鹿中 学校生活

今日の鹿折中

立志式 立派にできました!

 
  以前に準備の様子をお伝えしていた2年生の立式は,2月5日(水)の授業参観時に実施しました。2学年の保護者の皆様には,当日は大勢おいでいただき,たいへんありがとうございました。生徒たちはこの日のために丁寧に準備をして式を迎えました。当日は緊張した面持ちでしたが,みんなしっかりと自分の考えを述べることができました。
 上の写真のように,始めに2年生代表生徒が挨拶を述べました。そして,各自の発表です。色紙に書いた漢字一字を紹介しながら,自分のこれまでを振り返り,将来を考えて,目標や希望をはっきりと述べました。人生を自覚的に歩み出した第1歩となったのかもしれませんね。もちろん,これからのことを具体的に述べることができない場合もあります。そんなときは,はっきりと言えるようになるためにどうするかといった観点でお話をしていたようです。それでいいですね。
     
 各自の発表後,記念の合唱をし,校歌を斉唱して式を終了しました。終了後,ご来賓としておいでいただいた畠山PTA会長さんと,小松PTA学年委員長さんから温かいお励ましの言葉をいただきました。大変ありがとうございました。そして,記念撮影です。風邪などが流行する時季ですから,全員がそろって発表でき,記念撮影することができて本当に良かったと思います。
 どうか,これからたくさんの人の生き方を学んでみましょう。そして,父母などの身近な人々の生き方も参考にしてみましょう。他の人の生き方を知って自分はどうするか考えてみることです。そのことから,自分らしさを求めて歩んでほしいと思います。2年生の生徒の皆さんのこれからに,そして,中学生活の最後の1年に,心から期待をします。立派にできた立志式でした。
 

サザンカ本領発揮 夢を追い努力を続ける

 
 雪の朝の中庭,サザンカの本領発揮です。雪を被ったサザンカです。寒さに耐えて努力を続け,花を咲かせる…そんな姿がサザンカのイメージなのです。
 2年前の冬期オリンピックの応援ソングだった「サザンカ」という曲がそれを象徴しているように感じていました。……「…努力が報われず不安になって 珍しく僕に当たったりして ここで諦めたら今までの自分が可愛そうだと 君は泣いた 夢を追う君へ 思い出してつまづいたなら いつだって物語の主人公は笑われる方だ 人を笑う方じゃないと僕は思うんだよ…」(いい曲です)
 学校のサザンカも雪を被っても,寒さに耐えて,花を咲かそうと頑張っているように見えます。
 
 サザンカのある中庭の側にある生徒用昇降口には,いつも長机があります。登校してきた生徒が教室に行く前に自学ノート(ステップノート)を机に置いていくのです。本校ではほとんどの生徒が自学ノートを毎朝提出します。つまり,家庭学習をしてきます。ノートだけでなく,ワークを提出する生徒もいます。開いて見ていみると,その生徒ごとに自分なりの工夫をしながら勉強をしてきた様子が分かります。アンダーラン,キーワード,赤ペン,丸印,矢印,吹き出し,囲み線,図解,表,グラフなどを駆使し,見ただけで頭の中に内容が再構成されるように書いたものがあります。こんなふうに書きながら,生徒は自分の頭の中にもう一度知識を再構築しているのです。ワークの時も自分のための書き込みをしながら学習の「自己化」を図っているようです。いいですね。サザンカと同じ努力のように思われます。
 そして,先生も毎日ノートを見ます。アドバイスを短く書いています。結構な時間を毎日これに使って頑張っています。生徒と一緒に努力しています。この積み重ねが実を結ぶことを夢見ているのです。先生は更に,読書する習慣も願っています。右下の写真は教室にある図書コーナー。学習の延長に読書があるのが理想。自分の課題を求めて読書もできたらなと思います。きっとフカセさんは読書をしていると思います。
 

地域でも 「鹿3運動」を取り上げていただきました 

  
 ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが,先日の1月25日(土)付け河北新報の21面「女性のページ」で小中学生の「ネット依存の危機感」について特集記事が掲載されました。その中で,中学生の実態調査をし,ネットやゲームなどのメディア利用の健全化の取組をしている鹿折小・中の「鹿3運動」を紹介していただきました。(左上)鹿折中生徒の3割に依存傾向があること,そのことの弊害が危惧されるので小中で取り組んで呼びかけていることなどが説明されています。
 また,2月1日(土)付け「鹿折まちづくり通信vol.39」でも鹿3運動を紹介していただきました。(右上)小・中の関係者や保護者,生徒は何度も話題としてきていますので十分に認知されてきました。しかし,まちづくり通信で「地区民の方々」にもご理解をいただくことができて本当に良かったと思います。これが鹿折地区の子育てスタンダードになって実際に効果が上がることを期待します。
 学校関係者だけでなく,地域の皆さんと共に,子どもたちの未来のために「あいさつ」「起床・睡眠」「ネット・ゲームなどのメディア」を健全化していきたいと思います。鹿折小・中の子どもたちを輝かせる秘訣はここにあるはずです。ご協力ください。
 

良さに気付く 感謝を述べる ありがとうBOX

 
 1年生の教室前の廊下の壁に写真のような掲示物が貼り出されました。何だろうと思ってみたのです。76枚の小さな紙片には文字が書いてあります。相手の名前を書き,感謝の言葉を書き,自分の名前を記しています。これは1年1組で以前から教室に設置している「ありがとうBOX」の中身を公開したもののようです。
 中学生であれ,大人であれ,人間関係の中では,様々な人と出会い,色々なことを経験します。人によっては,そんな関係の中で嫌な出来事も経験するかもしれません。人間関係とは難しいものです。しかし,物事には見方や感じ方があります。同じことでも,嫌なことと感じる場合と,良いことと感じる場合があるようです。そして,人はどうしても相手の良さよりも,嫌なところに目が行きがちなのかもしれませんね。そんなことを踏まえてなのかどうかは分かりませんが,1年1組には以前からこの「ありがとうBOX」が置かれているのです。
 感謝の言葉が70枚以上並ぶとさすがに壮観です。それぞれの良さに気付くことの大事さ,その気付きから感謝の言葉を積極的に使うことの大事さが分かるような気がします。そんなに大したことでなくとも,その人のもつ良さが伝わるものです。互いの良さに気付いて,感謝を言葉にして参考にしたいものですね。生徒のみんなの言葉が貴重なものだと思われました。
 

1年国語 グループディスカッション

 
 ある日のこと,1年生の国語で「グループディスカッション」の単元に入ったときに授業を見る機会がありました。今日は1時間目です。学習のねらいは「相手の話を受け止めて,話を広げたり,深めたりしよう」というものでした。話を広げたり,深めたりといっても簡単にできることではありません。この授業の中では,①うなずく,②相づちを打つ,③感想を述べる,④質問する,⑤ほかの人に振るといったことが,広げたり深めたりするのに役立つことを体験させていました。
 
 ジャンケンでカードを引いて,各自が①~⑤の役割をもち,他の人にはその役割を知らせないで話合いを行います。そして,話合いの後に誰がどの役割をしていたのかを当てるといったことをしていました。このように意図的に役割を実体験すること,それを観察することで技能を身に付けさせようとしているのです。楽しく話合いの学習ができていたようです。ある生徒は,学習の前に,話合いで「自分がされていやなこと」は…①否定される,②話が遮られる,③笑われるとメモをしていました。学習の後では,④共感すること,⑤話の場を盛り上げること,⑥うなづくことが大事だと分かったとメモをしています。大人の私たちも大事にしなければならないことです。
 さて,翌々日,単元の3時間目に行ってみると,「相手の考えを受けて,話合いを深めよう」という目的で,集団発想法(kJ法)が学習されていました。自分考えを付箋紙に書き出し,みんなの付箋紙を集めてグルーピングして,そのグループ同士の関係性を捕まえて,自分では到達できなかった考えをもつ方法です。
 
 ホワイトボードの上にたくさんの付箋を並べながら,関係性や気付いたことを出し合うことで「新しい知見」を得られることを学習しています。そういった課題解決の場面では,1時間目のように,より良く話合うことが重要だと生徒は理解したはずです。このような技法は今や一般的なものです。今後の学習や仕事でも活用される技能でしょう。話合いが上手にできる,そしてそれを大事にする人に育ってほしいものです。話合いは「幸福」と「平和」と創る最強の手法だからです。