鹿中 学校生活

2018年12月の記事一覧

教室から海が見える! 幸多き新年に


 先日気付いたのですが,校庭南側の土手にある桜がすっかりと落葉し,教室から海が見えるようになっていました。残念ですが,校舎1階から海は見えないので,このことに気付くのが遅くなりました。生徒の教室がある2階や3階からは,上の写真のように海が見えています。気仙沼の人々には,海が見えることは「吉祥の兆」と感じられるのではないでしょうか。ひどい災害には遭いましたが,海は「素晴らしいもの」という感覚がすり込まれているのでしょう。そう言えば,校歌の1番は「東にひらく良港の 鼎浦の朝ぼらけ」で始まります。そして,終わりは「光輝く中学校」です。今後もそんな中学校になることを目指しましょう。
 いよいよ今年もおしまいです。これまでの学校へのご理解とご協力に心より感謝いたします。来年の「幸」はこの海の方角からやってくると信じて年の瀬を迎えることとします。皆様,幸多き1年になりますよう,よい新年をお迎えください。(このホームページの「鹿中リポート」は暫くお休みし,1月4日より再開します)

2学期の通信票を手渡す 評価を生かす

 
 12月21日(金)の終業式の後には学級活動がありました。生徒は担任の先生から一人ずつ通信票を手渡され,2学期の頑張りを評価してもらいました。また,冬休みや3学期の過ごし方への助言,これからの活躍への期待などが伝えられたようです。自分自身でも頑張ったことを自覚し,自信をもつとともに,反省や後悔を踏まえて向上や改善への意欲をもってほしいものです。
 下の写真は,先にご紹介した1年生の「ありがとうBOX」を活用した,生徒同士の相互評価の様子です。友達の行動の中にある「良さ」への気付きをみんなに促し,感謝や賞賛の表現を積極的にさせています。帰りの会でBOXを空けて,投稿文章を紹介し,みんなで認めて拍手することで,肯定的な仲間意識も育てているようです。生徒は先生や親から褒められるより,友達から認められることのほうが嬉しいのです。友達からのプラスの評価は偉大な力となります。私たちも,たくさん褒めるところを見つけてやりたいものです。褒める種を撒き,育ててやりましょう。その上で,子どもの間違いや未熟さを指摘し考えさせることで,今後の飛躍を導くことができるのではないでしょうか。お子様の良さを把握し,まずは積極的に褒めていただくことをお願いいたします。
 

年末大掃除 生徒が大活躍しました ご苦労様

 
 
 先週は「鹿中きれいの日」に始まり,年末の「大掃除期間」としていつもより長めの清掃時間をとり,生徒たちは校内の美化に取り組みました。以前にご紹介したように「鹿中きれいの日」は今年度から生徒会が始めた清掃企画です。これまで数回実施していましたが,今回はちょうど年末清掃の時期と重なりました。生徒は一生懸命に取り組んでくれました。物を動かしたりして普段はしない場所を清掃したり,ワックス掛けのためにクレンザーで汚れを落としたり,窓ガラスを清掃したり,廃棄するゴミを出したり,大活躍でした。各自が責任をもち,工夫をしながらの活動でした。もちろんサボったり,お話に夢中になったりして活動をしない生徒は一人もいませんでした。誇らしくなる生徒たちです。お陰で学校がすっきりとしました。ご苦労様でした。

 
 

親子の姿 鹿の訪問

 12月21日(金)2学期終業式を終えた後,生徒が先生から通信票を受け取っている頃,校庭の南側の土手に鹿が現れました。(写真左下)鹿も通信票をもらいに来たのでしょうか。どうやらカモシカのようです。

 すると,なんどもう一頭が……。体格が小さいので,きっと子鹿ではないでしょうか。親鹿はしばらくその場をゆっくりと進み,子鹿が追いつくのを待っていたように見えました。
 子鹿はついに親に追いつき,二頭は少しの間その場にいましたが,そろって西側の林に消えていきました。この様子は何かを表しているのでしょうか。
 鹿折中学校は本当に「鹿おり」中学校なのです。久しぶりの訪問でしたが,よく鹿を校庭で見かけます。今回はカモシカでしたが,ニホンジカの親子も以前には訪問してきました。親鹿は子別れをするのでしょうか? 鹿たちは冬眠をするのでしょうか…?

最近の学習は違うのです

 
 最近の学習は以前のものとだいぶ違ってきました。保護者の皆さんが中高生だったころの授業を覚えていらっしゃるでしょうか。先生が黒板を背にして,一人で一生懸命に語り,板書をし,ポイントはこうだと教える…こんな感じではなかったでしょうか。時には駄洒落を交えて笑いをとる,そんな授業風景でした。最近の教室での学習では,写真のような光景をよく見かけるようになりました。課題を踏まえて,それぞれが自分の考えをもち,その解決方法を級友に紹介して共に話合い,それぞれの良さに気づきながら,よりよい答えを求めていく…そんな学習が進められることが多くなりました。これは「知識の獲得」以上に「思考力や表現力」の育成を目指すときに行う学習です。以前は学習と言えば「知る」ことが中心でしたが,今はそれだけでなく「知ったことをどう活用して問題解決を図り,どう生きるか」を学ばせる学習になっているのです。この学習活動の質を上げることが教師の力量形成の重要な課題です。自分の考えをもって自分で問題を解決し,創造していく力を今求めているのです。
 

言葉の力 やばい!

  
 それにしても「うまいな!」と毎回見入ってしまう教室のホワイトボードです。朝の時間に,ちょっとの時間をみつけて,ある先生が書いています。「今日の慣用句」です。子どもたちの「言葉の力」に疑問を持ったことはないでしょうか?「やばい」ですね。なんでもかんでも「やばい」「やばい」と言っている若者や,定型的で変な言葉づかいをしている人を見ることがあります。もしかしたら,若者だけでなく,大人にもいるかもしれません。本校の生徒にはそんな生徒はいないのですが,言葉を知らないために自分のことを的確に表現できない,相手のことを細やかに理解できないことがあります。もちろん学習面でも…。普段から言葉に関心をもち,身に付けていくことが大事ですね。そんな意図もあってか,こんな「言葉を増やす取組」が行われているのです。言葉は「認識の塊」であり「思考の道具」です。多くのよい言葉に触れさせたいものです。ご家庭でのお子様の言葉はどうですか。

クリスマス給食 家庭でも一緒に

 
 12月20日(木)の給食はクリスマス給食(行事食・写真左)でした。デザートにはケーキがついており,これがとても美味しいものでした。ブッシュドノエル風の小さなショートケーキです。(写真右)ケーキ以外のメニューは,クリスピーチキン,コーンサラダ,ミネストローネ,クロワッサン,牛乳でした。写真だけでは申し訳ないのですが,その美味しさや華やかさが分かっていただけたらと思います。年中行事を食でも体験する教育の一環です。本校の給食は中央給食センターで調理されたものです。皆さんのおかげで,教室ではいつもより賑やかな給食風景となったようです。
 下の写真は,いつもの給食の準備風景です。学校では自分たちで生活をすることを学びます。ですから,お客さんではいられません。食事の前や後には必ず「仕事」があるのです。地味なことですが,こんなことにも先生がついて助言をしながら取り組ませています。そこからのコミュニケーションも貴重です。中学生ですから,だいぶ上手にできるのですが……。ところで,普段からそのようにしている生徒も多いと思いますが,ご家庭での食事の場面でも,子どもたちが仕事をするように仕向けていただけたらと思います。洗濯物やお風呂などの仕事もどうでしょうか。子どもを生活の中に参加させていきましょう。
 

冬休み 安全で充実した 「ありがとう」のある生活を

 
 今日から実質的な冬休みに入りました。年末年始を経て,1月8日(火)から3学期が始まります。17日間の冬休みです。1年を終え,1年をスタートさせるこの節目を大切にして,更なる自分の成長へと活用してほしいと思います。管内の申し合せで,長期休業中は,特別な事情がない限り部活動も行わないことになっていますから,生徒は家庭で過ごす時間が多くとれます。この期間は親子の対話や触れ合いのチャンスです。ご家庭でのご指導をよろしくお願いたします。
 心配なのは,いつも話題にしているスマホ等の情報機器からのトラブルです。左の写真は宮城県警が作成した注意喚起資料です。既にご承知と思いますが,もう一度ご確認ください。ところで,右側は職員室にある「日めくりカレンダー」の写真です。一般の方が,以前,先生が自分に寄せてくれた言葉を紹介しています。時折,はっとさせられる,また,考えさせられる言葉が出てくるのです。1日は「”ありがとう”は幸せの始まり」という言葉でした。生徒たちは家庭では「ありがとう」という言葉を使っているでしょうか。不満だけ言う人は幸せになれませんね。この言葉が言える生徒は「大人」です。よき大人に育てていくためのご家庭の関わりを,冬休みはもちろん,3学期以降にもお願いします。

2学期終了 学級目標は達成されたか?

 
 
 今日は2学期の最後の日,午後には終業式を行います。1学期の終わりに,今年度の学校生活の成果は2学期に出せばいいと伝えていましたが,いよいよその2学期も今日で終了です。学校全体としては,大きな成果があり,課題も感じた2学期でしたが,さて生徒はどう感じているでしょうか。
 各教室の正面には,生徒が掲げた学級目標があります。それぞれの表現ですので,様々なものがありますが,これは学級の集団生活の拠り所となっています。中学生ですから,そろぞれの個性も育ち,考え方や感じ方が異なっているのは当然です。時には,生徒同士の対立や反目も生まれます。そんなとき,自分たちは何を集団として目指すのかを具体化して,共に歩む土台をしっかりと作ることは大事なことなのです。この2学期,生徒が各学級ごとに掲げた自分たちの理想の姿に近づいたことをそれぞれに確認して,2学期を終えてほしいと思っています。生徒諸君,君たちの2学期の活躍は素晴らしかったです。課題は3学期に再チャレンジです。

清掃の反省会 なぜか楽しそう でも…

 
 6時間目の授業を終えて,帰りの会(短学活)になる前に,毎日「清掃活動」があります。本校では生徒だけでなく,先生たちも生徒と共に清掃して,学校環境を整えています。そして,この時間は生徒との貴重なコミュニケーションの時間でもあるのです。一緒に活動しながら交流し,互いを理解し,授業とは違ったかたちで自然な言葉掛けをする場となっています。生徒数が減少しているので,生徒一人当たりの仕事量は多くなっているようですが,生徒はいつも一生懸命に清掃をしています。左の写真は清掃の反省会の風景です。なぜかいつも楽しそうに反省会をしています。思わず混じっていきたいと感じる光景です。
 ところで右の写真は,左の写真の背景にある「手洗い場」の写真です。お気づきでしょうか。流しの下のバケツが丸見えになっていることを。昔はここに引き戸がありました。でも,当時の生徒は,この引き戸を蹴っては穴を空け,壊してしまったのです。生徒が荒れていた時代のことです。壊れた引き戸を直してもまた壊すので,遂には今のようになりました。今は校舎全体がそうなっています。「第3の荒れ」と言われた時代のお話です。今の生徒とは全然違いますが,小さなきっかけでも学校は激変してしまうことを肝に銘じておかなければなりません。2度とあの時代に逆戻りしないよう,健全育成には常に力を注いでいかなくてはなりません。そのためにも,日頃からの子どもたちとの多様な関わりが大切なのです。