面瀬小学校ニュース
海洋教育 こどもサミットin東北
11月25日(金)に「海洋教育こどもサミットin東北」が面瀬小学校体育館を会場に行われました。本サミットの目的は,東北各地域で行われている「海洋教育」の実践や研究を児童・生徒が紹介し合い,意見交換や交流をすることで,地域理解や相互理解を深め,「海洋教育」に対する意欲と向上を図るものです。
主催は,気仙沼市教育委員会,岩手県洋野町教育委員会,東京大学海洋アライアンス海洋教育促進センター,日本財団で,参加校は気仙沼市から幼稚園(1),小学校(7),中学校(3)の計11校と,岩手県洋野町から小学校(8),中学校(4)の計12校。また,気仙沼高校,向洋高校,岩手県立種市高校,山形県立加茂水産高校が参加しました。高校生が運営の中心となって司会・進行を行い,小中高の児童生徒と教職員,大学関係者や来賓等,合計320名によるこどもサミットが盛大に開催されました。
オープニングのアトラクションでは,本校5年生が面瀬フェスティバルで御覧いただいた「『海と生きる』気仙沼~永遠に~」を披露しました。参加者からは,「面瀬小学校の5年生のアトラクションがまさに海洋教育こどもサミットが何を求めるのかを表すダイジェスト版となり,素晴らしい内容でした」と絶賛されました。
ポスターセッションでは,参加校が7~8のブースに分かれて,各校の取組についての発表と質疑が行われました。気仙沼市からは「カキ養殖体験」「みどりの真珠プロジェクト」「地域との連携」「海と地域防災」等。岩手県洋野町からは「ウニの養殖体験」「漁業復興」「自ら学び,自らを修める生徒の育成」「海を素材としたグローバルリテラシー育成」等。山形県からは「海を守る人づくり」等,素晴らしい実践が発表され,その発表に対して積極的な質疑が行われました。面瀬小の5年生も暖流と寒流が混じりあう実験の様子の動画をもとに気仙沼沖がいかに素晴らしい漁場であるかや「海と生きる気仙沼元気プロジェクト」として取り組んだ「面瀬オリジナル気仙沼丼づくり」の発表をしました。 振り返りでは,参加者が小グループに分かれてサミット全体やポスターセッション等について感想等を発表し合い,学びや気付きを共有しました。高校生が中心となって「海と生きるために何をしていくか」「今後,深めていきたいこと」等について活気ある話合いが行われました。
面瀬小学校で,これまでに経験したことのない素晴らしいこどもサミットが行われ,自分たちの学びを多くの人々に伝え,交流できたことを大きな自信として,学習を進めていきたいと思います。 書きぞめ伝講会・職員作業
今朝は福島県沖地震が発生し,気仙沼市にも津波注意報(その後津波警報)が発令されたため臨時休校となりました。津波警報発令ということで御家庭でも心配されたと思います。沿岸部の御家庭の皆さんは,速やかに避難できたでしょうか。改めて日頃から防災意識を高めていくことが重要であることを感じました。今後とも学校,家庭,地域における防災教育を充実させていきたいと思います。さて,今日は,子供たちのいない学校でしたが,午前中は児童及び地区の安全確認を全職員で行い,教職員は当初,放課後に予定していた書きぞめ指導の伝講会を行いました。
児童会活動 あすなろ祭り
児童会主催の「あすなろ祭り」を行いました。これは,「①低学年は児童会の楽しさを味わわせる。②中学年は低学年のお世話を進んでしようとする気持ちをもたせる。③高学年は上級生としての自覚をもたせるとともに計画的・創造的に実践できるような態度を育てる。」ことをめあてにした活動です。開会行事では,全校児童が体育館に集まり,実行委員が活動の目的や流れを確認したり,高学年が各コーナー紹介を行ったりしました。その後,いよいよお祭りがスタートしました。縦割り班ごとに高学年の担当が1~4年生を体育館や特別教室に設置したコーナーに案内し,時間を決めて活動に取り組みました。さかなつり,ふくわらい,ペットボトルボウリング,コマまわし,バスケットのフリースロー,サッカー缶くずし,輪投げストライクショットなど,どのコーナーも準備に時間をかけず,尚且つみんなが楽しめるもので,めあての通り低・中学年は子供たちはみんな生き生きと楽しそうに活動し,高学年は下級生が楽しめるように心がけて取り組んでいる様子が見られました。閉会行事では,下級生年から「5,6年生の人たちにお世話してもらえてとてもうれしかったです。」,5,6年生からは「下級生のお世話ができてとてもうれしかったです。」といった感想発表がありました。面瀬っ子の優しさと思いやりの姿が見られた活動になりました。
4年生 面瀬川源流の探索
4年生が総合的な学習の時間「未来に残そう面瀬川」をテーマに,①面瀬川の様子(どこから,どのように,どこに向かって)②面瀬川周辺(水辺,田畑など)③面瀬川と生活とのつながりの,①~③について観察,調査等を通して深く学び,面瀬川と自分たちとのかかわりについて自分の考えもつことを目標に,バスに乗って校外学習に出かけました。最初に尾崎漁港で面瀬川の河口の様子を見学してから,面瀬川の源流である高大堰取水口に向かいました。高大堰では,いつもお世話になっている地域の藤田正人さんがいらっしゃって,子供たちに面瀬川をもとに面瀬地区の歴史についてのお話をいただきました。「270年前には測量の技術がなかったため,夜に松明の明かりで水面を照らし水位を測ったことや,昔は用水路は土で作られていたのが,昭和40年にはコンクリートの用水路になったことなど」について,とても興味深いお話に子供たちは聞き入っていました。その後,高大堰の用水路を歩きながらじっくり見学し,今までに感じたことのない面瀬川を知ることができました。藤田正人さん大変ありがとうございました。
5年生 面瀬オリジナル気仙沼丼を作ろう
5年生が総合的な学習の時間『海と生きる気仙沼 元気プロジェクト 創造編 面瀬オリジナル気仙沼丼を作ろう』をテーマに,気仙沼市の水揚げの金額上位の魚を活用した気仙沼ならではの海鮮丼を親子で調理し食することでその豊かさを味わうことを目的にした海洋教育の授業を行いました。これまで長年マグロ料理のみを扱ってきましたが,気仙沼の魚食の魅力をより深く,より鮮明に実感できるように今年はマグロの他にカツオやメカジキ,サンマ等も取り入れました。初めに宮城県北部鰹鮪協同組合事務局の菊田和博さんから「水産資源の保護とこれからの気仙沼の漁業」というテーマでお話をいただきました。気仙沼沖の豊かな水産資源について,これまで社会科で学んだ親潮や黒潮の学習と重ね合わせて確認し,学ぶことができました。また,魚を捕りすぎない工夫や漁業に携わる後継者不足の問題などについても子供たちは集中して学習していました。講話の後は,北かつまぐろ屋の今野棟崇料理長さんを講師に迎えて親子調理実習を行いました。海鮮丼のデザインは子供たちが考えたものです。料理長さんの素晴らしい包丁さばきによるデモンストレーションを見せていただきました。その後,いよいよ親子での調理。新鮮で品質の良い食材を使って,親子や友達と協力し合ってオリジナル海鮮丼を完成させました。見た目も良く,最高の味でした。食育の面からも本校のこの取組が高く評価され,この度ESD大賞「ネスレ日本ヘルシーキッズ賞」を受賞しました。来る12月3日に金沢大学で表彰されます。この学習を通して改めて気仙沼の海や人の豊かさを感じることができました。
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