令和5年度

夏休み33日目

8月22日(月)
 夏休みも残すところあと1日になりました。
 教職員も夏休み気分は一掃です。午前中から研修会を二つ,午後からは職員会議を行いました。
【海辺のくらし】今日は「アワビの開口(かいこう)」を紹介します。

「アワビの開口」 中井小学校6年O・S
 資源保護のため,アワビやウニはふだんはとってはいけないことになっています。そのかわり,日と時間をきめて,みんなでいっせいにとります。これを『開口』といっています。
 「エンヤドット,エンヤドット」と,有線放送から斎太郎節が聞こえてくると,次の日は開口です。
 初めてアワビかぎを持ってアワビをとったのは,4年生の時です。最初は探すのがたいへんでした。やっとみつけても,アワビを落としたり,貝がらの部分をはがしたりして,なかなかうまくとれません。「アワビの貝にはうずまきがあって,その反対側をかぎでかけるんだよ」と,アワビとりのおばさんが教えてくれました。
 冬でも開口があります。海の水は冷たくて,アワビをとらないうちから手が動かなくなってしまいます。アワビをみつけると,するするとかぎをおろします。でもなかなか命中しません。アワビをひっかけても,今度は上げられません。おばさんに手伝ってもらって,やっと上げました。重いなと思ったら,石にへばりついたアワビでした。ぼくもひっしでとろうとしましたが,アワビも上げられまいと,いっしょうけんめいだったのだろうかと思うと,少し気のどくになりました。
 アワビとりを終えたら,家に帰り,おふろに入って,朝ご飯を食べ,学校へいそぎます。先生にもアワビを持って行きます。
「これ,Sがとったのか。」
 先生が喜んでくれるので,ぼくはとくいな気分になります。これからもアワビの特ちょうを勉強したり,とる練習をしたりして,アワビとりの名人になります。

 小さいながらも,家族の一員としてアワビとりを手伝うSさん,とても素敵ですね。