鹿中 学校生活

2019年9月の記事一覧

保育実習(2年) 鹿折こども園様にご協力いただきました

 
 9月9日(月)は台風15号が接近するため,強い風雨が予想され,予定通りに「保育実習」を行うことができるか心配されました。しかし,予想よりも台風の影響が弱かったので,生徒は鹿折こども園に歩いて行き来し,無事に実習を終えることができました。大変幸運に恵まれました。そして,鹿折こども園様には今年度も生徒の実習にご協力をいただき,大変ありがとうございました。
 
 この学習は家庭科の学習の一つで,毎年2年生が行っているものです。ねらいは,幼児の心身の発達を理解し,発達の状況に応じた関わり方を工夫し,ふれあいの楽しさや喜びを味わうものです。将来の父母となるための体験学習であり,同時に自分自身の発達を自覚する学習内容でもあります。
 
 出会いの会を行った後は,おもちゃを使った体験学習に入ります。生徒は班ごとにおもちゃをつくり,工夫して幼児と遊びました。1班は「ビー玉ころころ・段ボールトンネル」,2班は「ピタゴラスイッチ・お菓子屋さん」,3班は「すごろく・ギター」,4班は「もぐらたたき」,5班は「クラッカー・卵パック迷路」,6班は「魚釣り・ぐるぐる紙コップ」です。それぞれよく工夫していました。
 
 実習中の生徒の表情も素晴しく,充実して学習したことがその表情から分かります。今後はこの体験をどう生かして生活し,成長していくかです。見守っていきたいと思います。ご協力ありがとうございました。
 

技術室で これは何?

   
   上の写真の物体は本校技術室の後ろの棚にあったものです。何でしょう?実は4つの物体があるのではなく,一つの物体を4つの面から撮影したもので,四方から撮影するとこのように見えるのです。答えは左下のとおりです。これは「積み木」でした。戸棚の中にポツンとこれが置かれていて,なんだろうと思ったのですが,結構可愛い絵が描かれていていいなと思うのです。どうでしょう。誰が作ったものか,いつ頃作ったものか,わかりません。これは推測ですが,夏休みの技術の宿題で誰かが作ったもの。あまりに上手にできているので,技術室の備品にしてしまったのかな。または,家庭科の保育実習で使う「おもちゃ」を作ったら,こんなおもちゃを作ったのかな。…想像が膨らみます。思わず遊んでみたくなるいい作品ですね。
 ところで,右下の写真は同じく技術室の前方の棚の上に置いてあるものです。これは船の模型のようです。昔,文化祭で学級制作などがあったときに,どこかの学級で作ったものかな。やはり,経緯はよく分からないのですが,立派な船の模型です。
 

花丸 保健講話を実施します ぜひ保護者の皆様のご参加を

  
  保護者の皆様には今週9日(月)にプリントでご案内をいたしましたが,9月27日(金)に保健講話を実施します。今回の保健講話は,ぜひ学校においでになって,生徒とご一緒にお話をおききいただきたい内容です。
 講師は小児科医:田澤雄作先生です。田澤先生は,多くの子どもたちを診察してこられたご経験から,過度な映像メディアの利用が子供の健康にどのような影響を与えるのか,警鐘をならされています。本校の生徒たちでゲーム・ネット依存が心配される生徒が全生徒の3割に当たることを以前にご紹介しました。今回は正しく生徒のそのような実態を踏まえた講話内容になっています。当日は,実例をあげていただき,メディアとの付合い方や,親子のコミュニケーションや絆づくりについてお話を頂きます。保護者の皆様がお仕事をお休みいただいてお聞きになってもいいくらいのお話が聞けると思います。どうか大勢の保護者の皆様のご来校をお待ちしております。なお,ご都合がつかない場合は,鹿折小学校でも,9月29日(日)に田澤先生がお話をされます。そちらでお聞きなってはいかがでしょうか。「メディアにむしばまれる子どもたち」(教文館)は田澤先生の著作です。ごちらもご参考にされてはどうでしょう。この保健講話は「鹿3運動」関連行事です。
 

まちづくり学習(3年) ご協力ありがとうございました

 
 9月6日(金)の5・6校時には,3年生がまちづくりについての学習を行いました。学習のねらいは,気仙沼や鹿折地区のまちづくりの課題を見つけ,社会の一員としての自覚を高め,主体的に解決しようとする態度を育てるものです。そして,将来に対して夢と希望をもって,志を立て,目的意識をもった生き方を考えさせるものです。この学習は3年間の総合的な学習のまとめです。
 
 9月6日の学習はこれから始まる単元のスタートにあたる内容です。実施に際しては,気仙沼防災教育推進委員会の栗原誠様にコーディネートをしていただきました。そして,当日は3名のゲストティチャーをお迎えしました。気仙沼まちづくり支援センターの塚本卓様,鹿折まちづくり協議会の小山睦史様(本校卒業生),東京で弁護士秘書をしていらっしゃる白幡彩様(本校卒業生)です。
 
 栗原様からは阪神淡路大震災のときの公営住宅の人々のお話からコミュニティーの重要さを,塚本様からは復興とは何か,気仙沼の復興はどのような状態かを,小山様からは鹿折地区のまちづくり協議会は,何を目指してどのような活動をしているかなど,全国→気仙沼→鹿折といった流れでお話を伺い,生徒は地域づくりについて考えました。お話を聞く生徒の姿勢立派でや真剣な表情をしています。生徒がゲストティーチャーのお話を正面から受け止めて,課題を感じ,まちづくりの必要性を感じている様子が伝わりました。
 
 今回初めて本校でお話をしていただいた白幡様は,鹿折地区の自宅を震災で失ったそうです。その辛い気持ちから中々気仙沼には帰れなかったそうです。しかし,東京から,気仙沼の人々が気仙沼を守ることへの強い意識と行動力を持ち続けて頑張っていることをいつも素晴らしいと思っていたそうです。今回は4年ぶりに帰郷したとのことでした。お話の中で,子供の頃,自分のお母さんが近所の一人暮らしのお年寄りをいつも気に懸け,そのお年寄りにご飯やおかずをよく届けに行っていたことなどを紹介していただきました。そして,鹿折中生徒には,組織やコミュニティの中で「人々に寄り添いながら一人一人がリーダーになってほしい」と希望を述べていただきました。母校の生徒に心からのメッセージを発信していただきました。わざわざ東京からおいでいただき,ありがとうございました。
 6時間目は生徒たちのグループワークでした。地域の方との交流会を実施するのに際して,どのようにすればいいかを考えました。今後の学習の進展が楽しみです。
 

健康課題④ ゲーム・ネットへの依存リスク 全校3割

 本校の健康課題の4つめは,ゲームやネットへの依存リスクです。
 本校では「鹿折中学校版ゲーム・インターネット依存自己評価シート」を養護教諭が作成し,1学期末に全校生徒に自己評価をしてもらいました。これは,いくつかの質問に答えてもらって,ゲームやインターネットへの「依存傾向がどのくらいあるか」を評価するものです。そして,その結果は下のようになりました。

 自己評価の結果によって,依存傾向の強い「①高リスク使用者」と,潜在的にリスクを抱えている「②潜在的リスク使用者」,依存はしていないと思われる「③一般使用者」に結果を集約すると,上のような結果が出ました。一口で言えば,全校生徒の約3割がゲームやネットへの「依存リスク」を抱えているという結果です。学年が上がるとその傾向が強くなっています。実は,本校職員からは普段の様子から見るとリスク保有者はもっと多いのではないかという感想が聞かれました。生徒の心身の健康,やる気や前向きさ,心の柔軟性や対人関係,学習成績等に善し悪しに関わる重要な問題だと捉えています。学校保健委員会では,保護者間で協力して,一緒になって指導することも必要ではないかというご意見もいただきました。下には生徒たちの感想をいくつか紹介します。