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2025年10月の記事一覧

心を豊かに育てる学び

 気仙沼市社会福祉協議会の皆様の御協力の下、3年生が高齢者疑似体験学習を行いました。車椅子は乗る側と押す側の両方を体験し、目線の高さが大きく変わること、歩いていると気にならないような段差であっても車椅子には大きな影響があることなどについて、子供たちは体験的に理解を深めました。

 車椅子体験を終えると、全身におもりの入った特殊なスーツをまとい、今度は身体が不自由な人が階段を利用する場面を想定した実践的な学びに突入です。歩きにくい上に視界も限られており、疑似体験をする児童は声を掛け支えてくれる友達を頼りに進むしかありません。体験を終えた子供たちからは「足下が全然見えなくて友達の声がなかったら進めなかった」「支えになってくれる友達がいて安心した」という声が聞こえてきました。相手を気遣い、相手を大切にすることを通して互いの心が成長する。そんな貴重な学びを展開することができました。

 さて、3年生が疑似体験で心を豊かにしていた頃、本吉図書館に校外学習に出掛けていた2年生は読書で自分の心を豊かにしていました。本吉図書館では職員の方から図書館の説明を聞き、子供たちは思い思いにお気に入りの図書を手に取り読書を楽しみました。

 職員の方から説明を受ける場面では、真剣な表情でメモを取りながらお話を聞く2年生の姿が目立ちました。進んで手を挙げ、インタビューに挑戦した子もたくさんいました。きっとこれからの振り返りやまとめの学習が充実することと思います。

 今回は高齢者疑似体験と図書館への校外学習でしたが、学校生活には心を豊かにする場面がたくさんあります。毎日少しずつ、でも着実に成長する子供たちを前に、私たち職員も心によい刺激をもらっています。

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