学校生活

哲学対話

投稿日時: 2019/01/25 気仙沼小学校HP管理者
 立教大学文学部の河野哲也先生にお出でいただき,5・6年生の子どもたちが哲学対話の学習を行いました。
 5年生は,学校周辺で越冬昆虫,小動物の観察を行いました。生態計画研究所の奇二様の案内でキツツキの作った穴の観察や土壌にいる昆虫の観察などを行い,体験活動のまとめから対話のテーマを決めました。「レアな虫を見つけると,なぜうれしくなるのか?」「最初の虫はどんなだったのか?」などの問いが生まれました。グループに分かれて自分の考えを語り合いながら,考えを深めていきました。
 6年生は,クラスごとに絵本を題材にテーマを決め,対話を行いました。シゲタサヤカさんの「オニじゃないよ おにぎりだよ」とシェル・シルヴァスタイン著の「大きな木」の絵本です。「オニはどこへ帰っていったのか?」「人間は,なぜ逃げたのか?」「大きくなった後も,なぜ“少年”と呼んでいたのか?」などの問いに,子どもたちは真剣に話し合いました。
 問いを決め,友達の考えを聞き,自分の考えを話し,・・・まさに探究的な対話です。
 5校時,6校時つづけての学習が終わり,ある子が「こんな学習なら毎日でもいい」と話していました。きっと,答えのない問いに向かう楽しさ,友達の話から刺激を受け,友達と違う意見を話すことができる喜び,一緒に考えていく楽しさを味わったのだと思います。