鹿中 学校生活

2018年12月の記事一覧

朝の登校風景 学校はどんなところ?

 
 朝7時20分ごろに早い生徒は登校してきます。教室に暖房を入れるのは7時40分からなので,間があります。少しの間,寒い思いをしているかもしれません。それにしても,朝の登校風景と,夕方の下校風景はかなり異なります。夕方は生徒が一団となって,会話をしながら,あちこち行き来しながら,笑い声が響き,楽しげに下校していくのです。一方,朝はほとんどが一人で登校します。最近は寒さのためか前屈みになって,足早に校舎に入ってくるように見えます。
 学校は楽しいところか? その問いに「YES」と答える生徒はどれだけいるでしょうか。楽しいけれど,学校は厳しいところでもあります。なぜなら人を伸ばそうとする場ですから,ベストを尽くすことを求め,間違ったら改善することも求めます。将来,責任をもって仕事をし,社会の一員としての役割を果たし,家庭を支え,子どもを育てる力をもった人になるためには必要なことです。学校より家にいるほうが,子どもにとって楽なのは当たり前です。また,家庭とはそういう場所でなくてはなりません。一方,学校は厳しいところ…模擬「社会」だからです。学校には共に育つ「友達」がいるから生徒は頑張れるのです。だからこそ,子どもの友達を含めて,我が子たちを育てていくことは大事です。手を差しのべることも時には必要ですが,心の中に「頑張れ!」という言葉を秘めて,子どもに考えさせながら関わり,見守っていくことが,私たち大人の役割なのではと思います。そんなことを思わせる,朝の登校風景です。

生徒昇降口 掲示物 委員会活動の工夫

 
 
 生徒昇降口の掲示板です。(左上)写真の左側には防災委員会の11月防災標語が見えます。そして何やら6ピースの掲示物。これは保健委員会作成物。「鹿中食育月間」の掲示物で,気仙沼の食材を使ったレシピを紹介するものです。よくできています。1週間ほど前に昇降口に登場しました。「第11回プチシェフコンテストin気仙沼」の入賞作品から,保健委員が6作品をお薦めしています。いずれも美味しそうなものばかり。1-1は「磯野家長男ハンバーグ」(つまりカツオハンバーグ?),2-1は「かつおのタタキ風ギョウーザ」,3-1は」「KESENNUMAロコモコ」,由利子先生は「地元産鮮魚ちらし寿司~柚子風味上品仕立て~」,香先生は「ピンクタルタルのメカジキフライ」といったラインナップです。どんな料理なのか食べてみたいですね。掲示物の下にはお持ち帰り用のレシピが付けられていて,気の利いた工夫があります。(左下の写真)食育月間の取組の一つです。お子様と一緒にご家族で調理してみてはどうでしょう。
 この掲示板には各委員会の月間の反省や今月の活動計画が示されています。(右下)どの委員会も工夫のある取組がなされてます。いいですね。

給食試食会・授業参観 ご協力ありがとうございました

 
 12月12日(水)に実施した給食試食会(PTA行事)の写真です。大勢の保護者の皆様にご参加いただきました。学校給食はどのようにお感じになられたでしょうか。市内の多くの中学校では平成23年度から完全給食が実施されました。それまでは,牛乳のみの給食でした。生徒はお弁当を持参し,父母が作ったお弁当を毎日食べて中学生活を送り,成長していたのです。これは,良い面もあり,大変だった面もあったかもしれません。今,給食は単なる食事ではなく,食育の教材となっています。今回の試食会を機に,ご家庭での食育をお願いいたします。
 下の写真は,授業参観の様子です。大勢の方に授業の様子を見ていただいて生徒もちょっと緊張しましたが,やはり嬉しかったようです。たいへんありがとうござました。
 

綱引き大会 まじめに取り組み 心から楽しむ生徒

 
 
 
 12月14日(金)の6時間目は恒例の「綱引き大会」を行いました。これは毎年,体育委員会が企画運営して行う生徒活動です。学級対抗の総当たり戦です。特に事前練習をするわけでもなく,ぶっつけ本番の大会なのですが,大変に盛り上がる素晴らしい行事になりました。予選は1年1組,2年1組,3年1組の3つの学級が,なんと2勝1敗で並んでしまいました。決勝は昨年優勝の2年生に1年生と3年生が勝ち,1年生対3年生の勝負では3年生が僅差で勝利して,3年1組の優勝でした。みんなが一生懸命に取り組み,男女間で応援したり,学年を超えて激励したり,勝敗に泣き笑いして,心から一時を楽しむことができました。鹿折中生のもっている「まじめに取り組んで心から楽しむ伝統」が遺憾なく発揮されていました。素晴らしい子どもたちです。
 
 

県人権作文コンクール 優秀賞おめでとう 

 
 既に河北新報でご紹介いただいていましたが,本校3年生の生駒大地くんが,県人権作文コンクールで優秀賞をいただきました。おめでとうございます。12月13日(木)には,仙台法務局気仙沼支局の佐藤支局長さんを始め,お二人の人権擁護委員が来校され,直接,生駒くんに賞状や盾を手渡していただきました。大変ありがとうございました。
 生駒くんの作文は,小学生のときに不登校になってしまったときに,家族,友達,先生に支えられて暗闇から抜け出した。人は支えられて生きるものと分かった。この経験を無駄にしたくない。自分も誰かを支える存在となりたい。世界には差別や対立がある。世界に目を向けて行動し,人々が共存する世界を目指したい。自分からできることをやろうと思う。そして,人から人へと好循環を作っていきたい。…という内容です。不登校の経験に始まり,世界や人々のつながりにまで及ぶ,青年らしい大きな希望が描かれています。中身のある文章です。以下に全文を紹介いたします。
 作文原稿 人権作文30(生駒大地).pdf
  

教育相談 御協力ありがとうございました

 
 11月29日(木)から12月6日(木)までの期間,本校では教育相談を実施しました。(写真左)保護者の皆様,御協力をいただき,ありがとうございました。
 教育相談では,学習や生活を中心に現状を確かめ,これからの道しるべや希望を明確にすることができたでしょうか。学校では来年3月までの目標となるような話し合いをしたい,これからの学校や家庭での生徒の頑張りが引き出せるような意味のある機会にしたいと考えていました。どうだったでしょうか。生徒を成長させる最大の環境は,学校と家庭です。主人公は生徒本人です。3者が対話をして同じ目標に向かって今後も協力し合いたいと思います。どうかよろしくお願いします。
 右の写真は,校内に掲示している3年生生徒の国語の学習内容です。古典の中の言葉から,大事にしたい言葉を紹介するものです。この孔子の言葉を選んだ理由を彼はこう書いていました。「この言葉は,一貫して変わらずに進むという意味があります。数ヶ月後にある受験に向けて,この言葉の意味にあるように変わらずに進んでいきたいと考えてこの言葉を選びました」と。教育相談で3者が相談したことが,3者の努力で実現されることを期待します。

みんなで取り組んだ学校行事 残ったものは友達

 教室の後の壁にこんなふうに学校行事でいただいた賞状などが飾ってあります。この賞状の周りの白いものは何だろうとよく見てみると,なんとテルテル坊主でした。そう言えば,今年の運動会は雨に泣かされたと思い出しました。ところで,このテルテル坊主は,行事に取り組む学級の生徒一人一人のようにも見えてきます。優勝を目指して取り組んで,君たちが最後に手にしたものは団結と友情だったはずです。これまでの行事の度に,そして毎日の生活のごとに,少しずつ君たちの団結と友情を深めてきたのでしょうね。2学期の成果は,賞状ではなく,1位だったか2位だったかでもなく,互いの胸に深く刻まれた絆ですね。この絆を更に強いものにして,受験という試練も突破してほしいと思います。よく頑張った2学期でした。
  

委員会活動が学校生活を充実させています

 
 
 鹿折中学校の生徒はどの生徒も各種委員会に所属し,日頃から委員会活動を頑張っています。毎日の活動ですから,大変ですが,この活動が鹿折中学校の学校生活を充実させる原動力です。責任をもって取り組むだけでなく,よく工夫して楽しく頑張っているのがとてもいいです。写真は右上が学級委員会の話合い,左上は保健委員会の話合いの様子です。
 下の写真2枚は放送委員会の活動の様子です。先日の昼の放送では,食育週間の企画番組を放送していました。放送原稿も自分たちでつくっています。ある日はこんな内容を全校に伝えていました。
 「皆さんは,日頃から家事などの手伝いをしていますか? 中学生ができる手伝いには,自分で給食の箸を洗う,休日などの時間のある日はご飯をつくったり,買い物に行くなどがあります。…(略)…中学生は自宅にいる時間が少なく,どうしても家族とのつながりが薄れてしまいます。しかし,手伝いによって家族との会話が増え,自分も家族の一員だという意識も強くなります。…(略)…積極的に家庭の仕事に参加しましょう。」
 …生徒のこんな活動で前向きな学校生活が行われているのです。

オワリとハジマリ


 これは何か,お分かりでしょうか。…校舎中庭の枯葉の写真です。12月も中盤となり,いよいよ本格的な冬の到来です。以前にご紹介した紅葉の中庭には落ち葉がこのように降り積もり,まるで茶色の絨毯のようになっています。これは物事のオワリであり,ハジマリの姿です。2学期,そして今年,それぞれが頑張ったことは既に結果が出ています。充実したオワリもあればそうでないときもありました。しかし,オワリはハジマリ。これが足下の第一歩となって,来年に花を咲かせ,実をつけることもあるでしょう。自然の移ろいは私達に何かを示しているのでしょうか。この枯葉から,まだ見ぬ未来に思わず期待を寄せてしまうのです。

会場を圧倒 アンサンブルコンテスト金賞 おめでとう

 
 
 昨日12月9日(日)に「はまなすホール」で開催されたアンサンブルコンテスト地区大会で,本校の吹奏楽部が金賞を受賞しました。おめでとうございます。打楽器3重奏「ケルベロス・ドラムス」を演奏しての受賞です。来月には県大会に出場します。
 会場での撮影や録音が禁じられているのでご紹介できないのですが,上は校内での様子です。顧問の佐藤先生の指導を受けて,3人は一生懸命に練習してきました。先週金曜日の昼休みには校内でのお披露目会を開催し,校内の生徒や先生に演奏を紹介しました。大勢の生徒が演奏を聞き,大きな拍手をもらいました。おかげで本番のコンテストでも集中力のある,とても素晴らしい演奏ができました。ケルベロスとは,ギリシャ神話に出てくる頭を3つ持つ犬の怪物です。3人が入り乱れながら激しい曲を演奏している姿は,これが「ケルベロス」かと思わせるものでした。会場の聴衆を圧倒する演奏でした。この難しい曲をここまでよく自分たちのものにしてきたと感心します。県大会でもいい演奏ができることを願います。応援していただいた皆さん,ありがとうございました。