創立152周年
気仙沼市立大谷小学校
<大谷小3つのいっぱい>
出張のため担任が不在となった5年生教室。教科書や資料集を使い、目的を持って学ぶ子供たちの姿がたくさん見られました。この日は自分が着ている服やハンカチ、文房具がどの国で生産されているかを調べ、身の回りの工業製品が海外で作られている理由について意見交換をし、真相を探るような学習に取り組みました。
図画工作科ではローラーを使い、色の重なりやローラーで描いた線の質感を確かめながら、表現を工夫する学習にどの子も夢中になりました。作品づくりが進むと、「この色、とてもきれいになるから私もちょっと使っていい?」「机の上、広く使いたいから絵の具セット片付けておくね!」と、ローラーの跡だけでなく子供たちの声も次第に重なりはじめます。もちろん自分たちが使った道具や図工室の片付けもきちんと行うことができました。
協力して1日を過ごした5年生でしたが、やはり戻ってきた担任と、いつもの教室でいつものように学ぶ子供たちの姿を見ると、この「当たり前」の時間が子供たちにとってとても大切な時間となっていることを感じます。
学び合いのパートナーは担任だけとは限りません。課題を前に一緒に悩んだり、一緒に解決策を練り合ったりするうちに、学び合いは徐々に「磨き合い」へ。
今日も新たな発見や学びの深まりを目指し、子供たちも教員も一生懸命です。
10月3日(金)に4年生が校外学習に行ってきました。訪問先は「仙台市科学館」と「登米市教育資料館(旧登米高等尋常小学校)」です。1日がかりの校外学習をずいぶん前から楽しみにしていた4年生。絶好の晴天の下、最高のコンディションでいよいよ出発です☆
最初に向かったのは仙台市科学館です。ここでは様々な見学コーナーや体験コーナーが4年生の子供たちを待っていました。プラズマボールに手を触れながら仕組みを学んだり、巨大なシャボン玉で透明なカーテンを作ってみたりと、子供たちは大興奮でした。科学館には何万年も前に生きていたとされる恐竜の化石や、マンモスの復元模型も展示してあり、迫力満点。生き物に興味をもつ男の子たちは足を止め、たくさんの展示物に釘付けとなりました。「まだまだもっと見学したいのに…!」と、時間を惜しむ子供たちの声がたくさん聞こえてきました。
大興奮の連続だった見学を終えると、子供たちはやや疲れ気味…?でも旅路はまだまだ続くため、ここで御家庭で朝早くから用意ししてくださったお弁当でパワー充電!おいしくて楽しい時間をみんなで楽しみ、午後は登米市に向けて出発です。
洋風建築の建物が並ぶ登米市登米町の明治村は、訪れた人がまるで明治初期の時代にタイムスリップしたかのような感覚に包まれる観光地となっています。長いバスの旅で疲れていた子供たちですが、車窓から眺める景色ががらっと変わり、バスの中には再びにぎやかな声が響きます。
資料館では、ずっと昔本当に使われていた教室で授業風景の再現に挑戦!みんなの笑顔から4年生の仲の良さが伝わってきます。
最後はもう一度全員並んで記念撮影…☆教室だけでは経験することのできない、貴重な学びを重ねた4年生でした。荷物の準備やお弁当の用意など、たくさんの御協力をいただき大変ありがとうございました。
おいしい給食をみんなと一緒に楽しく食べる1年生の声が聞こえてきました。担任不在となった1日でしたが、力を合わせて準備を進め、いつうもと同じ時間に「いただきます」の挨拶をすることができました。そんな1年生のよいお手本になったのが…
もちろん隣の教室にいる2年生の子供たちです。実はこの日は2年生も出張のため担任不在。代わりに入った職員と一緒に準備を進め、こちらも素早く準備を整えることができました。1年生の子供たちにとって、自分たちがやるべきことを意識して行動できる2年生がすぐ隣にいることが大きな力になっているようです。
その後も1年生は歯磨き、掃除と、みんなで時間を守って頑張りました。掃除の時間はこれまで担任が掃き掃除を行っていましたが、先月末から掃き掃除も子供たちが担当するようになったそうです。雑巾掃除チームはバケツを使ってきつく雑巾を絞り、床を隅々まできれいにします。一列に並んで息を合わせて進む姿から、強いチームワークを感じました。
午後はAIドリル(キュビナ)を使って足し算の勉強です。ブロックを使ったり、イラストをヒントにしたりしながら全員目指すのはオールA!全ての問題に正解した子は画面と一緒に誇らしげな表情を見せてくれました☆
今日は4年生が校外学習で仙台市、登米市に向かいます。大切な仲間とともに、どのような勉強をしてくるのでしょうか。こちらは来週の「輝く大谷っ子」で紹介します。
作文宮城、読書感想文コンクール、敬老作文コンクールで入選した子供たちに賞状や記念品が届きました。自分の心に強く残ったことを言葉で表現し、読む人の心を打つ文章を書くことは決して容易なことではありません。経験したことや感じたことと向き合い、自分の感性を文章に乗せて見事な作品を仕上げた子供たちに全校児童から大きな拍手が送られました。
入選した作品のうち4点は、それぞれの審査会で審査員から推薦を受け、宮城県の審査会に出品されることになりました。こちらの結果も気になるところです。
読書の秋、スポーツの秋、思いやりの秋、芸術の秋、食欲の秋…と、秋はこれからどんどん深まります。互いに励まし合い、高め合い、ときに競い合って実りの多い毎日にしていきたいものです。
気仙沼教育事務所の先生方、気仙沼市教育委員会の先生方をお招きし、授業づくりに関する研修会を行いました。今年度は年間3回学校訪問をお願いしていますが、昨日はそのうちの2回目の研修会です。今回は1年1組、3年1組、5年1組の3つの学級の授業を参観していただき、検討会を行いました。
1年生は3+9の計算の仕方を、おはじきを操作しながら考えました。1年生は担任と一緒に話合いを深め、「10のまとまりをどのように作るか」を大切にしながら学びを展開させました。目を向けるべきことが明らかになると、教室のあちこちで天を突くように手が挙がります。発言する友達の声にしっかり耳と心を向ける子供たちの様子が印象的でした。
3年生は「あまりのあるわり算」の学習です。子供たちは担任が提示した問題から解決を目指す課題を見いだし、司会の2人を中心に学び合いを展開させていきました。普段から自分の考えをノートに図や式、文章を用いて表現することを大切にしている3年生。文章問題で問われていることを明らかにし、正しく答えるために「あまった人やあまったボールをどうすればよいか」について、互いのノートをのぞき込みながら議論を重ねる姿が見られました。
5年生は5分おき、12分おき、18分おきに出発する3本のバスの発車時刻がちょうど重なる時間を見付けるために、(最小)公倍数に目を向けながら学びを展開させました。子供たちはこれまでに学んだ2つの数の(最小)公倍数を見付け方を基にして、「3つの数の(最小)公倍数をどう見付けていったらよいか」について、お互いの考えを交流していきました。1冊のノートを2人でのぞき込んで一緒に考えたり、担任が用意したホワイトボードにペンを走らせながら議論したりする子供たちの姿が教室のあちこちで見られました。
子供たちが下校してからは、私たち職員もグループ研修・全体研修に臨みました。3つの授業の参観と検討会の実施によって、普段の授業実践について立ち止まって考えることができました。
5年生の担任は昨日の学びを受け、子供たちにどうしても問い掛けたいことができたようで、「(バスの発車時刻が)ぴったり重なる時間にそのバスを逃してしまったら次の時間までどのくらい待てばいいの?」と発問をすることを決めたそうです。「学び」は連続性を持っており、終わりや完結は決してありません。私たち職員も子供たちと同じように学ぼうとする気持ちを持ち続けて日々の授業に当たっていきたいと思います。