鹿中 学校生活

文化祭を実施③ 総合的な学習の時間の発表

 
 ステージ発表での重要な発表の一つには,各学年の「総合的な学習の時間」の学習発表がありました。本校の総合的な学習は「ふるさと鹿折を見つめる ~みんなが幸せになれる社会を創る学習~」というテーマの下で実施しています。
 そして,そのために各学年の生徒には「問い」を与えています。その「問い」への「答え」を求めて,各自が学ぶように働きかけているのです。
 1年生は「社会にはどんな課題があるのだろうか?」という問いです。1年生はこれに基づいて,これまで地域防災を学び,福祉体験をして問いに対する答えを考えてきました。文化祭では高齢社会での高齢者への接し方などについて発表しました。ドラえもんをうまく使って分かりやすく劇化していました。
 
 2年生は「人々はどのように生きているのだろうか?」という問いです。1年で学んだ社会の課題に対して,人々はどのように向き合い,仕事をし,生きているのかを考えます。キャリアセミナーや職場体験,普通救命講習などの学習から,生徒は学習内容を劇化して発表していました。なかなかの役者ぞろいでした。
 
 3年生は「どうすれば人々は幸せになれるのか?」という課題です。1・2年生で学んだ課題や生き方をもとに地域社会の課題を踏まえて活動を提案し,実践することで幸せになれる方策や生き方を見極めるものです。3年生は地域づくり講話を経て,震災遺構「伝承館」の見学,災害公営住宅の皆さんとの交流会を通して学んだことを発表しました。地域コミュニティーの重要性を理解した3年生の取組でした。「挨拶を交わす」「つながりをつくる」「笑顔の輪を広げる」ことで幸せをつくることができるという答えを3年生は出しました。
 
 各学年の問いによって学んだことがつながっていき,自分の答えを求めて学び,活動し,生きることができるようになってほしいと思っています。「SDGs」についてももっと理解を深めてみましょう。もっといろいろなことが分かり,学ぶ意義や生きる意味が分かると思うのです。そして,そんな学習から「未来を夢見る人間」になってほしいと思うのです。今回発表した学習内容をぜひ自分のものにして更に発展させてほしいものです。どの学年の発表内容にも見るべきもの多くありました。よくできましたね。各学年にご指導いただいた大勢の指導者の皆さま,ご協力ありがとうございました。