階上中学校 日記

防災学習発表会

 今年度の防災学習発表会を無事に開催することができました。当日は、東日本大震災について聞き取り調査をお願いした20名の講師の方々と保護者の皆様を前にし、少し緊張した面持ちで、これまで取り組んできた学習の成果を堂々と発表しました。全校生徒一人一人が発表できるように、各班とも3回のローテーションを行いました。今年度は、聞き取り調査した内容から課題を見つけ、絞り込むことが予想以上に難しく、また、アンケートの作成や実施、その結果の分析・考察、膨大な資料の読み取りなどに多くの時間がかかりました。もう少し余裕を持ってまとめをすればよかったという、課題は残りましたが、生徒たちは、最後の最後まで「考える姿勢」を大事にしており、学びに向かう態度において、大きな成長を実感しているところです。発表後に、本校の防災学習アドバイザーをお願いしております東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授よりご助言をいただきました。4つのよかった点(調べたことを整理して新しい情報を伝えたり、提案をしたりできた点、スライドやポスターなどの発表資料をきれいにまとめあげた点、発表の構成が明確で、発表の流れが分かりやすかった点、アンケート調査の分析に厚みがあった点)3つの課題点(他の発表に対して問いを持つこと、原稿に頼りすぎないこと、聞き取り調査した内容との関連性をたかめること)をご指導いただきました。また、佐藤准教授から、「今年の防災学習を通して、自分自身が変わったこと、成長したことを必ず振り返ってみる」という宿題をいただきました。そうすることで、「今の自分と違う自分に出合える」ということです。
 この貴重な学びをこれからの防災学習につなげるとともに、ご助言いただいた内容はこれからの授業や生活の中で生徒、教職員共に力を入れて育成していかなければなりません。お忙しいなか、ご参観いただきました皆様に心より感謝申し上げます。