく,その成長や活躍の様子を見ていると,ジーンとくるものがありました。3年間の生徒写真を1年ごとに並べてどのように顔立ちが変化したかを表す内容もあり,歓声が響いていました。会場装飾も工夫されていましたね。桜の花が咲いた二つの幹は3年1組と2組を象徴し,バスケットゴールを使って7色のテープを掛けて虹を表し,よく工夫されていました。すごいぞ,1・2年生! とても心のこもった行事でした。積極的に協力参加した生徒の皆さん,後輩たちの思いに答えて歌を披露した3年生の皆さん,メッセージを寄せてくださった転任された先生方,大変ありがとうございました。指導した先生方,よかったですね。3月9日(土)はよい卒業式にしましょう。
 
 

いじめ防止ポスターコンクール

 
 本校の独自の取組「いじめ防止ポスターコンクール」です。その作品が校内に掲示されています。今回の最優秀賞は左の写真「君はヒーローになれる」でした。3年生の作品です。そして優秀賞には「非暴力 不服従 中学生よ偉人の教えを思いだそう」などの作品でした。このポスターたちは,1年から3年まで,各学級の班ごとにポスターの構想を立て,そして制作したものです。もちろんポスターに仕上げて校内で啓発することは大事ですが,全員が「いじめ」の問題に向きあい,身近な仲間と話し合って自覚を深めることが何よりも大事だと考えています。それにしても,各班ごとによく工夫したポスターができあがりました。この取組が,実際の生活に反映できるように心がけましょう。このほかにも,先日はいじめ防止標語の作成なども行い,応募をしました。今後はCMづくりのための脚本コンテストなども行う予定になっています。期待しましょう。
 

卒業と進級を祝う会 ありがとうございました

 
 2月23日(土)に鹿折地区手をつなぐ育成会が主催する「卒業と進級を祝う会」が開催されました。本校からは3名の生徒とその保護者の方々が参加しました。鹿折地区の皆様にお祝いいただき,たいへんありがとうございました。会では小山会長さんや鹿折小学校:淺野校長先生からお祝いの言葉をいただきました。そして,読み聞かせサークル「ほっとけーき」の皆さんの読み聞かせや紙芝居,歌やパネルシアターなどでたくさん楽しませていただきました。時間を忘れ,大人も子どもも夢中になってお話を聞かせていただきました。その後,生徒たちがこの1年間,自分が頑張ったことを堂々と発表しました。学校でしっかりと練習してきた成果が出ていたようです。記念品までいただきました。この1年を振り返り,これからの生活に意欲をもたせていただく会でした。皆様のご尽力で,心温かく楽しい行事となりました。心より感謝申し上げます。
 

暖かい朝 ニコニコして挨拶運動 3年生

 
 2月22日(金)の朝の挨拶運動の様子です。この日は3年2組の女子が当番でした。3年生は受験を控えていても,こんな活動はいつもどおりです。しかし,いつもと様子が違うように感じられました。生徒たちがいつも以上に,とてもニコニコしていました。会話や笑い声がよく聞こえてきました。この日はとても暖かい朝だったのです。穏やかで少し霧がかかった朝でした。春のような暖かい朝。思わず表情も明るくなってしまったのでしょう。「花粉を感じる人は?」と尋ねると,何人かが手を挙げてくれました。やっぱり春が近いのですね。3年生はあと少しの学校生活です。めんこい生徒たちです。よい卒業式にしましょう。(写真の中には担任の先生もいるようですね。男子生徒もなぜか混じっていますね。判りますか?)

期末テストです! 1・2年生頑張れ!

 
 2月22日(金)は1・2年生の期末テストです。2週間前の連休には大会等が多く行われ,それに向けて頑張ってきた1・2年生でしたが,ここ1週間は試験モードの学校生活でした。本校では定期テストの5日前から部活動を行わず,テストに向けて万全の準備をすることにしています。そのため,今週は部活動のない日々を過ごしてきました。ストレスも溜まったかもしれません。しかし,やるときにはやるという切り替えができない人間ではどうしようもないので,ここは頑張りどころです。今は必死に勉強に取り組むことが大事ですね。勉強でも部活動でも,上を目指す気持ちと努力は大事なのです。頑張った分だけ,しっかりと成果が上がればいいですね。明日,25日(月)も期末テストの2日目が行われます。頑張れ,1・2年生!
 

全国学力学習状況調査が変わります


 来年度のこの調査は4月18日(木)に実施されます。小学6年生と中学3年生が対象です。中学校の場合,変更点は下の通りです。
 ①従来のA問題とB問題が融合した問題が出題されることになる(サンプル問題が紹介されている)
 ②国語・数学に加えて「英語」が実施される,しかも,英語を「話すこと」の試験内容はPCを活用して録音をして解答することになる
 概ねこの2点ですが,何と言っても「新しいタイプの問題」にどう対応するかが課題となると思われます。下のリーフレットには「サンプル問題」が示されているので,生徒の皆さんは参考にしてほしいと思います。また,「生徒のページ」の「みやぎ単元ライブラリー」には過去問題が紹介されているので役立ててほしいです。学力テストでも鹿中生の実力が示されればいいですね。

 ※サンプル問題があります。→全国学力学習状況調査31 リーフレット.pdf

「ありがとうBOX」から「バレンタイン企画」に進化

  
 以前にご紹介した1年生の学級活動での「ありがとうBOX」の取組,これが全校の活動に進化したようです。放送委員会では企画番組を実施していることをお伝えしていましたが,先日は1年生放送委員が「バレンタイン企画番組」を放送していました。内容は生徒や先生への事前アンケートをもとに,同級生や先輩の良さを紹介し,感謝の気持ちを放送で全校に伝えるもの。学級での活動が,全校生徒の活動に進化した例ですね。
 事前アンケートにはこんな質問があります。「Q1あなたは日頃お世話になっていたり,仲良くしている人はいますか?」「Q2あなたはその人にどんな感謝を伝えたいですか?その時の状況を教えてください。」これに対してある生徒は,ある同級生について「いつも一緒にいてくれて,どんなにつまらくても,めんどくさい話でも聞いてくれる」と答えていました。放送で全校に良さを紹介し,放送委員が感謝の言葉を代読することで,幸せな気持ちが校内に広がっていくようでした。
 

いじめ防止 いじめ発見

 
 虐待,体罰などの不幸な事件が起き,報道されています。生徒間の「いじめ」も大変心配な問題です。どの学校でも起きる可能性があると考えなければならないと思います。そして,単純ではない背景があるはずです。このような現状から,宮城県は「宮城県いじめ防止対策推進条例」を制定しました。(昨年11月)その中で学校や保護者に次のことを求めています。
【学校】いじめを生まない学校づくり、組織的かつ迅速な対応、 実効性のある基本方針の作成
【保護者】他人を思いやる心及び規範意識を養うこと、いじめからの保護、学校への協力

 文部科学省が発行した「いじめ発見シート」の内容をご紹介します。(上下)ぜひご家庭でのチェックに活用し,お子様の様子を日頃から観察していただきたいと思います。また,絶対にいじめの加害者になってはいけないことを,保護者からもご指導いただきたいと思います。公正な生き方をすることが,幸せな人生になることをご指導ください。
 

 チェックシート いじめのサイン 発見シート 文科省 H28.pdf

美術室から「トンテンカン」  美しい模様が

 
 先日,職員室にいると,何か外からうるさい音が聞こえてきました。トンテンカン,トンテンカンと1階美術室のほうから元気な音が聞こえてくるのです。これは何かやっているなと思って,早速美術室を訪ねると,2年生がコースターを制作中でした。レザークラフトのコースターです。円形の革に金型を当ててトンカチでトントンと叩く,模様の選択と配置,配色,深浅などを工夫して自分の作品を作っているのでした。生徒に質問をしてみると,得意げに作業内容を説明してくれます。楽しく,充実した学習ができていることが,その様子から感じられるのです。それぞれの個性を光らせながら,工夫をして取り組んでいる姿がいいなあと思います。いい学習ができていますね。完成が楽しみです。
  

なぜ? 縄跳び

 
 あれ! なぜ? 縄跳び? 最近,始業前の昇降口付近で縄跳びをしている少年たちが出現しています。本人たちに尋ねると,特別何か目的意識があってやっていることではないようです。「少し運動不足で…」とか「ちょっとダイエットなど…」とか答えています。でも暫く前からこれが続いている様子です。朝,自分の意志で取り組んでいる活動を見ると,見る側にも何か1日への意欲が湧いてくるものですね。この様子を見ながら登校し,昇降口から教室に向かっていく生徒たちにも,自然にやる気が伝わっていると思います。この活動を呼びかけた先生のほうには「ねらい」があるようですが,生徒はシンプルに縄跳びを楽しみ,体を動かす楽しさを感じているようでした。通学路の現状から,保護者が自家用車で生徒を送迎することも多いようです。今は丈夫な体を作る時期ですから,しっかり歩いたり,運動させたりということもさせたいものです。朝,校庭で自主的に運動してもいいかもしれませんね。せっかく広い校庭があるのですから。
 

学校評価④ 生徒の意識調査と市総合計画の目標値

 学校評価の4回目。今回は生徒の実態を意識の面から把握します。このことは以前にもご紹介したことです。1学期の調査では「自己肯定感が低い」,「社会参加への意欲が低い」といった生徒の傾向があったのです。今回は,このことと市総合計画の目標値(2020)を比較してみました。(下表)
 今後,先の傾向に対しては,生徒を「よく褒めて自信と前向きさを持たせる」ことはもちろんですが,生徒の「学力しっかりつける」,「生活習慣やあいさつを大事にしながら心を育てる」,「将来への夢や希望を意識させる」などの方法で,自信がもてないでいる鹿中生を飛躍させていきたいのです。詳しくは下をご覧ください。

ネット依存 ゲーム障害  だいじょうぶ?

 
 先日の「相談室通信」(2月12日付け,國政SC)では,「ゲーム障害」が紹介されていました。WHOは「ゲーム障害」を疾病に分類したそうです。WHOによると,こんな症状だと言います。
 ①ゲームする時間を自分でコントロールできなくなる。
 ②ゲームを他の趣味や普段の生活の事柄よりも優先させる。
 ③その結果,個人や家族,社会,学習,仕事など日常生活に著しく支障をきたしているのに,やめられない,あるいは,エスカレートしてしまう。
 …世の中には「ネトゲ廃人」という言葉があります。ネットゲームに没頭してしまい,まるで廃人のようになる人々のことだそうです。依存によって,脳に異常を起こします。子どもほど,このような影響を受けやすいと言われます。また,そこまでいかなくても,人の気持ちが分からない,他人とコミュニケーションがとれない,生活習慣が乱れて意欲が低下するなどの問題が生じるようです。やはり,大人が利用の仕方を指導したり,コントロールすることは大事なことです。その結果,子どもがこれらのメディアを上手に利用できるように育てることです。「相談室通信」では以下のポイントが紹介されていました。下のイラストのような子どもたちにならないように,大人が賢く導きましょう。
     
 ①占有させない,②買う前にルール決める,③使用場所・時間を決める,④お金に関して決めておく,⑤ルールを書面に残す,⑥違反があったときの対応を決めておく,⑦親が模範となる,⑧相談できる環境をつくる,⑨長期休みに注意する,⑩現実世界や家族を大事にする,⑪親がリスクをよく知る
(久里浜医療センターホームページには「ネット依存自己評価スケール」が公開されています。点検してみましょう。)

学校評価③ 教師の評価

 学校評価の3回目です。今回は教師はどう見ているかという点です。教師は生徒が教育目標には近づいているとは感じていません。生徒を「未来を夢見る人間」に育てるという目標をもう一度意識なくてはなりません。一方,経営方針の概ねはいい方向にあります。特に総合的な学習をより主体的な学習にすることができ,また,積極的な防災教育ができている点を評価しています。努力事項では,地域に貢献したり,連携したりする教育活動はできているのですが,「学力向上」と「基本的生活習慣」の育成は課題であり,心の教育の部分にも不安を抱いているようです。
 詳しくは下をご覧ください。

教室の掲示物 生徒の活動 自主的な生活

 
 教室の掲示物を見ていると,生徒の生活の様子が分かります。左側のチェック表は教室の入り口に貼ってあるものの一部なのですが,感染症予防の取組の一環です。なんとこのチェック表は11月上旬からスタートしているのです。ここでは一部しかお見せできませんが,本物はもっと横長の表になっています。地道な取組です。近くにはインフルエンザ予防専念を訴えるポスターもあります。こんなに予防にしっかり取り組んできても,インフルエンザが流行るのですね。手強いです。
 さて,下は清掃チェックボード(ボード?)です。裏返す仕組みになっています。清掃の終わりの時の反省会で使う物でしょうか? 近所には清掃の仕方を記したマニュアルが掲示されています。廊下掃除と,学習室掃除,互いに「終わったらヘルプ」と書いてあります。こんな毎日の係活動,清掃活動は,学校教育ではとても大事な部分です。毎日のこのような活動から,自主的・主体的な生活態度が生まれるのです。それは当然,自主的・主体的な学習につながります。学習だけに注目してはいけません。学習は生活の一部なのです。ご家庭ではどうですか?
 

「防災壁新聞」を大勢の皆さんに見ていただきます

 
 以前に話題とした「防災壁新聞」を大勢の皆さんにご紹介いただくことになりました。それは,今月24日(土)に開催される「第2回東北被災地2019 語り部フォーラム」(南三陸ホテル観洋)分科会でのことです。当日の第2分科会「災害を知る世代から知らない世代へつなぐ」の中で,中学生の学習活動の一つとして会場に展示されることになったのです。本校から代表作品として,3年1組4枚,3年2組4枚,計8枚の壁新聞が展示されます。そして,分科会のコーディネーターの先生が当日の話題の一つにしてくださるということでした。このことは,偶然から決まりました。先日,フォーラムのご担当の方が本校を訪問されたときに,1年から3年までの新聞が校舎1階に展示されていたのを偶然ご覧になりました。そのことを,コーディネーターの先生に話されたのがきっかけです。生徒のみんなが1年間かけて学んで考え,まとめたことを,フォーラム参加の大勢の皆さんに見ていただくことができ,大変光栄なことです。ありがとうございます。
 

ステップノートとステップカードで家庭学習

 
 生徒昇降口にはいつも長机が置かれています。生徒は朝登校をすると,まず家庭学習でやってきたノートやワーク類をその机の上に置きます。そして,名簿に印を付けるのです。これがステップノートの取組です。家庭学習の成果を朝一ではっきりさせる,目に見えるかたちにすることで,家庭学習の習慣形成を図っています。回収の仕方にも工夫があります。教科ごとに回収したり,学級ごとだったり,部活動ごとだったりと色々です。本校では,この取組で学力が向上してきています。
 また,下の写真はステップ・カードの取組です。これは自分の家庭学習の計画を立てたり,記録をしたりするものです。先生がコメントしたり,保護者が確認したりするようになっています。つまり,家庭学習カードです。生徒・先生・保護者の三者で協力をして家庭学習を充実させようとしています。保護者にもご協力いただいて連携する点,いいなと思っています。生徒が登校する前の教室には既にカードが配布されています。自分で計画を立てる,記録をすることは大事ですね。これを使って家庭学習を楽しくやっていきたいものです。さて,期末テストが近づいています。学習の質を高め,時間も50%アップさせ,しっかり頑張りましょう。
 

相田みつをさん,織田信長さんにもご指導いただいています

 
 昨日の「折り鶴マスター」の先生,実は書道も得意なのです。校舎内には先生の筆による,相田みつをさん,織田信長さん,そして,作者不明の名言が登場してきます。相田さんの掲示物には著作権が関係するかもしれませんが,お許しをいただくこととして,先生が生徒たちに気づかせたり,考えさせたりしたくて,模造紙に大書して示している名言なのです。生徒たちに先生の思いが伝わってくれるといいのですが。
 さて「絶対は絶対にない」という言葉,本当に織田信長の言葉なのだろうかと思って検索してみると,確かにネット上ではそのように紹介されていました。よく考えてみると矛盾した言葉なのですが,「絶対に大丈夫なことと,絶対に不可能なことはないのだ」ということを言うのでしょう。これは,安心への戒め,絶望への励まし,どちらにもとれる言葉だと思います。戦国武将らしい言葉です。
 

色鮮やかなものが… 何かが準備されている?

 
 2階の学習室,放課後に覗いてみると,何やら色鮮やかなものがたくさん並べられています。何だろうと,中に入って近づいてみると,やっぱり折り鶴を色別に並べているのでした。もうこんなに作っていたのかと,ちょっと驚きでした。
 実は先日,1年生の朝の会を覗いてみると,何やら「折り鶴マスター」の先生がその作り方を熱心に講義していました。意外に鶴の折り方を知らない生徒もいるようで,先生はとても得意な様子です。そして,注意事項「授業中に折ってはいけません!」も話されていました。恐らく先生の時代にはそんな生徒もいたのでしょうね。楽しげな説明風景でした。どうやら生徒会がまた何かを考えている様子です。先生もそれに協力をしているのです。さて,この折り鶴はどう使われるのでしょうか。
 
 

放送委員会 企画番組放送

 
 放送委員会の活動をご紹介します。1月の末ごろから昼の放送(給食時間)で企画番組を実施しています。「部活動紹介」です。現役の1・2年生から部活動の様子やムードメーカ―を尋ねたり,顧問の先生に困っていることをインタビューしたり,3年生から後輩に向けてメッセージをもらったりといった内容です。各部の個性がよく表れている企画番組なのです。もうじき春を迎えるにあたって,部活動への生徒の意欲を高まる,よい番組になっていると思います。
 放送委員会は年末にも企画番組を行い,生徒らしい感性の放送をしていました。また,思い出せば,運動会の昼休みに運動会の裏側を速報して演出する番組を放送していましたね。こんなに創造的な活動を普段から行っている放送委員会はなかなかないと思います。放送機器はポンコツですが,アイディアと実行力が光る委員会活動です。

学校評価② 保護者の評価から

 今回は,保護者の皆さんの意識をご紹介します。
 保護者の皆さんの意識は,生徒の意識と一致する部分も多く見られました。しかし,生徒たちの「メディア利用」については,大きな懸念がありそうです。そのとおりだと思います。保護者の皆さんは,そのことからか,教師の生徒理解の充実や,適切な学習指導・進路指導・部活指導,そして保護者との連携などについて,特に期待や要望があるように見受けられます。学校は,このことを踏まえて今後の向上を図りたいと考えます。詳しくは下をご覧ください。

2年生立志式 立派にできました!

  
 2月5日(火)の授業参観で2年生は立志式を行いました。各自が色紙に漢字を大きく記し,その漢字を選んだ理由を説明しながら,自分の未来に対する考えを堂々と述べました。もちろん,まだ自分の考えが定まらない生徒もいましたが,そんなときには当面の目標を明確にして説明をしていました。PTA会長さんや学年委員長さんを始め,大勢の保護者の皆さんに発表を聞いていただき,そして拍手をいただいて,生徒はやり遂げたといった表情です。最後には2年生代表生徒の挨拶がありましたが,もうじき3年生となって学校をリードする決意が述べられていました。最上級生としての自覚が備わり,しっかりと物事に取り組む姿勢は立派でした。各自の志を胸に秘めて努力を重ね,更なる成長が果たせることを期待します。この生徒たちの明るい未来に思いを寄せながら,一同は校歌を斉唱しました。保護者の皆様にも記念撮影に入っていただき,大変ありがとうございました。(写真の毛筆文字は生徒の書いたものです。素晴らしい文字ですね。)
  

全国給食週間でした 1月24日~30日

 
 1月献立表をご覧になった方はお気づきだったと思いますが,1月24日~30日は全国給食週間にちなんだ給食メニューでした。(写真左,中央給食センター)この期間は日本各地の郷土料理が紹介されました。29日(火)は四国地方の郷土料理でした。(写真右)「ぶりの照り焼き」(香川県)「赤カブのサラダ」(愛媛県)ぐる煮(高知県)が登場しました。気仙沼の郷土食も1月には取り入れられていましたが,毎日味わう全国の郷土料理,様々な感想が聞かれたようでした。それぞれの地元の食文化を大事にしたいものですね。生徒は,給食週間に際して給食センターの皆さんに日頃の感謝を伝えるメッセージをお届けしました。食べることにいつも感謝したいと思います。
 ところで,下は12月の給食試食会の際に給食センターさんが発行してくださったプリントから抜粋したものです。「はしづかい」はどうでしょうか。ご家庭で食事をする際にぜひ話題にしてほしいと思います。おいしくだけでなく,気持ちよく食べることも大事にしたいものです。

大会近し! 部活動特別延長で練習

 
 寒さの中ですが,部活動は熱を帯びています。サッカー部は11日(月・祝日)に開催される三陸新報杯フットサルフェスタに出場するため,練習に力を入れています。通常の部活動は午後5時で終了になりますが,6時までの特別延長練習に取り組んできました。この日は体育館を全面に使い,必死に走り回り,アイディアある攻撃や的確な守備を繰り広げていました。攻守の切り替えが素早く,さすがだなと思わず感じてしまう練習ぶりでした。顧問の先生も一緒になって走り回っています。
 下の写真は男子バスケ部,女子バスケ部です。こちらも特別延長練習です。これは9日(土)・10日(日)に開催される会長杯バスケットボール大会に向けた練習です。練習を見てみるとその成長ぶりが明らかです。以前とは格段の動き,そして正確性。頼もしく感じました。先生と一緒に取り組み,よく指導を聞いて励んできたのだなと感じます。インフルエンザで練習できない部員もいるようです。健康維持に努め,大会では実力を出し切って頑張ってほしいものです。活躍を期待します。
 
 

学習相談日 毎週月曜日放課後

 
 これも放課後の活動,学習相談です。本校では毎週月曜日は「部活動をしない日」にしています。これは,部活動ガイドラインで,1週間のうち平日と休日の1日ずつ計2日は部活動休養日とすることを求めているからです。本校では月曜日に休養日を設けているので,多くはこの日が学習相談日となります。週の初めに自学自習して分からないところを先生に尋ねたり,生徒同士で教え合ったりすることで,家庭学習の実践につなげ,学習に主体的に取り組む態度を育成することを目指しています。もちろん,先生たちもフル対応です。先生も多忙です。本校のやり方は多様な集団を使うこと。例えば部活動単位だったり,この日は学習したい教科ごとに集まる方式。単位集団を変えたり,希望制で集団を作ったりというところがとても柔軟です。挨拶運動もこのやり方が自然に採られています。この取組が生徒の学習意欲や態度の向上,学力の向上につながれば先生たちの苦労が報われます。期待しましょう。
 

2年生活動中 行事の成功を願います

 
 2年生が頑張っています。現在,活動中,準備中です。上の2枚の写真,どちらも上手に書けましたね。放課後の教室を見ると,これが乾かされていました。もちろん,明日2月5日(火)に行う立志式の準備です。生徒が実行委員会をつくり,自分たちで準備をして式を運営するのです。各自の「志」発表はもちろんですが,自主的な式の運営の仕方も楽しみですね。明日は頑張りましょう!
 さて,下のホワイトボード,これは何だろうと思って見ると「修学旅行」の4文字が見えます。これも学習室に張り出されていました。これは話合い(会議)で活用したもののようです。2年生は立志式と同時進行で修学旅行の準備も進めているのでした。修学旅行のねらいやテーマなどを話し合ったものと思われます。班ごとにいろんな意見を出し合って,学年の目標を決め,自分たちの修学旅行を意義あるものにしていく取組です。立春を過ぎました。いよいよ中学校生活最後の春がもうじき訪れます。2年生の活躍と成長を期待します。
 

愛されているという自信

 
 
 中学生は大人でもなく,子どもでもない,微妙な年頃で難しいという方がいます。これは,もちろん個人差があることですが,中学生は大人の特徴と,子どもの特徴の両方を持ち合わせていると考えると分かりやすくなるのではないでしょうか。
 幼児や小学生のときとは違って,家庭内では物理的には手がかからなくなりました。親からの関与も嫌うことがある時期ですから,手のかけ方も単純でないかもしれません。しかし,中学生は心理的には親からの力を今こそ必要としています。なぜなら,中学生は今必死に「自分」を見つけようとしているのですから。もう中学生なったからと,下の弟妹に親の目がいきがちになってはいないでしょうか。そして中学生の子どもへの要求が大きくなってはいないでしょうか。また,もう大人だからと過信して目を離しがちになってはいないでしょうか? むしろ今こそ,人としてのあり方や考え方を,親の愛情とともにしっかりと伝えてほしいのですが…。
 下はある幼稚園のおたよりの中にあった文章です。なるほどと思って読みました。中学生にも当てはまると思い,ご紹介します。

学校評価① 生徒の評価から

 昨年末にお願いしたアンケート調査(学校評価)へのご協力,たいへんありがとうございました。生徒,保護者,教師の3者の意識を調べることができました。保護者の皆様に近々プリントで結果等をご報告し,来年度の構想等についてもお伝えする予定です。ここでは,シリーズでその一部「生徒の評価から」感じられることについてお知らせします。

鹿中の「鹿マーク」 幹線道路の歩道にタイル設置

 
 本校で使用している通称「鹿マーク」が鹿折地区の景観をよくするための歩道タイルに使用されることになりました。(左の写真)鹿折地区の被災市街地復興土地区画整理事業を行っているUR都市機構さんと気仙沼市が企画したものです。「鹿マーク」はいくつかパターンがありますが,これはかつて生徒がラフスケッチしたものを,当時の教員がデザイン化して校内で使っているものです。鹿中指定の運動着(Tシャツ)の胸にこの鹿マークがあしらわれています。かわいらしく,インパクトがあって好印象だと評判です。このマークを使って景観タイルを作り,歩道に埋め込むのだそうです。鹿マーク以外にも3種類あるそうですが,新しい町並みを彩るものに本校の鹿マークが活用されることは嬉しいことです。右の地図の赤く色づけされた所の歩道に利用されます。完成にはもう暫くかかるとのことですが,今年の春には皆さんのお目にとまることになります。楽しみにしましょう。

私たちはどこにいるのでしょうか ESD

 
 私たちはどこにいるのでしょうか。日常生活の中では意識しない問いかもしれないのですが,この答えを持ちながら,私たちは学び,生活をしていきたいものです。
 左の写真は暗黒の宇宙に浮かぶ地球の写真です。自分がどこにいるか分かるでしょうか。昔,理科の先生がこう言ったのを覚えています。「私たちは地球の表面にへばりついて生きている,目に見えないくらい小さな塵(ちり)のような存在なのです」…そうかもしれません。そんな塵のような存在が,あれがどうの,これがどうのと争い,対立し合っている世界は不思議です。右の写真は,唐桑半島の漁火パークから岩手県側の空と海を撮ったものです。大気が地表を覆っているのが分かりますね。美しい空と海です。大気は地球をあまねく覆い,この空の下,私たちは同じ空気を吸って生きています。
 宮澤賢治は「自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する。(中略)新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある(後略)」と書いています。(農民芸術概論綱要,1926)本当にそうなればいいですね。学校で取り組むESD(持続可能な社会のための担い手づくり)はこんな認識から進めていきたいと思うのです。

放課後の教室 未来への準備

 
 放課後の教室は未来を見据えた取組がいつも行われています。中学校生活は部活動だけではありません。多様な教育活動があり,そのために先生と準備をしなければならないものも多いのです。上の写真(左)は,面接試験の練習風景です。人生で初めて臨む高校入試。学力テストだけでなく,面接も行われます。宮城公立高校の前期入試や私立高校等でも面接があります。なかには集団面接をする高校も…。ですから,先生と共に練習をして,しっかり自分を表現できるように準備をしているのです。教室には,「1分間面接対策質問一覧」などといったプリントが張り出されていています。学級での練習もあるのですね。よい準備ができているように見えます。
 下の写真は,先日の漢字検定の様子。2学期10月にも行いましたが,3学期にも実施しました。目標の級に合格するために粘り強く頑張っています。そういえば,1月26日(土)には英語検定もありました。そして,下の右側の色紙,さてこれは何でしょう。漢字1文字がそれぞれ書かれています。どうか2年生の保護者の皆様,2月5日にはぜひ学校においでいただいて,この漢字の意味をお聞きください。生徒の発表をお聞きいただき,お励ましをお願いいたします。