日誌

「学ぶ気いっぱい」を目指して

 気仙沼教育事務所の先生方、気仙沼市教育委員会の先生方をお招きし、授業づくりに関する研修会を行いました。今年度は年間3回学校訪問をお願いしていますが、昨日はそのうちの2回目の研修会です。今回は1年1組、3年1組、5年1組の3つの学級の授業を参観していただき、検討会を行いました。

 1年生は3+9の計算の仕方を、おはじきを操作しながら考えました。1年生は担任と一緒に話合いを深め、「10のまとまりをどのように作るか」を大切にしながら学びを展開させました。目を向けるべきことが明らかになると、教室のあちこちで天を突くように手が挙がります。発言する友達の声にしっかり耳と心を向ける子供たちの様子が印象的でした。

 3年生は「あまりのあるわり算」の学習です。子供たちは担任が提示した問題から解決を目指す課題を見いだし、司会の2人を中心に学び合いを展開させていきました。普段から自分の考えをノートに図や式、文章を用いて表現することを大切にしている3年生。文章問題で問われていることを明らかにし、正しく答えるために「あまった人やあまったボールをどうすればよいか」について、互いのノートをのぞき込みながら議論を重ねる姿が見られました。

 5年生は5分おき、12分おき、18分おきに出発する3本のバスの発車時刻がちょうど重なる時間を見付けるために、(最小)公倍数に目を向けながら学びを展開させました。子供たちはこれまでに学んだ2つの数の(最小)公倍数を見付け方を基にして、「3つの数の(最小)公倍数をどう見付けていったらよいか」について、お互いの考えを交流していきました。1冊のノートを2人でのぞき込んで一緒に考えたり、担任が用意したホワイトボードにペンを走らせながら議論したりする子供たちの姿が教室のあちこちで見られました。

 子供たちが下校してからは、私たち職員もグループ研修・全体研修に臨みました。3つの授業の参観と検討会の実施によって、普段の授業実践について立ち止まって考えることができました。

 5年生の担任は昨日の学びを受け、子供たちにどうしても問い掛けたいことができたようで、「(バスの発車時刻が)ぴったり重なる時間にそのバスを逃してしまったら次の時間までどのくらい待てばいいの?」と発問をすることを決めたそうです。「学び」は連続性を持っており、終わりや完結は決してありません。私たち職員も子供たちと同じように学ぼうとする気持ちを持ち続けて日々の授業に当たっていきたいと思います。