鹿中 学校生活

今日の鹿折中

柔道の授業をやってます

 
 中学校の保健体育で格技の授業を行うようになって暫く経ちますが,本校では柔道の授業を実施しています。(他には剣道・相撲などもありますが,学校選択になっています)ある日,支援員さんが3年生の柔道着の着方が美しい,さすがに積み上げてきたものの多さが分かると話していました。
 では,1年生はどうなのだろうと思って授業の様子をみていると,1年生もなかなです。初めての柔道の授業に真剣に臨み,一生懸命でした。寒い時期ですがら,入念な準備運動を柔道らしく行っています。写真の「手押し車」もその一つのようです。T2(授業補助)に入っている先生も参加していました。(途中でこけましたが…)
 
 その後は,前回りと後ろ回り。次に,先生は後受け身の仕方を説明しています。生徒は真剣にそのポイントを理解しようとしていました。そして,今度は自分たちで……。こんなふうに授業が進んでいました。頭を打つことに注意しながら,先生は指導をし,生徒は学習をしていることが分かります。怪我にならないように,そのポイントを先生が押さえ,何度も説明をしていました。今の生徒たちは身体と身体を接触させて競技したり,遊んだりする経験はほとんどありません。昔の子どもたちとはだいぶ違います。そういった点でも,柔道は他者の身体に触れる貴重な学習だと思います。女子生徒も柔道の学習をします。基礎から一つずつ学んでいきましょうね。
 

アンサンブルコンテスト地区大会 いよいよ明日です

 
 アンサンブルコンテストが明日14日(土)に本吉町「はまなすホール」で開催されます。このコンテストは,吹奏楽部の生徒が,文化祭での演奏を終えてから,初めて1・2年生だけで臨むコンテストです。今月に入ってからは,部活動を延長して練習に取り組んできました。放課後,他の部活動の生徒が下校した後,楽器の音色が聞こえてくるので,その様子をのぞいてみると,部員たちが一生懸命に練習をしているところでした。
 一階の技術室では,金管四重奏のチームが練習をしていました。自分たちで課題を確認し,その課題を解決をする練習でした。演奏しながら聴いて判断し,考えて話し合い,目標をもってやってみて,また判断する練習が部員たちだけでなされています。さすがです。でも,先生からもしっかりと指令が出されているようで,先生のつくったアドバイスのプリントにはたくさんの赤線が引かれています。楽譜にもすべきことや気をつけたい部分が多く書き込まれています。2年生をリーダーとしたよい練習でした。
 
 3階音楽室に行くと,1年生チームの打楽器五重奏の練習が行われていました。顧問の先生が演奏を聴きながら,部分部分を合せていくような練習です。こちらは先生と生徒の共同作業でした。楽譜を見ながら,メンバーの演奏が調和するように頑張っているところでした。始めてチャレンジする1年生だけの演奏,仕上がりが楽しみになりました。
 明日はいよいよ本番となりました。練習したことがしっかりと表現できることを願います。聴いてくださる皆さんに,曲の良さや美しさ,面白さをお届けできるように頑張ってください。
 

中学校見学会② 来年の新入生来校

 
 中学校見学会の後半は「部活動見学」です。あまり長くはなかったのですが,6年生の皆さんは各部活動を思い思いに見学して歩きました。本当は体験をすればもっといいのですが,中途半端に行うと怪我をすることも考えられるので今回は見学でした。(入学後には体験入部をするので,それまで待っていてください)音楽室のホワイトボードには在校生たちの歓迎の言葉がさりげなく書いてありました。新入生の入学を楽しみしていることが分かりますね。
 
 よい天気に恵まれたので,外の部活動の活動の様子も見学してもらうことができました。外の部活動は,テニス部(女),ソフト部(女),サッカー部(男女)の3つです。体育館では,バスケ部(男・女),卓球部(男・女)で,音楽室では吹奏楽部(男女)の活動を見学しました。さて,部活動をどんなふうに感じたでしょうか。
 
 見学を終え,控室に戻ってから,部活動担当の髙橋先生からお話がありました。学校の部活動への考え方や,個々の部活動ごとの状況などについては,来年1月の入学説明会の折に資料を使ってお話する予定です。入部希望調査は入学後ですから,どうかじっくりと考えてください。下には,校長先生のお話資料も掲載します。もう一度,確認してほしいものです。

 

中学校見学会① 来年の新入生来校

 
 11月27日(水)には,鹿折小学校6年生の皆さんを中学校にお迎えして「中学校見学会」を実施しました。少し緊張した面持ちで開会行事を行いましたが,代表児童のあいさつがあり,全員がとても立派な態度で会に臨んでいました。とても落ち着いた雰囲気のある6年生の皆さんだなあと感じました。開会行事では校長先生が中学校は「自立を学ぶ学校」ですと説明し,今日から早速実践してほしいことなどをお話ししました。
 
 見学会の前半の内容は授業体験です。最初は音楽の授業を行いました。指導したのは中学校の佐藤先生です。内容は「中学校の校歌を歌えるようになろう」というものでした。先生が「プーさん」に似ていると自己紹介したかと思うと,早速,15分間の歌唱指導です。何とあっという間に中学校の校歌1番が歌えるようになっていました。しかも,大きな声で立派に歌っています。先生の指導では「顔がスピーカーなんだよ」と説明があり,その音を出すイメージはこれといって,ウルトラマンの光線の写真が紹介されました。このようになるイメージで6年生は元気に歌っていたのです。
 
 次の体験授業は理科です。担当は戸羽先生でした。題材は「光の性質と生活」といったものでしょう。先生のマジックなどを見せられ,機器や自作教材を使った工夫ある事象紹介をしてもらって,生活の中にある光について6年生は考えることができました。中学校の先生の専門性のある授業に触れることができました。きっと自然の不思議さを感じ,理科学習に興味をもったものと思います。中学校での学習が楽しみになりましたね。中学校に期待してください。
 

生徒の健全さを育む環境を 家庭と学校と

 
 昨日ご紹介した生徒たちの前向きな活動とは反対に,過去の本校では生徒の心ない行動が多発した時代がありました。もう20年以上も前のことになるでしょうか。
 校舎に入って東西の階段を上っていくと,左上のような流し場が見えてきます。この流し場,少し変なのです。右上の写真をご覧になるとよく分かるのですが,流し場の下にバケツが2つ置いてありますね。そして,その配管が見えています。昔は,こんなふうに下が丸見えにはなっていなかったのです。実はここには引き戸がありました。使うときに開けて,中の物を取り出して使っていたのです。
 では,なぜ今は引き戸がないのか? それは当時の一部の生徒たちが壊してしまったからです。生徒は面白くないことがあると,物に八つ当たりし,物を蹴ることがあります……それです。この場所だけでなく,教室の入口の扉,トイレの扉など,校舎に対する心ない行為は当時は後を絶ちませんでした。修理してもまたすぐに壊すので,遂に引き戸を 撤去してしまったのです。いわゆる「学校の荒れ」です。こんなふうに生徒が崩れてしまうと回復するのは難しくなります。個々の生徒の背景には何かの理由があり,先生や親にもそうさせてしまう何かがあったり…様々な要因が絡み合います。生徒同士のトラブルや相乗効果も手伝うと,学校が荒むことになるのです。授業が成り立たなくなってしまいます。
 今の鹿折中学校だって,生徒の「健全さを育む」ことはとても大事です。現在の生徒たちはご紹介しているように,素直で誠実な学校生活をしています。もう二度とあの時代に戻してはいけません。これからも生徒の活動を大事にしながら,先生の立場からも,親の立場からも,積極的に子どもたちに働き掛け,正しいことが通る教育環境を作らなければなりません。保護者の皆さん,教師と共に私たち大人に課せられた責任をしっかりと果たしましょう。ぜひ協力をしてください。
 

第2回生徒会「中央委員会」の開催 生徒会の原動力!

 
 2年生が主体となった生徒会新総務になってから,初めての「中央委員会」が開催されました。新会長になった佐藤君が,中央委員会の定期的な開催を公約の一つに掲げて活動を進めています。今回の開催目的は,①委員会同士の協力の場をつくり,学校生活をより充実したものにすること,②各委員会の課題の改善と新たな活動を進める契機にすることです。今回の中央委員会では,今まで総務だけで企画運営を行ってきた「鹿中きれいの日」を,各委員会にも携わってもらい,それぞれから協力をもらって全校の力を集めようと考えたものでした。
 
 総務のメンバーは,事前の準備として各委員会に対してアンケート調査を実施したり,会の流れを入念に打合せしたりと,期末テスト前にもかかわらず,忙しい中,休み時間や放課後の時間を使って集まり,約1か月前から会議の準備をしてきました。
 
 11月26日(火)に行われた中央委員会には,各学級委員・各委員長が総務のメンバーとともに話合いました。各自が委員会や学級の代表として参加し,自信を持って自分の考えを発表している姿が見られ,とても立派でした。その様子に生徒の成長を感じ,大変驚かされ,とても嬉しくもありました。
 議長を務めた小山さん,小野寺君の力もあって中身のある話合いとなったようです。このような話合いが生徒会の原動力です。今後も生徒同士で相談したり,協力し合ったりしながら,よりよい鹿折中学校を作ってほしいと思います。頑張れ,新生徒会!
 

これでおしまいです 学校の紅葉

 
 左上の写真は11月15日(金)の中庭です。そして,右上の写真は11月19日(火)のものです。少し角度は違いますが,ついに落葉となりました。寒さが厳しくなるにつれて鮮やかさを増していた中庭の樹木たちですが,強い雨風に吹かれて,今年の紅葉を終了させました。冬の到来ですね。
 校舎の3階から下を見下ろすと,下の写真のように見えます。地面には落ち葉の絨毯が色鮮やかに広がっているのです。四季折々という言葉ありますが,春からこれまで生徒や職員を楽しませてくれた中庭の植物たちも少しの間お休みをするようです。冬を越してまた春の輝きを見せてくれることを期待しましょう。ところで,冬季の間,この樹にイルミネーションをつけたらどうかなという人がいます…どうでしょうね,案外いいかもしれませんね。
 

期末テストが終わりました 今回はどうでしたか?

 
 11月22日(金)と25日(月)には期末テストがありました。このテストに向けて学級でも勉強の機運を高めてテスト準備をしていたのです。学級にはカウントダウンボードがあったり,勉強のポイント紹介があったりしました。また,大きな貼紙が教室の入口付近に登場しました。どうやら先生が生徒の皆を激励するためにこれを貼ったもののようです。先日ご紹介した学習相談日もその一環でした。さて,今回の成績はどうだったのでしょうか?
 
 試験の朝には,もう既にどの学級も黒板に上のような時程や注意事項が書き出されていました。朝の会後の1時間目。いよいよ先生の説明や注意事項を聞いてからのスタートです。後ろで見ていても緊張感が伝わってくる場面でした。思わず頑張れと念じてしまいます。
 
 2日間を終えて,難しい問題もあったでしょうし,うっかりミスをしてしまった人もいたでしょうね。でも,努力は人を裏切らないものです。そして,努力したからといってすぐに結果に表れるものでもありません。やはり,毎日の努力ですね。努力を続けられる人になりましょう。それができていたのかどうかをまず問い返してみてください。勉強の仕方に決まりはありません。自分のやり方を成功や失敗を重ねながら作っていくものです。今回のテストの反省をぜひ次に生かしてほしいです。どの学年もテストが終わった今が大事です。
 

自転車通学安全モデル校 再指定

  
 本校は11月1日付けで「自転車通学安全モデル校」に再指定されました。これは,自転車通学を行うにあたり,自転車の安全利用や事故防止を図るため,他の模範となる活動を行っている学校として,日本交通管理技術協会から指定されるものです。全国の中学校29校がモデル校に指定されています。宮城県からは仙台市の高砂中と本校の2校です。これは先にもモデル校として指定を受けていたのですが,引き続き指定校となるもので,再指定です。これまでも本校は地道な安全指導や安全活動を行ってきましたが,引き続きモデル校としてその任を担うことになります。これを機に,更なる活動の充実を図りたいと思います。
 本校の自転車通学生は約10名ですが,休日などに自転車の利用をする生徒はもっといるはずです。ポイントとしては,やはり自転車乗車中のヘルメット着用の問題が一番に挙げられます。事故の際の致死率はヘルメット非着用の場合,着用時より2.5倍以上になるのです。その他,下のように友達などと会話をしながらの運転,スマホなどを見ながらの運転,そして,二人乗りなどが中学生の問題として考えられるのではないでしょうか。そうそう,無灯火の運転や逆走運転も心配ですね。自他の安全を大事にした運転を心掛けてほしいものです。気を引き締めましょう。
  

火災想定の避難訓練 とても真剣でした

 
 11月18日(月)の様子です。今年度2回目となる避難訓練です。前回は6月に実施しましたが,地震想定の避難訓練でした。今回は火災を想定した訓練の実施です。
 まず,理科室から出火したとの一報を受けて,教職員が消火を試みます。同時に,職員室では消防署への通報を練習しました。さすがに先生たちの行動はてきぱきとしています。堂々としてとても頼もしい行動ができていました。
 次に,延焼の恐れから,生徒たちには行内放送で連絡して避難指示です。教室だけでなく,3年生は体育館で学習している状態からの避難です。当然,いつもの避難経路ではありません。全員が煙を吸い込まないようにハンカチなどで口や鼻をふさいで駆け足の避難をしていました。全員が校庭に避難するまでに要した時間は2分20秒でした。前回と概ね同じ時間だったと思います。
 
 校庭に生徒と先生が集まって避難を終了し,最初にしたことは先生たちの「振り返り」活動です。先生たちからは,いくつかの気付きや反省点が上がりました。特に生徒については,避難がとても真剣で静かだったとの意見でした。3年生については,次の行動に備えてしっかりと話を聞く体制が自然とできていると褒めてもらいました。さすがに,一番訓練を積み重ねてきた学年だと思います。
 
 生徒は,今日の避難訓練についての先生たちの意見を聞いた後,今度は生徒同士の話し合いによる学習です。今回は,校長先生から学年ごとに課題が出されました。1年生には「家庭で」火災が起きるとしたら,何が原因となるか?それを防ぐにはどうしたらいか?起きた場合はどうするか?…という課題です。2年生には「学校で」…,3年生には「大きなターミナル駅で」…という課題でした。これは生徒が互いの知識を集め,想像力を発揮し,災害に対する構えをつくるための話し合い活動です。校庭で自然に円形をつくり,学年ごとに生徒が短時間で話し合い,その内容を発表してくれました。そして,発表を聞いた他の学年が気付いた点を助言をしました。これによって,火災の場合の行動を具体的に考えることができていたようです。外での立ったままの話し合いですが,どの学年の生徒も真剣に取り組みました。この話し合いも立派だったと思います。
 

卒業アルバム用 個人写真撮影

 
 11月のある日のこと,会議室の前に生徒たちが集合して順番を待っていたのです。中を覗いてみると写真撮影でした。どうやら卒業アルバム用の個人写真の撮影のようでした。少し前には部活動の写真を撮っていました。そう言えば4月には3年生は校庭南側の桜並木のところで集合写真も撮っていましたね。今回の個人写真,そして委員会活動ごとの写真の撮影を終えると,いよいよアルバム用の撮影は終了することになります。まだ先のことだと思っていましたが,3年生の卒業が近づいてきていることを実感しました。少しずつ,少しずつ,3年生は堅実に歩み,その努力で成果を積み上げ,12月までやってきました。いよいよ進路実現の時期に差しかかりますが,ここからの3ヶ月間で更なる成長を果たしてほしいものです。そして,進路を実現して旅立ちの日を迎えてほしいものです。3年生諸君の自信に満ちた取組を期待しますよ。
 

学習相談日 真剣な学習ぶりでした

 
 期末テスト前の11月18日(月)は「学習相談日」として放課後の勉強会が実施されました。この日から期末テスト前のため部活動がストップとなりました。放課後,生徒は自分が勉強したい教科の教室に行って自学自習します。そして,先生や友達に分からないところを質問して解決しています。短時間の学習ですが,互いによい刺激を受けています。テスト勉強は孤独な戦いとなりがちですが,同級生に相談したり,一緒にやったりすると何とか頑張れるような気持ちになるものです。テスト前だけでなく,普段からこのような学習会をもっと実施したいのですが,中学校は様々な行事が重なり,日程をなかなかとりづいらいのです。それにしても,鹿折中の生徒の学習ぶりは堅実です。取組の差はあるものの,みな真剣に学習し,よく取り組んでいるのは素晴しいです。生徒たちの授業の様子を見ても一生懸命です。ぜひテストで良い成績を収めさせたいと感じました。しっかり復習をし,テストでは満足する成績をとってほしいものです。
 

チャレンジしてみよう!  英検・漢検・数検

 
 教室に行くと英語検定の実施と申込みについてのチラシが掲示されていました。1次試験が1月25日に行われる検定への呼びかけです。また,生徒昇降口には英検だけでなく,漢検・数検の実施日を示すポスターも掲示されていました。
 これからも実施されますが,既に漢字検定は文化祭前の10月18日に実施しました。また,数検も先月の11月16日に行われ,生徒がそれぞれの希望する検定にチャレンジしています。前向きな姿勢でした。
 
 2階廊下の掲示板を見ると,先日の数検の問題が紹介されていました。5級の問題らしいのですが,生徒諸君は見ていたでしょうか。担当の先生は問題を紹介することで,検定の具体的な内容を知らせ,進んでチャレンジができるようになってほしいと考えているのでしょう。検定は授業の延長上にあるものです。そして,何より全国的な学力水準を踏まえた自分の能力の証明にもなるものです。学習のついでに楽しみにしながら検定が受検できるようになるといいですね。自分から進んでやったものはその人の力になるものです。これらの検定でも鹿中生のチャレンジを期待します。
 

研究授業実施② 2年道徳

 
 なんと2年生は,3時間目も引き続き研究授業です。今度は担任の先生による「道徳」の授業。教室で先生や黒板に向かって学ぶ授業になりました。2時間目の「音楽」のように学習のゴールが具体的に見えたり聞こえたりするものではなく,生徒の心や頭の中に何某かのまとまりを生み出さなくてはならない授業です。抽象的になるので指導の難しい内容です。教科等の多様性を感じさせられました。今回の授業のねらいは「勤労を通して社会に貢献しようとする態度を育てる」ことです。指導する道徳的な価値項目は「勤労」「思いやり」「感謝」などです。
 
 道徳の学習では読み物資料を使うことが多いのですが,今日は先生が生徒たちの学校で働いている様子を映像で紹介したようです。そして資料「震災の中で」を前半と後半に分けて範読し,生徒に考えをもたせるように進めました。作者が感じた「働くことの素晴らしさとはどのようなことだろうか」というのが,今日の中心となる問いかけでした。
 
 生徒は学習の流れにそって自分の考えをそれぞれがもち,グループでも考えを交流して,最終的に自分の意見をしっかりとワークシートにまとめていました。先生は板書でそれを確認をしながら,今日の目標を達成すべく授業を進めています。この日の生徒の意見は「誰かのために役立つことは素晴しいことだ」といったものが多く,先生のねらいに少しずつ近づいていく様子が確かに見られました。
 
 放課後には2時間目の「音楽」と合せて教師の検討会です。参観した先生たちの意見を集約・整理し,授業の捉えをみんなで確認して,今後の指導の指針を掴むことができました。教師の側もよりよい授業のための研鑽を集団思考で行っていました。道徳の授業が一層充実するきっかけになりそうです。

研究授業実施① 2年音楽

 
  11月13日(水)のことです。授業研究会が実施されました。2時間目は2年生の「音楽」。単元名は「音色や奏法を工夫して,リズムアンサンブルの表現を味わおう」というものです。今日は単元の3時間目で,授業のねらいは「リズムアンサンブルの表現を工夫する」ことです。進んで取り組む生徒の姿がたくさん見られた授業となったようです。音楽的な活動量がとても多く,生徒同士の対話による探究が主体的に行われていて素晴しかったと思います。
 
 なぜ,この授業で生徒の主体的な探究(表現の工夫)がなされていたのでしょうか。その理由として下記の5つが考えられました。①単元計画による学習の積み上げが生徒の知識や動機を支えている,②録画(iPad)による形成的な評価活動で振り返りと話し合いを促進している,③大きな譜面に自由に書き込みをすることで集団思考の可視化ができている,④吹奏楽部による模範演奏が動機を刺激している,⑤日常の学級づくりで人間関係が良好で前向きになっている…などの5つです。これらが作用して生徒の表現活動が次々と展開され,学習が自分たちのものになっていたのではと思います。
 
 録画であれ,譜面であれ,やはり学習の可視化は主体性と引き出す要因だと思いました。また,生徒の活動に対して,先生の専門性のある助言も重要だと思いました。今日の授業では,先生から,①前だけ見ないで周囲を視野に入れること,②予備拍があるはず,それを掴むこと,③演奏するときの動きの幅を意識することなどの助言がありました。これは生徒だけでは気付かない部分に視点を当てた先生の専門性だったと思います。参考にしたいものです。生徒が本気で学習する姿はとてもいいですね。授業の面白さを感じさせれました。
 

教室にあるもの これは?

 
 教室の中にあるものをよく見てみると,先生の工夫や思いが見えたり,生徒の学習や努力の一端が感じられたりするものがあります。今回はそんなものをいくつかご紹介します。
 左上の写真,ある学級の学級文庫,先生の蔵書なのでしょうか,〇〇的オススメの本が並んでいました。読書と学力の相関関係が言われていますが,そんなことを考えなくても,思春期の今は他の人の意見や経験を知り,筆者と対話することがとても貴重で役立つ時期です。読書を友として,身近なできごとの意味を理解し,深めるのです。読書のススメはご家庭でもぜひお願いします。
 右上の写真は折り紙で作った「ドラゴン」です。(大・小2体)教室正面の黒板の上にこれが鎮座し戦っているように見えます。誰が作ったかはすぐ分かります。これはある先生の作品。本人に聞くと,調子がいいときは40分でこの作品が完成するのだそうです。しかし,なぜこれが黒板の上にあるのか,それは謎です。
 
 左上の緑色をした物体は植物です。生徒に聞くと「サラダミズナ」というものらしいです。陽当たりのいい場所にたくさん並べて置かれています。発芽させて育てているようです。技術科の学習として扱われているものです。同じ環境にあるのに,成長のいいものとそうでないものがあるのが不思議です。…そのほうが自然なのでしょうね。
 右上の貼紙は,学級担任の先生から生徒たちに出されたミッションのようです。教室側面の目立たない場所にこれがありました。内容を見ると,班長には「鹿中一(いち)ステキなあいさつをするクラスにせよ!」とあります。また,学習長には「学習方法の共有をせよ!」とあります。このミッションを受けて,担当の生徒たちが話し合い,活動を展開していくのですね。先生の期待が込められ,生徒の工夫が見られる貼紙です。

朝日写真ニュース ありがとうございます

  
 職員室前の廊下の壁に,上のような掲示板があるのをご存じでしょうか?広報委員会の生徒が定期的に張り替えて校内の生徒に見てもらっています。「朝日写真ニュース」です。その時々の時事問題や社会の話題を一枚の写真を使って紹介してくれるものです。とてもシンプルな内容ですが,その分だけ分かりやすく,いいものです。
 実はこれは,本校の卒業生の方の善意によるプレゼントです。本校の卒業生で北海道北見市で,有限会社マストを経営されている阿部様から頂戴しているものです。先日,御礼のお電話を学校からしたところ,母校の生徒たちが一生懸命に勉強して活躍することをとても楽しみにしておられました。そして,ふるさと鹿折の復興の様子を気にかけていらっしゃいました。このようの卒業生の方がたくさんいらっしゃると思います。その思いを受けて,今の鹿折中生は頑張らなければいけませんね。先輩の皆さんにいいところ見せましょう。
 

防災学習の日 「火災発生時の避難行動」

 
 2週間ほど前のことですが,11日(月)は本校の防災学習の日でした。先日は総合防災訓練を実施しましたが,毎月11日を「防災学習の日」として,朝の短い時間を使って折々の防災について勉強しています。本校は「防災」が日常的にある学校です。震災の経験から,このような教育計画を生み出したものですが,その成果はかなり期待できるものになっていると思います。生徒はその都度真剣に防災を考えて学んでいます。3年間の積み上げは実に大きなものです。
 11月の学習は「火災発生時の避難行動」でした。この指導のために,防災担当の先生が今回は3枚のプリントが用意しました。一つは指導プランを示したもの(先生用),火災発生時の避難方法を紹介する資料(生徒用),生徒が自分の考えを書くワークシート(生徒用)です。どの学級もそれぞれの発達段階を踏まえながら,これらの資料を使って学習しました。この学習をもとに18日(月)には「避難訓練」が実施されました。
 

2回目の身体計測・視力計測 視力は危機!

 
 11月7・8日(木・金)の2日間にわたって,放課後に今年度2回目の身体計測等が行われました。前回計測から約半年となりますので,身長・体重・視力がどのように変化しているか確認をするものです。中学生は少しの間に急激に体位が変化します。今回はどのようになっているのか調べてみました。
 本校生徒は肥満傾向にあることは,以前に本校の健康課題としてお知らせしていましたが,今回特に話題となったのは「視力低下」でした。これは危機的な状態です。全校生徒の約3分の1に当る34名が,視力0.6以下(判定C・D)となり,受診勧告・視力矯正勧告となってしまいました。大変なことです。前回,視力を矯正しても半年後にはメガネが合わない状態になっている生徒もいるというのです。このような視力低下の背景を探らなければなりません。何かが作用しているものと思われます。ご家庭でもぜひ視力の問題を取り上げていただきたいと思います。
 写真は男子生徒の視力測定の様子です。順番を待っている生徒が目をふさいで練習したり,答えを暗記しようとしているのが何かおかしい風景です。一生使わなければならない目ですから,各自で生活習慣を点検していきたいですね。また,前回お知らせした「むし歯」の治療もぜひお願いいたします。
 

市内図工美術展 いい作品が出品されました

 
 11月8日(金)~10日(日)の3日間,リアス・アーク美術館で市内図工美術展が開催されました。この美術展は気仙沼市教育委員会や市立学校長会が毎年主催しているものです。ことしも市内の各学校から授業中に制作した優れた作品が多数集まり,大変華やかな美術展となったようです。
 本校からは計8点が出品され,中学生の部として展示されました。いずれも力作揃いです。さすが鹿中生と思わされる作品でした。1年生の作品は上靴のスケッチです。日常のありふれたものも,こうしてスケッチの対象としてみると面白いものですね。
  
 2年生の作品は校舎内の風景です。これは図法を学んだ上で点描で風景を描いています。まだ気候が暖かかった頃,2年生が廊下に座って思い思いに一生懸命に描いていた様子が思い出されます。あのときの作品ですね。
 そして,3年生はデザインです。形や色の組み合わせを工夫して素晴しい作品ができました。仕上げるまでに随分と時間を要したものと思われます。さすがに3年生の作品ですね。数字が見え隠れしている一番下の作品は,3年生の馬場さんの作品です。この作品は「平面の部」でみごと気仙沼市長賞を頂きました。おめでとうございます。日常の授業の中から生まれた素敵な作品でした。