鹿中 学校生活

2019年4月の記事一覧

笑う 開校記念! 校内球技大会で盛り上がりました

 
 
  
 少し前のことになりましが,4月17日(水)は開校記念日でした。今年は鹿折中学校73年目の年となります。校長先生からは,歴代の歴史の中でも,昭和49年に県陸上大会で男女アベック優勝したことが紹介されました。そして,今,生徒がどれだけ充実した学校づくりをするかが最も大事とお話しされました。
 その後,学級委員会の皆さんが進行役となって,恒例の球技大会が楽しく実施されました。準備運動も開会式も立派でした。対戦も応援も一生懸命に取り組んでいた様子が印象的です。仲間と一緒に楽しみました。最後に優勝した3年生と先生チームの対戦も行われ,先生チームは遠慮をして生徒に負けてくれました。今年度の行事の中でも大いに楽しんだ,最初の行事となったのではないでしょうか。今後の行事も楽しみになりましたね。学級委員会の皆さん,企画や進行,大変ありがとうございました。
 
 

授業 学校教育で一番大切な場面

 
 時々反省することがあります。ホームページで学校の様子をご紹介ているのに,一番大事な場面をご紹介することが少ないのではないかと…。どうしても,見栄えの良い行事の様子だったり,絵になる笑顔だったりしがちなホームページですが,学校で一番大事な教育活動は各教科等の「授業」です。よい授業(学習)には,生徒を元気にさせる力があります。また,未来を感じさせ,友達と親しくなり,協力して取り組み,共に生きる良さを感じさせる力があります。生徒に自信をもたせ,生徒を前向きにさせる行為です。教科等の学習は,単にテストで「点数をとる」ためのものではありません。
 この教育活動に,私たちはもっと全力を尽くさなければなりません。鹿折中学校のテーマは「主体的に学習する生徒をどう育成するか」です。教師がもっと授業に集中し,生徒も授業で全力を出し切り,家庭学習もして,よい学習にしなければなりません。授業の成果は「かけ算」だと思います。「教師の指導力」×「生徒の学習力」=「学習成果」です。教科学習(指導)は,先生と生徒の協働作業がなのです。このことがどのように行われているかを,もっとホームページでご紹介しなければと反省するのです。
 

眼鏡 視力測定 えっ,見えてないの?

 
 4月15日(月)の放課後には,全学年の身体測定が行われました。その中の「視力測定」の会場が会議室だったので様子を覗いてみたのです。会場ではいつもの視力測定の風景がありました。指で答えを示す生徒もいれば,「右」とか「下」とか答える生徒もいて様々な様子です。それにしても,こんなに大きな文字が見えていないのかと驚く場面がたくさんありました。なぜ,そんなに視力が悪化したのでしょうか? きっと普段の生活習慣が関係しているはずだと思うのですが,真実はどうなのでしょうか。学校ではもちろんたくさんの文字を見ますから,視力に応じて眼鏡等の使用も適切に行ってほしいものです。そして,何よりこれ以上悪化しないよう生活習慣を見直してほしいと思います。昇降口には先日の入学式でいただいたお祝いのメッセージを掲示しているのです。しかし,この文字は生徒には見えていないかもしれないと感じさせられる出来事でした。
 

会議・研修 交通安全教室を実施

 
 4月16日(火)には自転車通学をする生徒に対して交通安全教室を行いました。この教室の実施に当たっては,気仙沼警察署の皆さんにおいでいただき,ご協力をいただきました。当日は4名の署員の皆様に優しく丁寧にご指導いただき,感謝申し上げます。
 この教室では,始めに自転車での交通安全についてクイズを交えてご指導いただきました。後半は自転車運転のシュミレーターを使っての学習です。塾への道,商店街への道など幾つかのデジタル上のコースを生徒が自転車を漕ぎながら進みます。失敗すると障害物にぶつかって転倒したり,自動車に轢かれたりします。代表生徒が運転するのをみんなで見ながら,危険の存在と対処法を学びました。それにしても,こんなにも後方確認や左右確認が必要で,大事なのかと改めて思わされました。生徒はこのシュミレーターを使った学習で普段の運転を見直すことができたようです。自転車でも安全な登下校しましょうね。
 

まる 今年も見事に咲きました! 鹿折中の桜

 
 
 
 先に去年の桜をご紹介していましたが,今年も見事に咲いてくれました。皆様に2019年の桜をご紹介しましょう。登校坂は両側に桜。色の違いが見事に紅白,素晴しいです。校庭にも桜。西側と南側は並木になっています。やはり品種の違う桜が混じっているようです。満開の桜の下で生徒たちは運動をしたり,勉強をしたりと春を味わっていました。この桜のように,いろいろな努力が花を咲かせてくれることを祈ります。なお,本校は昭和62年に校木を桜と制定しています。
 今日は,授業参観日でPTA総会が行われます。保護者の皆様にもこの桜をご覧になって頂きたいのですが,どうも生憎の天気のようです。
 
 

にっこり 春! 昼休みの風景

 
 先週16日(火),春の陽気につられるように校庭南側の土手の桜が咲き出しました。とてもいい天気です。この日の昼休みのこと,数人の男子生徒が土手に集まってきたなと思って見ていると,桜の木の下で遊んでいるのです。土手に寝転がったり,わざと斜面を回りながら転げ落ちたり,ボールを蹴ったりと様々な過ごし方をしています。その気持ちがよく分かる,春の昼休みの風景です。また,西側のバスケットボールゴール付近には女子生徒がいました。ゴールに向かってボールを投げたり,その様子を眺めて声をかけ,談笑したりしています。こちらも長閑な風景です。春が来て本当に良かったなと感じているのでしょう。校舎の中庭にはには白い大きな花が咲き出しました。白木蓮です。コブシも中庭で咲き始めているのですが,白木蓮はその花が大きく,純白の花が美しいのです。桜ももうじき満開となるでしょう。
 

1ツ星 第1回委員会活動 今年の作戦会議

 
 新学期が始まって早速組織づくりがありました。本校では,生徒全員がどれかの委員会に所属するのです。もちろん自分の希望で所属するのが原則ですから,昨年に引き続き同じ委員会で活動する生徒もいます。昨年度の経験を生かしての活動は徐々に活動の質を高め,後輩も指導する力も身に付いています。これもいいです。しかし,希望しても人数枠の関係で所属できない場合もあります。「今年は◎◎委員会に入れなかった!」という声も聞かれていました。でも,新しい委員会で今までにない活動ができるのもいいことだと,前向きに考えてみてはどうでしょう。
 それにしても,活動の内容をより良くするには,「話合いの質を高めること」が大事です。先日,校長先生は委員会任命式で「話合いを上手にしよう」と提案していました。このことを今年は意識して委員会活動をしましょう。今年の委員会活動に期待します。
 

昼 新学期スタート 2週間

 
 新学期が始まって2週間が経ちました。慌ただしく時間が過ぎたのですが,生徒の皆さんのスタートはどうだったでしょうか。今回は保護者の皆様に2週間前の学校のスタート時の様子をご紹介します。
 左上の写真はスクールバスで生徒が学校に到着した時の様子です。小学生も乗ってきます。中学校で生徒が下車した後,小学校まで行くのです。浦島地区は災害で通学路が未整備のため,スクールバスが配車されています。今年はバスを利用する児童生徒が少し増えたと生徒は話していました。運転手さんとの仲もよいそうです。早く道路がよくなるといいですね。左上の写真,教室に行くと担任の先生からのメッセージや連絡事項が黒板に書かれています。直接話すだけでなく,こんなかたちでコミュニケーションしたり,指導したりすることもいいですね。
 左下の写真,朝の会が始まる前には,教室の前で生徒同士が談笑しています。どんな話をしているのでしょうか。それぞれのクラスの様子を話題にしたりしていると思います。右下の写真,授業の合間には写真撮影です。これは生徒名簿などに使うものですが,昨年度の卒業生を送る会では3年分の写真の変化をスライドで紹介されて生徒の歓声が上がっていました。新年度のスタートの様子でした。
 

晴れ 大島に自転車で行きたくなる?

 
 芥川龍之介の「トロッコ」のように,思わぬ展開となってしまい,家から遠く離れた所まで来て途方に暮れることは,子どもの頃にはよくあったものです。ところで,自転車で遠くまで行ってみたいと感じるのは,中学生なら無理のない衝動かもしれません。先日開通した「気仙沼大島大橋」(鶴亀橋)を渡って大島に自転車で行ってみたいと思う生徒がいるのではないでしょうか? 少年少女の自転車でのそんな冒険があるとしたら……? この道路は少し危険かもしれませんね。①の写真は大島大橋です。②の写真は大橋よりも鹿折側にあるトンネルです。
 
 ③道路はカーブをしているところもあり,比較的見通しはよいのですが,④のような風景も出てくるので,ドライバーも自転車の少年もよそ見をするかもしれません。また,あの堤防で釣りをしようなどと考えて,自転車でやってくることもあるかもしれませんね。
 
 ⑤⑥の写真は段々鹿折の町に近づいているのですが,時間帯によっては交通量が気になります。だいぶスピードも出そうな道路です。
 
 ⑦は,大きなクレーンが見えます。造船所があるところの写真です。ここはまだ新しい道路が開通していないので,ヘアピンカーブで従来の道に接続しなければなりません。そして,⑧の写真の向こうには浪板橋があります。橋の付け根には信号機があり,道路は上り坂です。自転車で通るときは結構危険ではないでしょうか。
 橋が架かって良かったのですが,新しく心配なことも出てきたようです。交通量も増えているようです。登下校だけでなく,お子様の休日の行動にもご注意ください。

3色の椿 満開の梅

 
 春めいて来ると,本校では椿が咲き出します。玄関に赤と白の椿が飾られていたので,あれ,変だなと思ってしまいました。なぜなら,本校の椿はピンクだと思っていたからです。職員室から毎日見る椿はピンクです。教室に飾るためでしょうか,先日は,ある先生がハサミを持ってきて,色々な角度から眺めながら,いいところを切り取っていました。あれはピンクでした。しかし,もしかして,赤も白もあるのかもしれないと思ってしまったのです。いや,きっとあるはずだという根拠のない確信となりました。そこで,カメラを持って玄関を出ると,やっぱりありました。保健室の前に,赤と白が。気づくのが遅いと言われたのですが,本校の椿は3色でした。そんな椿を眺めていると,体育館前の梅が満開になっていました。関東地方なら2月頃に咲く花ですが,東北地方では桜より少し早いぐらいに咲く花です。桜と梅が同時に咲いているのです。いよいよ,春も盛りとなりました。写真ではありますが,本校のきれいな椿をしばしご堪能ください。
 

NHKのど自慢で大活躍 元気をくれた生徒たち

 
 3月10日(日)のことでした。「NHKのど自慢」が気仙沼市で開催され,前日の予選を通過した本校男子生徒5人組が,会場やお茶の間を湧かせる大活躍をしました。この番組の様子は,本校生徒が明るく生き生きと学校生活をしていることを全国の皆様にお知らせして,これまでの全国からのご支援に報いる,とても大きな活躍だと思っていました。本当によくやってくれたと拍手をしたい出来事でした。
 残念ながら番組の画像の使用許可が得られないので,ホームページでは触れることができなかったのですが,4月1日付けの「広報けせんぬま」で表紙に当日の写真を使用していただきました。大変ありがとうございます。今回はその広報表紙を写真撮影して皆様にご紹介をしています。
 番組に出場した生徒に限らず,明るく,前向きで,誠実な学校生活をしている鹿折中学校の生徒たちの様子を,彼らが代表して発信してくれたと思います。学校の運動着を着てくれたので,胸の「鹿マーク」がかわいいという反響もあったようですね。特別賞の受賞,おめでとう。番組へ参加申込をしていただき,お世話いただいた,ご保護者の皆様にも御礼をいたします。

鹿峰会入会式

       
 
 少し前のことになりましたが,入学式の翌日,4月9日(火)には鹿峰会入会式がありました。「鹿峰会」(ろくほうかい)とは鹿折中学校生徒会の呼称です。生徒たちは3月の委員会活動のころから,新1年生を生徒会に迎える,この式の計画を立て,それぞれ準備をしてきました。部活動紹介のために,各部では春休み中にビデオ撮影をしたりと,地道に準備をしてきた大きな行事でした。
 総務の皆さんはリハーサルも行って準備をしてきたので,当日は各自の役割をしっかりと果たしてよい行事にすることができました。それぞれのあいさつが実にしっかりと述べられていたなと感じます。生徒会の歌の斉唱から始まり,入会の言葉があり,委員会活動,部活動が説明されました。生徒が学校の主役であるためには,生徒の活動が主体的でなければなりません。これまでの生徒がよく活動に取り組んできたことを引き継いで,今年度も生徒自身が更に楽しい,居心地の良い学校生活になるよう活動を工夫してほしいと思います。吹奏楽部の皆さんの生演奏もよかったですね。
 校長先生からは,新入生が入学したので,改めて「未来を夢見る人間」はどんな人間なのか,質問されました。生徒がこのような人間になることを意識して励んでほしいと話されました。
 
 

年度初めは防災マニュアルの確認 11日は防災学習の日

 
 毎月11日は,本校の「防災学習の日」です。朝の短学活で防災について学習します。年度の初めなので,今回は「防災マニュアル」の確認,読み合わせでした。様々なケースについて,このようにしますと整理された資料を読んで,いざという時の行動の仕方を確認しました。「いざ」という時が,いつ来るのか分かりません。ですから,折に触れて,決めごとを定期的に確認していくことが重要です。今回,生徒はマニュアルの確認をしました。一方,ご家庭にいるときはどうでしょうか。また,家庭と学校の間,つまり,登下校時の避難行動や安全管理はどうでしょうか。ぜひ,有事を具体的に想定して,家庭での対応の仕方や,連絡の取り方,登下校時の危険や避難について,親子で話合っていただきたいと思います。命を守る行動を的確にとれるよう,ご家庭でぜひご指導ください。
 

複数担任制!

  
 新年度になり,新学期が始まりました。2・3年生の教室でも学級開きが行われ,新たな1年のスタートを切りました。上の写真のように,新しい担任の先生から学級便りを配布されて1年への期待と自覚を深めたり,新しい教科書を手にして今年の勉強への意欲を高めたりしています。
 ところで,下の写真を見るとお分かりのように,教室には複数の先生が入っています。本校では意図的に複数の先生が出入りする方式をとっているのです。名付けて「複数担任制」と校内では言っています。つまり,先生たちのチームによる指導をやろうとしているのです。生徒が多様であることは言うまでもありません。先生だって様々な個性や能力があります。得意・不得意もありますし,男女や年齢の問題があります。また,出張等で在・不在の時があります。ですから,学級担任だけでなく,学年主任や副担任などが常に教室で生徒に関わっていて,先生たちがチームで指導をし,生徒を見守り,励ます体制のほうがよりよい指導ができると考えたのです。本校では,昨年度からこんな指導体制を目指してきました。今年度は更にこのやり方を充実させたいと考えています。養護教諭も,教務主任も,主幹教諭も教室に行って生徒と関わります。教師にとっても,生徒をよく知ること,よく関わることは有効です。私たちは,この複数担任制を成功させたいと考えています。
 
 

入学式の裏方として 2・3年生の活躍

 
 1週間前の入学式,当然,新1年生が主役の行事ではあったのですが,いつものように在校生が裏方として活躍していました。当日の清掃活動はもちろん,1年生を迎える教室の装飾,1年生に手渡す新しい中学校の教科書の運搬,写真を見るとその様子が分かります。ありがとうございました。
 また,式場の準備の様子は下の写真をご覧ください。今回も丁寧な作業をしてくれました。椅子を並べてきれいに拭いたり,個数を確認して真っ直ぐにしてくれました。また,鉢花をステージに飾ってくれたり,ステージのセッティングをしたり,式次第を高い場所に貼ってくれたり,様々な仕事を2・3年生はやってくれました。自分たちの後輩となる人たちを温かく迎えようと一生懸命だったのです。先生たちと2・3年生の裏方としての堅実な仕事があってこその入学式だったのです。ご苦労様でした。
 
 

鹿折中の桜 もうじきです

 
 もう桜が開花したのではないのです。上の写真は去年の春の桜です。本校の登校坂の左右には桜があります。だいぶ成長した桜です。枝が市道に覆い被さっているので,桜のトンネルになっています。しかも,右側と左側の桜は品種が違うのでしょう,まるで紅白のトンネルのように色合いの違う桜が咲くのです。生徒はこの桜の下を毎日登下校します。今年ももうじき咲くのではないかと思って,私たちは楽しみに見上げているのです。開花が楽しみです。
 さて,登校坂を登り切った校庭の周囲にも桜の木がたくさんあります。やはり色々な品種の桜だと思うのですが,生徒たちは校庭や教室の窓から,この桜の風景を楽しんでいます。それにしても,去年の今頃はまだ校庭は工事中だったのだなと改めて思わされました。
 鹿折中学校にとっては「桜」は特別な樹木です。総合的な学習の時間を,本校では「さくら学習」と名付けていることからもお分かりでしょう。桜のように,花の中の花となり,愛される中学校になりたいものです。
 

大島大橋開通 「浪板虎舞」もお祝い

 
 
 4月7日(日)に気仙沼大島大橋(356Mのアーチ橋,通称:鶴亀橋)が開通し,気仙沼市鹿折地区と離島:大島地区が道路で直接結ばれました。50年に渡る島民の悲願が遂に現実のものとなりました。私たちの鹿折地区は気仙沼の商工業・水産業などを担ってきた地域でしたが,この橋によって「緑の真珠」と言われていた風光明媚な大島と隣接することになります。
 開通式では大島小・中学校の児童生徒たちが「島中ソーラン」をお祝いに披露していました。橋の向こうでは鹿折地区伝統の「浪板虎舞」が演奏をしてくれました。鹿折小・中学校の児童生徒もたくさん参加しての演奏です。「浪板虎舞」のみなさんは,いつも地域の行事の際に素晴らしい演奏をしてくれています。今回は,大島から歩いて橋を渡ってきた 大勢の人々を華やかにお迎えしてくれました。今日も頑張ってくれてありがとう。写真は当日の開通式の様子です。美しいアーチの橋です。そして,美しい故郷:気仙沼です。
 
 

笑顔とあいさつ  震災時に大切にしたこと

 
 8年前の震災時には,生徒の家庭の6割が家屋の被害を受け,その後,仮設住宅や親戚宅などに身を寄せることになりました。学校は4月下旬まで再開することができず,ようやく始まった新年度も,今とは違った臨時的なもので,制服や学用品も揃わないままのスタートとなった訳です。本校は写真のように体育館が避難所となりました。生徒たちはそんな中でも避難所の手伝いなどを一生懸命に行って,逆境を乗り越えようと努力し,頑張ってきました。
 先日,当時の学校の状況をまとめた資料を目にする機会がありました。感銘した部分がたくさんありました。特に当時の学校運営の方針には注目させられました。そこにはこのように書いてありました。
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 (1) 方針1 ~「笑顔」「あいさつ」~
 被災して避難所や仮設住宅にいる生徒, 親の失職により生活が苦しい生徒等で就学援助を受けている生徒が7割に達してい る。しかし,生徒は学校に来ると笑顔で学校生活を送っている。不安や辛さを心の中に秘め,笑顔で今を乗り越えようとしている姿がしっかり見て取れた。そこで,私たちは「笑顔」と「あいさつ」が,生徒だけで なく,地域にも一番の力になると考えた。 生徒は,生徒会を中心に全校生徒で「あいさつ運動」 を繰り広げている。体育館は,10月まで避難所として活用され,校庭にも120世帯の仮設住宅が建っている。これまで以上に多くの地域の人たちと接する。「笑顔」が「あいさつ」を生み,「あいさつ」が「笑顔」を生む。生徒の心のケアだけでなく,地域にも大きな力になっている
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 あのときの苦境を乗り越える道は,笑顔とあいさつの重視だと知り,本校生徒の今の活動の「根っこ」がそこにあったのだと知らされました。「笑顔とあいさつ」…これからも,私たちが大事にしていきたい事柄です。 

今年度の学校教育目標 「未来を夢見る人間」

 
 学校では年度末に教育計画を作成し,今年度の学校教育目標を定めました。(上)この学校教育目標は校内の各教室に貼られ,生徒にも先生にも示し,意識して取り組むものです。また,すべての教育活動がこの目標に向かって集約されていくことを目指します。
 ところで,教育目標そのものは前年度とは変わらないのですが,生徒向けのスローガンを新たに設けました。生徒たちに分かりやすい表現を,受け入れやすい表現を目指して「未来を夢見る人間になろう」と示しています。
 また,目指す生徒像には4番目を新設しました。「④夢や希望をもって未来を歩む生徒」です。何度かご紹介したとおり,本校の生徒の4割は震災で転居を経験している子どもたちです。どちらかと言えば,自己肯定感が低く,夢や希望が乏しく,社会参加への意欲が低い傾向があります。震災との関連は分かりませんが,前向きな態度で希望をもって自分の人生を豊かに開拓する人間になってほしいのです。そんな願いから「志」の分野からの目標を決めました。せっかく養った「知・徳・体」の資質能力を,前向きに生きる「志」を持つことで,積極的に活用し,自他の幸せを求めて生きてほしいと願うからです。
 今年度も保護者の皆様や地域の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

新年度スタート! 披露式と始業式から

 
 入学式に先立って,4月8日(月)は,まず新2・3年生が新年度のスタートを切りました。最初は新しく赴任された先生方との出会いです。教頭先生を始め3人の先生方が紹介され,生徒会副会長の尾形君が歓迎の言葉を述べました。3人の先生方からは自己紹介を含めて生徒にお話をいただきました。(上の写真)よい出会いの日となりました。
 披露式の後には,早速,始業式です。校長先生の式辞では,鹿折中の先輩たちが「笑顔とあいさつ」を大事にして震災を乗り越えてきたことが紹介されました。これを今後も大事にしながら,多くの支援に報いる学校生活を生徒が中心となって創造し,発信していこうと話されました。また,各学年代表として,2年生の小山さんと3年生の内海君が,今年度の決意と抱負をしっかりと述べました。新たな1年に対して,これまでの経験からチャレンジすること,将来を見据えた上で努力することなどが述べられました。(下の写真)3年生のリーダーシップの下,2年生も牽引力となって,新1年生をリードし,生徒が一丸となった学校生活をしてほしいと思います。
 式後には新担任などが発表となり,拍手と歓声があがりました。今年も楽しく充実した学校生活ができそうです。