階上中学校 日記

今日の出来事

防災学習発表会

 今年度の防災学習では,階上地区の方20名に東日本大震災当時の様子について聞き取り調査を行い,教訓や学びを伝承する活動に取り組んできました。その集大成として,本校の体育館で防災学習発表会を行いました。第1部の生徒発表セッションでは,「伝承」をテーマとして,19のグループに分かれ,どのようにしたら次世代の人に伝わるのか考え,紙芝居や劇,ポスターなどを通して,改めて防災の重要性を発表しました。第2部のディスカッションでは,第1部の発表内容を振り返りながら,ゲストの方々からコメントをいただき,地域の方々と生徒が,防災をテーマに意見交換を行いました。ゲストのコメントに対して,たくさんの生徒が自ら意見を発表する姿が見られました。当日は,テレビ局や新聞社が取材に入り,生徒の活躍がテレビや新聞で紹介されました。

安倍首相の震災遺構・伝承館視察をガイド

 安倍首相の来県,震災遺構・伝承館の視察に当たり,復興庁から本校生徒に館内ガイドをしてほしいという依頼があり,本校の3年生5名が館内でガイドを行いました。その後,安倍首相との懇談では,生徒が一人ずつ,「小さいころ見た津波の恐ろしさを世界中の人に伝えたい」「震災でいただいた恩を,防災の発信で返していきたい」などと抱負を述べました。安倍首相からは,「災害を語り継いでいくことは,次の災害において被害をいかに少なくするかにつながる。皆さんのように語り継いでいくことが大切」と話されました。生徒は,「震災を知らない世代が増えている。各地に災害が起きており,今後も防災のために発信していきたい」と話し,防災に対してより意識を高めることができました。

岩沼西中学校との交流会

 2年生39名が,震災遺構・伝承館で,岩沼西中学校の2年生172名を館内ガイドしました。気仙沼向洋高校旧校舎の最上階まで浸水し3階に車が残る南校舎や,車が折り重なった1階を紹介しながら津波の脅威を伝えました。また,自らの被災経験も交えて街の復興状況なども紹介しました。交流会を通して,本校生徒は「他地域に住む同世代の人たちに気仙沼の被害状況を知ってもらいたかった。風化防止につながると思う」と話しました。

中国視察団の方との交流

 本校の防災学習を視察するために,ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)から中国の教職員が来校しました。全校生徒によるエールで歓迎し,その後は,各学級に招待して中国語やジェスチャーで楽しく交流しながら,一緒に給食を食べました。その後,12月1日の総合防災発表会に向けて,学習している様子を参観してもらいました。地震発生時の避難行動と地域との助け合いをテーマとした寸劇を進んで見てもらっているグループもありました。放課後には,震災遺構伝承館で有志生徒による館内ガイドが行われました。今月21日には,本校2年生と岩沼西中学校2年生との交流が予定されています。

階上地区青少年育成協議会 教育講演会

 階上地区青少年育成協議会主催の教育講演会が本校の体育館で行われました。講師として,階上で生まれ,気仙沼で本業を営みながら趣味でもある音楽活動で気仙沼を盛り上げようとしている畠山拓也さん,村上健太さんで結成されたデュオ「ケンタック-」をお招きしました。講演会は2人の中学校時代から仕事のお話や,ケンタック-として現在の活動にいたるまでの経緯や,階上という地の魅力についてお話しいただきました。講演の最後には,階上をテーマとした歌を4曲披露していただき,会場も大いに盛り上がりました。階上地区の素晴らしさを再確認できたとともに,郷土愛を感じた心温まる講演会となりました。