鹿中 学校生活

今日の鹿折中

あの「3.11」から8年が経ちます ③

 校舎の普通教室棟と特別教室棟をつなぐ部分,3階の図書室の後方入口で目立たない場所に,この詩が掲示されています。仙台市立木町通小学校の児童だった岩見さんの詩です。どんな経緯があってここにこれが掲示されているのか,よく分からないのです。しかし,当時の子どもたちの気持ちをよく表し,また,中学生にも読ませたいと思う内容の詩です。確かに「まえとはちがうが 必ずいいものが 帰ってくるだろう」と言ってあげたい気がします。
 これは市内のあるお菓子屋さんの店内に掲げられていた詩です。市内のホテルにも同じものがあったように思うのですが,お菓子屋さんから許可をいただいて写真を撮らせていただきました。こんな言葉が読めます。
 故郷 地震
 心から古里をほこりに思ってきたのに 3.11の大地震がふるさとを破壊してしまった 被災した人々はじっと堪えている 然し津波が去ったその後は 何事もなかったかのように 静かな大海に戻っている 震災は我々に何を伝えたかったのだろう
 海を愛してきた人間の言葉ですね。私たちは「震災は我々に何を伝えたかったのだろう」と自問し,その答えを出して生きなければなりません。「あの日」から丸8年です。

あの「3.11」から8年が経ちます ②

 
 本校の防災学習室には東日本大震災の記憶を風化させないために,当時の様子を紹介した物品が展示されています。以前に少しご紹介しまたが,改めてご紹介させていただきます。
 例えば,上の写真,当時全国の皆様から頂戴した絵手紙です。カラフルな絵と共に,温かい励ましのお言葉を皆さんから頂戴しました。写真ではすべてを紹介できないくらいたくさんのお励ましがありました。下の左の「鯛」の絵手紙,共徳丸や校庭の仮設住宅のことを取り上げながら,心身の健康を案じていただきました。その他,防災学習室には,本校においでいただいた方々から頂いたお励ましの色紙も掲示されています。
 さらに,下の右側の写真です。これは兵庫県尼崎市立園田東中学校の生徒さんの写真です。園田東中学校の生徒さんたちは,生徒会で募金活動をして本校に義援金としてお送りいただいたそうです。その御礼に本校生徒会が旗を送ったものを広げて写真を撮っていただきました。この旗に当時の本校生徒たちがお礼の言葉を記したものです。実は今年も園田東中学校の先生が来校されるというご連絡をいただいています。遠くからおいでいただき,大変ありがとうございます。お気を付けておいでください。
 

3月9日・卒業式  カウントダウンカレンダー

 
 
 今日,3月9日(土)は本校第72回卒業式です。3年生53名が卒業すると,これまでの卒業生は10,407名になります。卒業する3年生は校舎内にこんな足跡を残していました。上の写真は教室前の掲示板に貼られた,「卒業カウントダウンカレンダー」です。1月31日から始まって,一人一枚ずつカウントダウンするカレンダー。同級生へのメッセージや,現在の心境,お楽しみの内容など,様々な話題が書き込まれています。残り少なくなった日々を友達と一緒に大事にして過ごしてきたことがよく分かるカレンダーです。これを書き,共に見ながら約1ヶ月を過ごしてきたのですね。
 また,下の掲示物は部活の後輩たちへのメッセージです。暫く部活からは遠ざかっているのですが,後輩たちに向けて励ましや感謝の言葉が寄せられています。後輩たちの励みになるでしょう。受験勉強の中,卒業を大事な節目として考えて取り組んできたことが分かります。
 さらに,昨日は卒業式練習の後に,3年生が創作した合唱曲を披露してくれました。国語学習の一環ですが,作詞は生徒が行い,作曲は音楽担当の佐藤巧先生が行いました。曲名は「ひかり」です。素晴しい合唱曲に仕上げ,息の揃った演奏を後輩たちに披露してくれました。君たちの感謝の気持ち,しっかり届きましたよ。君たちの卒業,おめでとう!
 

明日は卒業式 よい式にしましょう

 
 明日,3月9日(土)は卒業式です。先週は「3年生を送る会」が生徒会によって実施されましたが,いよいよ卒業式の雰囲気が校内に出てきました。昇降口には1・2年生が卒業する3年生に向けてメッセージボードを作成して掲示しています。(上の写真)私たちの学校をリードして,新時代を切り拓こうと取り組んだ3年生。とても仲が良くまとまっていた3年生。一生懸命に取り組むかっこよさを教えてくれた3年生でした。1・2年生にとって3年生がいなくなることはとても不安なことですが,いよいよお別れの時です。立派に巣立ってほしいものです。
 式の練習は数日前から行っていますが,どの学年も真剣です。(下の写真)練習したとおりできるといいですね。開始は午前10時からです。
 

あの「3.11」から8年が経ちます ①

 2011年(平成23年)の3月11日から,もうじき丸8年が経とうとしています。暫く前から,もうそろそろ「あの日」がくるなと思いながら暮らしている方々も多いのではないでしょうか。
 
 当時の本校では,不幸にして3年生の生徒1名が行方不明(後に死亡届)となり,保護者2名がお亡くなりになりました。また,災害による家屋の倒壊・流出は84戸(約40%)で,一部損壊は39戸(約20%)でした。ご承知のとおり,津波と火災により甚大な被害を被った鹿折地区です。当時は全く信じられない光景が広がっていました。(写真左)あの「共徳丸」が打ち上げられていた場所が鹿折地区です。(下の写真)あれから8年,大人も子どもも言葉に表せない苦しみを乗り越えてここまでやってきました。そして頑張ってきました。今なお通学路が不十分のため,スクールバスで通学する生徒は4名います。鹿折地区を上空から見るとかさ上げが終わり,新しい建物がようやく建ち始め,地域には明るさや活気が戻ってきているように感じられます。新しい町が誕生しつつあります。(上の写真右)
 全国の多くの皆様からお励ましをいただきました。お陰様で今日の私たちがあることを,改めて感謝したいと思います。
 

寒かった日々で努力したこと 今日は公立高校入試

 
 本校では毎月1回朝会の時間帯に「生徒集会」を実施しています。各委員会の活動の様子を全校生徒に報告し,今後の予定を話したり,呼びかけをしたりといった内容です。上の写真は1月末の生徒集会の様子です。体育館はとても寒いので,思わず早口になってしまうこともありましたが,寒さの中でも各委員会が活動をしっかり行おうとしていることがよく分かりました。
 
 最近は気温が10℃を超えることもあり,ひと頃の寒さが和らいで,春の訪れが感じられるようになりました。しかし,春を迎える前に,あの厳しい寒さの中で各自が責任を持って活動し,頑張ってきたことを思い出しておきたいものです。そして,忘れずにいたいと思います。上の写真はボランティア委員会の活動。前にもご紹介しましたが,金曜日の朝7時30分は彼らの活動場面なのです。雪の舞う中,早朝から校地内や登校坂の美化作業をしたり,ボトルキャップの仕事をしたりと,頑張ってきました。この委員会だけでなく,どの委員会もよく励んできたことを覚えておきましょう。
 
 また,授業や受験勉強も頑張ってきましたね。上の写真は3年生の入試の事前指導の様子です。インフルエンザも流行している中で,本番の緊張感が伝わってくる場面でした。そして今日は,宮城・岩手ともに公立高校の入学試験(後期・一般)が行われています。寒さの中で,3年生が不安と戦いながら,受験勉強に励んできたことが報われることを心から願います。この冬に頑張ったこと,皆さん,忘れないでおきましょうね。

3年生ダンス発表会 よくできました

 
 ある先生に「2時間目はどうかな?」と質問をすると「2時間目は体育を見に行くのだめです」と話されました。「では,4時間目にしよう」と提案すると「はい,わかりました」と言う返事。良かったと思った瞬間,(うん,2時間目に体育を見に行く? 理科の先生なのに?)という疑問。これは,2時間目の体育館で何かがあるな,もしかしてアレ?と察したのです。
 その時間に少し遅れて体育館に行ってみると,保健体育の先生と3学年の先生が勢揃いで「ダンスの発表会」を行っていました。文化祭でダンスの披露があったので,上手な生徒がたくさんいることは分かっていたのですが,今日は保健体育でグループごとに取り組んできたダンスの発表なのです。卒業が間近になったこの時期に,この発表会。3年生のよい雰囲気が体育館に溢れていました。「頑張れー!」と声がかかっていました。華麗な動きもあれば,笑いをとる動きもあって,楽しい時間をだったようです。一生懸命に取り組むということは人々に感動を与えるものですね。
 

学校評価⑤ 鹿折中学校の来年度

 今回は学校評価シーリーズの最終回です。最終回はこれまでの3者の評価結果を踏まえて,来年度の鹿折中学校はどうするのかという点を述べています。
 保護者の皆様,地域の皆様,どうか下の目標や方針等をご理解いただき,教育実践にご協力をお願いいたします。校歌の一節に「ひかり輝く中学校」とあります。生徒たちが光り輝き,未来に対して夢と希望をもって歩む人間となることを共に目指しましょう。

東北被災地 語り部フォーラム2019 本校防災壁新聞

 
 先週日曜日,2月24日に第2回東北被災地「語り部フォーラム」2019が開催されました。以前にご紹介していたフォーラムでしたが,本校の生徒が作成した壁新聞8点を会場に掲示していただき,フォーラムの参加者にご覧いただくことができました。
 フォーラムでは,全体会パネルディスカッションに続き,分科会が開催され,本校の壁新聞はその分科会会場の両側に紹介されていました。テーマは「災害を知る世代から知らない世代につなぐ」という分科会でした。近隣の高校生や小・中学生が実践を紹介し,意見を述べる分科会です。本校の3年生がこれまで学んだ防災学習,そして実践をした地域作りのための交流会,その文化祭発表などを会場の皆さんにご紹介することができたと思います。このような場で,学習成果を発表できて幸いです。
 「語り部」とは,どう生きるかを自ら問い,自ら学ぶことへのきっかけとなるものだというお話を聞きました。本校の新聞もそのような役割を果たしているのではないかと思います。
 

志は立っているか 自分のものになっているか

 
 2年生は2月5日に立志式を行いました。このことは以前にお知らせしています。校舎にはその際に生徒が使った色紙が掲示されています。各自がよく考えてたどり着いた漢字です。もう一度確認しておきたいものです。
 さて,2年生の皆さんはあれから1か月,あなたの「志」は今も胸の中で息づき,熱くなっていますか。言葉は大事ですが,言葉だけではむなしいものです。常に志と共にあり,何度も何度も振り返って考えを深め,同時に頑固なまでに実践することが必要です。「みんな初めての人生を生きている」のですから,すべてが順調にいく訳ではなく,壁に当たることもあるでしょう。でも,そこが大事なポイントです。いつも志と共にある人でありたいものです。あの時の言葉,忘れてはいけません。