月立小学校の日常を紹介します

繭玉飾りづくり

3・4年生が繭玉かざりづくりをしました。


今回も菅原妙子さんに教えていただきました。

元々は養蚕をおこなう人々が蚕繭の豊作を祈願していた名残とのことです。
そう考えると、月立小に身近な風習になります。

子供たちが繭玉飾りをつくる活動は、貴重な学習になります。まさに、受け継がれてきた日本伝統の行事でSDGsの理念に直結した学習です。

そんな中、妙子さんと話題にしたのが「小正月」です。
お正月の客人のもてなしで休む間もなく働いた女性がゆっくりする時間にしていたのが小正月ですね。


そして、16日に「地獄の釜の蓋が開く日」とも言われ、この日は地獄の鬼も仕事を休み、ゆっくりする日とのことで、あの世もこの世も仕事をしないで休みましょうという日だったらしいです。その背景には、昔の商家などに勤める奉公人に休みを取らせる日とするために作られ、今で言う「働き方改革」のひとつだったように感じます。

そんな民俗学に通じる話をしていただく子供たちは、本当に幸せな小学生と思います。

妙子さんからは「もっと早くいろいろなことを聞いておけばよかったと今になって思っているんです。私が知っている少しばかりのことを(子供たちに)伝えられたらと思ってもいます」とご自身の思いを語っていただきました。

楽しそうに繭玉飾りをミズキに結わえていく姿に、消えつつある伝統文化を感じながら、月立小学校の時代を超えて変わらない価値のあるもの=不易を感じた時間でした。

そして、夕方には月立保育所でペッタンペッタン子供たちが作った餅花で飾られたミズキが届きました。

ミズキの枝が赤いのを「吉祥」、そして小枝がみな上向きなので「運が上向く」などと言われ、新年を迎えた学校に「福」が集まり、今年も地域の皆さんと良い一年にしたいと心に誓った1日でした。

菅原妙子さん、月立保育所ちびっ子の皆さん、ありがとうございました✨