鹿中 学校生活

2020年1月の記事一覧

学級目標 その実現を3学期に

 
 昨年春に新たな1年が始まるのに際して,各学級では「学級目標」を定めました。この目標を決めるのには,様々な手順を経たり,時間をかけたりして,ジックリと考えてようやくたどり着いた目標です。各教室に行くと,教室の正面の黒板の上にそれぞれの学級目標がそびえています。毎日目に入っているので,新鮮みがなくなっているかもしれませんが,ぜひもう一度確かめてみましょう。あの時,どんな考えからこんな目標を決め,どう感じていたのかを。
 
 あれから1学期,2学期と学校生活を歩み,今は3学期に入りました。今年度は残り2か月ぐらいになったのです。生徒の皆さんがそれぞれの学級で掲げた目標は実現しましたか? もう一度確認して取り組まなければならないことはありませんか? ぜひ学級ごとにこのことを考えて3学期の歩みを充実させてほしいと思います。君たちの教室の真正面に掲げて目指したものです。格好だけになってはいけません。既に多くの手応えを感じてきたのでしょうが,今一度,確かめてみるべきです。そして,更なる充実を期待します。各学級の目標達成が生徒会の目標達成につながるものと考えています。
 3年生の教室をみると,自分たちの年間の歩みが年表の中に示されています。よい工夫ですね。桜の木の下で写真を撮ったあの頃からは,随分時間が経ちました。着実に歩みましたが,卒業をどう迎えるか,自分たちでよく考えて実践してほしいと思います。
  

書き初めの展示 一生懸命に書きました

 
 新年恒例の書き初め作品(毛筆・硬筆)が校内展示されました。以前にも学習の様子をお知らせし,その取組の素晴らしさをご紹介していましたが,今回は冬休み中の学習課題として出されていた作品を新学期に提出し,それを校内展示しています。毛筆は1年生が「月光」2年生が「自然」,3年生は「青雲」です。小学校までは楷書の作品でしたが,中学校では「行書」の作品となります。しかも学年が上がるにつれて行書の度合いも進んでいきます。今年はどんな作品ができたのでしょうか。先週9日(木)から校内展示されています。
 
 展示が始まった朝には,生徒たちもどの作品が賞に選ばれたのかを興味深く確かめながら,同級生の作品に見入っていました。金紙や銀紙が貼られている作品が今回入賞した作品となるわけですが,まずは自分が紙に向き合って集中し,よい時間を時間を過ごしたことに満足してほしいと思います。文字を書くときの対象に向き合う姿勢は,何事にも通用する心の在り方だと思います。課題にしっかりと向き合ったその取組を評価したいものですね。いい作品がたくさんありました。同じ手本に向き合っても,やはり個性というものはしっかりと表れるものです。保護者の皆様には,授業参観等でご来校の折にご覧頂きたいと思います。
 

担任の記録メモ 教育相談を思い出して(メディア利用の問題)

 
 以前にもご紹介しましたが,11月から12月にかけて,本校では全学年で教育相談を実施しました。保護者の皆様にはお忙しい中ご来校いただき,大変ありがとうございました。教育相談で話題となったことは,その後,どうなっているのかなと最近は思うことがあります。どうでしょうか? 生徒の皆さんにも,あの時の相談内容を思い出してほしいなと思います。
 ところで,教育相談時の担任先生たちの記録メモをみると,とても心配な内容がありました。生徒A~Dのような内容が,どの学級にも共通するのです。やはり「メディア利用」の問題です。多くの生徒が,SNS,ゲーム,動画の利用が「のめり込み」の状態になっていることが分かります。1学期末も2学期末も,調査結果では,全校生徒の3割がメディア利用をセルフ・コントロールできない状態になっています。今回紹介した生徒A~Cは,実は全員同じ学級の生徒なのです。ですから,全校となると更にということになります。この状態は今はどうなっているのでしょうか。気になるところです。冬休みの期間はどうだったのでしょう。
 始業式の式辞の中で,校長先生は再度こうお話ししていました。…頑張ろうと思って「頑張り通せる人間」と,頑張ろうと思っても「途中で頑張れなくなる人間」がいます。その両者の違いは「意志の強さ」だけでなく,その人の「生活習慣」だと思います。特に,あいさつ,睡眠,メディアの自律(コントロール)がポイントだと思います。頑張り通せる人間になるための条件は,よい生活習慣を持つことです。…最近,お子様は怒りっぽかったり,面倒くさがって無気力だったり,無口だったりしていませんか。笑顔はありますか? …その原因はなんでしょうか。 
 

登校坂の桜の剪定作業 ありがとうございます

 
 昨年12月25日(水)に登校坂の桜の剪定作業をしていただきました。穏やかな日に恵まれましたが,登校坂の片側を封鎖して高所作業車を入れて頂き,作業を丁寧にしていただきました。今回の作業は道路をまたぐ電線と接近している部分の桜の枝を切り取る作業でした。落葉して最近は少し安心していましたが,夏場の台風シーズンには桜の枝が強風で揺すられて,電線や電話線などを切ってしまわないかと心配して上を見上げていたのです。今回は事情をお話してご理解をいただき,作業をしていただくことができました。寒い中,丁寧に作業をしていただいた業者の皆様,手配をしていただいた東北電力様,たいへんありがとうございました。
 登校坂の桜並木は春には大変美しい花を咲かせるのですが,大型車両が枝に掛かってしまったり,薄暗くなって生徒の登下校が心配といった声も聞かれます。今後も適切に対処していきたいと思います。
 

防災壁新聞づくり 必死の追い込み

 
 上の写真の生徒は,朝の登校後に,隣の学習室でコートを着たまま何かを見つめています。見つめているのは原稿です。原稿の手直しをしているのです。なぜなら,防災壁新聞を作るからです。それも締め切りがあり,2学期末が期限となっているのです。生徒たちは必死の追い込み作業となりました。壁新聞は用紙への線引き,編集と割付け,原稿作成と推敲,見出しのレタリング,原稿の鉛筆書き,清書,鉛筆消し作業……といった具合にたくさんの工程があります。今どき壁新聞も……と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし,情報量が制限され,手間もかかりますが,完成後には校内だけでなく結構手軽に何度も情報発信できる手段です。昨年は,校内展示の後,防災フォーラムで展示し,鹿折公民館でも紹介していただきました。今年はどうでしょうか。
 
 本校の防災学習の特色は,日常生活の中に防災学習があることです。防災学習がイベントではなく,毎月毎月,年間をとおして様々な防災を考え,学んでいることが良い点だと思われます。今回の新聞作成は,その年間の学習から何を学び,何に注目し,更にどう発展させたのかということを表現するためのものです。3年生は文化祭の時に作成しましたが,1・2年生はこの時期となりました。それにしても,写真のように1枚の紙に多くの生徒が集まって作業をする風景はなかなか見られませんね。大人になってこんなふうに額を寄せ合うことがあるでしょうか。新聞を作りながら,仲間意識も育てているかもしれません。内容は,ご来校の際のお楽しみにしていただきたいと思います。