8月18日(木)
昨日までお休みをいただきました。暑い毎日が続きましたが,皆様,ゆっくりお休みできましたでしょうか。8月3日から全国各地に及ぶ大雨による災害により,被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。各所で義援金等の受付が始まっています。気仙沼市は東日本大震災で全国から御支援をいただいき,現在に至っています。「困ったときはお互い様」の気持ちを忘れず,少しでも力になれる方法を考え,行動に移していきましょう。
今日も「海辺のくらし」を紹介させていただきます。
↑ どの家でも、航海安全と大漁を祈る大きな神棚があります。毎日必ず家族そろって,航海に出ているお父さんやおじいさんの安全を祈ります。
今回は当時中井小4年のおO・Hさんが書いた作文を紹介します。
「お父さんと無線で話す」 わたしのお父さんは,ハワイおきで大きなマグロをとる漁船にのっています。仕事は,おかと連らくをとる通信士です。6か月間は、家に帰りません。
お母さんはお父さんと連らくが3か月に1回くらいしかとれなくて心配なので,わたしが生まれた年に,アマチュア無線のめんきょをとったそうです。
いまではお母さんは,毎朝9時30分から10時ごろまで,お父さんと家族のようすを話しています。わたしも日曜日に,お父さんの聞くことがあります。お父さんは「Hろ○元気か。Hと○も元気か」と体を心配してくれます。通信機にむかって「お父さん,魚で船をいっぱいにして,早く帰ってきてください」とさけびそうになります。
お母さんは,船が出るとさびしい顔をします。でも,無線で話すので,すぐに元気になります。お父さんも,お母さんの声が毎日聞けるし,家族のようすがわかるので,仕事がいっしょうけんめいできるそうです。
お父さんは,高校をでるとすぐに船にのったそうです。もう,18年になりますが,病気ひとつしたことがないそうです。こんど,お父さんは,東太平洋に行くかもしれないといっています。1年くらい船にのっているそうです。1年間も,お父さんとあえないんです。
お父さんへのインタビューも同じページに載っていました。「漁場に着いたら,まさに戦場です。」,「土用の頃になると台風の影響で海が荒れるので,身が細る思いをします。」などの言葉がありました。遠洋漁業の漁師さんにとっても御家族にとっても,家族団らんの時間が一番だったことがわかります。