鹿中 学校生活

今日の鹿折中

これはなんだ! 生徒の作品

 
 生徒のいない校舎となって久しいのですが,美術室に行ってみると不思議なものがたくさん置いてあり,活気溢れる風景となっているのです。この人物たちは一体一体各生徒が担当して作っているものです。ほとんど完成しているように見えるのですが,まだ時間が必要かもしれない作品もあります。3月も授業が続けられたらきっと全員が完成させることができたのでしょうね。それにしても,それぞれに動きの面白いところを捉えていると思います。それがたくさん集まると壮観でとても素晴らしいです。これは,2年生の作品です。
 
 下の漢字をモチーフとした作品も美術室に置いてあったものです。完成している作品のようですね。作品票も貼ってありますから,掲示するばかりになっていたのでしょう。惜しいです,全員分を貼り出したら,いい掲示物になるでしょう。これは新学期のお楽しみでしょうか。こちらは1年生の作品です。右下は,2年生のポスターです。こちらも完成していますね。
 
 最後にご紹介するのは下のイラストです。これは美術室にあったものではありません。支援学級の生徒が年末に2020年のカレンダーをつくりましたが,カレンダーの挿絵として描いたイラストなのです。とてもインパクトのあるイラストでいいなと思っていたものでした。特に,右下の樹木のイラスト。11月のカレンダーで使用するので,紅葉の樹木ではないかと思うのですが,存在感のある樹だなあと思うのです。上手にかけましたね。
 

修了式・離任式の実施

 保護者の皆様に,修了式や離任式について,本日,下記のメールを送信してご連絡をしましたので,重ねてご理解・ご協力をお願いいたします


保護者あてメール(修了式・離任式) 令和2年3月17日 

 各ご家庭への聞き取り調査にご協力をいただき,ありがとうございます。
 さて,市教育委員会から修了式・離任式を,感染症予防措置を講じた上で,各校ごとに実施するよう連絡がありました。つきましては,本校では下記のように実施いたしますので,ご理解とご協力をお願いいたします。

(1) 期日:令和2年3月27日(金)
(2) 会場:本校体育館・教室
(3)  内容と時刻:修了式8:40,離任式9:10,学級活動10:00
(4) 参加対象:1・2年生徒(離任式は3年生を含む)
(5) 留意点
 ① 午前8:15までにスクールバックに筆記用具,上靴をもって登校する。一斉下校11:20
 ② 必ずマスクを着用し,身体接触を避け,内容を短縮して実施する。(見送りなし)
 ③ 3年生(令和元年度卒業生)は離任式のみに参加する。(参加は任意)
 ④ スクールバスでの下校は11:25発車予定。
 ⑤ 欠席する場合は,保護者から学校にあらかじめ電話連絡をしていただく。
 ⑥ 風邪のような症状がある場合には,参加を控えていただく。
 ⑦ 保護者や高校生の離任式への参加はご遠慮いただく。
 ⑧ 離任者については,3月25日(水)の朝刊を見ていただく。

鹿折津波記憶石 地域での追悼

 
  東日本大震災が発生した3月11日には,「3月11日からのヒカリ」プロジェクトが実施されていましたが,昨年からは行われなくなりました。とてもよい行事だと思っていたので少し残念です。この行事は,左上の写真のように,3.11の夜に内湾地区から3本のヒカリを上空に照射して天空と地上をつなぎ,ヒカリの慰霊碑とする追悼行事でした。3本のヒカリはそれぞれ「鎮魂」「希望」「感謝」を表しているそうです。このヒカリの柱を3.11の夜に見て祈りを捧げると,亡くなられた方々と生き残った私たちがつながることができるように思われるのでした。
 さて,鹿折地区の錦町にある市営住宅の敷地内には,「鹿折津波記憶石」があります。今年はこの記憶石に竹灯籠が設置され,慰霊の場所となりました。
 
 改めてこの記憶石をみると,左右の石碑には人々へのメッセージが刻まれています。震災を経て今を生きる私たちへの貴重なメッセージだと思われます。励ましの言葉も刻まれています。石碑の言葉を読んでいくと,この町をよりよいものにしていかなくてはならないと改めて思わされました。この記憶石は本校の防災学習にも活用していきたいと思います。地域で大切にしていきたい貴重なモニュメントだと思います。
 

3.11 希望の部屋

 
 先週の3月11日(水)には東日本大震災で犠牲になった方々を追悼する半旗が掲げられました。これは,本校だけでなく,全国の公共施設で同様の弔意を表しています。当日は晴れましたが,強風で旗が強くなびいていました。生徒の登校していない学校でしたが,午後2時46には職員室でも黙祷が行われました。さて,以前にもご紹介したのですが,本校校舎2階には防災学習室「希望の部屋」があります。ここでは,震災当時の資料や全国からお励ましをいただいたメッセージなどを一カ所に集めて展示しています。また,現在行っている防災学習の写真や制作物を紹介しています。ご来校の際にはぜひご覧頂きたいと思います。右上の写真は震災当時使われた「災害時施設状況伝達横断幕(SOSシート)」と言われるものです。ヘリコプターなどで空から施設状況を確認するために使ったもののようです。また,下の写真は絵手紙や寄書きです。
 
 震災当時は,本当に全国各地から,そして,海外の皆様からも温かいメッセージを頂いて励ましていただきました。改めて御礼申し上げます。お陰様で心のケア等での心配事もあまりなく,本校の生徒たちは元気に過ごしてきました。しかし,保護者は災害から立ち上がるために毎日多忙な生活をしているようです。その姿を見ている生徒たちは,知らぬ間に色々な影響を受けているのかもしれません。今後も生徒たちの心や体,そして将来を考えて注意深く見守っていかなくてはならないと思います。それにしても「希望の部屋」の展示物を見ると全国各地,様々な皆様からお励ましを頂きました。大変ありがとうございました。右下の写真はドローンでの空撮していただいた全校生徒の写真です。三陸道横断橋工事をしている「鹿島・東亜JV」の皆さんが平成28年3月の卒業記念として撮ってくださったものです。工事関係者の方々からもご支援をいただきました。本当にありがとうございます。
 

学校再開はまだ? 生徒のみんな,頑張って!

  
 臨時休校となってほぼ2週間が経過しました。学校再開はまだ目途がたたないようです。1・2年生は登校できず,辛い日々が続いていることと思います。学校に毎日登校できて,1日6時間の授業をし,友達がいて,給食があって,放課後にはみんなとともに汗を流せる場があることは,中学生を中学生にし,元気づけ,未来を感じさせることができるのです。今はそれが叶わない。…とても残念です。
 しかし,ここで前向きさを失ったり,学校生活での目標を投げ出したりしてはいけません。私たちは今,歴史的な事件に遭遇しています。しっかりとこの現実を理解し,最善を尽くして対処しなければいけないのです。
 学校の朝は,生徒会総務の生徒が昇降口前の掲揚塔に旗を3つ掲げることから始まります。国旗,市旗,校名旗の3つです。毎朝,朝7時40分頃の光景です。どうやら当番が決まっているようで,日替わりで担当をしている様子です。写真はその様子を写していたものです。このようにして旗を掲げて,また学校生活を始めたいものです。その日はそう遠くないと信じて,今できることにしっかりと取り組んでいきましょう。君たちの学校生活が戻ってくることを願っています。もう少し,頑張って!
  

聞き取り調査 ご協力ください!

 臨時休校措置の関係で,3月13日(金)に保護者の皆様にお願いのメールを出しました。なにとぞご協力をよろしくお願いいたします。(以下の内容です)
 「学校からのご連絡」


 臨時休業中のお子様の様子を各学校の方法で把握するよう教育委員会から連絡がありました。そこで,鹿折中では,各保護者の皆様にお電話をしてお子様の様子をお尋ねしたいと思います。

 
 つきましては,2年生は3月17日(火)に,1年生は3月18日(水)に,連絡済みの保護者の携帯電話等に日中にお電話をいたします。どうか,ご理解・ご協力をお願いいたします。なお,日中に携帯電話にご連絡することが,お仕事などの関係で不都合な場合は,逆に保護者から3月16日(月)の朝830~夕1600までの間に,学級担任や学年主任(℡22-6764)へお電話くださいますようお願いいたします。


 お尋ねする内容は,お子様は①日中はどこで過ごしているか,②そこには誰がいるか,③大人はいるか,④健康状態はどうか,⑤外出の有無はどうか,⑥家庭学習の内容や進み具合はどうか,⑦生活習慣やメディア利用はどうか,⑧その他です。

 
  なにとぞ,あらかじめお子様の様子をご確認いただき,聞き取りにご協力をお願いいたします。


冬の終わり 春の始まり?

 
 もう冬は終わったのでしょうか? 春は始まったのでしょうか?…今年の冬は温暖で,雪が積もることがなかったので,とても楽だったように思います。でも,もう雪が降り積もることはないとすれば,何か物足りないようにも思うのですが,贅沢なことでしょうか。冬がは厳しいからこそ,春の喜びがある…古いかもしれませんが,ついついそう思ってしまいます。
 でも,2月27日(木)は昼頃はもの凄い雪の降り方でしたね。丁度,給食の時間だったと思うのですが,校庭を見るとこのような雪の厚いカーテンがかかっていました。正しく「ぼた雪」です。校庭も徐々に白くなっていきました。今日の生徒の下校は大変だなと思いながら,この雪景色を眺めたのです。あの日は冬が最後の自己主張をした日だったのですね。
 

メディアコントロールデイ やってみました!

 
  養護教諭の豊田先生が書いた「保健だより」(3月号)から,保健委員会で初めて実施したメディアコントロールデイの結果をご紹介します。今回,生徒は全5コースの中から1つを選んでメディアコントロールにチャレンジしました。期間は期末テスト前の2月18日~20日の3日間です。その結果,最終日では「ほやコース」が93%達成,「さんまコース」は89%達成,「かつおコース」は88%達成,「まぐろコース」は100%達成,そして「さめコース」は73%達成となりました。一番難しい「さめコース」の生徒たちは段々息切れしたかもしれませんが,多くの生徒がよく取り組んでなかなかいい結果を出すことができたのではないでしょうか。
 取組の振り返りの意見を見ると,自分のメディア利用の実態やメディコンの効果に気付いたり,更なる取組へ意欲をもったりしていることが分かります。また,保護者の皆さんからもお子様への激励をいただきました。ありがとうございました。大事なことは,セルフコントロールできることです。禁止ではないのです。そんな賢明な利用態度が生まれるように導きたいと思います。メディコンが終わっても,各自が工夫をしてメディアと付き合ってみましょう。下の写真のように,この取組は全国各地で行われています。それだけ深刻な問題になっていることが分かるのです。各ご家庭でもぜひ話題としていただきたいと思います。
 保健だよりの拡大記事 メディコン結果1.PNG   メディコン結果2.PNG
 

東日本大震災から9年 忘れないように

  
 昨日は3.11東日本大震災から丸9年の節目の日でした。災害の被害に遭われた方々に心より哀悼の意を表します。また,これまでご苦労されてこられた方々に改めてお見舞いを申し上げます。今年は新型感染症のために,追悼行事が中止となりました。そのため,大事な節目の日に十分に意を尽くせないことになってしまいましたが,この国の人々にとっては忘れてはいけない特別な一日でした。
 今後の教訓とし,これからの鹿折中学校を創造するために,いくつかの写真で当時の学校を確認しておきたいと思います。あのとき,鹿折地区中心部は津波に襲われた後,火災が発生したため,地域は甚大な被害を受けました。大きな船も打ち上げられ,信じられない状態になりました。体育館は避難所となり,大勢の皆さんが助け合って生活しました。校庭には自衛隊車両が集まって拠点となりました。校舎が昭和58年に現在の大峠山に移転していましたから,学校は直接の被害を受けませんでした。しかし,鹿折川沿いの昔の校舎でしたらたいへんなことになっていたと思われ,ぞっとします。
  
 当時の生徒たちには不幸にして1名の犠牲者が出てしまったそうですが,災害の混乱にあってもしっかりと頑張って来たことは立派でした。生徒数は現在の倍以上だったようです。写真のように,自分たちでできる活動は手伝い,教室で非常食を頂き,教室に毛布を敷いて寝泊まりする,当初はそんな生活を余儀なくされました。しかし,困難に屈せずに頑張ってきた鹿折中生です。
 卒様式は下の写真のような式だったそうです。停電の中でしたから薄暗く,体育館は避難所となっているので使えないため,北集会室で様々な服装のままで卒業式が行われました。当時,こんな時だからこそと,鹿折中が大事にしてきたものがあったそうです。それは「笑顔」と「挨拶」でした。これを合い言葉にして当時は頑張ってきたと言います。その後,校庭に仮設住宅ができて十分な運動が難しくなっても,生徒たちはよく頑張りました。
 9回目の節目の3.11に当たり,しっかりと思い出しておきたいことです。そして,このスタートラインから9年を歩んだことを誇りつつ,感謝を忘れず,新しい学校づくりに励みたいものです。生徒のみなさん,先生方,今日の意味をしっかりと捉え,中身のある学校生活にしていきましょう。いよいよ来年は10年目です。
  

卒業式② 33名の巣立ち ご協力ありがとうございました

  
 3月7日(土),本校第73回卒業式を無事実施することができました。関係の皆様にはご理解とご協力をいただき,たいへんありがとうございました。今回の卒業式は予行演習などを行わないで実施する卒業式です。礼法や順序など,生徒たちには少し不安なところもあったようですが,当日の朝,会場に一度入って先生方から説明を受けて本番に臨みました。残念ながらご来賓はPTA会長さんだけで,1・2年生も参加できない卒業式でしたが,厳粛な卒業式になったと思います。
  
 基本的に式ではマスクを全員が着用することをお願いしていましたので,卒業生の入場もマスク姿でした。しかし,卒業証書授与のときはマスクを外して登壇し,校長先生から証書を受け取りました。壇上で証書を受け取る際の表情は,これまでの学校生活を糧として未来に本気で突き進むといった決意の感じられる表情です。みんな立派に証書を受け取りました。校長先生からは,いつものように「未来を夢見る人間になりましょう」という言葉と,「未来を夢見る人間」とは「今を懸命に生きる人間」のことですとお話しされました。
  
 PTA会長さんからも温かいお祝いのお言葉をいただきました。そして,生徒会長:佐藤くんが送辞を述べ,それに答えて前会長:吉田くんが答辞を述べました。卒業生を代表して,これまでの3年間を振り返ると共に,感謝の言葉を述べてくれました。卒業するみんなを心から応援したくなる,誠意ある答辞でした。
  
 最後は,教室です。教室では一人一人が同級生に別れの言葉を述べました。言葉に詰まる人もいたり,一生懸命に話そうとする人がいたりしましたが,楽しい時間でした。担当の先生方のお話をいただき,合唱を保護者の皆様に披露し,花束をいただき,遂に卒業生は校舎を後にして行きました。昇降口で先生方に見送られ,晴れ晴れとした表情での旅立ちでした。一番最後に残った生徒たちが,校舎に向かって「ありがとうございました」を大きな声で叫びました。これからも頑張れよと心の中で思いながら,先生たちはその言葉の余韻を受け止めていました。君たちの前途に幸あらんことを祈ります。さようなら3年生。