5年 総合:かつお一本釣り漁とMSC認証

 今日の2,3校時,日本サスティナブルシーフード協会代表の鈴木允(まこと)様を迎え,5年生が総合的な学習の時間で取り組んでいる海洋教育の学習会を行いました。
 内容は,生鮮カツオ水揚げ25年連続一位を担うかつお一本釣り漁と,鈴木さんが高知や宮崎のかつお一本釣り漁船18隻とともに取得したMSC認証についてです。
 
 前半は,お持ちいただいたカツオについてのお話をいただきました。1本丸々のカツオを触ったことがある子はゼロ,みんな興味深そうに触っていました。自力でエラが開けないため,口を開けて泳ぎ続けないと死んでしまうこと,体の形や内臓がそれに適したものになっていることを実物を使って解説してくださいました。
 
 また,船の仕組み釣り方についても実物などを使いながら紹介していただきました。後半は,MSC認証についてSDGsと関わらせて説明してくださいました。
 MSC認証とは,国際的な海洋管理協議会(本部ロンドン)が,持続可能な漁業だと認めた会社等に付与する認証制度で,「海のエコラベル」と呼ばれています。世界で441件が認定されており,国内では北海道漁連のホタテ,明豊漁業や石原水産のカツオ・ビンチョウ,臼福本店の大西洋クロマグロなどの他,今日紹介していただいた宮崎と高知の船主も認証を受けています。
 
 水産資源を守り,持続可能な水産業を進めて行くには「魚をとりすぎない」「海を守る」「ルールを守る」ことが大切だと教えてくださいましたが,同時にこれは認定を受けるために18隻の一本釣り漁船が積み上げた実績でもありました。5年生の聞く態度は大変立派で,ワークシートにびっしりとメモを取ったり,お話に即した質問をしたりしていました。今日の学習がこれからの探究課題の設定につながるといいなぁと思いました。
 先日の朝会でSDGsについて子どもたちに話しました。子どもたち向けの学習のページも,このホームページのESDのぺーじに加えました。興味のある方はご覧ください。「SDGsって何?」のページへ