鹿中 学校生活

今日の鹿折中

単元テストで学力向上!

 
 先日,学校の掲示物のお話をしたのですが,今回も掲示物です。1年生の廊下にこんな貼紙が出ていました。「数学単元テスト」だそうです。テストでよい成果を上げるために「互いに聞き合う」ことを促しています。そして,「数学のできる学年になろう」と呼びかけています。呼びかけの貼紙の脇にはテストの問題があります。解答が赤ペンで書いてあるのです。事前に問題と解答が示されているのです。単元テストとは,学習のまとまりごとに,学習内容が身についたかを確かめるためのテストです。定期テストに比べると出題範囲が狭いので生徒は取り組みやすいものとなっていますし,そのことの積み上げが定期テストや学力診断テストにつながるものです。
 今年度,数学科だけでなく,いくつかの教科の先生たちが「単元テスト」を試みています。小さなまとまりをしっかり身に付けることで,学力を上げ,生徒に自信を持たせようとしているのです。生徒のほうでも良い点数がとれることは嬉しいに違いありません。よい点が取れれば「やる気も湧く」はずです。この「単元テスト」の取組で良い成果が出ることを期待したいと思います。なお,数学への興味を高めるパズル問題も一緒に掲示されていましたよ。これはチャレンジです。
 

情報化社会の危険 機器利用は賢く安全に!

 
 左上のイラストは先日学校に届いたポスターのイラストです。「ネット社会の健全な発展に向けた連絡協議会」(総務省,法務省,文科省,警察庁)が発行したものです。イラストが物語っているのは,SNS等での生徒の書込みや画像流出によるトラブルであることはすぐに理解できます。そのことで,様々な批判や反発が該当者に寄せられることになるのです。そして,一度流出した情報は回収することが不可能になってしまうのが,この問題の怖さです。
 これまで再三話題としているところですが,本校生徒はスマホだけでなくゲーム機等も含めると,ほとんどが通信手段を持っていることになります。どの生徒にもこの問題が起きる可能性があるわけです。機器利用は賢く安全にさせたいのです。それには,保護者の方々のお子さんへの介入は絶対に必要です。この機器利用には大人が主導権を持たなくてはなりません。下のイラストのような思いを子どもたちにさせないよう,的確な関与と指導をお願いします。夏休みが近づいていますが,どのような機器利用になっているか把握していただき,モラルやセキュリティーについてお話ししてください。そして,お子様との約束事が有名無実化しないよう,再度話し合っていただきたいと思います。
  

教室の掲示物から

 
 学校の掲示物には様々なものがあります。それぞれの学年の取り組んでいる内容やねらいが,そこから見えてくるのです。
 上の写真は,3年生の教室にあったコルクボードです。真ん中に「募集中」と書いてありました。その周りには「求人票」が5枚貼ってあるのです。何を求人しているのかというと,運動会実行委員,文化祭実行委員,はまらいやダンス係,はまらいやデザイン係,学級旗デザイン係でした。今後の学校行事への生徒の主体的な参加を求め,進んで取り組む態度を育てようとしているようです。それにしても教室に求人票を貼るというのは面白いアイディアです。気軽にやりたくなるのではと思います。
 左下は1年生の廊下の掲示物です。一年生は学校生活のペースに慣れることが重要です。小学校の時とは給食の配膳をするにしてもレベルが違うのです。先日までは1年生の配膳が遅いことが話題となることがありました。それを踏まえてか,このような掲示物が生まれたのでしょう。学年の先生たちの指導が見えます。それにしても「12分」とは何と厳密なのでしょうか。着替えのスピード,おしゃべりなどがポイントのようですね。昼休みをゆっくりと過ごすためにも,この場面ではてきぱきと行動しなければなりません。1年生らしい課題です。
 右下は2年生の廊下の掲示物です。内容は先日の家庭科の学習で発表した「名前の由来」のワークシート紹介です。学習したことをより内面化することをねらっているようですね。このことで,2度3度と話題化し,しっかり考えさせて学習のねらいを達成させようとしていると思います。掲示物を見ていると先生たちの「作戦」や「思い」が見えてくるのです。
 

登校坂の海抜表示

 
 本校の校舎は海抜33メートルの高さにあります。大人の方は自家用車で学校にいらっしゃるので,案外知らないのですが,本校の登校坂には4枚の「海抜表示」が設置されています。1つめは自転車置場の向こう側の歩道脇で,海抜「3m」です。震災時には,この辺りにいろいろなものが流れ着いたと聞いています。
 
 しばらく登ると2枚目の「10m」が出てきます。そして,更に3枚目の「20m」も目の高さより少し低いぐらいの場所に現れます。
 
 最後は,更に進み,いよいよ学校の駐車場入口手前まで来ると,カーブの所に「30m」の表示があるのです。
 生徒が歩いて登下校するとき,毎日,この海抜表示を見ることになります。毎日,これを見て登校することで,高さの感覚が自然に身に付き,他所へ行ったときでも,その感覚が生かされることになるわけです。車で本校に来る方は気付きにくいのですが,登校坂にはそんな秘密が隠されています。

激励をしに来たのでしょうか? 鹿と共生

 
 上の写真は6月7日(金)の撮影です。夕方の校庭に2頭の鹿が現れ,二人で追いかけたりしながらしばらく遊んでいました。多いときは3頭で現れることがあるのですが,その鹿のうちの2頭なのでしょうか?親子なのでしょうか?
 
 上の写真は6月12日(火)に撮影したものです。白い丸のところに鹿がいるのですが,お分かりでしょうか。この日は午前中から校庭に鹿が来ていたと生徒は言っていましたが,夕方,陸上大会の練習を行っているときにも鹿が校庭にいました。何やら生徒たちの練習に興味をもっているかのようなそぶりで,逃げもせず,しばらく校庭をうろついていたのです。こんなことって,あるのでしょうか。
 
 明日は陸上大会という日のことです。ひょっとしたら生徒たちを激励に来てくれたのかもしれませんね。それにしても,あまりに堂々としていて逃げないので,先生は生徒に危害が加わるのではないかと心配し,鹿と距離をとりながら,じっとその様子を観察していました。下の丸印の先生がそれです。陸上チームの監督を務める先生が,明日の大会での心構えや期待を話しているときも,遠くの方でそのお話を聞いていたようです。さっきの先生はまだ気を抜かず,用心をしています。それにしても,鹿がいても生徒は平然としています。鹿と共生する中学校なのです。先生,ご苦労様でした。