鹿中 学校生活

今日の鹿折中

研究授業実施② 2年道徳

 
 なんと2年生は,3時間目も引き続き研究授業です。今度は担任の先生による「道徳」の授業。教室で先生や黒板に向かって学ぶ授業になりました。2時間目の「音楽」のように学習のゴールが具体的に見えたり聞こえたりするものではなく,生徒の心や頭の中に何某かのまとまりを生み出さなくてはならない授業です。抽象的になるので指導の難しい内容です。教科等の多様性を感じさせられました。今回の授業のねらいは「勤労を通して社会に貢献しようとする態度を育てる」ことです。指導する道徳的な価値項目は「勤労」「思いやり」「感謝」などです。
 
 道徳の学習では読み物資料を使うことが多いのですが,今日は先生が生徒たちの学校で働いている様子を映像で紹介したようです。そして資料「震災の中で」を前半と後半に分けて範読し,生徒に考えをもたせるように進めました。作者が感じた「働くことの素晴らしさとはどのようなことだろうか」というのが,今日の中心となる問いかけでした。
 
 生徒は学習の流れにそって自分の考えをそれぞれがもち,グループでも考えを交流して,最終的に自分の意見をしっかりとワークシートにまとめていました。先生は板書でそれを確認をしながら,今日の目標を達成すべく授業を進めています。この日の生徒の意見は「誰かのために役立つことは素晴しいことだ」といったものが多く,先生のねらいに少しずつ近づいていく様子が確かに見られました。
 
 放課後には2時間目の「音楽」と合せて教師の検討会です。参観した先生たちの意見を集約・整理し,授業の捉えをみんなで確認して,今後の指導の指針を掴むことができました。教師の側もよりよい授業のための研鑽を集団思考で行っていました。道徳の授業が一層充実するきっかけになりそうです。

研究授業実施① 2年音楽

 
  11月13日(水)のことです。授業研究会が実施されました。2時間目は2年生の「音楽」。単元名は「音色や奏法を工夫して,リズムアンサンブルの表現を味わおう」というものです。今日は単元の3時間目で,授業のねらいは「リズムアンサンブルの表現を工夫する」ことです。進んで取り組む生徒の姿がたくさん見られた授業となったようです。音楽的な活動量がとても多く,生徒同士の対話による探究が主体的に行われていて素晴しかったと思います。
 
 なぜ,この授業で生徒の主体的な探究(表現の工夫)がなされていたのでしょうか。その理由として下記の5つが考えられました。①単元計画による学習の積み上げが生徒の知識や動機を支えている,②録画(iPad)による形成的な評価活動で振り返りと話し合いを促進している,③大きな譜面に自由に書き込みをすることで集団思考の可視化ができている,④吹奏楽部による模範演奏が動機を刺激している,⑤日常の学級づくりで人間関係が良好で前向きになっている…などの5つです。これらが作用して生徒の表現活動が次々と展開され,学習が自分たちのものになっていたのではと思います。
 
 録画であれ,譜面であれ,やはり学習の可視化は主体性と引き出す要因だと思いました。また,生徒の活動に対して,先生の専門性のある助言も重要だと思いました。今日の授業では,先生から,①前だけ見ないで周囲を視野に入れること,②予備拍があるはず,それを掴むこと,③演奏するときの動きの幅を意識することなどの助言がありました。これは生徒だけでは気付かない部分に視点を当てた先生の専門性だったと思います。参考にしたいものです。生徒が本気で学習する姿はとてもいいですね。授業の面白さを感じさせれました。
 

教室にあるもの これは?

 
 教室の中にあるものをよく見てみると,先生の工夫や思いが見えたり,生徒の学習や努力の一端が感じられたりするものがあります。今回はそんなものをいくつかご紹介します。
 左上の写真,ある学級の学級文庫,先生の蔵書なのでしょうか,〇〇的オススメの本が並んでいました。読書と学力の相関関係が言われていますが,そんなことを考えなくても,思春期の今は他の人の意見や経験を知り,筆者と対話することがとても貴重で役立つ時期です。読書を友として,身近なできごとの意味を理解し,深めるのです。読書のススメはご家庭でもぜひお願いします。
 右上の写真は折り紙で作った「ドラゴン」です。(大・小2体)教室正面の黒板の上にこれが鎮座し戦っているように見えます。誰が作ったかはすぐ分かります。これはある先生の作品。本人に聞くと,調子がいいときは40分でこの作品が完成するのだそうです。しかし,なぜこれが黒板の上にあるのか,それは謎です。
 
 左上の緑色をした物体は植物です。生徒に聞くと「サラダミズナ」というものらしいです。陽当たりのいい場所にたくさん並べて置かれています。発芽させて育てているようです。技術科の学習として扱われているものです。同じ環境にあるのに,成長のいいものとそうでないものがあるのが不思議です。…そのほうが自然なのでしょうね。
 右上の貼紙は,学級担任の先生から生徒たちに出されたミッションのようです。教室側面の目立たない場所にこれがありました。内容を見ると,班長には「鹿中一(いち)ステキなあいさつをするクラスにせよ!」とあります。また,学習長には「学習方法の共有をせよ!」とあります。このミッションを受けて,担当の生徒たちが話し合い,活動を展開していくのですね。先生の期待が込められ,生徒の工夫が見られる貼紙です。

朝日写真ニュース ありがとうございます

  
 職員室前の廊下の壁に,上のような掲示板があるのをご存じでしょうか?広報委員会の生徒が定期的に張り替えて校内の生徒に見てもらっています。「朝日写真ニュース」です。その時々の時事問題や社会の話題を一枚の写真を使って紹介してくれるものです。とてもシンプルな内容ですが,その分だけ分かりやすく,いいものです。
 実はこれは,本校の卒業生の方の善意によるプレゼントです。本校の卒業生で北海道北見市で,有限会社マストを経営されている阿部様から頂戴しているものです。先日,御礼のお電話を学校からしたところ,母校の生徒たちが一生懸命に勉強して活躍することをとても楽しみにしておられました。そして,ふるさと鹿折の復興の様子を気にかけていらっしゃいました。このようの卒業生の方がたくさんいらっしゃると思います。その思いを受けて,今の鹿折中生は頑張らなければいけませんね。先輩の皆さんにいいところ見せましょう。
 

防災学習の日 「火災発生時の避難行動」

 
 2週間ほど前のことですが,11日(月)は本校の防災学習の日でした。先日は総合防災訓練を実施しましたが,毎月11日を「防災学習の日」として,朝の短い時間を使って折々の防災について勉強しています。本校は「防災」が日常的にある学校です。震災の経験から,このような教育計画を生み出したものですが,その成果はかなり期待できるものになっていると思います。生徒はその都度真剣に防災を考えて学んでいます。3年間の積み上げは実に大きなものです。
 11月の学習は「火災発生時の避難行動」でした。この指導のために,防災担当の先生が今回は3枚のプリントが用意しました。一つは指導プランを示したもの(先生用),火災発生時の避難方法を紹介する資料(生徒用),生徒が自分の考えを書くワークシート(生徒用)です。どの学級もそれぞれの発達段階を踏まえながら,これらの資料を使って学習しました。この学習をもとに18日(月)には「避難訓練」が実施されました。
 

2回目の身体計測・視力計測 視力は危機!

 
 11月7・8日(木・金)の2日間にわたって,放課後に今年度2回目の身体計測等が行われました。前回計測から約半年となりますので,身長・体重・視力がどのように変化しているか確認をするものです。中学生は少しの間に急激に体位が変化します。今回はどのようになっているのか調べてみました。
 本校生徒は肥満傾向にあることは,以前に本校の健康課題としてお知らせしていましたが,今回特に話題となったのは「視力低下」でした。これは危機的な状態です。全校生徒の約3分の1に当る34名が,視力0.6以下(判定C・D)となり,受診勧告・視力矯正勧告となってしまいました。大変なことです。前回,視力を矯正しても半年後にはメガネが合わない状態になっている生徒もいるというのです。このような視力低下の背景を探らなければなりません。何かが作用しているものと思われます。ご家庭でもぜひ視力の問題を取り上げていただきたいと思います。
 写真は男子生徒の視力測定の様子です。順番を待っている生徒が目をふさいで練習したり,答えを暗記しようとしているのが何かおかしい風景です。一生使わなければならない目ですから,各自で生活習慣を点検していきたいですね。また,前回お知らせした「むし歯」の治療もぜひお願いいたします。
 

市内図工美術展 いい作品が出品されました

 
 11月8日(金)~10日(日)の3日間,リアス・アーク美術館で市内図工美術展が開催されました。この美術展は気仙沼市教育委員会や市立学校長会が毎年主催しているものです。ことしも市内の各学校から授業中に制作した優れた作品が多数集まり,大変華やかな美術展となったようです。
 本校からは計8点が出品され,中学生の部として展示されました。いずれも力作揃いです。さすが鹿中生と思わされる作品でした。1年生の作品は上靴のスケッチです。日常のありふれたものも,こうしてスケッチの対象としてみると面白いものですね。
  
 2年生の作品は校舎内の風景です。これは図法を学んだ上で点描で風景を描いています。まだ気候が暖かかった頃,2年生が廊下に座って思い思いに一生懸命に描いていた様子が思い出されます。あのときの作品ですね。
 そして,3年生はデザインです。形や色の組み合わせを工夫して素晴しい作品ができました。仕上げるまでに随分と時間を要したものと思われます。さすがに3年生の作品ですね。数字が見え隠れしている一番下の作品は,3年生の馬場さんの作品です。この作品は「平面の部」でみごと気仙沼市長賞を頂きました。おめでとうございます。日常の授業の中から生まれた素敵な作品でした。
 

校舎内掲示物の工夫

 
 10月の職員会議で校舎内の環境を新しいものに変えていこう。学校に来るとその気になるような環境づくりをしていこうという話がありました。そんなこともあってか,今までに無いものが校舎内に登場しています。理科学習の環境づくりです。
 一つは,3年生教室の近くになんだか大きくて不思議な物体が登場しています。ちょっと分かりづらいのですが,太陽系の惑星たちがどのような位置関係にあるのかを,実際と同じ比率を使って表したもののようです。地球がどの位置にあって,〇〇星はこの辺りで…といったモデルです。とても大きくて扉の開閉ができない状態ですが,実にインパクトのある工夫です。3年生は理科で天体の学習をしています。先日はある生徒が作業をしながら,「今見えている星の光は,ずっと昔に発せられた光だなんて,とても不思議だよね」と友達に話しかけていました。理科の授業の感想でした。確かにそうですね。宇宙はとてもつなく広いのですね。
 また,下の掲示物は2年生教室の前に設置されたものです。日常生活の中でなぜだろう,不思議だなと感じる現象を科学として考えてみようというもの。皆の様々な疑問が付箋紙に書かれて集められています。日常の事象に科学があることを教えようとしているのです。物事をそんなふうに見て科学的に考えて,様々な自然現象に興味が持てたらとても楽しいですね。学習がとても身近なものになります。
  

「食育クイズグランプリ in 鹿中」 保健委員会

 
 本校では11月6日(水)から「食育クイズグランプリin鹿中」が行われています。これは11月が「みやぎ食育推進月間」であることにちなみ,保健部の先生と保健委員会の生徒たちで取り組んでいるものです。
 クイズは全部で6問出題されています。初級問題が1階昇降口に2問,中級問題は各教室で出題し2問,上級問題は3階国語科教室付近に2問の計6問です。教室でやるクイズの他に,校舎内をウオークラリー風に歩いて問題を解くものがあるのです。
  
 上の写真は初級問題です。(第1問)「箱の中の野菜を触って当てよう!」と,(第2問)「これは何の野菜の花?」です。箱の中には確かに物体が入っていました。覗いてみる生徒もいたかもしれませんね。野菜の問題です。お子様は野菜嫌いということはないでしょうか?
 
 上の問題は上級編です。第5問「見て・嗅いで当てよう!こんぶだしはどれ?」です。3つのペットボトルには「こんぶだし」「かつおだし」「にぼしだし」が入っています。飲んではいけません。さて,当てられるでしょうか?
 下の問題も上級編です。第6問は「塩の量を減らすことが日本人の目標。では1日分の塩の目標量(男性)はどれ?」という問題です。カップ麺は4.8グラムだということがヒントになっているかもしれません。答えは,①5.0グラム,②6.5グラム,③8.0グラム…さてどれでしょう?
 この他にも中級編の第3問と第4問が出されています。高得点の生徒には生徒集会で表彰があるそうです。こんな企画で食生活への興味関心を高めています。食育月間の本校の取組です。保健委員の皆さん,ご苦労様,いいアイディアでしたね。ご家庭でも食事の話題や生活習慣の話題をぜひ取り上げてほしいと思います。
 

体力づくり企画スタート 長縄跳び

 
 11月8日(金)の放課後,「鹿中体力づくり長縄大会」が開催されました。これは冬期間の部活動において,各部が共通で体力づくりに取り組んで,それぞれの競技力の背景にあるものを一緒に高めようとして実施することになったものです。
 
 やり方は,各部を合同にして,だいたい同じぐらいの人数にします。月ごとに組むメンバーは替わりますし,男女混合で行います。最後の5分間は記録会です。この5分間で最も跳べた記録を「今週の記録」とし,週ごとの記録を集計して優勝チームを決めます。
 活動の最後には,みんなで大きな円を作って校歌を熱唱します。かけ声等は記録の良かった部長が行います。…今回は生徒ではなく教師がこんな企画を立てて,体力作りのための「長縄大会」を提案し,これが始まったのです。毎週金曜日の予定です。
 
 身体計測があった放課後でしたから,集まりが遅かったのですが,各部ごとによく声を掛け合って頑張っている様子が見えました。何度も跳びますから,確かに体力づくりになっているように思います。何より普段の部活動の雰囲気ではなく,何か楽しんで協力し合っているのが印象的でした。これは,部活動同士の交流のある,いい企画かもしれません。第1回めは男子バスケ部の20回が最高の記録のようでした。でも,円の中心で校歌の指揮をとっているのは,男子バスケ部の部長ではないはずの,生徒会長でした。なぜでしょう。生徒が楽しんで取り組む体力づくりになればいいなと思います。今後の工夫に期待します。