鹿中 学校生活

今日の鹿折中

進級と卒業を祝う会 ありがとうございました

 
 少し前のことになってしまいましたが,2月22日(土)には鹿折地区手をつなぐ育成会の主催で「進級と卒業を祝う会」が開催されました。この会は毎年実施されているものです。鹿折地区の特別支援学級の児童生徒の進級や卒業に際して,この1年の頑張りを讃え,卒業をする子どもたちの前途に期待を寄せる行事です。当日は,始めの言葉を畠山会長さんが行い,お祝いの言葉を中学校の校長先生が述べ,それぞれが自己紹介をしました。
 そして,メインのお楽しみとして,読み聞かせサークル「ほっとけーき」の皆様に読み聞かせを楽しませていただきました。「ほっとけーき」の皆さんの巧みな表現に大人も子どもも引き込まれました。歌やゲームを交えての楽しいパフォーマンス,本当に素晴らしかったです。大変ありがとうございます。
 
 ご公演の後には,畠山会長さんから気仙沼支援学校のご紹介を映像をもとにしてしていただきました。先輩の皆さんの活躍の様子をお聞きし,将来の自分の姿として,とても参考になるお話でした。会の最後に,参加した3名の児童生徒がそれぞれの抱負を皆さんに紹介しました。そして,会からはお祝いの品をいただきました。大変ありがとうございました。
 大勢の皆さんにこれまでの頑張りを褒めていただき,これからの成長に期待を寄せていただきました。生徒代表がお礼の言葉を述べました。そして,全員で記念撮影をして会を終了しました。1時間半ほどの会でしたが,温かく優しい時間が開場に流れていました。子どもたちは,これからも頑張るぞといった気持ちになったようです。鹿折地区手をつなぐ育成会の皆様には,祝う会を実施していただき,本当にありがとうございました。心より感謝を申し上げます。
 

3年生を送る会 1・2年生が3年生に感謝

  
 何かの準備が行われているようだとお伝えしていましたが,その答えは「3年生を送る会」でした。2月25日(火),1・2年生は午前中で期末テストを終え,6校時に「送る会」を実施しました。準備期間は1か月以上。実は,生徒会総務の生徒は,期末テストの期間でしたが,前週のテスト1日目の放課後にリハーサルをしっかりやっていたのでした。当日,会場の体育館に向かって歩いて行くと,中庭にいつものアイドルがやってきていました。サザンカの左脇にカモシカがいてこちらを見ています。恐らく自分も「送る会」に参加しようと思ってやってきたのでしょうね。
  
 少し寒い会場ではありましたが,大事な会でしたので生徒たちの緊張感や特別感が伝わってきます。開会宣言,生徒会長の開会のあいさつ,校長先生のお話があり,恒例の部活動ごとの先輩へのVTRメッセージが届けられました。また,以前にお世話になった先生方からのビデオレターもあり,とても懐かしい気持ちになりました。女子卓球部は「エクスカリバー授与式」を行って先輩たちに紹介していました。(「エクスカリバー」って何?)どうやらこれは恒例のものらしいのです。
  
 そして,記念品の贈呈。部活動ごとに先輩一人一人に手作りカレンダーをつくって差し上げました。そして1・2年がZARDの「負けないで」を使った替え歌を歌って先輩たちを心から応援しました。先日の放課後の練習会はこの曲を上手に歌うための練習会だったようですね。
  
 3年生からも感謝の言葉が述べられました。そして,部活動ごとのメッセージを記したポスターが後輩に送られ,合唱曲を披露していただきました。後輩たちのことを応援する気持ちで真剣に歌ってくれた合唱曲はレミオロメンの「3月9日」でした。会を終えて,3年生が会場を去った後には1・2年生だけが残りました。やり切ったという満足感があったようです。先輩からのメッセージポスターを見て感動している生徒もいました。
 生徒が主人公となって学校を盛り上げている鹿折中学校らしい「3年生を送る会」となりました。みんな頑張りました。とてもよい会になりましたね。
  

最後の日⑤ 下校の様子 3年生が

 
 左上の写真は生徒昇降口の下駄箱の写真です。登校してくると生徒は上履きに履き換え,下足はこのように下駄箱に収まるのです。昇降口の下駄箱がカラフルな色で一杯になると,とても嬉しく,気持ちのよい一日のスタートになります。なぜなら,それは欠席者がいないということなのですから。先生たちは毎日この下駄場を見ているのです。
 さて,2月28日(金)は6校時目に全校集会をして,1・2年生は学級で担任の先生からお話を受けて,清掃し,帰りの会をして下校となりました。部活動はありません。暫く学校に来ないので,今日の荷物は多くなっています。しかし,様子をみると,生徒たちは明るく元気に下校して行ったようです。「さようなら!」と元気よく挨拶をして昇降口から飛び出していきました。この様子をみて,少し安心しました。今回の突然の臨時休業を生徒たちは冷静に受け止めてくれたなと感じたからです。
 
 しかし,変なこともありました。昇降口を出た3年生10名ぐらいが一列に並び始めたのです。なぜ,ここで彼らは整列をするのだろうと暫く様子を見ていました。ニコニコしていました。彼らは少しずつ前に出て,向こうのほうをみて笑っているのです。分かりました。これは「だるまさんが転んだ」です。それにしても,なぜこのタイミング?と思ったのですが,担任の先生に聞くと昨日もやっていたとのこと。卒業を前にしたときのあの気持ちなのだなと思うのでした。素早く下校しないのはどうかとも思うのですが,卒業を前にして友達とまたこんなふうに遊んでみたいと思う気持ちも分からないわけでもありません。まあ,いいことにしましょう。遊んだ後に,丸くなって楽しそうに話している様子も中学校生活ですね。最後の日のめんこい出来事でした。
 

最後の日④ 入試事前指導 3年生

 
 6時間目の全校集会で,今回の臨時休業のことについて校長先生や戸羽先生,及川先生からお話をいただいた後,3年生は教室に戻って宮城公立高校入学試験のための事前指導がありました。当日の注意事項などを聞き,受験票を配布してもらい,引率の先生と当日の打合せをしていました。
 3年生はいつも堅実な学習ぶりした。1年間をとおして,その姿は変わりませんでした。そのとき,そのときにやるべきことをしっかりとやってきた3年生です。その努力は生徒たちを裏切らないはずです。当日は落ち着いて過ごし,その実力をしっかりと出し切ってほしいと思いました。昨日が試験日でしたが,きっとやり切って帰宅したのではないでしょうか。よい知らせを待ちましょう。
 

卒業式・同窓会入会式 ご来賓等へのご連絡

 新型コロナウイルス感染症に配慮した結果,卒業式の規模縮小,同窓会入会式の中止について,下記のようにお電話や郵送でご連絡をいたしましたのでご確認願います。
 3月2日付け文書
 卒業式の規模縮小及び同窓会入会式の中止について(お知らせ)

 早春の候,皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて,かねてよりご案内しておりました「令和元年度 第73回 鹿折中学校卒業式」(3月7日開催予定)につきましては,気仙沼市教育委員会より,新型コロナウイルス感染症による健康被害を考慮して,規模を大幅に縮小し,卒業生および卒業生の保護者と教職員のみの出席にて行うよう指示がありました。
 つきましては,ご来賓の皆様におかれましては,大変申し訳ございませんが,この度の事情をご賢察のうえご理解くださいますようお願い申し上げます。
なお,同窓会入会式(3月6日開催予定)につきましても,中止と致しますので,併せてご連絡申し上げます。

最後の日③ 5時間目の授業2

 
 教室にいなかった1年1組は音楽室にいました。合唱の勉強をしていたようです。しかも,卒業式で歌う「旅立ちの日に」の学習です。男声パートと女声パートに別れて練習をしている場面でした。先生の周りに集まっているのは女子生徒。先生の細やかな指導でどんどん良くなっています。向こうのほうでは男子生徒が丸くなって,生徒だけでの練習です。下の写真のように,自分たちだけで練習をができるのは素晴らしいですね。集まって歌う姿も美しいのです。
 
 授業の最後には男子と女子で合わせて歌っています。「白い光の中に山並みはもえて 遙かな空の果てまでも君は旅立つ……」という歌詞。これは名曲ですね。ある中学校の校長先生がつくった曲なのだそうです。今や全国の卒業式で歌われています。生徒たちが一生懸命にこの曲を歌っている姿を見て,この歌詞とメロディーを聴くと,胸にぐっとくるものがあります。「一生懸命」ということは素晴らしいことなのだと,改めて思わされるのです。鹿折中の生徒のこの一生懸命さを誇りたくなるのです。伴奏をしながら,曲を聴いている佐藤先生の目が笑っています。生徒たちの成長を嬉しく感じながらピアノを弾いているのでしょう。1年の最後の授業参観が,この音楽の授業風景で良かったと思いました。希望の感じられる授業でした。来年度の成長も期待します。
 

卒業式実施 保護者あてメールを発信しました

 卒業式について気仙沼市教育委員会からの指示をいただき,昨日下記のように保護者あてメールを発信しましたのでご紹介します

 保護者あてメール  令和2年3月2日 17:01発信

 本校卒業式は,市教育委員会の指示で予定されていた3月7日(土)10:00より規模を縮小して行うことになりましたのでお知らせします。
 出席は卒業生および卒業生の保護者,教職員となります。1・2年生は参加しません。保護者は,祖父母も含め複数でご出席いただいて構いません。
 卒業生は,当日の8:55まで登校させてください。事前指導を行います。

 ご協力いただきたいこと
 ・ご自宅で検温等をしていただき,マスク着用の上ご出席ください。
 ・給食費の返金がありますので,印鑑をご持参ください。

最後の日② 5時間目の授業1

 
 最後の日となった2月28日(金)の給食はどうなんだろうと思って教室を見に行くと,2年生の教室では食事中に担任の先生が今日の午後の予定の変更を連絡していました。生徒は給食を食べながら,先生の言葉に熱心に耳を傾けていました。1年1組を見ると静かに食事中でした。いつもと違います。お気づきだと思いますが,いつもはグループごとに向かい合って座り,会話を楽しみながらの給食なのです。でも,この日は,授業のときのように全員が黒板を向いての給食でした。念のための感染予防が行われているのです。食事中はマスクができないわけで,会話を楽しみながらでは問題になることもあります。こんなところにも新型コロナウイルスの影響が出ています。
 
 5時間目は今年度の最後の教科学習の時間となりました。2年1組は,生徒の大好きな社会科です。阿部先生がいつものように,生徒との対話を楽しみながら,そして,生徒もいいところを見せようと頑張って熱心に学習していました。生徒が挙手をして,阿部先生から指名されないとがっかりする,そんな授業風景なのです。これは,いつものことなのですが,楽しい授業風景でした。
 
 今度は1年1組ですが,教室には誰もいませんでした。仕方なく隣の1年2組に行ってみると,こちらも社会科の授業でした。でも,なんだか黒板には変な絵が描いてあります。これは先生が何かを説明しようとして描いたものだと思われるのですが,一体これは何でしょう。何か馬のような動物の上に人物が乗っています。きっと学習内容と関係があるのでしょう。そして生徒はというと先生の指示を聞きながらペア学習でした。席の隣同士の男女がペアになって学習していました。男子とか女子とかをあまり最近の生徒は気にしていないようです。いいことですね。2人一組で協力し合って一生懸命学習していました。教科書本文の音読も行って内容を確認していたようです。上手な音読でした。
 

今日から臨時休業 最後の日① 放送で生徒集会

 
 2月27日(木)の夕方,突然,新型コロナウイルス感染症流行を抑止するため,全国の小中高校に対して,臨時休校の措置をとるよう,国から要請がありました。そして,気仙沼市教育委員会は,3月2日(月)から小中学校を臨時休業とすることを決定しました。ですから,急遽2月28日(金)が実質的な3学期の終了になってしまったのです。
 やっとインフルエンザが終息し,安心して卒業式等の行事を迎えられると思っていた矢先でした。今回の事態は非常に残念なものとなってしまいました。職員室の黒板には予定中止がたくさん示され,臨時対応が記入されていました。生徒会の奉仕活動「鹿中きれいの日」も中止です。教職員の朝の打合せでは,3学期が実質的に終了となるので,現段階の情報を確認し,必要最低限の対応を落ち着いてとることを確認しました。そして,生徒たちに動揺が起きないように注意していくことにしました。
 
 打合せの後には,放送による生徒集会を行いました。朝の挨拶の後,校長先生からは,気持ちをしっかりもって学校生活するように話されました。そして,フットサル大会で入賞したサッカー部や,県作曲コンクールで入賞した生徒に賞状が手渡され,健闘が讃えられました。続いて,いつものように各委員会からの活動報告と呼びかけです。恐らく生徒たちは,不安な気持ちだったと思うのですが,責任を持って真剣に活動していました。ほとんどの生徒がマスクをつけています。その姿が,今回の事態を物語っています。
 放送室には,切られた桜の枝が活けられていました。用務員さんが,暖かい場所で花を咲かせておき,卒業式でこれを飾ろうとしていたものです。蕾が膨らんでいます。もう少しで開花するところです。この桜が春の気配を届けてくれるのを生徒に見せることができなくなるかもしれません。そうなったら,とても残念なことです。
 

感謝を伝える 放送委員会企画番組「For You」

 
 先日は1年生の「ありがとうBOX」をご紹介しましたが,今回は放送委員会の取組です。特別企画番組が先日昼の放送で行われていました。学年ごとの3回シリーズの番組です。主旨は,昼の放送で日ごろの感謝を伝えようというもので,その名は「For You」です。番組を放送するに当たって,放送委員会の生徒は全校に感謝を述べたい内容を調査したようです。初日は1年生からはじまり2年,3年と3回シリーズで感謝を伝えたい人が紹介され,どんなことで感謝したいのかが紹介されていました。BGMに優しい曲がかけられ,アナウンスが大きくはっきりと感謝を伝えていました。放送室でその様子を見てみると,自分の担当の原稿を読み上げたと思うと給食を食べるといったリレーをしていました。いつものことですが,さすがだなと思いました。学年末にふさわしい内容であり,何か心が優しくなる特別番組でした。生徒同士だけでなく,先生から生徒へ,生徒から先生へといった内容もありました。この1年,生徒と先生が共に歩んできたことが分かるものでした。
 

校内いじめゼロポスターコンクール実施 学級委員会

 
 各学級で幾つかのグール-プごとに相談をして,いじめをなくすことを目的にしてポスターが制作されました。これは生徒会の学級委員会が例年実施している「校内いじめゼロポスターコンクール」です。特定の生徒や委員会がポスターを制作するのではありません。全校生徒全員がグループごとにこれに関わります。どんなポスターにしようかと企画を話合うこと,実際に制作すること,その後に生徒全員と先生たちがよい作品を選んで投票をし最優秀等を決めること,そして,校内に掲示すること,これらを通して,生徒みんながいじめを自分たちの問題として考え,いじめに対するしっかりとした考えや態度をつくることを目指しているものです。ちなみに,今年度のいじめ認知件数はゼロでした。その背景にはこのような生徒の取組があるのです。
 今回も,それぞれのポスターに込めた考えや呼びかけをしっかりと受け取って行きたいものですね。ポスターは生徒昇降口に掲示されました。貼り出された朝には登校してきた生徒たちが集まって談笑しながら熱心にポスターを見つめていました。さて,審査結果はどうだったのでしょうか。これからも,いじめを許さない,明るい学校にしていきたいものです。
 

期末テスト 頑張りました(1・2年)

 
 2月21日(金)と25日(火)の2日間,1・2年生の期末テストが行われました。今回のテストで今年度の定期テストは終了となります。学年を締めくくるテストです。2週間ほど前から生徒たちはテストに向けた学習をコツコツと続け,準備をしてきたようです。質問をしてみると,かなり自分なりに勉強が進んでいると自信をみせる生徒もあれば,できればその話題には触れてほしくなさそうな表情をする生徒もいました。個人差はあったかもしれませんが,それぞれのやり方で工夫をしたテスト勉強をしてきたことは間違いないようです。テストの点数に努力の成果が現れることを期待しましょう。
 
 下の写真は,2月21日(金)の昼休みの様子です。給食を終えて,5時間目に入る前の昼休み,1年生の教室を覗いてみると,教室の後ろに数人のグループがいくつかありました。ほとんどの生徒がお互いに問題を出し合ったり,質問をしたりしていました。もちろん,5時間目の試験対策です。先生も混じって問題を予想したりして頑張っているのです。1年生は,この11ヶ月で随分と中学生らしくなったものだなと思わされました。もうじき先輩と呼ばれるようになります。前向きに学校生活を送り,困難なことや面倒なことからも逃げずによく頑張っています。立派な先輩になれそうですね。
 

海がみえる! 海からみえるの?

 
 校歌の一節に「東に見える良港の鼎が浦の朝ぼらけ」とありますが,上の写真は12月に撮影した海の写真です。これまでも何度かご紹介してきましたが,この日は少しモヤがかかって霞んでいるような状態でした。海の近くに生まれ育った者の習性なのでしょうか,海が見えるかどうかをいつも気にしてしまいます。この時期,桜が落葉すると,校舎3階からはこのように海が見え,新しい魚市場が見えるのです。夜はその明かりが見えます。…では海からは学校が見えるのだろうか,そう思ってしまったのです。そして,あるとき,それを確かめるチャンスに恵まれました。
 魚市場の屋上から北の方向を見ると,下の写真のように見えました。左下の写真の真ん中あたりに本校の白い校舎が小さく見えました。造船所のクレーンが鹿折らしいですね。写真の左側は水産加工団地の白い建物です。右下の写真は,学校付近を拡大したものです。考えてみれば当たり前なのですが,確かに海のほうからも本校が見えています。それにしても,東陵高校さんの茶色の校舎が隣に見えます。実際は本校より更に北側の丘陵部にあるものです。海から見ると隣同士に見えるのですね。海の豊かな恵みが,この街に届けられていることを感じさせる素敵な風景でした。
 

主体的な学習 先生と生徒の協働作業

 
 中学校では,新しい学習指導要領の全面実施が来年春(令和3年度)に予定されています。今回の学習指導要領は「主体的・対話的で深い学び」をキーワードとして実施されるものです。「対話的」は別としても,学校では以前から「主体的な学び」や「深い学び」を目指していたのです。しかし,この理想にはなかなか近づけませんでした。なんとか,今回の学習指導要領を機にそのような授業を実現したいものです。
 先日,1年生の社会科(日本史)の授業を見ているときに,面白い生徒の姿を見ました。先生がPCを使って資料提示をモニターで行っていたのですが,「近づいて見ていいよ」と話すと,モニターの近くに何人かの生徒が集まりました。そして,不思議そうに画面を見つめて,先生の説明を聞いていました。写真の中で立って見ている生徒,しゃがみ込んで見ている生徒がそれです。やはり「機器利用」は有効ですね。時間を効果的に使えます。黒板とノートが基本だとしても,機器利用の良さを授業に生かしてみたいものです。
 
 上の生徒たちは社会科で地理の学習をしています。このときは,地球儀が各班に一つずつあり,黒いひもが用意されていました。恐らく距離を測っているのでしょうね。具体物があって,しかも操作できる学習というのも,説得力のある学習になりますね。生徒が班ごとに活動をしながら楽しそうに話合っている姿が印象的な授業でした。これは2学期の始めのころに見た授業です。
 下の写真は3年生の社会の様子です。1学期の終わり頃のことでした。主体的な学習というと,何か賑やかで活気がある授業をイメージしますが,本当でしょうか。一人一人が頭の中で自分の考えを必死にまとめてノートに書くのだって主体的な学習です。その時,重要なのは「学習課題」です。学習課題が必然性のある,価値あるものとして生徒に認識されることが重要です。そして,課題解決のための「キーワード」や「仕掛け」があることですね。無言で取り組む主体的な学習だってあるのです。3年生の後ろ姿の真剣さがそれを物語っています。授業を見ていると,学習はやはり生徒と先生の協働作業だなと感じます。お互いに頑張って「学びがい」のある学習を目指しましょう。点数も大事ですが,「点数をとる学習」がよい学習とは限りません。
 

新しい修学支援金制度 希望を大きく持って

 
 情報提供です。2020年4月から新しい修学支援金制度が始まります。これは高校生が対象のもので,高校卒業後の大学や専門学校に進学する場合の修学支援金です。ですから,今の中学3年生が高校に入学したら申し込むことができるものです。高校卒業後のことで,しかも,対象者が住民税非課税世帯とそれに準じる世帯ですから,広く対象にはならないのですが,朗報だと思います。何しろ①授業料・入学金の免除や減免に加え,②給付型奨学金があるからです。
 震災による被災世帯では,自宅再建等の課題から,子どもたちが大学等への進学を断念してしまうことがあることは好ましいことではありません。経済的な問題は大事です。そのような背景から鹿折地区の子どもたちが,自らの将来への希望をこじんまりとさせてしまってはいけないと思います。今回のような修学支援金で,希望を大きく持って頑張ってくれたらと思います。ぜひ,夢や希望を大きく持って,持てる力を遺憾なく発揮して頑張ってほしいのです。以下に,詳しい関係資料を掲載しますから,参考にしてください。
 高等教育の修学支援新制度 チラシ.pdf
 高等教育の修学支援新制度.pdf
 

何の相談,何の準備?

 
 1月末の部集会は1・2年生だけで集会室に集まりました。終了後に,生徒会長から生徒のみんなに報告と依頼がありました。そして,プリントが配られました。何かの企画についてお話しし,生徒のみんなに準備をしておいてほしいといった内容のようでした。プリントにはどんなことが書いてあったのでしょうか。
 
 そして2月に入って,3年生がテスト1日目を終えて早めに下校した日。体育館に1・2年生が集まって何かの練習をしていました。少し寒い日だったのですが,先日のプリントをもってきて生徒たちはそろって練習をしていました。担任の先生からも,ここはこうだったのでこうするといいよと助言をもらっていたようです。練習,ご苦労様でした。
 校舎内を歩くと,学習室には下の写真のようなものが置いていました。何ができるのでしょうか。制作が始まっていますね。先日の夕方,2人の女子生徒が部活動とは関係なく活動をしていた様子でしたから,「あれどうしたの?」と声を掛けると,「◎◎の準備をしていたんです!」と教えてくれました。そうか,あれはその準備だったのです。(さて,答えは何でしょう?)
 

咳エチケット・手洗い できることを徹底しましょう

 
 新型コロナウイルスによる肺炎流行が国内でもだいぶ懸念される状況になりました。今後も報道には十分に注意していきたいものです。まず,どんな状況でもやろうと思えばできることは,普段から当たり前のように徹底していきたいものです。
 先日,学校に届いた新型コロナウイルス関係の注意喚起文書には,咳エチケットと手洗いの徹底が強調されていました。もちろん,インフルエンザ対策でも従来から推奨されていることですが,今回の事態にもまずこれを徹底することで対処していきたいものです。この習慣形成は,将来にわたって本人に有効であり,また,社会的に貢献できることです。咳エチケットの資料を見て驚いたことは,マスクなどをしていない場合では,自分の衣服の袖を使って咳への臨時対応することが勧められていることでした。そんな方法を勧めるほど,咳による感染症の流布が問題なのだなと思われました。手洗いにしても,手を濡らす程度にさっと切り上げる人がいたり,ハンカチをもたないで過ごす人がいたり,様々ですね。将来にわたって役立つ,よい習慣形成をしていきたいものです。
 

3年生卒業まであと2週間 カウントダウンカレンダー

 
 1月17日からカウントダウンは始まっています。1月17日で卒業まで「34日」と示されています。これは3年生の残りの登校日数をカウントしています。実はこのカウントダウンカレンダーに最初は気付かなかったのです。なぜなら,去年の3年生は教室前の廊下に掲示していましたが,今年は教室の中でカウントダウンをしていたからです。生徒一人が1枚を担当し,先生も参加して,日数を示すだけでなく,同級生へのメッセージを伝えています。9年間,共に学校生活を歩んできた仲間とお別れをするための前奏曲のようなものでしょうか。イラストで和ませたり,受験勉強への激励の言葉が添えられたりしています。3学期の一日一日が大事にされていることが分かります。君たちの学級であり,学年です。よいまとめをしましょうね。
 
 下の写真は卒業文集を制作している様子を撮影したものです。工夫のある,楽しい文集に仕上がっているようですね。女子生徒が編集会議をしながら締め切りに間に合うように頑張っていました。実は,これは12月のことでした。先日は写真屋さんも学校に来ていましたので,いよいよ卒業アルバム・卒業文集は完成し,納品となりそうです。そう言えば,卒業証書も完成したという連絡もありました。いよいよです。残り2週間,更に一日一日を大事にし,そして楽しんで,中学校生活を終えましょう。
 

気仙沼・本吉地区吹奏楽祭 中学校合同演奏

 
 2月9日(日)には「地方音楽会in気仙沼」が開催され,その第一部は「気仙沼・本吉地方吹奏楽祭」でした。本校の吹奏楽部員ももちろん出演し,素晴しい演奏をしてくれました。練習は昨年12月下旬から既に始まっています。昨年に引き続き,今回も気仙沼市内の中学校吹奏楽部が一緒になっての合同演奏です。普段は少人数で演奏をしている本校生徒ですが,これだけの大編成で演奏できる機会に恵まれ,一生懸命に練習し,当日を迎えることができました。
 演奏曲は3曲です。①「喜びの音楽を奏でて!」②交響組曲「君の名は。」③「宝島」の3曲でした。なかなか顔を合せての十分な練習はできなかったと思うのですが,市内中学生の実力を見せつける素晴しい演奏になりました。3曲ともに,とてもいい演奏だったと思います。市内の生徒が力を合わせるとこんなに素晴しい演奏になるのかと改めて感心しました。小規模校単独では経験できない演奏機会に恵まれ,鹿折中生にとっても本当に良かったと思います。より高いものを目指したくなるような,よい刺激を受ける吹奏楽祭でした。本校吹奏楽部顧問の佐藤先生も当日は指揮者として活躍しました。ご苦労様でした。何かいつもより格好良く思えたのは気のせいでしょうか?
   

梅と桜 咲いています

 
 あまり気にしていなかったので気付くのが遅くなりました。生徒昇降口に花瓶があって,何か枝が活けられているなと思ったのです。よくよく見てみると,梅ではないですか。しかも,花を咲かせているのです。びっくりでした。用務員さんの気遣いですが,この梅はどうしたのでしょう。聞いてみると,保健室前の校庭付近に梅があるのですが,その枝を切ってきたのだそうです。そして,室内で温かくして花を咲かせてくれたのでした。先日までサザンカに気を取られていましたが,梅が咲いているのを見ると何か嬉しくなるのでした。
 
 この写真は登校坂の桜の枝を撮ったものです。冬空の青が素晴らしいですね。そして素晴らしい枝振りに期待感が高まります。しかし,この時期は当然ですが,桜はまだです。寒風の中で枝を震わせて寒さに耐えていました。今,きっともうじきやって来る春のために花芽を準備しているのでしょう。今年は開花が早いかもしれませんね。
 しかし,校舎内では桜がもう咲いていました。5枚の桜の絶景写真が,1年生の教室前の廊下の壁に貼ってあったのです。季節外れの写真。しかも,満開の桜の写真です。一足早く桜をみることができました。なんと,この写真は音楽の授業の宿題を掲示していたものです。前奏を考えるとき,5枚のうちのいずれかの桜のイメージをもとにして生徒に作曲を促すものだったのです。音楽の先生に聞くと,音楽室に貼っていてもあまり見られないので,ここに貼ってみたというのです。確かに……。お陰で一足先に桜を観賞することができました。春が近づいているようです。