鹿中 学校生活

今日の鹿折中

1年国語 グループディスカッション

 
 ある日のこと,1年生の国語で「グループディスカッション」の単元に入ったときに授業を見る機会がありました。今日は1時間目です。学習のねらいは「相手の話を受け止めて,話を広げたり,深めたりしよう」というものでした。話を広げたり,深めたりといっても簡単にできることではありません。この授業の中では,①うなずく,②相づちを打つ,③感想を述べる,④質問する,⑤ほかの人に振るといったことが,広げたり深めたりするのに役立つことを体験させていました。
 
 ジャンケンでカードを引いて,各自が①~⑤の役割をもち,他の人にはその役割を知らせないで話合いを行います。そして,話合いの後に誰がどの役割をしていたのかを当てるといったことをしていました。このように意図的に役割を実体験すること,それを観察することで技能を身に付けさせようとしているのです。楽しく話合いの学習ができていたようです。ある生徒は,学習の前に,話合いで「自分がされていやなこと」は…①否定される,②話が遮られる,③笑われるとメモをしていました。学習の後では,④共感すること,⑤話の場を盛り上げること,⑥うなづくことが大事だと分かったとメモをしています。大人の私たちも大事にしなければならないことです。
 さて,翌々日,単元の3時間目に行ってみると,「相手の考えを受けて,話合いを深めよう」という目的で,集団発想法(kJ法)が学習されていました。自分考えを付箋紙に書き出し,みんなの付箋紙を集めてグルーピングして,そのグループ同士の関係性を捕まえて,自分では到達できなかった考えをもつ方法です。
 
 ホワイトボードの上にたくさんの付箋を並べながら,関係性や気付いたことを出し合うことで「新しい知見」を得られることを学習しています。そういった課題解決の場面では,1時間目のように,より良く話合うことが重要だと生徒は理解したはずです。このような技法は今や一般的なものです。今後の学習や仕事でも活用される技能でしょう。話合いが上手にできる,そしてそれを大事にする人に育ってほしいものです。話合いは「幸福」と「平和」と創る最強の手法だからです。
 

三陸新報社様取材 青春は走り出したくなるもの?

 
 昨日の三陸新報,シリーズ「拓け希望のみち」に,本校2学年生徒の将来の「夢」が紹介されましたが,ご覧になった方も多かったのではないでしょうか。新聞に掲載された写真は実は1月30日(木)の昼休みに撮影されました。当日は体調不良による欠席者がいたので全員が揃わなかったのが残念でしたが,2年生の生徒たちを「めんこく」撮っていただき,たいへんありがとうございました。撮影前に生徒一人一人のコメントを読みましたが,短い文章の中にしっかりとした自分の希望が書かれていて感心しました。その文字には,それぞれの「気合い」が入っています。本気で書いていると分かる原稿でした。
 撮影場所では,右上の写真のように,記者さんが生徒にいくつかの注文や提案をしながら和やかに撮っていただきました。ありがとうござました。
 撮影が終了して全員が教室に引き上げ出したとき,後ろをみると3名の男子生徒が校庭のトラックを走り出したのです。なぜ,あの3人が走り出したのか,理由は分かりません。途中で気付いた同級生が歓声を上げて応援をしました。彼らは本気で200Mを走りきり,見事ゴールをしました。なぜ走ったのか,その理由は聞いていないので分かりませんが,3人とも楽しそうでした。青春とは走り出したくなるものなのかもしれません。
 

宮城の郷土食 おいしかったです!

 
 どうですか? 美味しそうですね。先月末に行われていた「全国学校給食週間」で提供された料理をご紹介します。初日の1月24日には「カツオの胡麻和え」が出ましたが,1月27日(月)は左上の「仙台あおば餃子」と「ひじきサラダ」(写真なし)でした。また,1月28日(火)は右上の「油麩丼の具」です。そして,左下の「カニばっとう」でした。カニの風味がよく出ていました。
 
 1月29日(水)は右上の「ブリの照り焼き」と左下の「宮城風芋煮」(味噌仕立てで豚肉)です。そして,最終日の1月30日(木)は「伊豆沼レンコンサラダ」でした。学校給食は,家庭と違って落ち付いた食事の時間とはならないのですが,友達や先生と昼食を取りながら気持ちをリフレッシュさせる楽しくほっとする時間です。今回は給食週間ということでご紹介しましたが,給食週間でなくともいつも工夫した給食を提供していただいているのです。また,アレルギーへの対応も細やかです。
 
 下の写真は,最終日の職員室の配膳風景です。三浦用務員さんや養護教諭の豊田先生がいつもお世話をしてくれています。毎日,ありがとうございます。この日はイチゴが付いていました。何か春めいていていい感じですね。2月も半ばに差し掛かります。そろそろ春の足音が聞こえるころです。イチゴはそんな季節食材ですね。
 

放送での生徒集会 気仙沼メッセージ鯉のぼり参加へ

 
 1月の生徒集会は放送で実施しました。書き初め展や部活動の大会での賞状伝達を行った後,各委員会の委員長が1月の反省を述べ,2月の活動予定を生徒の皆さんに伝えていました。いつもの活動ですが,この中身が徐々に充実してきました。頼もしい限りです。
 
 最後に生徒会総務からの連絡がありました。今回は全校生徒への呼びかけが行われていました。それは「気仙沼メッセージ鯉のぼり」への参加です。この活動は震災を機に全国や海外からのメッセージを鯉のぼりに書いていただき,市内に掲揚してきたものだそうですが,今年が最後となるそうです。最後の今年は,これまでの支援に感謝をするメッセージを鯉のぼりに書いて掲揚する企画に変更するのだそうです。台紙となる鯉のぼりの購入金が災害を受けた他の地域への支援金になるのだそうです。生徒会長が「気仙沼から他の被災地へメッセージを送る時だと考え,鹿折中学校生徒会がワンチームとなって取り組んでみてはどうか」と放送で提案したのです。これまでの支援に感謝する活動をかねてより考えていたらしく,今回の参加となったのです。どうやら,生徒会による募金活動と鯉のぼり制作が始まりそうです。
 

受験と奨学制度

 
 3階の3年生教室脇の廊下には,写真のようなコーナーがあります。生徒の皆さんはもう何度も目にしてきたものです。内容は高等学校や専門学校等に関する情報です。3年生はこれまでの進路学習や教育相談をもとに,自分の卒業後の進路や将来の職業等を考えてきました。そして,私立高校の受験を先日終えました。次は,いよいよ公立高校の出願を控えています。人生で初めての大きな決断ですから,さぞかし不安や戸惑いがあったと思います。各生徒の決断が正しく,やっぱりこれで良かったと思えるようにしていきましょう。
 先日の3年生の教室では数学を学習していました。入試が目前ということもあって,これまでの学習の復習のため,実際の入試問題を使った学習でした。自分でこつこつと解答する生徒もあり,席の前後で質問し合って取り組む生徒もあり,様子は様々ですが,皆真剣に取り組んでいることは間違いありませんでした。
 進学するにしても,授業料等の経費の面を考えなければならないことはもちろんです。ですから,簡単な判断ではないのです。しかし,覚えておきたいことは様々な奨学制度があるということ。また,世帯の収入によって授業料等の減免制度があるということです。以前と比べて高校教育が義務教育並みに支援される時代になりました。私立高校に進んでも授業料が実質無料ということになる場合もあります。(公立高校でも)これからも担任の先生や進路指導の先生から,適切に助言を得て進んでほしいと思います。それぞれの夢を実現させましょう。