鹿中 学校生活

今日の鹿折中

感謝を伝える 放送委員会企画番組「For You」

 
 先日は1年生の「ありがとうBOX」をご紹介しましたが,今回は放送委員会の取組です。特別企画番組が先日昼の放送で行われていました。学年ごとの3回シリーズの番組です。主旨は,昼の放送で日ごろの感謝を伝えようというもので,その名は「For You」です。番組を放送するに当たって,放送委員会の生徒は全校に感謝を述べたい内容を調査したようです。初日は1年生からはじまり2年,3年と3回シリーズで感謝を伝えたい人が紹介され,どんなことで感謝したいのかが紹介されていました。BGMに優しい曲がかけられ,アナウンスが大きくはっきりと感謝を伝えていました。放送室でその様子を見てみると,自分の担当の原稿を読み上げたと思うと給食を食べるといったリレーをしていました。いつものことですが,さすがだなと思いました。学年末にふさわしい内容であり,何か心が優しくなる特別番組でした。生徒同士だけでなく,先生から生徒へ,生徒から先生へといった内容もありました。この1年,生徒と先生が共に歩んできたことが分かるものでした。
 

校内いじめゼロポスターコンクール実施 学級委員会

 
 各学級で幾つかのグール-プごとに相談をして,いじめをなくすことを目的にしてポスターが制作されました。これは生徒会の学級委員会が例年実施している「校内いじめゼロポスターコンクール」です。特定の生徒や委員会がポスターを制作するのではありません。全校生徒全員がグループごとにこれに関わります。どんなポスターにしようかと企画を話合うこと,実際に制作すること,その後に生徒全員と先生たちがよい作品を選んで投票をし最優秀等を決めること,そして,校内に掲示すること,これらを通して,生徒みんながいじめを自分たちの問題として考え,いじめに対するしっかりとした考えや態度をつくることを目指しているものです。ちなみに,今年度のいじめ認知件数はゼロでした。その背景にはこのような生徒の取組があるのです。
 今回も,それぞれのポスターに込めた考えや呼びかけをしっかりと受け取って行きたいものですね。ポスターは生徒昇降口に掲示されました。貼り出された朝には登校してきた生徒たちが集まって談笑しながら熱心にポスターを見つめていました。さて,審査結果はどうだったのでしょうか。これからも,いじめを許さない,明るい学校にしていきたいものです。
 

期末テスト 頑張りました(1・2年)

 
 2月21日(金)と25日(火)の2日間,1・2年生の期末テストが行われました。今回のテストで今年度の定期テストは終了となります。学年を締めくくるテストです。2週間ほど前から生徒たちはテストに向けた学習をコツコツと続け,準備をしてきたようです。質問をしてみると,かなり自分なりに勉強が進んでいると自信をみせる生徒もあれば,できればその話題には触れてほしくなさそうな表情をする生徒もいました。個人差はあったかもしれませんが,それぞれのやり方で工夫をしたテスト勉強をしてきたことは間違いないようです。テストの点数に努力の成果が現れることを期待しましょう。
 
 下の写真は,2月21日(金)の昼休みの様子です。給食を終えて,5時間目に入る前の昼休み,1年生の教室を覗いてみると,教室の後ろに数人のグループがいくつかありました。ほとんどの生徒がお互いに問題を出し合ったり,質問をしたりしていました。もちろん,5時間目の試験対策です。先生も混じって問題を予想したりして頑張っているのです。1年生は,この11ヶ月で随分と中学生らしくなったものだなと思わされました。もうじき先輩と呼ばれるようになります。前向きに学校生活を送り,困難なことや面倒なことからも逃げずによく頑張っています。立派な先輩になれそうですね。
 

海がみえる! 海からみえるの?

 
 校歌の一節に「東に見える良港の鼎が浦の朝ぼらけ」とありますが,上の写真は12月に撮影した海の写真です。これまでも何度かご紹介してきましたが,この日は少しモヤがかかって霞んでいるような状態でした。海の近くに生まれ育った者の習性なのでしょうか,海が見えるかどうかをいつも気にしてしまいます。この時期,桜が落葉すると,校舎3階からはこのように海が見え,新しい魚市場が見えるのです。夜はその明かりが見えます。…では海からは学校が見えるのだろうか,そう思ってしまったのです。そして,あるとき,それを確かめるチャンスに恵まれました。
 魚市場の屋上から北の方向を見ると,下の写真のように見えました。左下の写真の真ん中あたりに本校の白い校舎が小さく見えました。造船所のクレーンが鹿折らしいですね。写真の左側は水産加工団地の白い建物です。右下の写真は,学校付近を拡大したものです。考えてみれば当たり前なのですが,確かに海のほうからも本校が見えています。それにしても,東陵高校さんの茶色の校舎が隣に見えます。実際は本校より更に北側の丘陵部にあるものです。海から見ると隣同士に見えるのですね。海の豊かな恵みが,この街に届けられていることを感じさせる素敵な風景でした。
 

主体的な学習 先生と生徒の協働作業

 
 中学校では,新しい学習指導要領の全面実施が来年春(令和3年度)に予定されています。今回の学習指導要領は「主体的・対話的で深い学び」をキーワードとして実施されるものです。「対話的」は別としても,学校では以前から「主体的な学び」や「深い学び」を目指していたのです。しかし,この理想にはなかなか近づけませんでした。なんとか,今回の学習指導要領を機にそのような授業を実現したいものです。
 先日,1年生の社会科(日本史)の授業を見ているときに,面白い生徒の姿を見ました。先生がPCを使って資料提示をモニターで行っていたのですが,「近づいて見ていいよ」と話すと,モニターの近くに何人かの生徒が集まりました。そして,不思議そうに画面を見つめて,先生の説明を聞いていました。写真の中で立って見ている生徒,しゃがみ込んで見ている生徒がそれです。やはり「機器利用」は有効ですね。時間を効果的に使えます。黒板とノートが基本だとしても,機器利用の良さを授業に生かしてみたいものです。
 
 上の生徒たちは社会科で地理の学習をしています。このときは,地球儀が各班に一つずつあり,黒いひもが用意されていました。恐らく距離を測っているのでしょうね。具体物があって,しかも操作できる学習というのも,説得力のある学習になりますね。生徒が班ごとに活動をしながら楽しそうに話合っている姿が印象的な授業でした。これは2学期の始めのころに見た授業です。
 下の写真は3年生の社会の様子です。1学期の終わり頃のことでした。主体的な学習というと,何か賑やかで活気がある授業をイメージしますが,本当でしょうか。一人一人が頭の中で自分の考えを必死にまとめてノートに書くのだって主体的な学習です。その時,重要なのは「学習課題」です。学習課題が必然性のある,価値あるものとして生徒に認識されることが重要です。そして,課題解決のための「キーワード」や「仕掛け」があることですね。無言で取り組む主体的な学習だってあるのです。3年生の後ろ姿の真剣さがそれを物語っています。授業を見ていると,学習はやはり生徒と先生の協働作業だなと感じます。お互いに頑張って「学びがい」のある学習を目指しましょう。点数も大事ですが,「点数をとる学習」がよい学習とは限りません。