鹿中 学校生活

2019年9月の記事一覧

9月11日は防災学習の日 備蓄品は大丈夫?

 
 毎月11日は「防災学習の日」です。9月の学習は「備蓄品」について考える内容でした。1年生の教室では,担任の先生が「どんな備蓄品が必要か」と質問をしていました。生徒は自分の考えを述べていましたが,今度はプリントによって必要な備蓄品を改めてチェックしていました。真剣な学習ぶりです。最終的には自分にとって必要な備蓄品のランキングを考えていました。分かっているつもりでも,死角があるものです。そして,状況によって必要な備蓄品も異なります。何度も考えてよい内容だと思いました。
 しかし,この日の習は学校では未完成でした。生徒はプリントを家庭に持ち帰り,保護者と一緒にもう一度考えることになっているからです。家庭内での防災への話合いはとても大事です。そして,定期的に地域での話合いも必要ですね。学校,家庭,地域での取組が貴重な命を守り,被害を軽減することになると思います。教室には防災マップが貼られています。避難できる場所などがどこにあるか,日常的に確認しているのです。私たちの日常の中に「防災」があることを大事にしていきましょう。
 

英語暗唱大会・少年の主張地区大会 3年生活躍

 
 9月10日(火)には地区英語暗唱弁論大会がはまなすホールで開催されました。本校からは3年生の及川さん,秋山さんが出場して立派な発表をしました。2人とも夏休みの期間を使って英語暗唱に取組み,練習を重ねてきた成果を十分に発表することができました。当日は堂々と発表し,ミスなくしっかりと実力を発揮することができていまいした。今回の自分の取組をぜひ自信にし,更なる進歩につなげてほしいと思います。
 また,翌日,9月11日(水)には,少年の主張地区大会が大谷中学校で開催されました。本校からは3年生の新野くんが出場しました。新野君は「これからの僕たちへ」と題した発表です。友だち関係の大切さを述べ,そこから新たな関係づくりを提案するものでした。これまでの同級生との関係を大事にするからこそ,新たに踏みだそうと提案するものです。中学生の日常生活の本音に基づく,貴重な意見だったと思います。発表後に新野君は「やりきった」と述べていました。そのように感じられる発表ができたこと,とてもよかったと思います。
 今回の英語暗唱も主張も文化祭でご覧頂きます。どうかお聞きになってください。
 

テストを目標にして頑張ろう! 自分からチャレンジ

 
 3週間前に2学期が始まりましたが,始業式の後にはどの学年も学力診断テストがありました。夏休みの期間を使ってこれまでの学習を復習し,理解を確かなものにして臨んだテストでしたが,その結果はどうだったでしょうか?生徒の皆さんは点数に一喜一憂せずに,テストの度に自分自身の学習がどうだったのかを振り返り,その振り返りを学習への意欲にしてほしいと思います。やっぱり「自分」が動かなければ何も変わりません。小さくても一歩を踏み出すこと。そして,一歩を継続することです。やればやるほど実力がつくものです。
 不思議なことに学習への努力を続けていても学力は直線的に右肩上がりにはならないようです。多くは階段状の右肩上がりになるのです。努力を続けていても全然点数に表れない期間があります。その代わり,あるとき一気に伸びる時がくるのです。途中で諦めると,その時を経験することができないのです。コップに水を注ぐのと同じです。最初は変化がないが,ある時,あふれ出すのです。それを信じて続けることです。「続けること」は才能です。3年生は,今週末にまたテストがありますね。よい取組とよい結果を願います。
 

サルスベリが咲いています 中庭

 
 「夏の花」はと問われて,皆さんはどんな花を答えるでしょうか?夏ならノウゼンカズラもいいですね。あのオレンジ色のたくさんの花が咲いた姿は如何にも夏だなあと思うのですが,残念ながら本校にはないようです。色々な花が咲く季節でもありあすから,「夏の花は?」の答えも多様でしょう。
 少し前にアジサイを紹介した学校の中庭では,今,サルスベリが咲いています。サルスベリの赤も夏を象徴する赤だと思うのですが,どうでしょう。(ピンクや白もありますが…)今,中庭で背の高い灌木の上部に特徴的な色の花を咲かせています。季節のもつ生命力の強さがこの色に表現されているように思います。でも,もうサルスベリの花もそろそろ終わりです。つまり,秋の訪れです。今度はどんな花が咲くのでしょうか。生徒の皆さんにもこの花の赤に注目してほしいです。今年の夏を覚えておきましょう。
 ノウゼンカズラ →花言葉「名声」 夏の季語
 サルスベリ   →花言葉「雄弁」 
          樹皮がなめらかでサルも滑るからこの名前に

授業研究会をしました(1年・数学)

 
 9月9日(月)には授業研究会を行いました。今回は1年生の数学の授業でした。単元名は「方程式 方程式とその解」です。全14時間扱いの3時間目の授業を当日は行いました。授業の目的は「等式の性質を使って,方程式を解くことができる」ようにすることです。この日は台風通過中のため,非常に湿度が高く,蒸し暑い天気でした。しかし,そんな教室環境の中でも1年1組の生徒たちは真剣に学習をしていました。とても立派でした。
 先生としては,生徒が①学習の見通しを持つ,②自分の考えを持つ,③ペアやグループや学級全体で話合う,この3つを授業の大事なポイントにしていました。実際はどうだったでしょうか。うまくいったでしょうか。
 やはり,教室では教えられてばかりではいけません。自分で考えることが非常に大事です。自分で考えるから楽しくなり,学習成果が定着し,学力となるのです。そのためには,ノートに考えをしっかり書くとか,情報をメモするとか,同級生に話したり,聞いたりしてみるといった行為が有効です。主体的な学習や対話的な学習が,確実な学びにつながるようです。学習はアクティブにしていきましょう。
 

保育実習(2年) 鹿折こども園様にご協力いただきました

 
 9月9日(月)は台風15号が接近するため,強い風雨が予想され,予定通りに「保育実習」を行うことができるか心配されました。しかし,予想よりも台風の影響が弱かったので,生徒は鹿折こども園に歩いて行き来し,無事に実習を終えることができました。大変幸運に恵まれました。そして,鹿折こども園様には今年度も生徒の実習にご協力をいただき,大変ありがとうございました。
 
 この学習は家庭科の学習の一つで,毎年2年生が行っているものです。ねらいは,幼児の心身の発達を理解し,発達の状況に応じた関わり方を工夫し,ふれあいの楽しさや喜びを味わうものです。将来の父母となるための体験学習であり,同時に自分自身の発達を自覚する学習内容でもあります。
 
 出会いの会を行った後は,おもちゃを使った体験学習に入ります。生徒は班ごとにおもちゃをつくり,工夫して幼児と遊びました。1班は「ビー玉ころころ・段ボールトンネル」,2班は「ピタゴラスイッチ・お菓子屋さん」,3班は「すごろく・ギター」,4班は「もぐらたたき」,5班は「クラッカー・卵パック迷路」,6班は「魚釣り・ぐるぐる紙コップ」です。それぞれよく工夫していました。
 
 実習中の生徒の表情も素晴しく,充実して学習したことがその表情から分かります。今後はこの体験をどう生かして生活し,成長していくかです。見守っていきたいと思います。ご協力ありがとうございました。
 

技術室で これは何?

   
   上の写真の物体は本校技術室の後ろの棚にあったものです。何でしょう?実は4つの物体があるのではなく,一つの物体を4つの面から撮影したもので,四方から撮影するとこのように見えるのです。答えは左下のとおりです。これは「積み木」でした。戸棚の中にポツンとこれが置かれていて,なんだろうと思ったのですが,結構可愛い絵が描かれていていいなと思うのです。どうでしょう。誰が作ったものか,いつ頃作ったものか,わかりません。これは推測ですが,夏休みの技術の宿題で誰かが作ったもの。あまりに上手にできているので,技術室の備品にしてしまったのかな。または,家庭科の保育実習で使う「おもちゃ」を作ったら,こんなおもちゃを作ったのかな。…想像が膨らみます。思わず遊んでみたくなるいい作品ですね。
 ところで,右下の写真は同じく技術室の前方の棚の上に置いてあるものです。これは船の模型のようです。昔,文化祭で学級制作などがあったときに,どこかの学級で作ったものかな。やはり,経緯はよく分からないのですが,立派な船の模型です。
 

花丸 保健講話を実施します ぜひ保護者の皆様のご参加を

  
  保護者の皆様には今週9日(月)にプリントでご案内をいたしましたが,9月27日(金)に保健講話を実施します。今回の保健講話は,ぜひ学校においでになって,生徒とご一緒にお話をおききいただきたい内容です。
 講師は小児科医:田澤雄作先生です。田澤先生は,多くの子どもたちを診察してこられたご経験から,過度な映像メディアの利用が子供の健康にどのような影響を与えるのか,警鐘をならされています。本校の生徒たちでゲーム・ネット依存が心配される生徒が全生徒の3割に当たることを以前にご紹介しました。今回は正しく生徒のそのような実態を踏まえた講話内容になっています。当日は,実例をあげていただき,メディアとの付合い方や,親子のコミュニケーションや絆づくりについてお話を頂きます。保護者の皆様がお仕事をお休みいただいてお聞きになってもいいくらいのお話が聞けると思います。どうか大勢の保護者の皆様のご来校をお待ちしております。なお,ご都合がつかない場合は,鹿折小学校でも,9月29日(日)に田澤先生がお話をされます。そちらでお聞きなってはいかがでしょうか。「メディアにむしばまれる子どもたち」(教文館)は田澤先生の著作です。ごちらもご参考にされてはどうでしょう。この保健講話は「鹿3運動」関連行事です。
 

まちづくり学習(3年) ご協力ありがとうございました

 
 9月6日(金)の5・6校時には,3年生がまちづくりについての学習を行いました。学習のねらいは,気仙沼や鹿折地区のまちづくりの課題を見つけ,社会の一員としての自覚を高め,主体的に解決しようとする態度を育てるものです。そして,将来に対して夢と希望をもって,志を立て,目的意識をもった生き方を考えさせるものです。この学習は3年間の総合的な学習のまとめです。
 
 9月6日の学習はこれから始まる単元のスタートにあたる内容です。実施に際しては,気仙沼防災教育推進委員会の栗原誠様にコーディネートをしていただきました。そして,当日は3名のゲストティチャーをお迎えしました。気仙沼まちづくり支援センターの塚本卓様,鹿折まちづくり協議会の小山睦史様(本校卒業生),東京で弁護士秘書をしていらっしゃる白幡彩様(本校卒業生)です。
 
 栗原様からは阪神淡路大震災のときの公営住宅の人々のお話からコミュニティーの重要さを,塚本様からは復興とは何か,気仙沼の復興はどのような状態かを,小山様からは鹿折地区のまちづくり協議会は,何を目指してどのような活動をしているかなど,全国→気仙沼→鹿折といった流れでお話を伺い,生徒は地域づくりについて考えました。お話を聞く生徒の姿勢立派でや真剣な表情をしています。生徒がゲストティーチャーのお話を正面から受け止めて,課題を感じ,まちづくりの必要性を感じている様子が伝わりました。
 
 今回初めて本校でお話をしていただいた白幡様は,鹿折地区の自宅を震災で失ったそうです。その辛い気持ちから中々気仙沼には帰れなかったそうです。しかし,東京から,気仙沼の人々が気仙沼を守ることへの強い意識と行動力を持ち続けて頑張っていることをいつも素晴らしいと思っていたそうです。今回は4年ぶりに帰郷したとのことでした。お話の中で,子供の頃,自分のお母さんが近所の一人暮らしのお年寄りをいつも気に懸け,そのお年寄りにご飯やおかずをよく届けに行っていたことなどを紹介していただきました。そして,鹿折中生徒には,組織やコミュニティの中で「人々に寄り添いながら一人一人がリーダーになってほしい」と希望を述べていただきました。母校の生徒に心からのメッセージを発信していただきました。わざわざ東京からおいでいただき,ありがとうございました。
 6時間目は生徒たちのグループワークでした。地域の方との交流会を実施するのに際して,どのようにすればいいかを考えました。今後の学習の進展が楽しみです。
 

健康課題④ ゲーム・ネットへの依存リスク 全校3割

 本校の健康課題の4つめは,ゲームやネットへの依存リスクです。
 本校では「鹿折中学校版ゲーム・インターネット依存自己評価シート」を養護教諭が作成し,1学期末に全校生徒に自己評価をしてもらいました。これは,いくつかの質問に答えてもらって,ゲームやインターネットへの「依存傾向がどのくらいあるか」を評価するものです。そして,その結果は下のようになりました。

 自己評価の結果によって,依存傾向の強い「①高リスク使用者」と,潜在的にリスクを抱えている「②潜在的リスク使用者」,依存はしていないと思われる「③一般使用者」に結果を集約すると,上のような結果が出ました。一口で言えば,全校生徒の約3割がゲームやネットへの「依存リスク」を抱えているという結果です。学年が上がるとその傾向が強くなっています。実は,本校職員からは普段の様子から見るとリスク保有者はもっと多いのではないかという感想が聞かれました。生徒の心身の健康,やる気や前向きさ,心の柔軟性や対人関係,学習成績等に善し悪しに関わる重要な問題だと捉えています。学校保健委員会では,保護者間で協力して,一緒になって指導することも必要ではないかというご意見もいただきました。下には生徒たちの感想をいくつか紹介します。