鹿中 学校生活

2019年5月の記事一覧

鹿3運動 ③鹿「メディア1時間」運動

 
 鹿3運動の3つめは,鹿「メディア1時間」運動です。中学生のメディア利用については,これまでも度々情報を提供し,PTAとともに保護者の皆さんにお願いをしてきました。先日も「スマホ等安全教室」を実施しましたが,依然この問題に関する懸念は続いています。
 一番心配なのは,スマホや通信機器等でのSNS利用で「いじめ」や「ポルノ製造」等の問題行動が起きる可能性があること,また,専用ゲーム機だけでなく,スマホ等でも深夜まで「ゲーム」をしたり,「漫画」を読んだりして依存傾向となること。そのことから,子どものコミュニケーション能力が育たず,不登校や対人関係のトラブルに発展することなどです。
 これからの時代では,これらのメディア利用は不可避でしょう。ならば,上手に使えるよう,依存しないよう,直接的コミュニケーションを大事にするよう指導していくことが大切ではないでしょうか。まずは,メディア利用をセルフ・コントロールする能力を育てましょう(持ちましょう)。スマホやゲーム機の利用を「一日1時間」と目安を設けて実践してはどうでしょう。先に記事にした「シックス・イレブン運動」とも関連させたいものです。なお,スマホ等は夜9時以降は保護者に預けることは気仙沼地区学校警察連絡協議会の申し合わせ事項になっています。(気仙沼地区のルール)各ご家庭で実践していただきたいと思います。

鹿3運動 ②鹿「シックス・イレブン」運動

 
 生活習慣で大事にしたいのは,「しっかり寝る習慣」です。中学生は多忙です。特に夏場は,部活動を終えて学校を出るのは午後6時15分です。(本校)帰宅すると7時頃になるのではないでしょうか?帰宅後に中学生がすることは…着替え,夕食,休憩や娯楽,家庭学習(学年+1時間が目安),家族の団らん,入浴などです。なかには,塾や習い事のある生徒もいるでしょう。これらを終えると就寝はいつになるのでしょうか。1日はいつでも24時間しかありません。24時間の中にこれらの生活を組み込まなくてはならないのです。ですから,どうしても「睡眠が軽視されている」のではないかと思います。しかし,睡眠が不足したとき,意欲の減退,体調の悪化,慢性疲労,集中力や笑顔の減退,イライラや不安の増加などが起きてしまいます。これではいけません。一日24時間をセルフプロモーションできる能力が必要です。その中で,決まった時間帯に「7時間」は良質の睡眠をとることが必要です。安定した生活リズムが効率の良い日常生活を生み出し,成長期の子どもたちの健康と成長を支えます。
 また,調査によれば,7時間~8時間の睡眠をとる中学生の学習成績が一番よいとの結果が出されています。恐らくこれは「自律心」や「自己管理能力」が学習成績に影響するからだと思うのですが,真実はどうでしょうか。今回の鹿「シックス・イレブン」運動の背景がここにあります。夜は11時には寝ましょう(寝せましょう),朝は6時には起きましょう(起こしましょう)。一日がより有意義になると思います。

鹿3運動 ①鹿「あいさつ」運動

 
 自然に上手なあいさつができる人を見ると,ああ,いいなと思ってしまうことは誰にもあるのではないでしょうか。あいさつで他の人によい印象を与えることは,相手だけでなく,その当人にとっても重要なことですね。多くのみなさんから好感をもって接してもらうことができるからです。あいさつは「人間関係の入口」をつくる働きがあります。人は多くの人々と接することで様々なことが分かるようになります。まして,子ども時代は多くの人々と触れ合い,関わることで,成長する機会を得るのです。ですから,あいさつ(入口)が上手かどうかは大きな問題です。あいさつで人とつながることができる「心の体質」をつくりたいものです。
 社会生活や職業生活でもあいさつは大切ですが,子どもの時代に人に対して積極的に関わり,交流してよりよい関係をつくる心の体質を育むことを大事にしたいものです。デジタルな人間関係が増えてきていますが,直接顔と顔を合わせて紡ぐ人間関係が基本です。「おはようごさいます「さようなら」「ありがとうございます」など,相手の顔を見てはっきり言えるように,小中学校時代から育てましょう。このことを家庭,地域,学校で取り組みましょう。

「鹿3運動」を始めます ご家庭でのご協力を!

 
 鹿折中学校の生徒を今後伸ばしていく上で最も重要なことは「生活習慣」を向上させることです。生活習慣といっても色々なものがありますが,とりわけ私たちが重要視しているのは,①あいさつの習慣,②活動と睡眠の時間帯管理の習慣,③スマホやゲームなどのメディア利用の習慣だと思われます。
 保護者の皆さんは,既にご存じの通り,この生活習慣に問題があることは昨年度の学校評価の結果から明らかなことでした。そして,生徒自身もそう感じており,私たち学校職員も問題視・不安視していることです。もし,これらの生活習慣が改善・向上したら,鹿折中生徒の①前向きさが高まり,②学力は向上し,②問題行動が減り,④健康が増進されることが期待できます。
 この度,鹿折小学校と中学校がこの「生活習慣の向上」に共通して取り組むことになりました。小中で協力し合い,ご家庭の理解と協力を得ることで「強力な推進力」を得られると考えるからです。名付けて「鹿3運動」です。学校ではこれを働き掛けてまいります。鹿折小・中の子どもたちを一層伸ばすために,是非ご家庭からのご協力をお願いします。
 ※このポスターをご家庭の目立つところに貼ってください。(印刷配布済み)
 →鹿3運動 ポスター.jpg

2年生総合 「職業講話」を実施しました

 
 
 5月10日(金)に2年生の総合的な学習で「職業講話」を行いました。これは今年初めて実施するものです。2年生の総合的な学習のテーマは「人々はどう生きているのか?」(自他の生き方)です。このことを探究しながら,3学期にの立志式につなげ,「みんなが幸せなる社会」をどうつくるかを考える学習へと発展します。
 今回の職業講話では「ハローワーク気仙沼」から及川様,小山様に学校においでいただき,興味深いお話を熱心にしていただきました。大変ありがとうございました。生徒にとって今まで知らなかったことや分からなかったこと見えてきたり,未来を考える貴重な機会となりました。内容は①ハローワークの仕事,②13歳の進路,③何のために働くのか,④仕事に出会うために,⑤自分を知ること,⑥自己理解ワーク,⑦仕事を知るなどでした。生徒の表情がその学習の有意義さを物語っていると思います。
 
 先日の1年生の学習では「メモ力」を話題としましたが,2年生も同様に素晴らしいものでした。更に凄いのは2年生の「質問力」です。お話をお聞きしているだけでは,真の理解には至りません。お話に対して感じたことをお伝えしたり,疑問をお尋ねしたりして「対話」することが,本物の理解をもたらすのです。このことがよくできるようになってきた2年生の姿を見ることができました。素晴らしいです。メモしたり,話合ったりすることで「自分の考え」をもつことが「質問力」を生み出してるようです。
 
 自分自身を生かして職業をもち,社会に参加することで,家庭を支え,社会を豊にできる人になってほしいものです。そして,自分自身の幸せをたくさん感じてほしいものです。頑張れ,2年生!
 

通学路の様子はご存じですか?

 
 雨上がりの先日,5月7日(火)のこと,地域の方からお電話をいただきました。昨晩は結構強い雨が降っていたのですが,生徒が登校する頃には雨も上がって,ああいいなと思っていたのです。しかし,通学路はそうではなかったようです。お電話の内容は,学校の下の住宅地を通る通学路が冠水しており,生徒の徒歩通学に支障があるはずだということでした。早速,防災担当の職員が現場を見に行くと,写真のような風景となっていたそうです。恐らく少し前には,これ以上の冠水があったものと思われます。お電話でご指摘のように,徒歩通学の生徒は大変だったと思われます。通学路の様子を確認していかなくてはと思いました。
 実は,本校では正式な通学路を指定していません。それは震災以降,あちこちで道路工事等が行われており,状況が定まらないからです。未だに通学路を正式に指定しかねてい状況なのです。ですから,今回の情報提供は貴重でした。学校はもちろんですが,各ご家庭でもお子様の通学路について,雨天時や夕暮れ時などの状況もご確認いただけたらと思います。地域のことは学校以上にご家庭がご存じだと思いますが,今回のように状況変化があったときは思わぬ事態となるのですね。
 また,車両だけでなく,クマなどの動物による懸念,声がけ・つきまといなどの不審者への対応にもご指導をしていただきたいですし,大きな地震等が発生した場合の通学路上の一時避難先についてもご家庭で話題としていただきたいと思います。親の送迎に頼らない「徒歩通学」「自転車通学」は生徒の心身の成長にとっては重要なことです。これを安全にさせることが大事だと思っています。どうぞご理解いただき,ご協力をよろしくお願いいたします。
 

学校の新緑 素晴らしい季節になりました

 
 写真は5月1日(水)の登校坂の様子です。草木の緑と桜の花びらのピンクのコントラストがきれいです。先日までは上を見上げていた登校坂の風景でしたが,この日はピンクの絨毯の上を歩くことになりました。下を眺める,この桜も素晴らしいですね。
 
 上の写真は,校舎の中庭を撮影したものです。先日は白木蓮が素晴らしい白い花を付けている様子をご紹介しましたが,あっという間に緑が青々としてきました。朝の光を浴びて輝く緑の様子をご覧ください。この風景と子どもたちの風景がとてもマッチしているのです。
 
 これも先ご紹介した校舎正面の椿の落花です。株の下にはたくさんの椿の花が落下して,まるで花の絨毯のようです。植え込みのパンジーとも一体化しているのです。とても豪華な絨毯です。
 
 ツツジもきれいに咲きました。校地内のいたるところで春の花々が咲いているのです。素晴らしい青空が広がった朝には,登校する生徒たちの1日の頑張りを励ましてくれているようです。

修学旅行 特別生放送!

 
 3年生の修学旅行隊は,5月10日(金)に2泊3日の旅行を終えて無事に鹿折に帰ってきました。保護者の皆様,ご協力たいへんありがとうございました。
 ところで,9日(木)の昼の放送では,放送委員が東京で自主研修中の3年生に電話インタビューをして,修学旅行特別番組を生放送していました。この日は,新大久保で買い物中の3年生の先輩に電話をかけ,天気の様子を尋ねたり,活動の様子を尋ねたり,激励をしたりして,楽しくリアルな放送でした。とても意欲的な番組づくりです。バックに流れた曲は,吉幾三さんの「オラ東京さ行くだ」,クリスタルキングさんの「大都会」でした。中学生がなんでこんな曲を知っているのと驚いてしまいました。放送委員には,うまくいかなくて悔しかった部分もあったようですが,このような企画放送ができるのは素晴らしいことです。反省点を生かして上達していきましょうね。期待しています。
 

中学生の子育て

 
 小学生のように手はかからなくなりましたが,中学生の子育ては難しいと思います。各ご家庭ではどうでしょうか。中学生には中学生の子育てが必要です。
 今日は図書のご紹介です。左の図書は「友だち幻想」という新書(ちくまプリマー新書,菅野仁)です。人間関係というものについて,多くの示唆を与えてくれる良書です。以前,市教育長さんが中学生にこの本を薦めていましたが,中学生の保護者の方々が読まれても有益ではなかいかと思います。特に,友だち関係について考えることの多いお子様をお持ちの保護者の方にはお薦めです。
 右は,昨年,日本PTA全国協議会が創立70周年記念に際して出版した物です。様々な家庭の子育ての逸話が紹介されています。子どもと共に学び,共に乗り越え,親として成長するために役立つ図書です。子育てにはどの家庭にも当てはまる正解というのはないのかもしれません。我が家の子育てを考え,実践するのに役立つ図書です。
 子どもを育てることと,親として成長することは,裏表の関係です。ですから,子どもの成長を導く私たちの学びは大切です。子どもを育てながら,私たちは大人として成長しなければならないのです。

1年総合的な学習 防災講話を行いました 


 
 
 5月8日(水)の5・6校時に1年生は総合的な学習を行いました。1年生の学習テーマは「社会にはどんな課題があるのか?」(社会の課題)です。今回は社会の課題の一つとして「防災」を考えます。小学校までの学習で,このことを随分勉強をしてきたと思いますが,中学生ですから,防災上の課題を知り,その課題にどう取り組むべきかを考えさせたいと思います。
 当日は気仙沼市役所総務部危機管理課からお二人の講師をお招きし,様々な災害の可能性と情報入手の方法を教えていただきました。1年生の生徒たちは,実によくお話を聞いていたと思います。休憩時間にも先生と地図を見ながら会話をしています。そして,関連する質問を積極的に行うことができていました。これからの学習が楽しみです。
 それにしても,一番感心したのは「メモ」です。1年生の生徒はお話を聞きながら,思い思いにメモをとっていました。積極的なお話の聞き方に加えて,意欲的なメモの取り方でした。この学習習慣は小学校で培ってきたのではと思いますが,とてもよい習慣だと思います。下の写真はその様子を撮影したものです。今後,工夫のあるメモ,自分の考えや気付きを深めるメモの取り方に発展させたいものです。