引力は確かにあってすこしだけ 顔が上向く満月の夜 令和5年度本校卒業生Hさんの短歌。 特に助詞の使い方が秀逸で、あまりにも巧みな言葉の選択です。感動の主役はあくまでも月でありながらも、美しい情景に魅せられた心の動きを見事に表現しています。月の引力を潮の満ち引きから日常で感じられる豊かな自然、唐桑で育ったからこそ生み出された歌なのだと思います。 今も、このように言葉を紡げる素敵な生徒がたくさんいる唐桑中学校です。