鹿中 学校生活

2020年1月の記事一覧

ついに鹿よけ柵の設置 効果はどうか

 
 三陸道の工事などが鹿折地区で進捗し,山が荒廃してきているからでしょうか,本校には鹿が度々出現しています。ホームページでも何度かご紹介してきました。ニホンジカが多いのですが,とても可愛らしく,生徒に危害を加えることもなく,共存できていると思うのです。しかし,花壇を荒らす行為だけはいただけません。11月には植栽したばかりのビオラが全部食べられてしまいました。先日は少しだけ残っていた小さなビオラまでしっかりと食べてしまいました。そして,しっかりと足跡も残していったのです。
 
 足跡は花壇だけでなく,どうやらテニスコートにも立ち入ったらしく,テニスコートには多くの足跡が残っています。その足跡を見ると,2頭で学校にやって来たように見えます。これでは今後植栽をしてもまた食べられてしまうのではないか……そういった心配が尽きません。どうしたらいいのでしょうか?
 この事態に,三浦用務員さんが遂に動きました。ある日のこと,下の写真のように赤いスズランテープが花壇の周囲に張り巡らされました。一説には,鹿は赤い色を嫌うということを聞いたそうです。そして風に吹かれるとテープがサラサラと音を立てます。この音も鹿に対して効き目があるのではないか,そう考えて遂に鹿よけ柵ができました。さて,このアイディアはどんな結末となるでしょうか。上手く機能して鹿よけになればいいのですが,期待をしましょう。
 

給食センターの皆さんへ 感謝!

 1月24日~30日は「全国学校給食週間」です。
 本校ではそれに合わせて,いつもおいしい給食を作ってくださっている気仙沼中央給食センターの皆さんに感謝の気持ちを伝えることにしました。
 保健委員会の生徒が中心となり,全校生徒のメッセージをとりまとめています。右下には,給食の好きなメニューをランキングしています。全学年でカレーがランクイン!次点は鶏肉のレモン煮のようです。
 こちらは気仙沼中央給食センターへお届けします!
  
  

鹿3運動ポスター 保健委員会

 
 校舎内に「鹿3運動」(小中連携生活習慣向上運動)を呼びかける新しいポスターが登場しました。内容はもちろん,①「あいさつ」②「早寝早起き」③「メディア1時間」なのですが,生徒会の保健委員会の皆さんが積極的にこれを呼びかけてくれるようになりました。この運動は次第に広く知られるようになってきましたが,その実践化はまだまだといった印象です。生徒自身の生活習慣に対する「セルフ・コントロール能力」がどうしても必要です。今回の保健委員会の取組で,また一歩前進できることを期待します。
 ところで,香川県議会では,ゲームやインターネットの依存症対策に関する条例制定を全国に先駆けて検討しているそうです。その素案では,高校生以下を対象にゲーム利用の時間を1日あたり平日は60分休日は90分に制限するなど,具体的な制限が盛り込まれることになっているそうです。また素案では,夜間の利用は高校生は夜10時以降制限し、小学生や幼児を含む中学生以下は夜9時以降制限することが盛り込まれるということでした。行政からの使用制限が現実化するほど,この問題が深刻化していることが分かります。これは全国的な懸案事項です。大人の皆さんの認識と行動も必要だと思います。写真には「宮城の宝 いただきます」の食育ポスターも写っていますが,子どもたちは大事な「宝」です。メディア利用の弊害を踏まえ,適切な環境で子どもたちを伸ばしていきましょう。
   

1年生調理実習 豚汁(肉料理)

 
 1年生の家庭科では,先日,調理実習の2回目が行われました。今回は肉料理がテーマ,「豚汁」です。教室に入ると,ごま油のよい匂いが調理室に立ちこめていました。生徒は材料を準備して,調理の手順を確認して,鍋に火を入れます。少し恐る恐るですが,段々に思い切って作業するようになっていったようです。
 
 段々調子よくなったのか,どうやら適当な部分がでてきたのかもしれません。あるタイミングで先生は全生徒の手を止めさせて,自分に注目させました。「手順どおりやりなさい」「確認する作業をしなさい」ということが先生のお話の趣旨でした。どうやら少し不注意な様子があったからのようでした。先生は前日からこの実習のために準備をしています。折角の実習を成功させるために,的確に注意をしていました。生徒が主体的に取り組むことに,先生の専門性のある指導が加わることが重要です。今回の先生の注意は,生徒のよい勉強になったようです。
 
 調理が終わると試食です。楽しく試食をしている様子が見られました。職員室の先生にも来てもらって一緒に会食となりました。同じ材料で,同じ手順で調理しているはずなのに班ごとに味が異なるのはどうしてなのでしょう。全ての班の試食をしている先生もしていたようです。ごちそうさまでした。試食後には,早速片付けに入っていました。手際の良い実習でした。
 

雪景色 暖冬と言われますが

 
 1月も最終週になりました。写真は1月21日(火)の朝の雪景色です。雪景色とはいっても今年は暖冬のため,未だにしっかりと降り積もった雪景色とはなっていませんが,朝一の校庭はこんなふうになる日が何日かありました。幸いインフルエンザなどの流行も起きず,穏やかな学校生活ができている様子です。暖冬と言えど,朝夕は寒さが厳しく,その中でも生徒たちはしっかりと学校生活をしてきたようです。学校から南側を見ると,今は桜が落葉しているので魚市場方面の海が見えます。春はこちらの方角からやってくるのでしょうか。手前に造船所のクレーンがそびえているのが分かります。鹿折らしい風景ですね。
 
 下の写真は1月20日(月)の登校坂の写真です。少し湿った路面で冷え込みが強かったので,通勤で学校に上がっていくときは少し不安な状況でした。1時間目が始まった頃に,登校坂の下で車が側溝に入っているよと情報がありました。教頭先生を中心とした3名の職員が現場を見に行くとこのようになっていたというのです。情報では登校坂を下っていった車が路面が滑ったため,カーブのところで制御できなくなって真っ直ぐに突っ込み,側溝に入ってしまったらしいのです。生徒が通るのは反対側の歩道ですから今回は大丈夫なわけですが,本校の登校坂は北側にあって日差しが入りにくいので要注意です。生徒たちには早速情報提供し,安全な登下校を指導しました。保護者の皆様の自家用車での送迎などもありますから,学校周辺はもちろん,冬道の安全については十分にお気を付けいただきたいと思います。
 

今月も 「鹿中きれいの日」実施

 
 今月16日(木)も,生徒会は「鹿中きれいの日」を実施しました。これは,鹿(しし)なので,4×4で16。…そこで毎月16日を目安に,生徒会が主導して全校生徒による清掃活動を実施する企画です。生徒総会で提案され,昨年度から始まった生徒会企画です。先月は,委員会連携を図った「鹿中きれいの日」の実施を生徒会は試みていました。
 今月は先月のように中央委員会を開かずに実施したのですが,普段の清掃活動では行わない場所を,部活動ごとに丁寧に清掃したり整理整頓してくれました。
 その一つは普段は物置になっている教室の整理整頓と清掃です。昔のユニフォームなどをきちんと畳んだり,部活動で使った用具を整頓したりしてくれました。
 
 上の写真では廊下に机や椅子が並んでいますが,これは机や椅子の倉庫になっている小部屋をきれいにするために,一時的に廊下に物品を出したものです。実はこの部屋は,昔は「相談室」として使われていたものですが,現在は倉庫になっています。今回整理整頓したことで,もう一度「相談室」として使いたいといった意見も出てきたようです。
 
 また,今回は新しく教室に設置されたエアコンのフィルター掃除をしてくれました。本当は2週間に1回ぐらい清掃することが推奨されているのですが,なかなかできません。今回,きれいにしたことで暖房効率も上がるものと思います。写真は保健室のエアコンの清掃の様子です。「家電芸人」といった人たちがいるようですが,本校の「家電のプロ」が積極的にやってくれて大助かりです。収納しきれなかった図書室の本も新しいキャビネットにきちんと収めてくれました。お陰様で校舎内の環境が美しなったようです。生徒の皆さん,お疲れ様でした。
 

学校のサザンカとツバキ 春はまだか?

 
 上の赤い花はサザンカ(山茶花)です。サザンカは中庭にあり,12月にはもう花を付けていました。そして,1月の下旬となった今でもこれから咲こうとしている蕾がたくさん見られます。寒さに負けず,しっかりと花を咲かせているところは見習いたいものです。そして,派手さはないのですが,きれいな「赤」だなと感じます。(ピンク色のサザンカもあるようですが,本校のサザンカは赤です)
 サザンカとよく似た花はツバキ(椿)です。ツバキとサザンカの区別がちょっと紛らわしいのですが,用務員の三浦さんは散り方が違うと話していました。確かにそうですね。学校のツバキは校舎の前にあります。何色かのツバキを楽しむことができます。今,ツバキはどうなのかなと思って見てみると,たくさんの蕾がこちらにも見られました。しかし,花は一つもありません。よく似ていますが,サザンカは冬の花で,ツバキは春の花だと思うのですが,どうでしょうか。まだツバキが咲くまでには時間がかかりそうです。しかし,膨らんだ蕾を見ると,春は少しずつ近づいているんだなと思わされるのです。期待的な観測でしょうか。
 

授業研究会 2年男子保健体育

 
 1月14日(火)には英語,15日(水)には保健体育で授業研究を実施しました。保健体育の様子をご紹介します。2年生男子の学習は「バスケットボール」です。今日の学習課題は「チームごとに攻めや守りを考え,作戦を立てて試合をしよう」でした。
 5時間目の体育館は冷え切っています。まず,準備運動です。授業が始まって約12分ほど,丁寧な準備運動が行われました。寒い時期には怪我の防止の観点から丁寧なウォーミングアップが必要です。十分な活動が行われていました。また,利き手でない手でのドリブルなどが,上手にできているのには驚きました。積み上げてきたものがあると感じられる内容でした。その後の先生の今日の学習課題についての説明も的確で短く,しかもキーワードが適切に盛り込まれていました。
 
 生徒たちは,グループに分かれて作戦会議をしています。グループは4つです。バスケ部の生徒がリーダーとなっているようですが,積極的にグループをまとめ,メンバーとともに戦略を立てていました。作戦盤もうまく使って可視化しているようでした。
 
 試合が始まると,それぞれのグループが作戦に基づき,一生懸命にプレーし,よく走り,声をかけ合ってて対戦しています。見事シュートが決まると,素直に喜び,ガッツポーズも飛び出していました。楽しそうです。
 
 時間はそう長くないのですが,てきぱきと試合が進められ,対戦のない生徒たちは観戦してよく声をかけていました。同級生の一生懸命なプレーを讃えるとともに,そこから互いに刺激を受けているようでした。
 
 試合を終えると,今度は振り返り。それぞれの作戦にもとづいて評価をしていました。うまくいかなかったところや,よくできたところが短い時間で確認されていました。また,使ったビブスなどを素早くきちんと畳んで整理している姿も,学習の積み上げが感じられるものでした。生徒に聞くと,いつの間にか見よう見まねで畳むようになりましたと教えてくれました。
 学習の終わりには各リーダーから振り返りの内容が紹介されました。来年度のバスケの学習ではこのようにしたいと抱負を述べています。学習がしかり積み上げられ,年を重ねるごとに進化していることが素晴らしいと思いました。
 

防災壁新聞完成 校内で展示されています

 
 2学期末に生徒たちが一生懸命に取り組んでいた防災壁新聞がついに完成しました。そして,3学期になって校舎1階の玄関や職員室前に各学級の壁新聞が掲示されています。先日,先生たち全員によって審査が行われ,最優秀賞などの賞が決まりました。これが1年間の防災学習のまとめとなるものです。新聞記事を読みながら,ここで取り上げたことを確かめ,もっと取り上げるべきことがなかったのかなどと振り返ってみてほしいと思います。みんなで書いた壁新聞でしたが,一人一人の中に防災への考えと態度を確立することが大切ですね。最優秀賞をとった3年生の新聞から一部をご紹介します。
 「…体験交流ホールで震災時の映像を見た。建物が大きく揺れたり,屋根が崩れたりするほどの大きな地震。その後に町をおそう大きな黒い波。とどめを刺すように起こった火災。これら全てはここ鹿折で起こった。映像の中には見覚えのある町が被害にあっているシーンもあり怖くなった。特に,シャークミュージアム付近の交差点で車のすぐ後ろに津波が迫ってきた場面は見ていてゾッとした。…」
 今年度,本校では3年生が震災遺構「伝承館」を見学をしました。(9月) 中学生が震災を直接知らない世代になったことを踏まえ,指導の在り方を工夫し,変えていかなければならないと考えています。
 

金曜日の朝の活動 ボランティア委員会

 
 
 まだ朝日が昇り切らない,霜で白くなった校庭を数人の生徒のグループがゆっくりと歩いているのです。よく見るとボランティア委員会の生徒たちです。いつもの活動です。ゴミ袋や火ばさみをもって,みんなで校庭を見回り,清掃活動をしています。恐らく登校坂にも他のグループがいっているのでしょう。担当の先生の姿が見えないことから,そちらのグループについているのだろうと思いました。金曜日の朝の光景です。毎週金曜日の朝,7時30分からボランティア委員会は活動しています。担当の先生も一緒です。
 下の写真のように,朝日を横から受けたりする日もあり,そして,小雨が降って濡れている日などもあります。そんな日でも,いつもより早く登校して地道な活動をしている生徒や先生がいることをご紹介します。このあと,例のボトルキャップの計量や回収の仕事を彼らは行っているのです。
 

何だろう これ?

   
 校舎内を歩いていると,時折,これは何だろうと思うものに出会うことがあるのです。3学期に出会った,そんなものをご紹介しましょう。
 まず,毛筆で書いた「限界突破」。これは2年生の教室に貼ってありました。担任の先生の名前が書いてあるので,聞いてみると,自分が書いたものではないということ。では誰がこれを書いたのでしょうか。上手に書かれた四文字です。この言葉は2年生の学級目標です。
 その隣の3枚の掲示物も最近校舎内に登場したものですが,同じく制作者不明。一つは「チャレンジする勇気」というタイトルがついています。エジソンの「失敗?これはうまくいかないということを確認した成功だよ!」という言葉が添えられ,ラクビー日本代表の写真も…。その隣は,漫画「スラムダンク」から安西先生の言葉を紹介していました。「あきらめたらそこで試合終了だよ」という言葉です。次のものには「目標を達成するには全力で取り組むこと以外に方法はない」と書いてあります。誰の言葉でしょうね? …やはりこれは,3学期,生徒に向けたメッセージのようです。
 下の写真は教室脇の学習室にあった「円卓」(?)のようなものです。机の上にホワイトボードやペンなどがセットされています。これから何かが始まるのか,逆にもう既に終わったのか。もう一つ,他の学習室にも円卓風の机が用意されていました。なんだろう,これは? …でも何か期待できそう,この直感は当たっているでしょうか。
 

席書大会に向けて 書き初め

 
 先週,1月14日(火)の放課後,以前にご紹介した校内書き初め展の入賞者たちが集まって,市内書き初め展の席書大会に向けて練習に励んでいました。左上の手本や用紙が懐かしく思われる方もいらっしゃるかもしれません。手本の文面は年度によって変わることがあるのですが,体裁や規程用紙は昔のままです。そして,書かれた毛筆作品も昔と同じように床に並べられて,教室の一角で乾くのを待っています。これらは変わっていませんね。昔からこんな風景でしたね。
 
 そして,それに取り組む生徒たちの練習風景も昔と同じかもしれません。以前にご紹介したように,今回の放課後の練習でも生徒たちは一生懸命に取り組んでいました。練習の終わりに尋ねてみると,ある生徒は「字を書くのが好きです」と答えてくれました。とても集中をして取り組んでいる様子からも,そのことは伺い知ることができました。いいですね。
 
 また,個人で真剣に取り組むだけでなく,今回は先輩後輩が肩を並べて練習をしています。時折,先輩が去年の経験を基にして後輩にアドバイスをしたり,後輩が先輩に文字を示してアドバイスを求めたりしていました。また,休憩の時には楽しく会話をしたり,ふざけあっって笑ったりしているのもいいですね。
 下の写真のように,最近はタブレットを使って先生が書いている動画を見て自分の参考にしている様子も見られます。これは運筆の具体的なメージをつかむにはいい方法かもしれません。練習の終わりには,自分の書いた作品を先生に見せてアドバイスをもらっている生徒もいました。席書大会で納得のいく作品ができることが楽しみになる練習風景でした。
 

勉強が分かるようになること 

 
 1月8日(水)の3学期始業式の後には,3時間目から学力診断テストが全学年で実施されました。教科学習がどの程度身に付いたか,全国や県内の中でどの程度の位置にあるのかを診断するためのテストです。中学校の学習は,小学校の学習の上に更に詳しく深く学ぶことになっているのは当然です。その中身は学習指導要領に示された目標や内容を実現するものです。そして,高校受験のための学力ともなるのが現実です。生徒たちの自己実現と学力は密接な関係をもっているのは当然です。この日のテスト受験の様子を見ていると,生徒たちが「学習の壁」と必死に向き合っていることが伝わってくるものでした。
 
 勉強が分かるようになれば,どんなにか学校生活が楽しくなることでしょう。そして,自分に自信がもてるようになることでしょう。また,未来に対しても希望がもてるようになるでしょう。逆に,分からなくなって,自分は学習についていくことができないと感じたら……希望を失い,不安と劣等感に苛まれるのではないでしょうか。ですから,やっぱり毎日の1時間1時間の学習内容をしっかりと身に付けることはとても大事なことです。そして,生徒たちは皆同じではないので,その人に合った勉強をし,その人に合った助言やサポートが必要になるのは当然です。生徒一人一人の希望を育むための学習や指導ができなければと思います。どの生徒も心の中に「勉強が分かるようになりたい」という切なる願いをもっていることを教師は忘れてはいけません。そんなことを思わされる,この日の受験風景でした。
 

毎月の「防災標語」ありがとう 防災委員会

   
 月ごとに各種委員会の話合いが行われて,その月の活動が推進されていることはご存じだと思います。今回は,防災委員会の防災標語をご紹介します。様子を見ていると,毎月の話合いの中で防災標語が決められているようです。そして,月が変わると校舎内の掲示板に,毎回黄色い紙を使って,その月の標語が新たに貼り出されます。ここ最近の10月からの4か月分の標語をご紹介しましょう。
 10月 …「身の回り台風に備え再確認」
 11月 …「取り組もうもしものために防災訓練」
 12月 …「寒くなり空気乾燥火事注意」
 1月 …「雪が降り路面凍結気をつけよう」
 それにしても,生徒たちは実にタイムリーな標語を考えるものだなと感心してしまいます。毎月貼り出される標語から,時々の防災をいつも考えさせられるのです。本校の防災教育は「日常生活の中にある防災学習」であることが特徴です。毎月11日の防災学習の日だけでなく,生徒の活動(防災委員会)でも地道な防災教育が行われているのです。

校舎の老朽化 使い方の工夫や取組

 
 本校の校舎は昭和58年から使用しています。もう40年近く,この校舎を使用しています。生徒たちは丁寧に使い,清掃もきちんとしてきましたが,さすがに校舎の老朽化は否めません。水道の配管も腐食してきているのか,水漏れを起こす箇所もありますし,ドアが渋くなって開閉しにくくなったりしている部分もありました。また,放送設備やストーブが老朽化して不自由をしたりしています。修繕や改善の要望をしていますが,予算の問題もあり,すぐにという訳にはいかないのだそうです。
 そんな中,生徒たちも工夫をしてこの老朽化した校舎を使ってきました。トイレの便器のレバーが壊れないように,レバーは手で押すことにしています。それを実行するために,保健委員がレバーにリボンを付けて約束を示しています。足で踏むことでレバーが壊れるのです。先日は修繕に結構な費用がかかってしまいました。古い製品なので部品交換できなくなっているということでした。トイレ内には下のようなポスターを貼って大事に使うことを呼びかけています。
 
 また,先日は各教室の廊下側にあるガラス窓が転落しないように,T字金具を使って簡易ストッパーを取付けてもらいました。老朽化で建て付けが悪くなり,引き戸のレールからガラス窓が外れてしまうことがあるのです。これが下にいる生徒たちに落下しては大変なことになります。そこで支援員さんが,少々のことでは落下してこないように工夫して作業をしてくれました。寒い中でのたいへんな作業でしたが,お陰さまで教室の安全性が向上したように思います。これ以外にも施設や備品も含めて近代化をしていきたいのですが……。
 

学級目標 その実現を3学期に

 
 昨年春に新たな1年が始まるのに際して,各学級では「学級目標」を定めました。この目標を決めるのには,様々な手順を経たり,時間をかけたりして,ジックリと考えてようやくたどり着いた目標です。各教室に行くと,教室の正面の黒板の上にそれぞれの学級目標がそびえています。毎日目に入っているので,新鮮みがなくなっているかもしれませんが,ぜひもう一度確かめてみましょう。あの時,どんな考えからこんな目標を決め,どう感じていたのかを。
 
 あれから1学期,2学期と学校生活を歩み,今は3学期に入りました。今年度は残り2か月ぐらいになったのです。生徒の皆さんがそれぞれの学級で掲げた目標は実現しましたか? もう一度確認して取り組まなければならないことはありませんか? ぜひ学級ごとにこのことを考えて3学期の歩みを充実させてほしいと思います。君たちの教室の真正面に掲げて目指したものです。格好だけになってはいけません。既に多くの手応えを感じてきたのでしょうが,今一度,確かめてみるべきです。そして,更なる充実を期待します。各学級の目標達成が生徒会の目標達成につながるものと考えています。
 3年生の教室をみると,自分たちの年間の歩みが年表の中に示されています。よい工夫ですね。桜の木の下で写真を撮ったあの頃からは,随分時間が経ちました。着実に歩みましたが,卒業をどう迎えるか,自分たちでよく考えて実践してほしいと思います。
  

書き初めの展示 一生懸命に書きました

 
 新年恒例の書き初め作品(毛筆・硬筆)が校内展示されました。以前にも学習の様子をお知らせし,その取組の素晴らしさをご紹介していましたが,今回は冬休み中の学習課題として出されていた作品を新学期に提出し,それを校内展示しています。毛筆は1年生が「月光」2年生が「自然」,3年生は「青雲」です。小学校までは楷書の作品でしたが,中学校では「行書」の作品となります。しかも学年が上がるにつれて行書の度合いも進んでいきます。今年はどんな作品ができたのでしょうか。先週9日(木)から校内展示されています。
 
 展示が始まった朝には,生徒たちもどの作品が賞に選ばれたのかを興味深く確かめながら,同級生の作品に見入っていました。金紙や銀紙が貼られている作品が今回入賞した作品となるわけですが,まずは自分が紙に向き合って集中し,よい時間を時間を過ごしたことに満足してほしいと思います。文字を書くときの対象に向き合う姿勢は,何事にも通用する心の在り方だと思います。課題にしっかりと向き合ったその取組を評価したいものですね。いい作品がたくさんありました。同じ手本に向き合っても,やはり個性というものはしっかりと表れるものです。保護者の皆様には,授業参観等でご来校の折にご覧頂きたいと思います。
 

担任の記録メモ 教育相談を思い出して(メディア利用の問題)

 
 以前にもご紹介しましたが,11月から12月にかけて,本校では全学年で教育相談を実施しました。保護者の皆様にはお忙しい中ご来校いただき,大変ありがとうございました。教育相談で話題となったことは,その後,どうなっているのかなと最近は思うことがあります。どうでしょうか? 生徒の皆さんにも,あの時の相談内容を思い出してほしいなと思います。
 ところで,教育相談時の担任先生たちの記録メモをみると,とても心配な内容がありました。生徒A~Dのような内容が,どの学級にも共通するのです。やはり「メディア利用」の問題です。多くの生徒が,SNS,ゲーム,動画の利用が「のめり込み」の状態になっていることが分かります。1学期末も2学期末も,調査結果では,全校生徒の3割がメディア利用をセルフ・コントロールできない状態になっています。今回紹介した生徒A~Cは,実は全員同じ学級の生徒なのです。ですから,全校となると更にということになります。この状態は今はどうなっているのでしょうか。気になるところです。冬休みの期間はどうだったのでしょう。
 始業式の式辞の中で,校長先生は再度こうお話ししていました。…頑張ろうと思って「頑張り通せる人間」と,頑張ろうと思っても「途中で頑張れなくなる人間」がいます。その両者の違いは「意志の強さ」だけでなく,その人の「生活習慣」だと思います。特に,あいさつ,睡眠,メディアの自律(コントロール)がポイントだと思います。頑張り通せる人間になるための条件は,よい生活習慣を持つことです。…最近,お子様は怒りっぽかったり,面倒くさがって無気力だったり,無口だったりしていませんか。笑顔はありますか? …その原因はなんでしょうか。 
 

登校坂の桜の剪定作業 ありがとうございます

 
 昨年12月25日(水)に登校坂の桜の剪定作業をしていただきました。穏やかな日に恵まれましたが,登校坂の片側を封鎖して高所作業車を入れて頂き,作業を丁寧にしていただきました。今回の作業は道路をまたぐ電線と接近している部分の桜の枝を切り取る作業でした。落葉して最近は少し安心していましたが,夏場の台風シーズンには桜の枝が強風で揺すられて,電線や電話線などを切ってしまわないかと心配して上を見上げていたのです。今回は事情をお話してご理解をいただき,作業をしていただくことができました。寒い中,丁寧に作業をしていただいた業者の皆様,手配をしていただいた東北電力様,たいへんありがとうございました。
 登校坂の桜並木は春には大変美しい花を咲かせるのですが,大型車両が枝に掛かってしまったり,薄暗くなって生徒の登下校が心配といった声も聞かれます。今後も適切に対処していきたいと思います。
 

防災壁新聞づくり 必死の追い込み

 
 上の写真の生徒は,朝の登校後に,隣の学習室でコートを着たまま何かを見つめています。見つめているのは原稿です。原稿の手直しをしているのです。なぜなら,防災壁新聞を作るからです。それも締め切りがあり,2学期末が期限となっているのです。生徒たちは必死の追い込み作業となりました。壁新聞は用紙への線引き,編集と割付け,原稿作成と推敲,見出しのレタリング,原稿の鉛筆書き,清書,鉛筆消し作業……といった具合にたくさんの工程があります。今どき壁新聞も……と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし,情報量が制限され,手間もかかりますが,完成後には校内だけでなく結構手軽に何度も情報発信できる手段です。昨年は,校内展示の後,防災フォーラムで展示し,鹿折公民館でも紹介していただきました。今年はどうでしょうか。
 
 本校の防災学習の特色は,日常生活の中に防災学習があることです。防災学習がイベントではなく,毎月毎月,年間をとおして様々な防災を考え,学んでいることが良い点だと思われます。今回の新聞作成は,その年間の学習から何を学び,何に注目し,更にどう発展させたのかということを表現するためのものです。3年生は文化祭の時に作成しましたが,1・2年生はこの時期となりました。それにしても,写真のように1枚の紙に多くの生徒が集まって作業をする風景はなかなか見られませんね。大人になってこんなふうに額を寄せ合うことがあるでしょうか。新聞を作りながら,仲間意識も育てているかもしれません。内容は,ご来校の際のお楽しみにしていただきたいと思います。
 

12月鹿中きれいの日 委員会連携で実施

  
 11月の中央委員会で生徒たちは委員会同士の連携を図った「鹿中きれいの日」の実施を模索し,話合いをしていました。その実施は12月16日(月)でした。放課後の活動でしたが,今回も生徒たちは一生懸命に清掃活動をしてくれました。12月は学期末ということもあって,この日以外に学期末清掃を特別に行っているのです。お陰で学校は新年を迎える準備ができました。一人一人が自分の責任を果たして取り組んでくれました。先生たちも,生徒と一緒に頑張りました。寒さの中での活動ですが,むしろ気合いの入った清掃ができたようです。
 
 今回の鹿中きれいの日はどのように委員会同士の連携があったのでしょうか。この特別清掃を実施するに当たって,生徒会総務は空き教室の把握や用具作成をしました。学級委員会は学級での清掃活動への呼びかけをしました。放送委員会ではもちろん放送での協力呼びかけ。保健委員会は用具準備。ボランティア委員会は用具点検。防災委員会は総務と一緒に空き教室点検。広報委員会はポスターでの呼びかけ。図書委員会は用具準備でした。一つの行事の実施に際して,委員会それぞれの専門分野から一斉にアプローチするやり方でした。
 
 そして,当日の清掃活動も委員会ごとの活動です。総務は体育館ステージ上や天井のすす払い。学級委員会は下駄箱や小会議室。放送委員会は放送室,北集会室,カンセラー室。保健委員会は料理室,配膳室。ボランティア委員会は登校坂などの落ち葉掃き。防災委員会は希望の部屋,会議室。広報委員会は旧柔道場,PC教室準備室。図書委員会は,図書室と図書の整理を担当しました。普段の清掃では取り組まない場所をよくピックアップして,上手に分担をしてきれいに清掃してくれました。
 
 写真をご覧になればお分かりのとおりですが,自分たちで工夫して取り組んだ活動をしっかりとやり遂げてくれました。仕事をしている姿が美しく,かっこいいのです。最初はどのように「連携」するのだろうと思っていたのですが,その実際をしっかりと見せてくれました。いいですね,鹿中生徒会。終了後,生徒たちはには今回の話合いや活動に満足感があったようです。そして,このような連携の仕方は先生たちの仕事にも当てはまるのではないかと,12月の職員会議で話題となりました。先生たちも参考にしたい取組となりましたよ。
 

1年生調理実習 魚料理

 
 12月のことですが,1年生は家庭科で調理実習をしていました。今回は「魚料理」なのだそうです。家庭科室を覗いてみると,真剣で活気のある実習ぶりでした。鯖の味噌煮が今回のメインの料理です。鯖は豊漁ということで,地元漁港への水揚げが活発に行われています。旬の食材です。今日はその鯖を使って調理をしています。
 
 味噌煮のための砂糖やみりんを人数分計量しているところを見ましたが,結構たくさんの砂糖を使っているのを見て驚きました。あの甘さにはこれくらいの砂糖が使われていたのですね。調理をしてみないと分からないことです。1年生のみんなは先生や支援員さんの指示を聞きながら,真剣に取り組んでいました。少しの緊張感がただよう場面もありました。包丁の使い方の様子をみると,初めてに近い生徒もいたかもしれませんね。小学校でも調理実習は行っているのですが,やはり日常の家庭生活の中でどの程度実践しているかでしょうか。ぜひ,今回の実習を機に家庭での調理を進んで行い,家族の一員として生活参加をしてほしいものです。
 
 調理を終えて,ほっとしたのでしょうか,試食の時間は笑顔のある会話が楽しく行われていました。担任の先生も登場してお手伝いをしてくれたり,試食をしてくれたりした調理実習でした。この頃だいぶ大人びてきた1年生です。1年生のみんなの素直さがよく感じられた調理実習でした。
 

3学期が始まりました! 自分の答えで一歩踏み出す

 
 1月8日(水),生憎の雨模様でしたが,3学期始業式を行いました。今年はカレンダーの関係もあって,冬休みに部活動をする日が少し少なかったかもしれません。その分だけ,家庭で家族の一員として過ごす時間が長くなり,2学期を自分なりに振り返って3学期の過ごし方を考えることができたのではないでしょうか。体調不良での欠席者はいましたが,心配されていたインフルエンザの流行はこの日は大丈夫だったように思います。
 始業式では,まず校長先生から式辞がありました。校長先生からは,来年度への希望や可能性が感じられるようになるために,どの人にも「一歩踏み出す」ことを期待しますと話されました。そして,自分の良さをもっと発揮することや,自分のダメさに腹を立てて行動してみることが提案されました。
 
 式辞の後には,学年代表生徒の抱負発表です。今回は,1年生は藤田さん,2年生は菅原さん,3年生は村上君が代表となりました。
 その一部を紹介すると,1年生の藤田さんは「日々の生活で,面倒なことから逃げずに,自分を成長させるために様々なことに取り組んでいこうと思います」と述べました。
 そして,2年生の菅原さんは「2月に立式を控えていますが,一人の人間として志を立てるため,自分の将来や生き方を真剣に考え,2年生全員で協力してよい式にしたい」と述べました。
 最後に,3年生の村上君は「3年生の登校日は41日。みんなが笑顔で卒業することができるように,周囲に気を配りながら過ごしたい,3年生の皆さん一日一日を悔いなく大切に過ごしていきましょう」と仲間に呼びかけました。
 始業式は全員で校歌を斉唱して終了です。3学期も生徒の真っ直ぐな眼差しが輝くスタートとなりました。自分の答えをもって一歩踏み出すことで,自分自身の成長が感じられるようになるよう,生徒の皆さん,頑張っていきましょう。
 

3年生の授業(保健体育) さすがです! 

 
 写真は12月の3年生の保健体育の様子です。女子は柔道でした。以前にも1年男子の柔道をご紹介しましたが,もちろん女子も同様に柔道を学んでいます。ある日は立ち技のテストをしていました。また,ある日は試合(リーグ戦)をしていました。恥ずかしがったり,嫌がったりする生徒は一人もなく,みんな精いっぱい取り組んでいるのです。時折,足をつってしまう生徒が出たりしますが,その介抱もみんなで自然に行うなど,3年間の中学校での学習がよく積み上がったとても素晴らしい態度なのです。
 
 相手に勝つために,互いに手を抜かず必死に組み合う姿,とても立派でした。全員参加のリーグ戦はとても盛り上がっていました。授業参観で保護者の皆さんにも見て頂きました。一生懸命はかっこいいものだと思わされました。
 
 一方男子は柔道の授業を終えて,今度は体育館でバスケットボールの授業をしています。冷えきった体育館の中で,この日はゲームをしていました。おそらくチームごとの作戦があったりするのでしょう。時間に無駄のない授業でした。次々とプレーが展開しています。見ている生徒から歓声が上がり,応援する声,アドバイスする声が聞こえてきます。授業時間の終了近くになると,生徒は自然と片付けの位置に移動しながら試合の様子を見ています。そして終了時間になると,さっそく後片付けが始まります。全員が全体の動きを意識しながら,次々と先を読んだ行動をしているのです。指示を受けずとも時間が有効に生かされている,素早い行動でした。しっかりと走り,一生懸命に身体と頭を使った保健体育の授業でした。さすが3年生と思って授業を見ました。
 

学校東側に大きなクレーン 三陸道建設工事

 
 昨年末から学校の東側丘陵地域に大きなクレーンが見えるようになりました。山の上に顔を出す怪獣映画のように,大きなクレーンがそびえているのです。全部で5つ。これはもちろん三陸道の工事に伴うものです。三陸道は2020年度,つまり来年度に全線が開通する予定になっています。現在開通している気仙沼中央ICから今年度内には仮称:気仙沼港ICが開通する予定です。そこから気仙沼湾横断橋を経て仮称:大島IC,そこから仮称:気仙沼北IC,そして仮称:唐桑南ICへと北伸します。学校から見えるクレーンは気仙沼北ICと唐桑南ICをつなぐ部分の工事のようです。日に日に三陸道の姿が見えるようになりました。近い将来三陸道を北進すると気仙沼湾を渡って唐桑トンネルに入る手前には,本校が道路脇の学校として左下に見下ろせるようになるのだろうと思います。新しい時代が始まりますね。新しい時代の鹿折中学校をお見せしなければなりません。
 

2020年のスタート 家庭・学校・地域で鹿折の子を

 
 写真はあるお祝いの会の様子を撮影したものです。この日のお祝いのために「浪板虎舞保存会」の皆様に大勢おいでいただいて,会場内で虎舞を披露していただきました。もの凄い盛り上がりで,圧巻のパフォーマンスでした。浪板虎舞は宮城県無形民俗文化財に指定されている郷土芸能です。「虎は千里を往って千里を帰る」と言われることから,航海の安全と大漁を祈願するために発展継承され,奉納されてきたものです。鹿折地区の有名な郷土芸能として各地で様々な機会に披露されています。
 実はこの日の演奏・演舞の中に本校生徒たちが参加しているのです。そして,その保護者の皆さんも…。生徒は自信をもって一生懸命に演奏し,踊っていました。郷土の文化に誇りをもって,折々に学校外でこんな文化活動をしているのです。もちろん,この活動の中で子どもたちは地域をよく知り,家庭や学校では得られない物事を学びます。そして,充実した人格を形成し,将来の伝統継承者となっているのです。
 子どもの教育は,親が家庭で愛情を持って子育てをすることが基本です。それに加え,学校や地域社会が家庭ではできない部分をサポートして育てることでよりよく子どもは育つものです。3者の役割の自覚と連携が大事ですね。2020年,新年になりました。この1年も,家庭と学校と地域社会の連携で,鹿折っ子を豊かに育てていきましょう。今年もよろしくお願いいたします。