引力は確かにあってすこしだけ
顔が上向く満月の夜
令和5年度本校卒業生Hさんの短歌。
特に助詞の使い方が秀逸で、あまりにも巧みな言葉の選択です。感動の主役はあくまでも月でありながらも、美しい情景に魅せられた心の動きを見事に表現しています。月の引力を潮の満ち引きから日常で感じられる豊かな自然、唐桑で育ったからこそ生み出された歌なのだと思います。
今も、このように言葉を紡げる素敵な生徒がたくさんいる唐桑中学校です。
7月16日、合唱祭を行いました。これまでは文化祭で合唱発表をしてきましたが、文化祭から切り離して7月に合唱発表を移動し、新たに「合唱祭」を設けました。
練習では、3年生が最上級生らしい取り組みと歌声を披露して全校をまとめ上げ、2年生が先輩としてふさわしい自信に満ちた大きな声で歌う姿が立派でした。1年生は上級生の姿勢から中学校の行事への取り組み方を学び、初めての学年合唱に挑み、本番ではきれいなハーモニーを奏でました。
全校合唱は「RPG」。体育館いっぱいに唐桑の豊かな自然と紺碧の空を連想させる、若々しく清々しい歌声が広がりました。この3か月の集大成としてふさわしい行事となりました。
平日の開催にもかかわらず、地域の皆様、学校運営協議会の皆様、多くの保護者の皆様もご来校を賜り、生徒数を超える参観者の来場数を数えました。多大なるご支援とご協力をいただきましたことに、職員一同、心から感謝申し上げます。