鹿中 学校生活

素晴らしい虹がかかりました


 10月31日(水)の5校時でした。1年生が英語の学習を元気よく行っていた頃,校舎の北東側に大きな虹がかかりました。あまりに素晴らしい虹だったために,思わず写真をとりました。何か良いことの前触れかもしれませんね。期待しましょう。
    虹の足            吉野 弘
 
  雨があがって
  雲間から
  乾麺みたいに真直ぐな
  陽差しがたくさん地上に刺さり
  行手に榛名山が見えたころ
  山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
  眼下にひろがる田圃の上に
  虹がそっと足を下ろしたのを!
  野面にすらりと足を置いて
  虹のアーチが軽やかに
  すっくと空に立ったのを!

  その足の底に
  小さな村といくつかの家が
  すっぽり抱かれて染められていたのだ。
  それなのに
  家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。
  ……おーい、君の家が虹の中にあるぞォ
  乗客たちは頬を火照らせ
  野面に立った虹の足に見とれた。

  多分、あれはバスの中の僕らには見えて
  村の人々には見えないのだ。

  そんなこともあるのだろう
  他人には見えて
  自分には見えない幸福の中で
  格別驚きもせず
  幸福に生きていることが……。