創立152周年
気仙沼市立大谷小学校
<大谷小3つのいっぱい>
宮城県に広く発表された大雨警報を受け、当地方でも市内の小中学校が臨時休業となりました。気仙沼市も低地を中心に道路の冠水が広がり、朝早くから通勤・通学の時間にかけて大きな混乱が生じました。
雨が小康状態になったことと冠水していた道路が元に戻ってきたことを受け、学校には安全が確保できた職員が出勤してきています。お子様には引き続き土砂災害等に留意し、安全に過ごすようにお声掛けください。
教職員も安全を確保した上で学区内巡視を行いますが、河川の氾濫や自宅への浸水等、何か被害がありましたら学校にも一報をお願いいたします。
9月1日(月)から5日(金)の5日間、インターンシップの受け入れを行います。今日の朝会はインターンシップの学生さんとの出会いの会になりました。
緊張しながらの自己紹介だったようですが、子供たちの心に響くお話でした。インターンシップの学生さんには授業の補助や参観のほかに、給食指導や清掃指導、業間や昼休みの外遊びにおいても積極的に子供たちとかかわってもらいます。6年生の代表児童による歓迎の言葉にあったように、「やさしさいっぱい」「学ぶ気いっぱい」「元気いっぱい」の大谷っ子と、早く仲良くなってもらいたいです。
5日間のうちに、全ての学年・学級の授業を参観します。受け入れる側の子供たちもとても楽しみにしているようです。
6年生の児童が大谷海岸に向かい、国内の砂浜の減少や外来種の侵略によって絶滅が懸念される海浜植物について学びを深めました。これまでも海浜植物を校庭で育て、再び大谷海岸に移植する体験活動は行ってきましたが、今年度はNPO法人「浜わらす」の天澤さんの提案で育てる海浜植物の種を砂浜で探すところから学習を始めることとしました。
今回の校外学習には、北海道大学、新潟大学、福島大学、東北学院大学から植物研究の専門家の皆様が駆け付けてくださいました。子供たちは自分が見付けた種を大切そうに持って海浜植物と専門家の間を行ったり来たりの繰り返しです。
学習の最後は外来種の除去に全員で協力し、子供たちは大谷海岸の東側のヒミツの場所に集合。そこには昨日いらした専門家の方が半年前に発見した激レア植物(宮城県絶滅危惧Ⅰ類)の「ハマゴウ」が1株だけ自生していました。この植物は日本の南の方の海岸ではよく目にする植物とのことですが、東北地方で見付かるのは非常にまれで、大船渡で10年前に見付かって以来の大発見なのだそうです。きっと遠くの海から長い時間を掛けて種子が流れ着いたのだと思います。
美しい大谷の海を未来に残すために、子供たちは今後も生きた学びを展開させていきます。
東京都の白百合女子大学の学生18名が、学校における防災教育の在り方を学ぶために、気仙沼市をはじめとする宮城県沿岸部の地域での教育視察を行っています。視察団は昨日大谷小学校を訪問し、業前活動のマナンボウ防災タイムに参加し、安全担当の主幹教諭の防災講話に耳を傾けたり、子供たちと一緒に休み時間の地震発生を想定したショート避難訓練の様子を観察したりしました。
視察に参加した学生の中には教職を志す学生が多くいるようで、講義後には「小中学校で防災教育に取り組む際にどのような配慮をしているのか」といった、未来の学校の在り方につながるような質問や感想が飛び交いました。学校での学びを終えると、視察団は大谷地区町づくり協議会の三浦友幸様と一緒に大谷海岸に移動し、地域の方がどのように復興を実現してきたのかについて、実際に大谷の海に立って学びを深めました。
今回の視察のテーマは「未来とつながる・未来を考える」。これからの日本を担う若人たちは、この地に立ってどんな未来を思い描いたのでしょうか。学生さんたちのこれからの活躍が楽しみです。
各学年で育てている植物がぐんぐん成長しています。4年生は真剣な目でヘチマの観察をしていました。「花の下の方につぼみが集まっているね」「こっちの花の下には小さいきゅうりみたいなふくらみがあるよ」「さわってみたらぼくの指に黄色い粉が付いたよ」…と、観察をしていると子供たちのいきいきとした声が飛び交います。今年は雄花も雌花もバランスよく豊作で,これからたくさんのヘチマが結実することが期待できそうです。夏休み中に用務員さんがヘチマ用の支柱とネットを準備してくださったこと、先生方が水を与え続けてくださったこと。ヘチマの成長に驚くだけでなく、支えてくれる方々への感謝の気持ちを抱く観察会になりました。
同じく1年生も、夏休みに各家庭に持ち帰って観察を続けたアサガオのお世話を行いました。夏休み前に青々と伸びていたつるにもうその勢いはなく、葉にはずいぶん黄色がかった葉が増えてきました。これから季節が秋に向かうのに伴い、大切に育ててきたアサガオにどんな変化が出てくるのでしょうか。こちらも目が離せません。
植物を扱う学習は後回しがききません。今しかできない生きた学びに、今日も子供たちの目と心が輝いています☆