鹿中 学校生活

避難所運営講習 総合防災訓練に向けて

 
 10月25(金),調理室で「炊き出し講習」が行われていたころ,2階の被服室では3年生と生徒会総務の生徒たちが「避難所運営講習」を受講していました。この学習は毎年,気仙沼市役所危機管理課の職員の方に講師となっていただき,3年生が中心となって学習しているものです。簡単に言えばこれは避難所の初期運営の図上訓練(シュミレーション)です。スライドで「HUG」となっているのは「避難所 運営 ゲーム」の頭文字をとったものでした。
 
 災害によって鹿折中学校が避難所になったという想定で,この図上訓練(ゲーム)は行われました。このとき,どのように避難所を設営し,初期運営をしたらよいかを考えて的確に判断するものです。災害の状況は,①電気・ガスは使用不可,②水道は校舎の外部のみ使用可(飲料不可),③浄化槽は不明,④電話は時々通じる,⑤メールは遅れて届く,⑥校庭に100人程度の避難者がいる(車両も),⑦雨が強くなってきているので体育館に避難者を入れることになる…といった状況です。さて,どうしたらいいのでしょうか?
 
 たくさんのカードに示された事態を代表生徒が次々と読み上げて理解をし,それに応じた対処を素早く行わなければなりません。生徒たちは少しパニックを起こしながらも一生懸命に事態に対処しようと頑張っていました。指導をしていただいた危機管理課の方々が時間の目安を常に示して生徒に行動を促していたので,とても緊迫感と集中力のある取組を生徒はしていました。大人にも役立つ,とてもいいゲームだと思います。
 
 この日の3年生の生徒の様子をみていると,3年間の防災学習の成果を感じることができました。少しずつ防災を学習し,積み上げてきたからこその真剣な学習ぶりだったと思います。生徒がグループごとに丸くなって知恵を出し合い,行動を分担し合ってよく取り組んでいた姿はとても立派でした。この経験を今度の総合防災訓練で生かし,実践をしてほしいと思います。実は,今日がその総合防災訓練の実施日です。