鹿中 学校生活

今日の鹿折中

複数担任制!

  
 新年度になり,新学期が始まりました。2・3年生の教室でも学級開きが行われ,新たな1年のスタートを切りました。上の写真のように,新しい担任の先生から学級便りを配布されて1年への期待と自覚を深めたり,新しい教科書を手にして今年の勉強への意欲を高めたりしています。
 ところで,下の写真を見るとお分かりのように,教室には複数の先生が入っています。本校では意図的に複数の先生が出入りする方式をとっているのです。名付けて「複数担任制」と校内では言っています。つまり,先生たちのチームによる指導をやろうとしているのです。生徒が多様であることは言うまでもありません。先生だって様々な個性や能力があります。得意・不得意もありますし,男女や年齢の問題があります。また,出張等で在・不在の時があります。ですから,学級担任だけでなく,学年主任や副担任などが常に教室で生徒に関わっていて,先生たちがチームで指導をし,生徒を見守り,励ます体制のほうがよりよい指導ができると考えたのです。本校では,昨年度からこんな指導体制を目指してきました。今年度は更にこのやり方を充実させたいと考えています。養護教諭も,教務主任も,主幹教諭も教室に行って生徒と関わります。教師にとっても,生徒をよく知ること,よく関わることは有効です。私たちは,この複数担任制を成功させたいと考えています。
 
 

入学式の裏方として 2・3年生の活躍

 
 1週間前の入学式,当然,新1年生が主役の行事ではあったのですが,いつものように在校生が裏方として活躍していました。当日の清掃活動はもちろん,1年生を迎える教室の装飾,1年生に手渡す新しい中学校の教科書の運搬,写真を見るとその様子が分かります。ありがとうございました。
 また,式場の準備の様子は下の写真をご覧ください。今回も丁寧な作業をしてくれました。椅子を並べてきれいに拭いたり,個数を確認して真っ直ぐにしてくれました。また,鉢花をステージに飾ってくれたり,ステージのセッティングをしたり,式次第を高い場所に貼ってくれたり,様々な仕事を2・3年生はやってくれました。自分たちの後輩となる人たちを温かく迎えようと一生懸命だったのです。先生たちと2・3年生の裏方としての堅実な仕事があってこその入学式だったのです。ご苦労様でした。
 
 

鹿折中の桜 もうじきです

 
 もう桜が開花したのではないのです。上の写真は去年の春の桜です。本校の登校坂の左右には桜があります。だいぶ成長した桜です。枝が市道に覆い被さっているので,桜のトンネルになっています。しかも,右側と左側の桜は品種が違うのでしょう,まるで紅白のトンネルのように色合いの違う桜が咲くのです。生徒はこの桜の下を毎日登下校します。今年ももうじき咲くのではないかと思って,私たちは楽しみに見上げているのです。開花が楽しみです。
 さて,登校坂を登り切った校庭の周囲にも桜の木がたくさんあります。やはり色々な品種の桜だと思うのですが,生徒たちは校庭や教室の窓から,この桜の風景を楽しんでいます。それにしても,去年の今頃はまだ校庭は工事中だったのだなと改めて思わされました。
 鹿折中学校にとっては「桜」は特別な樹木です。総合的な学習の時間を,本校では「さくら学習」と名付けていることからもお分かりでしょう。桜のように,花の中の花となり,愛される中学校になりたいものです。
 

大島大橋開通 「浪板虎舞」もお祝い

 
 
 4月7日(日)に気仙沼大島大橋(356Mのアーチ橋,通称:鶴亀橋)が開通し,気仙沼市鹿折地区と離島:大島地区が道路で直接結ばれました。50年に渡る島民の悲願が遂に現実のものとなりました。私たちの鹿折地区は気仙沼の商工業・水産業などを担ってきた地域でしたが,この橋によって「緑の真珠」と言われていた風光明媚な大島と隣接することになります。
 開通式では大島小・中学校の児童生徒たちが「島中ソーラン」をお祝いに披露していました。橋の向こうでは鹿折地区伝統の「浪板虎舞」が演奏をしてくれました。鹿折小・中学校の児童生徒もたくさん参加しての演奏です。「浪板虎舞」のみなさんは,いつも地域の行事の際に素晴らしい演奏をしてくれています。今回は,大島から歩いて橋を渡ってきた 大勢の人々を華やかにお迎えしてくれました。今日も頑張ってくれてありがとう。写真は当日の開通式の様子です。美しいアーチの橋です。そして,美しい故郷:気仙沼です。
 
 

笑顔とあいさつ  震災時に大切にしたこと

 
 8年前の震災時には,生徒の家庭の6割が家屋の被害を受け,その後,仮設住宅や親戚宅などに身を寄せることになりました。学校は4月下旬まで再開することができず,ようやく始まった新年度も,今とは違った臨時的なもので,制服や学用品も揃わないままのスタートとなった訳です。本校は写真のように体育館が避難所となりました。生徒たちはそんな中でも避難所の手伝いなどを一生懸命に行って,逆境を乗り越えようと努力し,頑張ってきました。
 先日,当時の学校の状況をまとめた資料を目にする機会がありました。感銘した部分がたくさんありました。特に当時の学校運営の方針には注目させられました。そこにはこのように書いてありました。
 ………………………………………………………………
 (1) 方針1 ~「笑顔」「あいさつ」~
 被災して避難所や仮設住宅にいる生徒, 親の失職により生活が苦しい生徒等で就学援助を受けている生徒が7割に達してい る。しかし,生徒は学校に来ると笑顔で学校生活を送っている。不安や辛さを心の中に秘め,笑顔で今を乗り越えようとしている姿がしっかり見て取れた。そこで,私たちは「笑顔」と「あいさつ」が,生徒だけで なく,地域にも一番の力になると考えた。 生徒は,生徒会を中心に全校生徒で「あいさつ運動」 を繰り広げている。体育館は,10月まで避難所として活用され,校庭にも120世帯の仮設住宅が建っている。これまで以上に多くの地域の人たちと接する。「笑顔」が「あいさつ」を生み,「あいさつ」が「笑顔」を生む。生徒の心のケアだけでなく,地域にも大きな力になっている
 ………………………………………………………………
 あのときの苦境を乗り越える道は,笑顔とあいさつの重視だと知り,本校生徒の今の活動の「根っこ」がそこにあったのだと知らされました。「笑顔とあいさつ」…これからも,私たちが大事にしていきたい事柄です。