鹿中 学校生活

学習の基盤をつくる ②

 
 ある担任の先生の机の上に小さなノートがたくさん積み重なっていたので,これはいったい何?と尋ねた記憶があります。冬休みのことでした。先生は「3学期にやるんです。生徒の言葉の力をつけたいと思って。」…と言う返事。生徒たちの言葉が断片的なので,言葉をしっかりと使い,使い方も工夫させてみたいと思っているらしかったのです。3学期に取り組むことから,名前は「100日チャレンジ」です。
 さて,3学期もそろそろおしまいです。あれはどうなったのかと思ってノートを見せてもらうと,ノートを使って,先生と生徒の間で毎日色々な話題が交わされていたのでした。学習の基盤となる「言葉の力」を高めようとした取組でしたが,生徒をよく理解し,互いの信頼関係を深めることにも役立っているようでした。担任の先生の「ねらい」はノートの表紙裏に貼られて示されていますが,下にその内容をご紹介します。先生は「事実」→「発見」→「目標」→「未来」の順で文章をまとめる力をつけたいと考えていることが分かります。生徒も先生も,文章を書くことで100日間が一層意味深くなったことでしょう。